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単気筒の大型バイクの名車12選!伝説のビッグシングルの魅力に迫る!

更新: 2021年1月26日
ironman17
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単気筒の大型バイクがおもしろい

ビッグシングル、いわゆる大排気量の単気筒エンジンを持つバイクに乗ってみませんか。シンプルな構造ゆえのむき出しのメカニカル感や、トルクフルに加速する独特の鼓動感など、ビッグシングルには魅力がいっぱいです。

これまでに時代を駆け抜けてきた大排気量シングルバイクの名車を厳選してご紹介します。

ビッグシングルの魅力とは

軽量・スリム

複数のシリンダーを持つマルチエンジンに比べ、単気筒エンジンは1本のシリンダーのみを持ちます。当然、バイクのパーツの中でも最大の重量物であるエンジンの重さも、多気筒エンジンに比べ軽くできます。

またエンジン自体の投影面積も小さいので、ボディ自体もスリムにできます。そのためビッグシングルバイクは、ニーグリップがしやすく、取り回しが容易という利点があります。

独特の乗り味

大排気量の単気筒エンジンは、マルチエンジンほどのビッグパワーはありませんが、そのかわり低回転時の力強いトルクがあります。また1回転あたりの爆発が大きいことからくる振動があるものの、逆にそれが独特の鼓動感としてビッグシングルの魅力となっています。

またドコドコと加速する特有の排気音も、単気筒ならではの大きな魅力です。

メンテナンス性の高さ

ビッグシングルのエンジンは、多気筒に比べ構造がシンプルな上に、部品点数も少ないのが特徴です。プラグ交換も1本のみ、キャブの同調も1つだけなどメンテナンスもしやすく、サンデーメカニックでも比較的いじりやすいのも魅力です。

維持費の安さ

熱効率の良いビッグシングルは、同じ排気量のマルチエンジンに比べて燃費性能が高いのも特徴です。また部品点数も少ないことから、故障の際の工賃やパーツ代も安く上がるなど、その維持費の安さも大きな魅力と言えます。

単気筒のおすすめ大型バイク①

ヤマハ SR500

ヤマハの空冷単気筒のオフロードバイクであるXT500のエンジンやフレームをベースにした、ビッグシングルバイクがSR500です。姉妹車でショートストロークのSR400に比べ、プラス100cc分のパワーと、弾けるような低速のトルク感が魅力です。

クラシカルなイメージの外観と、単気筒で大排気量ゆえの音や振動が、逆にシングル好きの心をくすぐり、絶大な人気を誇る名車となりました。デコンプのおかげで軽いキックと、始動性の良さも好評でした。


スペック

エンジン形式 空冷4ストロークOHC単気筒
排気量 499cc
ボア×ストローク 87mm×84mm
最高出力 32ps/6,500rpm
最大トルク 3.7kgf-m/5,500rpm
始動方式 キックスターター
車両重量 170kg

単気筒のおすすめ大型バイク②

KTM 690DUKE

デュアルパーパスモデルを得意とするオーストリアのバイクメーカーであるKTMが作った、690ccの水冷単気筒エンジンを搭載したストリートファイターが、690DUKEです。

ビッグシングルに特有の重厚な音や振動をともなうトルクフルな走りではなく、単気筒ならではの軽さと、高回転まで滑らかに回るエンジンを生かしたスポーティーな走りを楽しむバイクに仕上がっています。

軽快なハンドリングとBOSH製でオン・オフが切り替え可能なABSにより、ストリートを意のままに操る楽しさを味わえます。

スペック

エンジン形式 水冷4ストロークOHC単気筒
排気量 690cc
ボア×ストローク 105mm×80mm
最高出力 73ps/8,000rpm
最大トルク 7.55kgf-m/6,500rpm
始動方式 セルフスターター
車両重量 148.5kg(乾燥重量)

単気筒のおすすめ大型バイク③

ロイヤルエンフィールド コンチネンタルGT

現存する世界最古のオートバイメーカーであるイギリスのロイヤルエンフィールドの、空冷単気筒エンジンを搭載したカフェレーサースタイルのバイクが、コンチネンタルGT535です。

高回転域ではやや振動が気になるものの、低〜中回転域ではビッグシングルにありがちな不快な振動や音は抑えられ、スロットルを開ければ心地よい排気音とともにトルクフルに加速します。

往年のロッカーズを彷彿とさせる、正統派ブリティッシュカフェレーサーのスタイリングも魅力的です。

スペック

エンジン形式 空冷4ストロークOHV単気筒
排気量 535cc
ボア×ストローク 87mm×90mm
最高出力 21.4kW/5,100rpm
最大トルク 44N・m/4,000rpm
始動方式 セルフスターター
車両重量 184kg(乾燥重量)

単気筒のおすすめ大型バイク④

ヤマハ SRX-6


レーサーレプリカブームの真っ只中にあった1985年、スペック一辺倒のライバルから一線を画し、バイク本来のメカニカルな美しさや、独特なスタイリングの醸し出す味わいを重視したバイクがSRX-6です。

一軸バランサーにより、ビッグシングル特有の嫌な振動は打ち消され、シングルレーサー然としたトルクフルな走りも魅力でした。SRXのデザインの上でも重要な位置を占めるショートマフラーは、静かな中にも力強さのある排気音を奏でました。

スペック

エンジン形式 空冷4ストロークOHC単気筒
排気量 608cc
ボア×ストローク 96mm×84mm
最高出力 42ps/6,500rpm
最大トルク 4.9kgf-m/5,500rpm
始動方式 キックスターター(1990モデル以降はセル)
車両重量 170kg

単気筒のおすすめ大型バイク⑤

ハスクバーナ ビットピレン701

オフロードバイクで知られるスウェーデンのバイクメーカーであるハスクバーナの、水冷単気筒のエンジンを搭載したモデルが、ビットピレン701です。

スタイリングは流行りのカフェレーサースタイルながら、北欧らしい現代的なデザインを取り入れたスポーツヘリテイジモデルとなっています。

軽量でスリムなシングルの特性を生かした軽快なハンドリングに加え、二軸バランサーにより単気筒特有の不快な振動は影をひをめ、高回転でトルクを増すスポーティーな走りが楽しめるストリートバイクです。

スペック

エンジン形式 水冷4ストロークOHC単気筒
排気量 692.7cc
ボア×ストローク 105mm×80mm
最高出力 55kW/8,500rpm
最大トルク 72N・m/6,750rpm
始動方式 セフルスターター
車両重量 157kg(乾燥重量)

単気筒のおすすめ大型バイク⑥

ホンダ CB400SS

スタンダード・シングルのイニシャルをとった”SS”の文字を冠された単気筒バイクが、ホンダのCB400SSです。

オフロードモデルであるXR400のものをオンロード用に改良したエンジンを、オーソドックスなバイクらしい車体に搭載し、シングル好きのライダーから根強い人気を誇りました。

ノーマルマフラーでもシングル特有のドコドコとした振動と音を楽しめますが、社外マフラーでさらに歯切れ良い音を手に入れることができました。

スペック

エンジン形式 空冷4ストロークOHC単気筒
排気量 397cc
ボア×ストローク 85mm×70mm
最高出力 29ps/7,000rpm
最大トルク 3.2kgf-m/5,500rpm
始動方式 セル・キック併用
車両重量 159kg

単気筒のおすすめ大型バイク⑦

スズキ テンプター


大人気を誇るヤマハのビッグシングルモデルであるSR400、500に対抗するべく、スズキが送り込んだ空冷単気筒バイクがテンプターです。

カフェレーサーを思わせるロングタンクや、ドラムブレーキなどクラシカルな外観に、同社のクルーザーであるサベージ400のものを改良したエンジンを搭載していました。

シングルバイクにしてはマイルドな振動や、おとなしめの排気音で、主張しすぎない控えめさが逆に根強い人気を誇りました。

スペック

エンジン形式 空冷4ストロークOHC単気筒
排気量 396cc
ボア×ストローク 88mm×65.2mm
最高出力 27ps/7,000rpm
最大トルク 3.0kgf-m/5,000rpm
始動方式 セルフスターター
車両重量 173kg

単気筒のおすすめ大型バイク⑧

ホンダ GB500TT

クラシカルなヴィンテージレーサースタイルで人気のホンダのGBシリーズの中でも、最大排気量を誇ったのがGB500TTです。心臓部には競技用のオフロード車であるXR500RDのエンジンを改良し、ビッグシングルならではの迫力ある鼓動感が自慢でした。

レーサーレプリカブームの中にあって販売が低迷し、ワンモデルのみの短命に終わりましたが、ツーリスト・トロフィーの略であるTTの名を冠されたシングルレーサーとして、いまだに根強い人気があります。

スペック

エンジン形式 空冷4ストロークOHC単気筒
排気量 498cc
ボア×ストローク 92mm×75mm
最高出力 40ps/7000rpm
最大トルク 4.2kgf-m/5500rpm
始動方式 セル・キック併用
車両重量 167kg

ビッグシングルはやめられない

単気筒の大排気量エンジンを持つ名車について、ご紹介してきました。エンジンパワーなどのスペックだけを追求するのであれば、それは多気筒エンジンには敵うべくもありません。

ですがシングルには、低回転から力強く加速するドコドコとした鼓動やサウンド、美しい外観を持つエンジンの造形美など、独特な魅力があります。あなたも一度、ビッグシングルの素晴らしい世界を体感してみませんか。