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電動バイクとは?新時代のバイクの魅力と各メーカーのラインナップをご紹介!

温室効果ガスを排出せず高性能な次世代のバイクとして、電動バイクが注目されてきています。電動バイクのしくみや車体のタイプと必要な免許、各メーカーからラインナップされている電動バイクのおすすめやその特長についてご紹介します。
2020年8月27日
ironman17
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今注目の電動バイク

これまでのバイクは、ガソリンなどの化石燃料を燃やして出力を得る内燃機関を動力としたものが中心でした。でも地球温暖化や大気汚染に端を発する環境志向の高まりから、新たな動力源を持つバイクが開発されてきています。そんな中でももっとも注目されているのが、電気でモーターを回すことによってパワーを得る電動バイクです。各メーカーがこぞって開発に力を入れている電動バイクの魅力やその仕組み、おすすめの電動バイクについてご紹介します。

電動バイクとは

電動バイクのしくみ

電動バイクは、文字通り電気を使ってモーターを回しバイクを動かしています。バッテリーにはおもに軽量なリチウムイオンバッテリーが使われ、繰り返し充電を行うことで動力を得ています。モーターはメンテナンスフリーのブラシレスモーターが一般的で、これを動力輪となる後輪に内蔵するインホイールタイプが現在の主流となっています。

電動バイクのメリット

環境性能が高い

地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出しないので、環境負荷が非常に小さいのが特長です。

ランニングコストが安い

バッテリーに繰り返し充電を行い、その電気代もガソリンに比べると非常に安いのがメリットです。またオイルやプラグ、ドライブチェーンなどの消耗品の交換の必要もないので、ランニングコストが低くてすみます。

騒音を出さない

動力であるモーターは、ガソリンエンジンと比べると非常に静粛性が高いのが特長です。深夜の住宅街などでも、ほとんど騒音を気にせずに走行可能です。

加速性能が高い

回転数によって出力が上がっていくガソリンエンジンと異なり、モーターは始動時から最大トルクを発揮できます。またエンジンがない分、車体を軽量にできるため、加速性能が非常に高いのも電動バイクの魅力です。

電動バイクの免許制度

電動バイクの免許制度は、ガソリン車のように排気量ではなく、内蔵するモーターのパワーによって以下のタイプに分かれています。

出力0.6kW以下


モーターのパワーが0.6kW以下のものは、ガソリンエンジンを搭載したバイクでは50ccクラスに相当します。そのため免許のカテゴリーは原付一種に区分され、原付免許での運転が可能です。つまり普通免許を所有していればこのクラスの電動バイクに乗ることができます。

出力0.6kW超1.0kW以下

モーターのパワーが0.6kWを超え1.0kW以下ならば、ガソリンエンジンでは125ccクラスのバイクに相当します。つまり免許の区分では原付二種として扱われ小型自動二輪の免許が必要となります。

出力1.0kW以上

モーターのパワーが1.0kWを超えるタイプは、ガソリンエンジンでは250ccクラスのバイクに相当するものとして扱われます。そのため免許は普通二輪、いわゆる中型免許があれば運転が可能です。つまりハイパワーを誇るBMWやハーレーダビッドソンの電動バイクも、中型免許で乗れるというわけです。

電動バイクの選び方

充電方式で選ぶ

バッテリーのタイプは現在、リチウムイオンバッテリーが主流となっています。充電方式は車両に搭載したバッテリにコードをつないで直接充電するタイプと、軽量なバッテリーカートリッジを車載から下ろして充電するタイプがあります。直接充電するタイプはバッテリーを取り外す手間がありません。一方バッテリーを下ろして充電するタイプはバイクまでコードを引き込む必要がなく、室内で充電することができます。

車種のタイプで選ぶ

電動バイクでもっとも多い車種のタイプがスクータータイプです。この中でもモーターの出力によって原付一種と原付二種のタイプがあり、取得している免許や必要とするパワーで選ぶことができます。また電動バイク専門メーカーだけでなく、バイクメーカーも通常のスポーツバイクの開発を加速させており、今後の選択肢が増えることが予想されます。

折りたたみタイプという選択肢も

電動バイクは重いエンジンや燃料タンクを必要とせず、バッテリーの種類によって車体を小型・軽量化することが可能です。アルミやカーボン素材を車体に使用することでさらに軽量化した電動バイクや、折りたたみを可能にした電動バイクも多く開発されています。これら軽量タイプであれば、車のトランクに積んで電動バイクを持ち歩くことができ、活動の幅が広がります。

おすすめ電動バイク①

ヤマハ E-Vino

ヤマハの丸みをおびたどこか愛嬌のあるスタイリングで人気のスクーターVinoに、エレクトリックモーターを取り付けて電動バイクとしたのがE-Vinoです。バイクメーカーならではの信頼性の高さと、通常のスクーターと比べて軽量な68kgのボディで電動スクーターの中でも高い人気を誇ります。

特長

着脱式の小型軽量バッテリーは、わずか3時間の充電時間で29キロの距離を走ることができる上に、予備バッテリーをシート下のトランクに収納できます。ボタン操作で作動するBOOST機能で、力強い加速や急な坂道での走行も問題なくこなします。見やすい液晶表示でバッテリーの残量を一目で確認することができます。


スペック

メーカー:ヤマハ
モデル名:E-Vino
定格出力:0.58kW
1充電走行距離:29km
最高出力:1.2kW(1.6PS)/3,760rpm
最大トルク:7.8N・m(0.80kgf・m)330rpm
全長×全高×全幅:1,675mm×1,005mm×660mm
シート高:715mm
車両重量:68kg

おすすめ電動バイク②

PCX ELECTRIC

ホンダの人気のスクーターであるPCXをベースにした電動バイクがPCX ELECTRICです。スクーターながらダブルクレードルフレームを採用した安定感の走りと、ホンダならではのコンパクトEVシステムの信頼性の高さが魅力です。現在はリース販売と実用性検証のモニターのみですが、早期の一般向け販売が望まれます。

特長

エネルギー密度の高い2個のリチウムイオンバッテリーパックを採用し、1充電で41キロの距離を走行可能です。充電方式も車体にバッテリーを搭載した状態で行う方法と、バッテリーパックを下ろして専用充電器をで行う2つの方式を採用しています。スマートキーやイモビライザー、アクセサリーソケットなど安全・快適装備も充実しています。

スペック

メーカー:ホンダ
モデル名:PCX ELECTRIC
定格出力:0.98kW
1充電走行距離:41km
最高出力:4.2kW(5.7PS)/5,500rpm
最大トルク:18N・m(1.8kgf・m)/500rpm
全長×全高×全幅:1,960mm×1,095mm×740mm
シート高:760mm
車両重量:144kg

おすすめ電動バイク③

BMW C evolution

ハイスペックなバイクづくりで日本でも人気の高いBMWが発信する、マキシスクータータイプの電動バイクがC evolutionです。低重心がもたらす軽快なハンドリングとEVの特性を生かした脅威的な加速、BMWならではの上質な走りが持ち味の電動スクーターです。

特長

高性能な空冷のリチウムイオン高電圧バッテリーの採用により、最大で160キロの航続距離を実現しました。最高速はリミッター装着で時速129キロに抑えれれているものの、停止状態から時速50キロに達するまでが2.8秒とハイスペックな走りも楽しめます。4種類の走行モードで、使用状況に応じた走りを選択でき、シート下にはフルフェイスヘルメットも収納可能なトランクを装備しています。

スペック

メーカー:BMW Motorrad
モデル名:C evolution
定格出力:16kW
1充電走行距離:160km
最高出力:35kW(48PS)/4,650 rpm
最大トルク:72N・m(from 0 to 4,650rpm)
全長×全高×全幅:2,190×1,255mm×947mm
シート高:765mm
車両重量:275kg

おすすめ電動バイク④

ADIVA VX-1


屋根付きスクーターで知られるイタリアのバイクメーカーであるADIVAの電動スクーターがVX-1です。マキシスクーターにカテゴリーされる余裕のあるボディサイズながら、EVの持ち味ともいえる加速感でキビキビとしたライディングを楽しむことができます。イタリアンデザインらしいおしゃれなスタイリングも魅力の電動バイクです。

特長

0キロから時速100キロまでの加速は6秒と、スペック的には同クラスのガソリン車を凌ぐほどです。走行中にスロットルレバーを戻した状態からさらに逆回転させることにより、強力な回生ブレーキで減速と補充電を同時に行うことができます。重たいガソリンエンジンを搭載しないことによるバネ下荷重の軽減により、軽快なハンドリングを楽しむことが可能になっています。充電方式は100Vと200Vに対応しており、家庭での充電に加え充電ステーションでの充電が可能です。

スペック

メーカー:ADIVA
モデル名:VX-1
定格出力:11kW
1充電走行距離:130km/200km/270km(バッテリータイプを選択可能)
最高出力:35kW
全長×全高×全幅:2,120mm×1,320mm×810mm
シート高:770mm
車両重量:192kg/214kg/236kg

おすすめ電動バイク⑤

ハーレーダビッドソン Live Wire

アメリカを代表するバイクメーカーであるハーレーダビッドソンが、満を持して投入する本格電動バイクがLive Wireです。低回転時から最大トルクを発揮できるEVの特性を生かし、クラッチやシフトの操作を必要としない手軽さが注目されています。最高出力は74hpと大型バイク並みのパワーを誇りながら、中型免許で乗れるのも魅力です。

特長

バイクが停止した状態から時速100キロに到達するまでの時間は3.5秒以下と、その加速はスポーツバイクとして十分なスペックを誇ります。専用充電器を使って家庭用のコンセントで充電できるほか、充電スタンドでの急速充電も可能です。タッチスクリーンタイプのディスプレイは速度やパワー、充電状態のほか、ナビや音楽も利用可能です。トラクションコントロールやABSなどの安全装備も充実しています。

スペック

メーカー:ハーレーダビッドソン
モデル名:Live Wire
最高出力:55kW(74hp)
最大トルク:51N・m

電動バイクから目が離せない

新しいバイクの形として注目されている電動バイクについてご紹介してきました。これまでは既存の小型バイクの車体にモーターを取り付けた程度の存在感でしたが、環境志向の高まりなどからメーカー各社も新たな動力として電動バイクに注力し始めています。これから続々と投入が予想される本格電動バイクから、今後も目が離せません。