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「一切経山」とは?吾妻連峰の一つの山の登山ルートや山の魅力を解説!

一切経山は火山ではありますが、山麓および周辺は極楽浄土のような素晴らしい山です。アクセスも簡単で人気の山となっています。一切経山の登山ルートや魅力を紹介した記事ですので、興味を持ったなら参考にして一切経山登山をしてはいかがでしょうか。
2020年8月27日
kawana yukio
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一切経山(いっさいきょうざん)とはどんな山

一切経山の位置としては、福島県福島市と猪苗代町になります。吾妻連峰の一角にある、標高1,948.8mの山になります。今も火山活動を続けている活火山でもあります。磐梯朝日国立公園内の山となっています。

火山活動の影響で、山頂付近は植物は少なくなっていますが、植物がない影響で360℃の大パノラマで、吾妻連峰の山や磐梯朝日国立公園の絶景を鑑賞することができます。アクセスが簡単で、難易度の比較的高くなく初心者でも登山できるトレッキングルートもあります。

一切経山登山の魅力

一切経山は吾妻連峰に属していますが、その吾妻連峰は磐梯朝日国立公園の一翼をになっています。有名な猪苗代湖の近くにあり、一切経山の山頂よりその素晴らしい姿を目にすることができます。
 

磐梯朝日国立公園内の吾妻連峰・一切経山は、登山の途中のトレッキングルートにも魅力的な名所スポットが多くあります。一切経山登山ではなく、途中までのトレッキングでも、初心者におすすめルートとなっています。

浄土平

浄土平は、一切経山や吾妻小富士に囲まれた花の咲き乱れる極楽浄土のような土地であるとして、その名前が付けられています。周辺は浄土平湿原であり、その名の由来通りに花が咲き乱れる素晴らしい時期があります。

吾妻連峰のビジターセンターも設置されており、散策コースも充実しており登山でなくとも、おすすめのトレッキングルートとなっています。散策路も難易度は高くなく、初心者でも楽しめます。アクセスも良く、人気スポットとなっています。

浄土平について | 磐梯朝日国立公園[磐梯・吾妻地域] 浄土平ビジターセンター
浄土平は、磐梯朝日国立公園の磐梯・吾妻地域に属し、磐梯吾妻スカイラインの中間地点の標高1,600メートルに位置しています。「浄土平ビジターセンター」は、同国立公園を訪れたみなさんに、公園の自然をわかりやすく展示・解説し、ビジターのみなさんに野外の自然と直に接するきっかけをつくっていただくための施設で、自然公園の案内所の役割も持っています。展示室の各コーナーでは、写真パネルやジオラマ等で「浄土平」の自然と歴史をわかりやすく解説しています。

五色沼

五色沼はミシュラン・グリーンガイドにも紹介された、日本でも有名な沼です。一つの沼ではなく、複数の沼の総称が五色沼となります。すぐ隣の沼であっても水の色がちがい、五色沼群の水の色は、すべて違います。その色は、魔女の瞳と言われ親しまれています。


紅葉などと合わせ、人気観光スポットにもなっています。一切経山の登山道にも接しており、登山の途中で休憩するのにも最適です。アクセスも良く、初心者に最適な沼巡りトレッキングルートもあります。

五色沼湖沼群 – 裏磐梯観光協会
2016年にミシュラン・グリーンガイド1つ星に認定。 正確には「五色沼湖沼群」と言い、毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼などの数多くの湖沼の総称。 沼によって、エメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルー、エメラルドブルー、パステルブルーと色が違う不思議な場所で「神秘の湖沼」と言われる。特に青沼は自然が作り出したものとは思えない綺麗な色。

鎌沼

一切経山の南側山麓に、鎌沼はあります。上空からみると鎌の形をしているので、その名がつきました。一切経山の山頂には植物はありませんが、ここは植物の宝庫といえます。鎌沼付近で標高1,770mとなっています。高山植物の観察で人気があり、浄土平よりの登山道の途中にあります。
 

初心者のトレッキングに人気があり、周囲には探索路も整備されている人気スポットです。ここまでの難易度は高くありません。周囲1kmくらいの沼で、整備されているので、健脚の人は一切経山登山途中でも回れ、おすすめルートです。

鎌沼 – 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ
磐梯朝日国立公園内にあり、蓬莱山、前大巓(まえだいてん)、姥ケ原、東吾妻に囲まれ、標高は1,770mにあり周囲約1km、形が鎌に似ていることからその名が付いたとされています。

一切経山の登山口

一切経山の登山口は、複数あります。特徴として、吾妻連峰の山よりの縦走が多くあります。ここでは、初心者・ベテラン問わずに人気のある登山口を紹介します。


浄土平登山口

一切経山登山の一番メジャーな登山口です。浄土平ビジターセンターや天文台、レストハウスなどもあり、登山者ばかりでなく、観光客も訪れる観光おすすめスポットにもなっています。ビジターセンターで観光地図なども手に入ります。
 

そばにある吾妻小富士にも簡単に登れるので、一切経山登山と合わせる登山者も多いです。近くにはキャンプ場もあります。登山口はビジターセンターの裏側にあります。登山カードの提出も忘れずにしてください。アクセスも良く、磐梯吾妻スカイラインの中間になります。

【天空の楽園】磐梯朝日国立公園 浄土平地区 :環境省
福島市街から車で約一時間。火山の胎動、四季の彩り、宇宙の煌めきを感じることのできる浄土平は、まさに天上の楽園です。標高約1600mに位置し、火山礫に覆われた荒々しい山肌をはじめ、湿原、高山植物など、変化に富んだ風景が広がっています。

不動沢橋登山口

磐梯吾妻スカイラインの途中にある、つばくろ谷にかかる不動沢橋が登山口です。不動沢橋周辺は紅葉の名所となっており、紅葉時期など大勢の観光客が訪れます。

アクセス的には、磐梯吾妻スカイラインを福島市方面から来て、高湯温泉を過ぎれば不動沢橋の標識や駐車場の標識が出てきます。登山口は、バス停のそばにあります。

一切経山登山口周辺の駐車場

一切経山登山に、車で訪れる人も多いです。一切経山に行く際、心配なのは駐車場の事です。人気登山口の駐車場情報を紹介します。

浄土平の駐車場

浄土平ビジターセンターの前に大駐車場があります。有料駐車場で、料金は二輪車:200円、乗用車:500円、マイクロバス:1,000円、大型バス:2,000円となっています。開場時間は午前9時より午後4時となっています。(2019/3/7時点の料金)

冬期間(11月中旬~4月上旬、スカイライン閉鎖期間)は閉鎖となっていますので、冬時期は使用できません。

不動沢橋の駐車場

磐梯吾妻スカイラインの不動沢橋とバス停の間に、駐車場入口があります。看板もありますので、見落とすことはありません。不動沢橋レストハウスの前を進んだ奥が無料駐車場です。トイレと休憩所も設置されています。バス停のそばも無料駐車場ですが、バスの運行の邪魔にならないように駐車してください。合計で30台ほど駐車可能です。

冬期間(11月中旬~4月上旬、スカイライン閉鎖期間)は閉鎖されていますので、冬時期は使用できません。

一切経山の車でのアクセス

一切経山の車でのアクセスは、東北自動車道の福島西ICを利用します。ICを出て国道115号線を猪苗代方面に進んでください。南東北福島病院前の信号が出てきますので、右折して県道5号線に入って進んでください。

進んで行くと吾妻の駅という農産物直売所があり、そこの信号より県道70号線(磐梯吾妻スカイライン)に進んでください。浄土平や不動沢に行くことができます。

一切経山の公共交通機関でのアクセス

一切経山の公共交通機関でのアクセスは、JR東北本線の福島駅を利用します。福島駅を降りたら、駅前のバスターミナルより磐梯吾妻スカイライン循環線に乗車してください。浄土平または不動沢で下車してください。両バス停とも、近くに登山口があります。


福島交通
福島交通の路線バス状況などが紹介されています。

一切経山登山のトレッキングルート1

浄土平登山口から一切経山ルート

浄土平登山口から一切経山を目指すルートとです。初心者でも楽しく登山できる、おすすめトレッキングルートです。難易度は高くありません。一切経山からの帰りのルートは、鎌沼を回って登山口に戻ります。

紅葉時期の登山だと、多少混雑しているかもしれませんが、全体的に歩きやすい登山道です。案内標識などは、しっかりしたものが要所にあります。天候急変時のために、山地図は必ず携帯してください。

浄土平登山口から一切経山ルートの詳細

このルートは一切経山登山のメジャールートです。おおまかなルートタイムを紹介します。浄土平登山口から酢ヶ平分岐まで40分、酢ヶ平分岐より酢ヶ平避難小屋を通り一切経山山頂まで40分、一切経山から酢ヶ平分岐まで40分、酢ヶ平分岐を右折して鎌沼まで15分、鎌沼より姥ケ原まで5分、姥ケ原から浄土平登山口まで45分です。

時間的に余裕を持って登山ができます。非常景色の良いコースなので、山地図に写真番号を書き入れ、帰宅してから楽しむのも一考です。

一切経山登山のトレッキングルート2

不動沢橋~五色沼~一切経山ルート

不動沢橋登山口から五色沼を通り、一切経山山頂を目指すルートです。難易度は高くないので、初心者にもおすすめルートとなります。魔女の瞳と言われる五色沼を十分堪能できるトレッキングルートです。五色沼周辺は、山地図より観光地図のほうが詳しく両方の地図を持参することをおすすめします。

登山道は、賽河原までは滑りやすいので、注意して歩いてください。そこから先は、快適な登山道となります。難易度は高くないと言っても、登山ですのでキチンとした服装で歩いてください。

不動沢橋~五色沼~一切経山ルートの詳細

不動沢橋~五色沼~一切経山ルートのおおまかなコースタイムを紹介します。不動沢橋から賽河原まで25分、賽河原から避難小屋入口まで35分、避難小屋入口から五色沼まで30分、五色沼~一切経山山頂まで30分となります。

時間的に余裕が持てるルートですので、下山途中で五色沼周辺のトレッキングをする登山者も多数います。難易度は高くないからと言って、地図や登山用の服装は必要です。

一切経山の天気状況

一切経山に登山をしようと決めた場合、登山者が気になるのは一切経山の天気状況でしょう。一切経山の年間天気状況を統計調査してみました。登山計画を立案する上での参考にしてください。

 

一切経山の春の天気状況

3月から5月を一切経山の春として、天気状況を統計調査しました。3月は、一日あたりの降雨量平均3,7mm、平均気温-7,4℃、最深積雪82,0cmとなります。4月は、一日あたりの降雨量平均4,8mm、平均気温-0,3℃となります。5月は、一日あたりの降雨量平均4,7mm、平均気温5,1℃となります。

3月は降雪もあり、積雪も多くなり磐梯吾妻スカイラインも閉鎖中ですので、ほとんど訪れる人はいません。磐梯吾妻スカイラインの開通と共に登山者が訪れます。


一切経山の夏の天気状況

6月から8月を一切経山の夏として、天気状況を統計調査しました。6月は、一日あたりの降雨量平均7,0mm、平均気温9,2℃とまります。7月は、一日あたりの降雨量平均9,2mm、平均気温13,4℃となります。8月は、一日あたりの降雨量平均8,8mm、平均気温14,4℃となります。

夏は涼しく、花の時期でもあるので、多くの登山者が平均して訪れます。

一切経山の秋の天気状況

9月から11月を一切経山の秋として、天気状況を統計調査しました。9月は、一日あたりの降雨量平均8,9mm、平均気温10℃となります。10月は、一日あたりの降雨量平均8,0mm、平均気温3,9℃となります。11月は、一日あたりの降雨量平均3,5mm、平均気温-2,0℃となります。

9月は、紅葉時期で賑わっていますが、11月になると冬の気配が訪れます。

一切経山の冬の天気状況

12月から1月を一切経山の冬として、天気状況を統計調査しました。12月は、一日あたりの降雨量平均2,8mm、平均気温7,1℃、最深積雪38cmとなります。1月は、一日あたりの降雨量平均3,9mm、平均気温-10,8℃、最深積雪63cmとなります。2月は、一日あたりの降雨量平均2,7mm、平均気温-10,6℃、最深積雪99cmとなります。

一切経山の登山は、磐梯吾妻スカイラインが冬期には閉鎖しているため、ほとんど登山者は訪れません。冬に訪れる人は、他の山からの縦走で来る登山者が多く、積雪も多くなります。

一切経山登山のまとめ

一切経山のメイン道路である磐梯吾妻スカイラインは、吾妻山噴火警戒レベルが2に引き上げられているため、通行止めになっています。(2013年3月現在)当然、一切経山の登山も行っていません。噴火レベルが下がりしだい、登山は再開されます。

一切経山の周辺は花が咲き乱れ、周辺の沼は素晴らしい姿を見せてくれます。難易度は高くないため、初心者のおすすめルートもたくさんあります。案内標識もしっかりとしていますが、安全のため山地図は用意してください。この記事を参考にして、一切経山の登山を考えてはいかがでしょうか。

スカイライン交通情報 - 福島県ホームページ

一切経山が気になる方はこちらもチェック!

一切経山が気に入り、福島の山がきになったら、温泉とキャンプ場もチェックしておいてください。福島の山に来たら利用できます。