メガネのフレームについて
メガネのフレームのパーツ名称
何気なく使っているメガネですが、フレームの各パーツごとに名前があります。メガネの購入・フレーム修理・レンズ交換のときなどに、各パーツの名前を知っていると意外に便利です。
フロント(前枠) | リム・ブリッジ・智の総称でメガネフレームの前面部分 |
リム | レンズの周りを固定している枠の部分 |
ブリッジ | 鼻のところで左右のレンズを固定しているリムをつなぐ部分 |
智(チ、ヨロイ) | テンプルをつなぐリムの両端部分 |
丁番(ヒンジ) | 智とテンプルの間にある可動部分 |
テンプル(つる) | フロントから耳に伸びるメガネの柄の部分 |
モダン(先セル) | テンプルの先端にある耳に掛かる部分のクッションカバー |
パッド | メガネを支えるために鼻を挟むように作られた部分 |
クリングス | パッドを支え高さや幅の調整をする部分 |
メガネのレンズの素材とコーティング
メガネのレンズの素材①ガラス
メガネの素材はおもにガラスとプラスチックです。ガラスレンズは傷や熱に強く、プラスチックレンズに比べて長持ちします。プラスチックレンズより薄く加工できるのもガラスレンズの特徴です。ガラスなので重く衝撃には弱いという短所があります。またガラスレンズはカラーバリエーションが少なめです。
メガネのレンズの素材②プラスチック
プラスチックレンズはガラスレンズに比べて軽く割れにくいという特徴があります。カラーバリエーションが豊富で加工しやすいのもプラスチックレンズの長所でしょう。しかし、プラスチックレンズはガラスレンズよりも傷つきやすく、熱に弱い特徴があります。また、ガラスに比べてレンズに厚みが出る点も短所でしょう。
メガネのレンズのコーティング
メガネのレンズにはいろいろなコーティング処理がされています。汚れや傷をつきにくくしたり、反射防止やUVカットをしたり、メガネのレンズにはほかにも多くの加工が施されています。メガネのレンズやフレームを交換したり掃除したりするときには、傷がつかないよう十分に注意しましょう。
メガネのレンズの厚みについて
メガネのレンズの厚みについて①凹レンズと凸レンズ
あなたが近視なら、メガネには凹レンズが使われています。凹レンズは中央部分が薄く、周りが厚くできているレンズです。そのため凹レンズは中央部分が最も衝撃に弱くなります。
凸レンズは凹レンズとは逆に中央部分が厚く、周りが薄くできているレンズです。凸レンズは虫眼鏡のように光を集める性質があり、遠視や老視のメガネとして使われます。
メガネのレンズについて②円柱レンズ
円柱レンズは乱視用のレンズです。近視+乱視の場合は凹円柱レンズを使うため、レンズ中央部分が最も薄くなります。遠視+乱視の場合は凸円柱レンズを使っており、レンズ中央部分が最も厚くなります。
メガネフレームの種類とレンズの外し方
メガネの基礎をふまえてフレーム別にレンズの外し方を試しましょう
メガネのフレームとレンズについて簡単にご紹介しました。メガネのフレームやレンズを外したり交換したりするとき、基礎知識を少し知っていると気をつけるべき点がわかりやすいです。
レンズによって厚みのある場所が違うので、フレームから押し出すときは考慮するとよいでしょう。またメガネの使用年数が長いほど、フレームやレンズへの負担が大きくなるため注意が必要です。
メガネとレンズの外し方|セルフレーム
セルフレームとは
カラーバリエーションの豊富なプラスチック素材のメガネフレームです。セルロイドで作られたものが多かったことから、セルフレームと呼ばれるようになりました。現在はアセテートのメガネフレームが一般的です。
セルフレームのレンズの外し方①レンズを押す
セルフレームのメガネレンズの外し方は「押す」ことです。メガネの内側(顔側)から外側に押し出すようにしてレンズを外します。リムを外側に引っ張るようにしながら、親指でレンズを押し出します。外し方を知るととても簡単なようですが、意外に力とコツのいる作業です。
セルフレームのレンズの外し方②フレームを温める
①の外し方で上手くいかなかったときは、メガネフレームを温めてみます。まずは両手で温めてからレンズを外してみましょう。それでも上手くいかないときには、ドライヤーなどを使ってメガネフレームを温めて①の外し方を試してみてください。この他の外し方として、ぬるま湯に入れてセルフレームを温めレンズを押し出す方法があります。
セルフレームのレンズの外し方|注意点
レンズを外すときは傷がつかないよう、軟らかい布で覆いましょう。熱を加えるレンズの外し方は火傷に十分注意してください。セルフレームは熱にあまり強くないため、白濁することがあります。メガネから少し離して温めましょう。レンズはお湯につけるとコーティングが剥がれることがあります。
メガネとレンズの外し方|メタルフレーム
メタルフレームとは
金属でできたメガネフレームです。チタン・ステンレス・合金などの素材でできています。メタルフレームの特徴はセルフレームに比べて丈夫で軽いことです。メタルフレームは着け心地の良さと寿命の長さから安定した定番のメガネフレームだといえるでしょう。ただし、金属アレルギーの方は素材選びに注意してくださいね。
メタルフレームのレンズの外し方
メタルフレームの場合、レンズの外し方はメガネのリムを緩めることです。メガネフレームの智(チ・ヨロイ)にあるネジを緩めると簡単にレンズを取りだすことができます。完全にネジを外さなくてもレンズは取りだせます。
ただ、メガネについているネジはとても小さいので、精密機器用の工具が必要です。100均でも取り扱いがあるので、のぞいてみてはいかがでしょうか。
メタルフレームのレンズの外し方|注意点
ネジを外すときは、メガネのレンズやフレームに傷をつけないように注意しましょう。ネジが完全に外れたり、分解したパーツがいくつかにわかれたりしている場合は、取り付ける場所と順番を覚えておきます。
メガネのパーツは小さいので、失くさないように気をつけましょう。ネジが固く締まっていて動かないときは、無理に回すと溝が変形してしまうので購入店かメガネ専門店へ持ち込んだ方が安心です。
メガネとレンズの外し方|ワイヤーフレーム
ワイヤーフレームとは
ワイヤーフレームはメガネのフロントにネジが使われていないフレームです。レンズの周囲には、おもにチタンなどの金属素材で作られたワイヤーが使われています。デザイン性が高くサングラスにもよく使用されるフレームです。ワイヤーフレームに別の素材のフレームを被せるように組み合わせたメガネもあります。
ワイヤーフレームのレンズの外し方
ワイヤーフレームは、レンズに彫られた溝にワイヤーが埋まっている構造です。自分で外すときは、まず耳側のレンズとワイヤーフレームの間に薄いリボンやテープのようなものを差し込みます。
うまく差し込めたら少しづつ隙間を作るように動かしレンズを外しましょう。ワイヤーフレームは分解できない構造なので、レンズの外し方にも入れ方にも技術とコツが必要です。
ワイヤーフレームのレンズの外し方|注意点
ワイヤーフレームは曲がったり歪んだりしやすいので注意が必要です。また、レンズに溝が彫られているため欠けやすくなっています。自分でレンズを交換したり掃除をしたりするにはリスクが高いでしょう。伊達メガネにしたくてレンズを外すのならば試してもよさそうですが、購入店かメガネ専門店に持ち込むことをおすすめします。
メガネとレンズの外し方|ナイロールフレーム
ナイロールフレームとは
リムの下半分にナイロン糸が使われているメガネフレームです。レンズに溝を彫りナイロン糸を埋め込んで固定しています。リムの上半分にナイロン糸が使われているメガネフレームは、アンダーリム(逆ナイロール)です。上下どちらか半分だけにリムがあるので、ハーフリムとも呼ばれます。
ナイロールフレームのレンズの外し方
ナイロールフレームのレンズの外し方は、ナイロン糸を外すことです。ナイロールフレームとレンズの間にある溝に爪を入れて、ナイロン糸を軽く持ち上げ隙間を作ります。持ちあがったら、そのまま溝からナイロン糸を外しましょう。
ナイロールフレームのメガネは、簡単にレンズが外れないようにきつめにナイロン糸が張られています。爪でナイロン糸が外せないこともあるでしょう。そんなときは、先のとがった針のようなものでレンズの溝からナイロン糸を外します。
また、ワイヤーフレームと同じように、薄いリボンやテープを使ったレンズの外し方をしてもよいでしょう。
ナイロールフレームのレンズの外し方|注意点
爪でナイロン糸を外すときは、レンズが欠けることもあるので注意しましょう。レンズは傷つかないよう柔らかい布などで覆います。ナイロン糸が伸びたり切れたりすることもあるので、購入した店舗かメガネ専門に持ち込むと安心です。
メガネとレンズの外し方|縁なしフレーム
縁なしフレーム(リムレス、ツーポイント)とは
メガネのフロント部分にリムを全く使っておらず、レンズに穴を開けて固定しているフレームです。リムがないのでリムレス、レンズの2ヵ所に穴を開けて留めているのでツーポイントとも呼ばれています。リムがなくレンズに穴を開けるため、特殊な加工がされているメガネです。
縁なしフレームのレンズの外し方
結論からお伝えすると、ご自身で縁なしフレームのメガネからレンズを外すのはおすすめできません。縁なしフレームは分解するだけなので簡単にできるような気がします。ところが、縁なしフレームのメガネはネジやナットなど細かい部品が多く、それらを外せる工具が必要です。
工具があれば外せないことはありませんが、レンズに傷をつけてしまう可能性もあります。また、長く使っていてパッキンやネジなどが摩耗していれば交換が必要です。縁なしフレームは組み立てのバランスも難しいので、簡単に出来そうと考えずに購入した店舗かメガネ専門店に持ち込みましょう。
伊達メガネとレンズの外し方
伊達メガネとは
伊達メガネとは、視力を矯正するための機能を持たない、ファッションアイテムを指します。レンズの入っていないフレームだけのものも伊達メガネです。また、ファッション以外の目的だと、花粉や防塵対策などのために伊達メガネをかける方もいらっしゃいます。
伊達メガネのレンズの外し方
雑貨屋さんや100均などにある伊達メガネはセルフレームが多いので、外し方は前述したセルフレームのレンズの外し方を参照してくださいね。レンズを親指で内側から押しながら、リムを外側に広げるようにするとフレームから外れます。
この方法で外れなければ、フレームを温める外し方を試してみてください。伊達メガネのレンズが必要ない場合は、レンズを割って外すという方もいらっしゃいます。
伊達メガネのレンズの外し方|注意点
伊達メガネがセルフレームの場合は、温める際に注意が必要です。詳しくはセルフレームの注意点を参照してください。伊達メガネにするためレンズを割る場合は、フレームも破損することがありますし、怪我にも注意が必要です。100均などの伊達メガネのなかには、フレームと一体化していてレンズが外れないタイプもあります。
サングラスとレンズの外し方
サングラスとは
サングラスは目を保護するために使用するメガネのことです。紫外線や強い照明などの光を低減します。サングラスはレンズによって、調光サングラス、偏光サングラス、ミラーサングラスなどの種類があります。
サングラスのレンズの外し方
ネジで留めてあるタイプのサングラスは、専用の工具で分解すればレンズが外れます。セルフレームの場合は、レンズ部分を内側から押して外しましょう。詳しくは前述のセルフレームとメタルフレームのレンズを外す場合を参照してくださいね。
サングラスのレンズの外し方|注意点
サングラスは紫外線や照明から目を保護するため、特殊な加工がされています。クリアレンズのサングラスもありますが、色付きのものが多く傷がつくと目立ちやすいので注意が必要です。特に温める場合は、フレームの劣化や、レンズのコーティングが剥がれる可能性が高いので気をつけましょう。
メガネのレンズの入れ方
レンズの入れ方|セルフレーム
セルフレームへのレンズの入れ方は、フレームの溝に合わせて嵌め込みます。外し方は内側からですが、入れ方は外側からです。外したときとは逆の順番で入れていきましょう。レンズの欠けや割れに注意してください。
先にメガネのリムの上側にある溝に、レンズを合わせます。リムに沿って鼻側から外回りにレンズを押しながら、下側の溝にもレンズを入れていきましょう。伊達メガネとサングラスのレンズの入れ方については、フレームの種類に合った項目を参照してくださいね。
レンズの入れ方|メタルフレーム
メタルフレームへのレンズの入れ方です。リムにレンズを合わせて緩めたネジを留めます。メガネのレンズをリムの内側に合わせたら、ゆっくりとネジを締めていきましょう。ネジを締めるだけと、入れ方は簡単そうですが、レンズやフレームを支える手がずれやすいので気をつけてくださいね。
レンズの入れ方|ナイロールフレーム
ナイロールフレームへのレンズの入れ方には、糸や薄いリボンなどを使います。まず、ナイロールフレームの上半分についているリムにレンズを合わせましょう。下側のナイロン糸に用意しておいた糸や薄いリボンなどを掛けます。
糸、もしくは薄いリボンなどの両端を持ち、ナイロン糸を軽く引っ張りながらメガネの鼻側から耳側に向かって少しずつ溝に入れていきましょう。
メガネのレンズ交換
メガネのレンズとフレームは個別に購入できる
メガネはサングラスも含めて、レンズだけ、フレームだけを購入することが可能です。例えば、使っているメガネのレンズに傷がついてしまったとします。同じレンズを購入して、フレームの種類に合わせた入れ方で交換が可能です。フレームに問題がなければ、自分で交換ができるので便利で簡単ですね。
メガネのレンズ交換|注意点
同じレンズを購入すれば簡単に交換できそうですが、メガネもサングラスもまったく調整されていないことが前提です。メガネやサングラスを店舗で購入する際に、あなたの顔に合うよう調整していませんか?調整しているなら、レンズの型をとりフレームに合わせる必要があるため、購入店かメガネ専門店へ持ち込みましょう。
メガネの掃除のやり方
メガネの掃除のやり方|水洗い
まず、細かなほこりを落とします。すぐにレンズを拭くと傷がつくこともあるので、乾拭きはしないようにしましょう。レンズに流水をかけてほこりを落とします。お湯はコーティングが剥がれやすいので、水で洗い流してくださいね。
次は水垢が残らないように、ティッシュでレンズやフレームの水気を吸い取ります。レンズを強く擦らないこともポイントです。ほこりを落としてから専用のメガネ拭きで拭きましょう。
メガネの掃除のやり方|中性洗剤で洗う
皮脂汚れや化粧品がついてしまったときには、台所用の中性洗剤を使用します。ハンドソープや石鹸などはコーティングに影響があるので使わないでくださいね。先にメガネのほこりを流しておきます。
洗面器やボールに中性洗剤を溶かし、メガネを入れて軽く振りながら洗います。汚れがひどい場合は、指先に洗剤をつけて優しくレンズを洗いましょう。
メガネの掃除のやり方|レンズを外す・分解する
フレームの隙間の汚れが気になったときは、レンズを外したり分解したりして掃除をしましょう。フレームの溝は歯ブラシを使って掃除をすると便利です。レンズもフレームもあまり力を入れて洗うとコーティングが剥がれるので、優しくお手入れしてください。鼻パッドは分解すると調整するのが大変です。
分解せずに歯ブラシで掃除をするとよいでしょう。レンズを外すときは、左右を間違えないように注意します。分解したパーツをなくしたり、組み立てる順番が分からなくなったりしないようにまとめておきましょう。
メガネのレンズの外し方を知って掃除もファッションも楽しみましょう
メガネのレンズを外すのにはいろいろな理由があります。簡単なレンズの外し方と入れ方を知っていると、メガネをいつでも清潔にしておくことができますね。また、ファッションアイテムとしてレンズを交換できるのも楽しみになるでしょう。
ただ、フレームによっては上手くレンズが外れない、分解が必要というメガネもあります。また、長く使っているメガネほど破損しやすいので注意が必要です。無理そうだな、と思ったら購入店かメガネ専門店に持ち込みましょう。
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