イヤホンを洗濯しちゃった際の3つの対処方法
通勤や通学、ジョギングや筋トレ中など、イヤホンは毎日使う必需品になっている人も少なくありません。ワイシャツのポケットに入れたまま、洗濯機へ放り込んでしまったなんて失敗談も珍しくないでしょう。イヤホンを洗濯してしまったら、焦ってしまう気持ちも分かりますが、対処方法の取り方次第では復活することもあります。復活の可能性が期待できる3つの対処法を紹介します。
対処方法①イヤホン洗濯しちゃったら【乾燥】
イヤホンを洗濯してしまったら、まず大前提としての対処方法は乾燥です。イヤホンの中に侵入した水分を完全に抜いて、湿気を乾燥させれば復活する可能性はあります。そもそもイヤホンは、濡れる=故障ではないので、濡れただけでは壊れません。イヤホンを洗濯してしまったときの主な壊れる理由は、動作中に水没させたケースです。振動版や電子回路に電流が走っていなければ、一時濡れたとしても乾かせば問題ないこともありえます。
イヤホンの外せる部品は細かく分解して乾燥
カナル型イヤホンであれば、シリコン素材などの耳に当てる部分を取り外す。コード交換可能タイプのイヤホンでは、接続部を外すなど、脱着可能なパーツはできるだけ全て外してか風の通りを良くしましょう。インナーイヤー型イヤホンではメッシュ部分(音が出るところ)を外し、中をむき出しにして効率よく乾燥させても良いでしょう。ただし専門的な知識が必要な分解は、元に戻せなかったり、余計に故障させてしまう危険もあるので、自己責任で行いましょう。
洗濯しちゃったイヤホンは日陰で自然乾燥
復活対処法の基本は、風通しの良い日陰で2日~3日放置してイヤホンの内部まで乾燥させる方法です。太陽の光に当て続けると、紫外線の刺激によってイヤホンの表面が劣化してしまう恐れがあるので、乾かす時は直射日光を避けるようにしましょう。また屋外に干すのも注意すべきです、外に放置すると渇きは良くなりますが、細かい砂埃がイヤホンのすき間に挟まって取れなくなるリスクも生じます。
洗濯しちゃったイヤホンは米で乾燥させる
洗濯しちゃったイヤホンの対処法として、おすすめの乾燥方法は米の性質を利用した乾燥方法です。お米は水分を吸って美味しいゴハンになります。その働きを使えば、天然の乾燥材としても活用することが可能です。まずイヤホン全体が埋まる程度の白米を用意します、ジップロックなど密封できる容器に米とイヤホンを投入して口を閉じたら2日~3日待ちます。すると米がイヤホンの中の水気を吸って、イヤホンが乾燥されます。
白米より玄米
吸収率が優れているのは、精米した米よりも玄米の方が効率よく水分を吸ってくれます。ご自宅に精米前の米がある方は、玄米で洗濯しちゃったイヤホンを乾燥させてみてください。
洗濯しちゃったイヤホンは乾燥材で乾かす
お米で乾燥させる方法と同様に、乾燥材と洗濯してしまったイヤホンを密封できる袋に入れて、しばらく放置する対処法があります。
シリカゲル
シリカゲルとは、二酸化ケイ素を荒粒状に加工した乾燥材です。100円ショップなどで安く簡単に入手可能なので、お米のストックがないときにはシリカゲルで洗濯しちゃったイヤホンを乾かすと良いでしょう。
石灰乾燥剤
石灰乾燥剤は、酸化カルシウムで出来た使い捨ての乾燥材です。お煎餅など身近な食品の乾燥材として使われていることも多いです。時間が経過していなければ二次利用できる可能性も十分あるので、お菓子のパッケージを捨てずにとっておいた場合は、石灰乾燥剤をイヤホンの復活に充ててみてはいかがでしょうか。
対処方法②イヤホン洗濯しちゃったら【修理】
自分で出来る洗濯してしまったイヤホンの復活方法は、いかに上手に乾燥させるかがポイントです。対処法は全て試したのに、音の出が悪い、片耳だけ音がこもる、全く改善しない、などの症状が残ってる場合は専門家に修理を依頼するしかありません。
イヤホンを購入した店へ依頼する
洗濯してしまったイヤホンを購入した店が、ビックカメラやヤマダ電機など大型量販店だった場合は、保証書を持参すれば修理を依頼することが可能です。誤って洗濯してしまった場合の保証範囲はどこまで適応するかは、加入しているサービスによって異なるので、問い合わせてしておきましょう。
メーカーへ直接修理依頼
近くに実店舗がない、ネットショップで購入した、などのケースでは直接販売元へ壊れたイヤホンを送付して修理してもらう方法があります。修理の内容にもよりますが、メーカー直接依頼ですと高額な修理請求額になることが予想されます。細かい詳細は、メーカーに問い合わせて確認しておきましょう。
民間の修理業者へ依頼
スマホやイヤホンなど、日常生活で使用する端末や装備品の修理を専門とするショップがいくつもあります。実店舗型の店もあれば、店舗を持たないネット完結型もあります。最近ではイヤホン修理をメインとしたサービスを展開する店も続々とオープンしているので、競争によって価格相場も落ちている傾向にあります。メーカー修理よりも費用を安く済ませることができるかもしれません。
対処方法③イヤホン洗濯しちゃったら【交換】
また激しい洗濯の衝撃によって、コードの断線や振動板の破損等してしまっているときは、修理不可となり交換になることもあります。また修理費が購入価格よりも割高になるときは、修理ではなく新品に買い替えることをオススメします。お気に入りのイヤホンだと交換に気が引けるかもしれませんが、お金も時間も手間もかかるくらいなら、この機に思い切って買い替えるのも1つの手段でしょう。次に、交換の目安について解説します。
音は出るけど音質が悪いとき
乾燥させて電源を入れたところ、音はなるが重低音など一部特殊な音域が正しく聞こえないときは、イヤホンの内部にある振動板と呼ばれる音を響かせるパーツが損傷していることが考えられます。乾燥させても正常に機能しない場合は中に洗剤カスが残留しているか、洗濯の衝撃によって振動板が激しく破損してしまったことが原因です。振動板だけを交換すれば復活することもあるので、パーツ(振動板)のみの交換かイヤホンごと交換するかは費用に応じて考えるようにしましょう。
もう一度水洗いする
洗剤カスが残留していることが原因で、振動板の働きに支障が生じているなら、洗剤を溶かす為に再び水洗いして乾燥させると復活することがあります。ただし推薦する対処法ではないので、試す時は、自己責任であることを理解しておいてください。
音が全然ならないとき
音が全くならない時は、濡れた状態で電流を流したことによるコードまたは各電子回路のショートが原因です。一ヶ所だけのショートなら、その部品だけ交換すれば直るのでイヤホンを買い替える必要はないかもしれません。複数個所がショートもしくは破損している場合は、その分修理費も高額になります。bluetoothを使ったワイヤレスイヤホンだと、精密部品も増えるので修理箇所も増えるでしょう。
有料保証サービスに加入しておこう
イヤホンをはじめ多くの電化製品には無料保証期間というものがありますが、有料保証オプションでは、故障などトラブル時に安心の修理保証を受けられる仕組みがあります。iPhoneを取り扱うappleでは、純正品の故障を手厚くサポートするサービスがあります。修理費の負担が少なくなるだけでなく、新品に交換しても格安で済む場合もあります。appleを例に挙げましたが、有料保証はさまざまなメーカーが実施しているので、新品購入時には確認しておきましょう。
洗濯しちゃったイヤホンの誤った対処方法
洗濯機で洗ってしまったイヤホンの対処法として、さまざまな情報が飛び交っていますが、中には誤った方法も混在しています。本当はやってはいけない3つの間違いを紹介します。
誤った対処方法①ドライヤーで乾かす
早く乾かす手段として、ドライヤーの熱風で勢いよく乾燥させるといった方法が良いとされる噂がありますが、ドライヤーではイヤホンの中深くに溜まった水分まで乾かすことはできません。それだけでなく、高熱にさらされたイヤホンの表面の素材(プラスチックなど)が溶けてしまう可能性も否めません。効率よく乾かないだけでなく、やり方によっては別の故障個所まで発生してしまうので、ドライヤーの使用は控えましょう。
誤った対処方法②冷蔵庫で乾かす
冷蔵庫に保管してく食材に、ラップやタッパなどカバーをつけ忘れてしまうと、食材が乾燥してしまうことがあります。このように、冷蔵庫の中は物が乾くイメージがあってか、洗濯機で洗って濡れてしまったイヤホンを冷蔵庫に入れて乾かすといった復活方法が噂で流れています。しかし根本的な電化製品の仕組みを忘れてはいけません、冷蔵庫から取り出したイヤホンは急激な温度上昇で内部全体に結露ができます、そうなっては乾燥の意味がありません。
誤った対処方法③防水機能を過信する
bluetoothを用いた最新のワイヤレスイヤホンには、防滴・耐水機能を搭載した製品もあります。耐水規格の中で最も優れた「IPX7」が採用されたイヤホンなら、洗濯機で洗っても大丈夫だろうと乾燥させずに使用してしまう人がいますが、その前に耐水条件を確認してみましょう。IPX7では水深1mほどの水圧に約30分浸し続けても浸水しない設計になっています。しかし洗濯機の四方八方からくる水流のパワーは完全防水でも浸水してしまうことがあります。
耐水機能つきイヤホンでも乾燥は必要
最高品質の耐水機能を装備したイヤホンでも、洗濯機で洗ってしまえば100%浸水していないとも限りません。たとえIPX7搭載のイヤホンでも洗濯機で回したのであれば、必ず数日乾燥させてから電源を入れるようにしましょう。
bluetoothワイヤレスイヤホンは故障しやすい
bluetoothを使用したワイヤレスイヤホンは普通のコード付きイヤホンと違い、イヤホン本体の内部にバッテリーが搭載されています。このバッテリーの電源が入っているかいないかで、故障の度合いも大きく変わってきます。
電源が入っていたら即ショート
耐水機能があるbluetoothワイヤレスイヤホンであれば、電源をつけたまま洗濯機で洗ったとしても、すぐにショートする可能性は低いかもしれません。耐水機能がIPX6以下であった場合は、水につけた瞬間回路がショートしてしまう危険が高まります。
電源を切っていても壊れる可能性はある
bluetoothワイヤレスイヤホンの電源を完全に切った状態で洗濯したときは、ショートする可能性は低いでしょう。しかしbluetoothワイヤレスイヤホンの中には、電源が自動的に入ってしまうものや、ボタン一つで起動する製品があります。洗濯中の激しい水流の衝撃で、電源スイッチが誤ってONになることも考えられます。これらの条件を含めて、bluetoothワイヤレスイヤホンは、通常のイヤホンと比べ洗濯したときは壊れやすいことが理解できます。
まとめ
イヤホンを洗濯してしまったとき、優先的に行いたい対処法は乾燥に限ります。乾燥材を使って数日乾かしても機能が回復しない時は修理・交換をするしかないでしょう。修理を依頼する店選びや、交換を検討する目安など必要な情報をあらかじめ知っておくと、急なトラブルに見舞われてもスムーズな対処ができるでしょう。
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