【新品】 HTB 【 水曜どうでしょう DVD 第24弾 】 ユーコン川160キロ〜地獄の6日間〜 【あす楽】
ユーコン川下りの元祖とは
日本でユーコンの川下りを最初に紹介したのは「野田知佑」です。野田氏のユーコン川下りはカヌー犬ガクとの二人旅でした。このレポが日本のカヌーイストのユーコン熱に火を付けました。野田氏の文章力の高さもありますが、時に厳しく時に優しい大自然。道々(川々)触れるイヌイット(エスキモー)の人情や文化。この本でユーコンが活き活きと紹介されました。まずは古書でもこの本を読むことをおすすめします。
ユーコン川の下り方①「ツアーで行く」
初心者でも安心
ユーコン川は川自体は決して難しい川ではありません。カヌーをされている方ならピンとくると思いますが、日本でいう渓流下りの2級ほどの川です。水量が多く川幅も広いので川下り自体に危険はほとんどありません。ですから逆に「ひょいと行ってひょいと帰ってくる」こともツアーを使えば可能です。日本人スタッフの常駐しているツアー会社も珍しくないので、初めてのユーコン川下りはツアーがおすすめです。
有名ツアー会社
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水曜どうでしょうの「ユーコン160㎞」は川旅の良さが痛感できる番組でした。番組内でツアーを組んでくれた熊谷さんの会社が「Sweet River Enterprises:電話867-668-7359」です。未だに熊谷さんはガイドをされているようですよ。
ユーコン川の下り方②「自力で行く」
上級者
自分の愛機(カヌー)で下りたい。上げ膳据え膳の川下りはしたくない。本当の意味での自由な川下りがしたいなど、ソロ(トランパー)を選ぶ方もおられるでしょう。もちろんユーコン川はツアー以外の入川も認めています。ただしこちらは手続きなどの面倒もすべて自分でしなければなりません。一応公用語としてフランス語と英語の使える地域ですので(ほとんど英語)、語学に自身のある方はチャレンジされるのも良いでしょう。
有名ツアー・レンタル会社
クロンダイクカヌー:電話050-5274-6642 (日本語)
カヌーピープル:Fax(867)668-4891 (佐久間氏あて)
ユーコン川下りで必要な装備①「移動手段」
カナディアンカヌー
単独行(ソロ)だとしても2人での川下りが多いユーコンの川下り。おすすめは「カナディアンカヌー」です。デッキ部分が無いのが特徴の、いわゆる「オープンデッキカヌー」です。そのため体の自由度が高く、長距離の川下りではストレスが少なくて済みます。また積載量が多く、キャンプ用具や食料などの重量物がたっぷりと収納できます。ちなみに筆者の個人艇は「ディスカバリー158」という機種で、最大積載量が510kgもあるので何かと重宝していますよ。
ファルトボート
ツアーを使わずに自力でユーコン川を下る場合などは、折り畳み式のファルトボートもおすすめです。愛機を背中にしょって出発点まで移動できるのが強みです。最初に紹介させていただいた野田知佑氏のユーコン川下りがこの方法でした。二人乗りのファルトカヤックなら積載量も充分にありますし、仮に途中リタイアなどの緊急事態があっても畳んで背負い、近くの道路まで出ることも可能です。
ユーコン川下りで必要な装備②「拠点」
テント
ツアーで行くなら現地ですべて揃えてくれますので何も考えなくていいのですが、自分で用意するなら「できれば」二張りのテントを用意しましょう。一つは当然就寝や雨天のキャンプ用、もう一つは荷物用です。荷物用テントは一人用くらいの小さいもので構いません。食料を就寝用テントに入れておくと臭いに釣られて熊がやってくる可能性があります。本当は高い場所に吊るしておくのが良いのですが、なかなかそこまでできません。ですから食料庫を別に作る必要があります。
シュラフ
シュラフはなるべく高性能の物を用意しましょう。特に8月も後半になれば突然真冬の寒さになることもあります。相手は極北の大自然です。次の日のためにも寝不足は大敵です。熟睡できることがシュラフの最低限の条件になります。購入する際は「4シーズン」または「オールシーズン」の、温かさ指数(できれば)-10度以上の物を選びましょう。何もオーバースペックにする必要はありませんが、転ばぬ先の杖は必要です。
ユーコン川下りで必要な装備③「安全対策」
川地図
ユーコンを下る時に必ず手に入れておかなければならないアイテムの一つに「川地図」があります。キャンプのできる場所や簡易シャワーの場所など生活に必要な情報だけでなく、その名の通り中州の場所や、水路の入り組んだ場所、危険な倒木がある場所まで記載されているものもあります。川の長さによって5カナダドルくらいから40カナダドルほどまで各種ありますので、計画されている範囲のものは手に入れましょう。ちなみに2019年6月現在1カナダドルは約80円です。
熊対策
日本でも最近はツキノワグマ被害が各地で起こっていますが、ユーコン川流域にはサイズも凶暴性もツキノワグマをゆうに超えるヒグマやクロクマが生息しています。昔はホワイトホース(起点)で銃を手に入れられましたが、現在は銃の売り買いが禁止されているため、「ベアースプレー」を持って行きましょう。唐辛子成分のスプレーで、クマに襲われた時はクマの顔目がけてスプレーします。風下で使うと自分がひどい目に合いますから気を付けましょう。
その他小物
長期間の川下りでは常に体調管理をしっかりしていなければなりません。ライフジャケットは当然のこととして帽子、サングラス、長袖シャツは必ず持って行きましょう。キャンプ生活ですから食事の支度や暖を取るのに火を使います。紛失や落下などで失くすことも考えてライターは複数個用意しましょう。凶悪な蚊の襲来もあります。虫よけスプレーも必需品です。普段感じる事の無い自然の驚異を痛感するのがユーコンです。装備は万全にしましょう。
ユーコン川下りの費用
渡航費用は入れません
お金の話をする前に、一つルールを。国内の旅行であればツアーといえば全ての「旅費」が費用に含まれていることが多いですが、国外のカヌーツーリングなどの場合アクセスの仕方がとても多く、また国際情勢などによってその値段もまちまちです。今回はユーコン川下りの起点として一番メジャーな「ホワイトホース」までの往復航空運賃は含まないこととします。
各種ツアー料金
ここからは少しお金の話になります。川旅に限らず旅行はツアーと個人旅行の選択を皆さんされると思います。お金の面から言えば最近はツアーの方が安くつく場合もあるようですね。ユーコン川下りの場合はどうでしょう。お金の価値も変わることからここでは「おおむね」の費用しか示せませんが、10日前後のツアーで1人あたりの費用は日本円で大体15万円から20万円程度です。これですべての装備が揃ってしまいます。
長所と短所
よくツアーとオプションと勘違いされる方がおられますが、リバートリップでいうツアーは「キャンプ場所探し」から「食事の支度」まですべてガイドがやります。川の細かい危険や近隣の文化まで深く把握しているスタッフが案内役として付きますので、危険度は低く「手ぶらで」それなりに楽しい川下りができます。オプションとしてレンタルカヌーなどを借りて自分で川下りもできますが、費用の面ではあまり変わらなくなります。ツアーは「冒険」の意味では少しレベルが下がるのが難点です。
ユーコン川下りの費用
1から自分で
ユーコンに憧れを持って乗り込むにはこちらがおすすめです。が、かなり面倒なのも事実です。ツアーガイドのやる仕事を全て自分でやらなければなりません。しかし出発地点の選定から帰国の日までのすべてが自分で決められます。ファルトボートを担いで行き、キャンプ用具を空輸すれば現地で調達するものは食料や燃料のみです。ホワイトホースには大きなスーパーがありますから、滞在期間中の食料を計算して(レトルトやパスタがおすすめ)買い出ししましょう。
長所と短所
さて、前項で「かなり面倒」と書いた物の説明です。機内持ち込み可能不可能品の選り分けから始まり、まずはカナダ入国にかかる入国承認(ETA)、ホワイトホース国際空港から中心街までの移動(徒歩で2時間くらい)、釣りの許可証、出発までの宿の確保、終点からのピックアップなど川の上にいる前後の面倒がかなりあります。そのかわり全てを自分でやったという達成感と自信が得られるでしょう。お金もあまり掛かりません。ただし憧れだけで自然を相手にするのは危険ですから、初心者にはおすすめしません。
憧れのユーコン川下り計画①「時期」
時期を設定する
ユーコン川はカナダの北、ユーコン準州に属します。西側がアラスカ。つまり極北の地です。日本の感覚で言う冬が長く、初心者は短い夏の間に川下りの計画を立てるべきでしょう。4~5月頃から春になり川下りもできますが、雪解けの季節でもあり水量が多く水も冷たいので沈(沈没)に気を付けなければなりませんし、冬眠明けの熊も気になります。ユーコンの大自然を(悪い意味で)痛感することになりかねません。季節的には6~7月が良いのですが、蚊の多さに参るかもしれません。
ベストは8月
ユーコンは8月ともなれば日本でいう秋の気配が感じられます。9月になればすでに冬を痛感することでしょう。初めて行くユーコン川下りのベストシーズンはずばり8月です。虫も少なく川下り中も涼しい良い季節です。ただしユーコンの自然の象徴でもある「オーロラ」を観るのが目的の一つにあるとすれば、9月の後半がギリギリです。もっとも川下りの危険度はぐんと上がりますからおすすめはしません。
憧れのユーコン川下り計画②「ルート」
文化を辿る
ユーコンには様々な文化があります。先住民のテリトリーだった頃の文化、ゴールドラッシュに沸いた金本位の文化、そしてユーコンテリトリー(ユーコン準州)になっての観光立国としての最近の文化。川下りルートを考える時、それらの文化を感じられるルートの設定も面白いと思います。例えばホワイトホースからドーソンに行く750㎞などはそれらすべての文化を痛感できる良ルートです。期間は約3週間。
初心者は100マイル目安で
あなたがもしカヌー初心者で、キャンプやアウトドアもあまり経験がないのであれば4日から5日程度の100マイルくらいのツアーがおすすめです。もし日程とお金に余裕があるのであればその後に再度挑戦もできるでしょうし、またシステムさえ覚えてしまえば新たに訪れる時に本格的にやってもいいと思います。ユーコンと日本の距離が縮まったことを痛感しますね。ユーコンは昔のようにただの憧れの対象ではなくなっています。
ユーコンの大自然をその手に
憧れのユーコンリバートリップ。最後にかかるお金の話をもう一ついたしましょう。現地でほとんどの物をレンタルしてカヌーの「乗り捨て」までしても食料代を含めて日本円で10万円程度で済みます。もしも二人なら一人5万円。ですが、これがツアーを組めば「掛ける2」で20万円になってしまいます。なので実はこれが一番お金のかからない方法なんです。一人5万円と聞けば手が届きそうですよね。アウトドア中級者以上の方は、ユーコンをだだの憧れにせず、どんどん出かけて極北の大自然を痛感しましょう。
装備品のあれこれが気になる方はこちらもチェック!
ユーコンだけでなく、キャンプ用具はアウトドアをする上で大変重要なアイテムです。安く良いものを常に手に入れたいと思うのが人情ですが、「暮らし~の」サイト内にぴったりの記事がありますのでチェックしてみて下さいね。
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