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自在金具の使い方ガイド!テントやタープのロープを結ぶ、正しいやり方を解説!

テントやタープを張る際にあると便利な自在金具。単に「自在」とも呼ばれています。使い方をしっかり覚えておけば、キャンプ当日に慌てることなくスムーズに設営することが可能です。ガイロープ(張り綱)の自在金具への結び方と調整する方法をご紹介します。
更新: 2023年4月5日
猫田撫太郎
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自在金具とは

キャンプなどでテントやタープを張りたいけどロープの結び方がわからない、なんてことありませんか?慣れていないと緩んでしまったり、逆にロープがほどけなくなってしまったりということもあります。

思わぬ事故や怪我を未然に防ぎ、安全に使用するためにもガイロープ(張り綱)と自在金具の正しい使い方、結び方をしっかり覚えておきたいですよね。

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自在金具はテントやタープなどを張る際、ガイロープ(張り綱)に結んで使用する道具です。アウトドアショップでアルミ製の2つ穴のものをよく見かけますね。自在金具はその名前の通り、自由自在にガイロープの張り具合を強めたり弱めたりできます。

ガイロープがしっかり張れていないとテントやタープにたるみができ風や雨に弱くなってしまうので、ストッパーになる自在金具は重要な役割を持っています。ロープアジャスター、ロープテンショナー、ラインストッパーなどとも呼ばれますが、自在金具という名称が一般的です。

自在金具の仕組み

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自在金具にはさまざまな種類がありますが、構造はシンプルです。ガイロープ(張り綱)を穴に通し引っ張ってテンションをかけることで、摩擦により固定されてストッパーとなります。自在金具を使用する大きなメリットは、固定するだけではなく自由に緩めることもできるという点です。

ただガイロープを結ぶだけの場合テントやタープの張りを均等にすることは大変ですし、撤収作業にも時間がかかってしまいますよね。一見難しそうに感じますが一度使い方を覚えてしまえば、ガイロープの張りを簡単に調節できるので、とても便利です。

自在金具の種類

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ピーナッツ型や三角形型、リング型などいろいろな種類があってよくわからない、なんてことありますよね。ですが、注目する点は穴の数です。2つ穴か3つ穴でガイロープ(張り綱)の通し方が変わってきます。どちらも覚えてしまえば使い方は簡単なので大丈夫です。

2つ穴の自在金具

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2つ穴の自在金具は、テントやタープを購入した際に付属していることも多く一番オーソドックスな種類と言えます。使い方もシンプルなので、まずは2つ穴の自在金具での張り方を覚えるといいでしょう。ピーナッツ型や長方形型の多くは2つ穴タイプです。

3つ穴の自在金具

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3つ穴の自在金具は三角形型や丸型、リング型に多く見られる種類です。2つ穴の自在金具に比べ、ガイロープ(張り綱)にかかる摩擦が増える分緩みにくくストッパーとしての力は上ですが、結び方は少しだけ複雑になります。

自在金具の素材

自在金具の使用時は、テントやタープをしっかり張っているため常に力が加わっています。ですので丈夫な素材であることも重要です。アルミ製やプラスチック製が主流ですが、どれもストッパーとしての能力に大きな差はありません。各素材の特徴を理解して、自分の用途に合った物を選ぶようにしましょう。

金属製


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アルミでできている物が多く、販売されている自在金具の大半はアルミ製です。屋外で直射日光や風雨にさらされるため、さまざまな種類の金属の中でも錆びに強く比較的軽いアルミが選ばれます。アルミも含めて、金属製の自在金具は塗装されていることがほとんどです。

木製

既製品として販売もされていますが、木材は比較的加工が容易なため自作されている方もいます。自作する際には強度面に配慮する必要があります。割れが発生しないようカシやケヤキなどのかたく丈夫な木が使われていることが多いです。

樹脂製

軽さを重視する場合に樹脂製が選ばれます。プラスチック製がよく見かけられますが、紫外線に弱いので劣化には気を配らないといけません。

夜間などの視認性のために蓄光素材でできているものもあります。ガイロープ(張り綱)に引っかかって転倒したり、テントやタープが倒壊したりする事故を防ぐために使用されている方もいます。

自在金具を購入する際の注意点

使用するガイロープ(張り綱)が自在金具の穴のサイズに適合しているか確認してください。テントやタープに付属しているガイロープの太さが自在金具の穴のサイズより大きい場合使用することができません。ガイロープの太さは2ミリサイズが主流ですが、買い足すなどする際は同じサイズに合わせたほうが使いやすいです。

また、アルミなどの金属製の場合、バリがあるとガイロープを痛めてしまうので購入した時にはチェックすることをおすすめします。触ってみてあまりにも引っ掛かりがあるならサンドペーパーや金属ヤスリでエッジを落としてから使用しましょう。

ロープを使用する際の注意点

ロープは使う前に点検

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キャンプやピクニックに行く前にガイドロープ(張り綱)の点検をしましょう。ほつれや擦り切れがないかチェックします。切れかかっているロープは使用してはいけません。思わぬ事故や怪我のもとになるので使うたびに点検するくせをつければ、未然に防ぐことができます。

長年使用しているロープは要注意

無理な使い方をしていなくても、長期間の使用でロープは少しずつ劣化していきます。摩擦の力でロープを固定するという自在金具の性質上、部分的に消耗していくこともあります。特にアルミ製の自在金具はバリがあると摩耗が激しくなるので、十分注意してください。

ロープは地面に直接置かない

ロープの網目の中に砂や小石が入ると摩擦で繊維が擦り切れ、強度が低下します。収納用バッグやナイロン袋などの上に置きましょう。加えて、踏んだり引っかかって転倒したりしないような場所に置くことも大切です。

ロープはなるべく濡らさない

雨天時に濡れてしまうのは仕方ないことですが、水につけておくなどはなるべくしないようにしましょう。浸水によってストッパーとしての能力が低下するのはもちろん、劣化を早めることになってしまいます。汚れたロープを洗う際は、濡れたまま直射日光には当てず日陰干しにしましょう。

ロープの摩擦熱に注意する

力いっぱい引っ張るなどすると、摩擦熱でやけどをしたり擦りむいたりといった思わぬ怪我につながります。ロープを扱う時はグローブをし、素肌の露出が少ない服装を心がけましょう。

ロープを傷つけない


刃物を当てたり岩の角でこすったりすると簡単に切れてしまう場合があります。少しでも切れ目が入ってしまうと極端に強度が低下するので十分気をつけてください。焚き火やバーナーの火が当たる場所での使用も控えましょう。

傷んだロープを使用する時は

どうしても傷んだロープを使用しなくてはならない場合、応急処置として二重8の字結び(ダブル・フィギュア・エイト・ノット)などで損傷した部分に力が加わらないようにして使用しましょう。命にかかわることもあるので、十分注意してください。

2つ穴の自在金具とガイロープの結び方

①テントにロープを結ぶ

ガイロープ(張り綱)の一方の先端をテントやタープに結びます。ロープを結ぶ部分はループになっていたりグロメットが付いていたりするのですぐ分かります。結び方にもさまざまな種類がありますが、基本的なロープワークをいくつかご紹介します。

ロープの結び方①もやい結び(ボー・ライン)

「キング・オブ・ノット」と呼ばれるほど有名で使い勝手の良い結び方です。テントやタープを結ぶ時だけでなく、多くの場面で使えるので覚えておくと便利です。

元々船を係留する際に用いられていた結び方なので、力が加わってもループの大きさは変わりません。1本のロープに複数もやい結びを作りハンギングチェーンにするなど、アイデア次第で使い方は豊富です。強度が高い結び方ですが、意外とほどくことも簡単です。

動画を例にしますと、できあがった結び目を上に向かって山形に折り曲げると楽にほどけます。他に、結ぶ際にロープの先端をループ状にして通しておいてもいいですね。

ロープの結び方②ふた結び(ツー・ハーフ・ヒッチ)

結び方の名前は意識していなくても多くの方が普段から使っているのがひと結びです。そのひと結びを2回繰り返す結び方をふた結びと言います。

ひと結びはロープワークの基本的な種類の1つですが、すぐ緩んでしまうので単体では使えません。しかし、そのひと結びを2回連続させるだけで非常に強力になります。結ぶのもほどくのも簡単です。

②自在金具にロープを結ぶ

自在金具を横から見て「く」の字の内側上部の穴にガイロープ(張り綱)を通します。続いて下部の穴に外側から内側に向けて通しロープ先端を結びます。「く」の字の外側に出たロープをペグに掛け調整します。

ロープ先端の処理①止め結び(オーバー・ハンド・ノット)

止め結び、または固結びなどとも呼ばれており、この結び方も普段使われることが多いですね。ロープ先端が自在金具の穴から抜けないようコブを作ってストッパーにする、といったイメージになります。

止め結びを2回3回と繰り返し、より大きなコブを作ることも可能です。簡単な結び方でしっかり締まりますが、ほどくのは非常に大変です。

ロープ先端の処理②8の字結び(フィギュア・エイト・ノット)

結び目が8の字に見えることが名前の由来です。止め結びより大きなコブを作ることができる上、締まってもほどきやすいのが特徴です。この8の字結びや止め結びなどのように、直接結びつけずコブを作って留める結び方はストッパー・ノットと呼ばれています。


2つ穴の自在金具でガイロープの張りを調整する方法

一方の手で自在金具を持ち、もう一方の手でゆっくりガイロープ(張り綱)を操作します。この時、自在金具をガイロープに対して垂直に近くなるようにすると、負荷が抜けて調整しやすくなります。

ガイロープがピンと張っている場合、自在金具だけを動かそうとすると一気に負荷が抜けて危険ですので、必ず両手で操作しましょう。

自在金具はテント側かペグ側か

どちら側でも使い方としては問題はありませんが、高さのあるテントやタープの場合扱い辛かったり手が届き辛くなったりします。あまり高過ぎる位置にあると結んだり緩めたりする際に背伸びをしなくてはならず、転倒などの危険性もあるので気をつけましょう。

3つ穴の自在金具とガイロープの結び方

二等辺三角形型の使用を例とします。ガイロープ(張り綱)を通しやすいよう2つの穴の間にガイドの溝があります。その溝を表側とした場合、まず二等辺三角形の頂点の裏側から表側に向けてガイロープを通しましょう。

続いて溝のもう一方、底辺側の穴から裏側に向けてガイロープ先端を出します。最後に残った3つ目の穴に通し、ガイロープ先端を止め結びや8の字結びなどで固定してください。ここは表裏どちら側から通しても問題ないです。

画像を参考にしていただくと分かりやすいでしょう。底辺側のロープを引っ張ってループにし、ペグに掛けます。

3つ穴の自在金具でガイロープの張りを調整する方法

3つ穴の自在金具を通したガイロープ(張り綱)は「Z」の字のような形になります。ぴんと張った状態で「Z」字になっている時はガイロープに負荷がかかっているということです。

自在金具を「I」の字になるようかたむけると、負荷が抜け調整できるようになります。つまり、画像のようにガイロープが通っている2つの穴をガイロープと平行に近づけるにつれて、自在金具とロープにかかる摩擦の力は減っていくのです。

「Z」字で固定、「I」字で調整と覚えておくといいでしょう。3つ穴の自在金具の操作も2つ穴の場合と同じようにゆっくり操作しましょう。

まとめ

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自在金具の使い方とロープを調整する方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。キャンプに行く前に一度練習していけば、意外と簡単に使えるます。ロープだけで設営しようとすると、素材や太さによってしっかり固定できなかったり、逆にほどけなくなってしまたりするので、自在金具はとても便利です。

合わせて、事前にテントやタープの取扱説明書にもしっかり目を通し、正しい使い方を理解しておくことも大切です。事故や怪我のないよう、アウトドアレジャーを楽しみたいですね。

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テント、タープは用途や使用人数に合わせて選ぶことも大切です。下の記事から目的に合った物を探してみてはいかがでしょうか。