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早春のツーリングスポットおすすめ11選!春の息吹を感じる道をご紹介!

長く暗い冬もようやく終わり、いよいよ早春ツーリングの季節がやってきました。南北に長く延びる日本列島の中でも、春の息吹きをいち早く感じることのできるおすすめのツーリングスポットや、早春でも温暖で走りやすいバイク旅におすすめのスポットをご紹介します。
2020年8月27日
ironman17
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いよいよバイクシーズンの到来

冬の間、雪や雨でバイクに乗れずストレスがたまっていたライダーにとって、待ちに待った春がやってきます。まだバイクで走ると寒さを感じる早春にも、春の息吹きはそこかしこに見つけることができます。そんな春の足音を感じることができる全国のおすすめツーリングスポットをご紹介します。しっかりとした装備を整えて、早春のツーリングに出かけてみませんか。

早春のツーリングスポット

南北に長い日本列島は、緯度によって春の訪れる時期は異なります。また同じ地域でも標高や地形の影響で天候や気温は大きく異なります。早春のバイクツーリングは暖流の影響で暖かい太平洋側の海沿いの地域や、緯度が低く春の訪れの早く気候の穏やかな西日本以南の地域を中心にルートを組み立てるのがおすすめです。

早春のおすすめバイクツーリングスポット①

房総半島(千葉県)

房総半島は近くを流れる暖流である黒潮の影響を受け1年を通じて比較的穏やかな気候で、春の訪れも早い地域としてライダーにおすすめのツーリングスポットです。綺麗な花や太平洋を臨む絶景のシーサイドライン、数多くある漁港で水揚げされる新鮮な海の幸など、春の息吹きを感じながら走るバイク旅には最適な地域です。

おすすめルート

湾岸線かアクアラインで千葉県に入り国道127号線(内房なぎさライン)で館山へ向かいます。洲崎灯台から房総フラワーラインを走れば、菜の花の咲き誇る中を春を感じながら走ることができます。半島最南端の野島崎灯台からは、交通量が少なく道幅も広い快走路である安房グリーンラインで鴨川に至ります。そのまま海沿いを北上して九十九里有料道路というコースもありますし、海風の寒さが気になるようなら房総スカイラインで内陸を千葉へ戻るルートもおすすめです。

早春のおすすめバイクツーリングスポット②

伊豆半島(静岡県)

温暖な海洋性気候に属する伊豆半島の海沿いの地域は、春先から寒さを感じずに走れる早春ツーリング向けのルートが数多くあります。新鮮な魚介類を食べられるグルメスポットや温泉も多く、穏やかな海沿いの道を走った後は温泉宿や民宿で疲れた体を癒すのもおすすめです。

おすすめルート

海沿いの穏やかな中を走りたい場合は国道135号線を伊東に向かいます。ワインディングを楽しみたいなら、時折見える富士山や駿河湾の絶景を満喫できる伊豆スカイラインや、伊豆の尾根伝いを走る快走路である西伊豆スカイラインがおすすめです。下田から国道136号線で西伊豆に至り県道17号線を走れば、小さな漁村を縫うように走る穏やかな海岸線を楽しめます。

早春のおすすめバイクツーリングスポット③

北関東(栃木県・茨城県)

那須や日光、水戸などの観光地を数多く擁し、豊かな自然の景観にも恵まれた栃木・茨城エリアは、春の息吹きを探しに行くバイクツーリングにおすすめのスポットが数多くあります。穏やかな陽光の下で美しい花を楽しめる穴場やB級グルメを味わえるスポットなど、見て楽しく、食べて美味しい春のバイク旅にぜひ訪れたいおすすめの地域です。

おすすめルート


常磐道で茨城に向かい水戸偕楽園の梅や、ひたちなか市の海浜公園のネモフィラなど春の花を楽しみます。国道123号線に入り那珂川を縫うように走る道を走れば、早春の美しい水面を眺めながらのツーリングができます。そのまま北真岡まで至れば、真岡鐵道沿線の菜の花畑の中を走るSLの雄姿を見ながら走ることができます。

早春のおすすめバイクツーリングスポット④

奥多摩・秩父(東京都・埼玉県)

都心からほど近いにもかかわらず豊かな自然が残る奥多摩・秩父エリアは、春の息吹きを手軽に見つけに行けるスポットです。初心者でも走りやすいワインディングだけでなく、絶景ポイントやグルメスポットも数多くあり、バイクで走るだけでなくアクティビティも楽しめるおすすめツーリングスポットです。

おすすめルート

まずは定番の奥多摩周遊道路を走ります。ワインディングを飛ばしているバイクも多くいますが、まだ寒い早春は月夜見駐車場や都民の森で休憩して奥多摩湖の絶景や「みとうだんご」などのグルメをゆっくりと楽しみましょう。奥多摩から大菩薩ラインを通り国道140号線から雁坂トンネルを経て秩父へと至れば、羊山公園の芝桜など甲州の春の花を堪能することができます。

早春のおすすめバイクツーリングスポット⑤

遠州路(静岡県)

遠州のからっ風で冬の寒さがつらいイメージもありますが、年間を通じて比較的温暖な静岡県西部は、春の訪れも早い地域です。大井川鐵道のSLや、バイクの聖地ともいえる浜松の展示施設など観光スポットも豊富で、イチゴや桜えびなど春を感じさせる美味しいグルメにも事欠きません。駿河湾を臨む海沿いの道や浜名湖周辺、天竜川沿いの山沿いの道など、バイクの走りを楽しめる快走ルートも数多くあります。

おすすめルート

高速で浜松に向かい、本田宗一郎ものづくり伝承館やスズキ歴史館でバイクの歴史を勉強します。奥浜名オレンジロードでワインディンを堪能し、国道152号で天竜川を北上すれば秋葉ダムの千本桜を楽しめます。県道40号で小国神社に向かい、梅などの春の花や遠州の小京都の雰囲気を堪能します。森町から掛川に至り、国道150号線で牧之原から御前崎に行けば、早春の陽光がきらめく温暖な太平洋沿いの道を走ることができます。

早春のおすすめバイクツーリングスポット⑥

北陸路(石川県・富山県)

雪国のイメージの強い北陸ですが3月になると寒さは残るものの雪もあらかた消え、晴れた穏やかな日にはツーリングが可能になります。雄大な自然に春の息吹きを感じられるスポットも数多くあります。豊かな海や山に育まれた食材を使ったグルメや温泉も多く、早春のバイクツーリングを楽しむのに最適な地域です。

おすすめルート

主要国道となる富山県内の8号線沿いを走ると、雪を頂いた立山連邦の絶景や、春の風物詩である富山湾の蜃気楼を見ることができます。能越道で富山湾沿いに能登半島の内側を北上すると、ひなびた漁村風景や春の陽光に照らされた穏やかな七尾湾の中を走れます。突端の珠洲から外浦を周り固く締まった砂浜の道である「なぎさドライブウェイ」を南下すれば、百万石の城下町である金沢観光も楽しめます。

早春のおすすめバイクツーリングスポット⑦

琵琶湖

日本最大の湖である琵琶湖は、縦に長く延びた南と北でまったく違った表情を見せてくれます。近畿圏や名古屋にも近い南部地域は、気候も温暖で人口の多い大きな町が多くあります。春の早い段階からきれいな花が咲き誇るスポットも多く、バイクに乗りながらでも春の息吹きを感じることができます。北陸に近い北部は、冬の寒さも強く春の訪れは遅いものの、雪を頂いた山々や竹生島など自然も多く残り、交通量の少ない中を快走できるルートを楽しむことができます。


おすすめルート

日本一の湖とはいっても、琵琶湖一周を走っても距離は約200キロ、交通量の多い大津周辺を避けて琵琶湖大橋以北を周るとすれば約150キロと、バイクであれば1日でゆっくりと周ることができます。湖岸道路など琵琶湖の沿岸を走る道路を基本に組み立て、そこに奥琵琶湖パークウェイなどの絶景道路を織り交ぜると良いでしょう。琵琶湖の外周を走る際は、湖を間近に見ながら走れる反時計回りで走るルートがおすすめです。

早春のおすすめバイクツーリングスポット⑧

小豆島(香川県)

瀬戸内の穏やかな気候に恵まれた小豆島は、早春から寒さをあまり感じることなく走れるツーリングスポットとして西日本のライダーに人気のエリアです。小さな島ながらアップダウンやワインディングなど、走りを楽しめるコースも数多くあります。二十四の瞳の関連施設やエンジェルロード、オリーブ園などの観光施設も多く、新鮮な魚介類やオリーブを使った料理などのグルメにも事欠かない、バイク旅におすすめの島です。

おすすめルート

まずは島唯一の国道である436号線を走り、「天使の散歩道」とも称されるエンジェルロードや、オリーブ園などの観光地を巡ります。そこから折れて県道28号、249号と進めば二十四の瞳映画村を訪れることもできます。ふたたび国道に戻り県道25号、249号を走れば島をほぼ一周するルートですし、途中で内陸に入り小豆島スカイラインを走れば、小豆島でもっとも高い場所から瀬戸内の島々の絶景が拝めます。

早春のおすすめバイクツーリングスポット⑨

伊予路(愛媛県)

みかんの産地としても知られる伊予は瀬戸内の穏やかな気候に恵まれ、春先から寒さを感じることなく走れるエリアです。瀬戸内しまなみ海道や豊後水道などの絶景スポットや、道後温泉や今治などの観光地にも恵まれています。本四連絡橋やフェリーなどバイクで訪れる手段も多く、早春のバイクツーリングに最適な地域です。

おすすめルート

しまなみ海道で四国に上陸し、今治や松山で観光を楽しみます。国道378号から海沿いの絶景路である「ゆうやけこやけライン」を経て、国道197号(通称メロディライン)を通り佐田岬を目指しましょう。そこから反転して内陸部を目指します。四国カルストを貫く国道383号線は日本百名道にも選ばれ、別名を「天空の道」とも呼ばれる圧巻の景色の中をツーリングできます。

早春のおすすめバイクツーリングスポット⑩

阿蘇・天草(熊本県)

九州ツーリングのメッカとも言える熊本は春の訪れも早く、早春ツーリングに最適なエリアです。阿蘇山周辺は山岳地帯ということもあり春先はさすがに寒さを感じますが、ほかでは見られない雄大な景色を堪能したり、美しい春の花を楽しむことができます。海沿いの天草地方は比較的温暖で、穏やかな春の日差しの中で島巡りをしながらのんびりとバイクを走らせることができます。

おすすめルート

国道57号線で草千里など阿蘇の雄大な景色を堪能します。大観峰を目指す国道212号線は通称ミルクロードとも呼ばれ、カルデラなどさらに阿蘇山の深部の絶景を楽しむことができます。平地に比べるとかなり寒さも増しますので暖かい装備で走りましょう。熊本へ下りてきて国道266号で天草を目指します。天草五橋からの天草パールラインにバイクを進めれば、穏やかな内海に浮かぶ島巡りを堪能することができます。

早春のおすすめバイクツーリングスポット⑪

日南海岸(宮崎県)


「南国」という枕詞を常に伴うことからもわかるとおり、昔から宮崎はプロ野球などスポーツチームの春先のキャンプに使われてきた温暖な地域です。フェニックスやブーゲンビリアの花に囲まれたシーサイドラインは、風も暖かく春先でも寒さを感じずに走ることができます。観光地や温泉も多く、早春から多くのライダーで賑わうおすすめツーリングエリアです。

おすすめルート

県庁所在地の宮崎から南端の都井岬まで至る国道220号線は、別名を日南フェニックス道路と称します。名前のとおり両脇にフェニックスが植えられ、トロピカルな南国風景の中を走る爽快なシーサイドラインです。断崖沿いの道は適度なアップダウンを楽しめ、縁結びで有名な岩窟にある鵜戸神社や絶景で知られる青島などの観光スポットも数多くあります。県北部の延岡から内陸の高千穂に向かえば、神話の世界を楽しむこともできます。

早春ツーリングの注意点

事前の情報取集は大切

温暖な地域であっても山間部にはまだ雪が残っていたりもしますし、中には冬季間の通行止めが続いていて、予定していたルートを通れない可能性もあります。また朝晩の冷え込みで路面が凍結していることも考えられます。ツーリングに行く地域の天気や気温、残雪や道路の通行止めの状況など事前に十分情報を集めてルートを組み立てることが早春ツーリング成功の秘訣です。

無理のないスケジューリングを

早春はまだ日没の時間も早く、夕方のまだ早い時間からあたりは薄暗くなりはじめます。また日中は暖かい地域でも、午後の遅い時間になると急速に気温が下がって冷え込んできたりもします。夏場のツーリングのように遅い時間まで走ることを想定していると、暗くて寒い中の走行を強いられて痛い目に合います。そのためこの季節のツーリングは、普段のツーリングより短めの走行時間を想定したスケジューリングを心がけましょう。

寒さ暑さ対策はしっかりと

暖かい地域を選んで出かけても、まだ山間部や日陰では寒さを感じるのが早春ツーリングの特徴です。また寒いと思って厚着していくと、日中には気温が上昇して不快な思いをしながら走ることになったりもします。この季節のツーリングでは寒さ暑さ対策を万全にし、レイヤーで体温調整しやすいような装備で出かけるのがコツです。

花粉にも注意

春になって気温が上がり始めると植物も活発になり、花粉が飛び始めます。花粉症を持っているライダーにとっては、くしゃみや鼻水、目の痒みや涙などイヤな季節の到来です。症状が重くなるとバイクの操縦にも影響をおよぼすようになり、危険をともないます。またアレルギーの薬による眠気にも注意が必要です。メディアの花粉予報などツーリング先の情報を集め、万全な対策で出かけるようにしましょう。

バイクで春を探しに出かけよう

早春に訪れたいおすすめのツーリングスポットについてご紹介してきました。冬の間バイクに乗れなくてウズウズしていたライダーにとっては待ちに待った季節の到来です。春といってもまだまだバイクツーリングには寒さを感じる季節ですが、暖かいウェアなど万全の装備を整えて春の息吹きを探しに出かけてみませんか。