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インディアンモーターサイクルとは?伝統と人気のバイクメーカーの魅力に迫る!

アメリカで最も古い歴史を誇るバイクメーカーがインディアンモーターサイクルです。アメリカンスピリッツを象徴するヴィンテージイメージのスタイリングに、高性能なVツインエンジンを搭載したパワフルな走りを楽しめるインディアンモーターサイクルの魅力に迫ります。
2020年8月27日
ironman17
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インディアンのバイクがカッコいい

アメリカ人の心を表現するかのようなネイティブアメリカンの横顔をそのブランドロゴとしたバイクメーカー、それがインディアンモーターサイクルです。業績の悪化などから一度は歴史の表舞台から姿を消しましたが、アメリカを代表するバイクブランドの復活を待望する声は根強く、2011年に新たな企業体制のもとで生産を再開しました。往年の名車を模したヴィンテージ調のスタイリングに最新のメカニズムを搭載したインディアンのバイクに、今ライダーの熱い視線が注がれています。

インディアンモーターサイクルとは

インディアンモーターサイクルは、アメリカでも最も古い歴史を誇るバイクブランドです。これまでにスカウトやチーフといった多くの名車を世に送り出し、マン島TTレースでは1位から3位を独占するなど華々しい成績を収めています。本国である米国での四輪車の台頭に押され、これまで数度の倒産と復活を繰り返してきましたが、アメリカンスピリットを今でも体現するかのような独特のエンジン音やヴィンテージ感あふれるスタイリングで、今もなお多くのライダーから支持されています。

インディアンモーターサイクルのラインナップ①

スカウト

インディアンブランドの名車の名を与えられた伝統的なアメリカンクルーザーがスカウトです。ゆったりとしたスタイルのライディンブポジションは往年のアメリカンバイクそのものですが、ツインカムでショートストロークの60度Vツインエンジンは、その不等間隔爆発の排気音とともに現代バイクらしい高性能な走りをライダーに体感させてくれます。

スペック

モデル名:スカウト
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC V型2気筒
排気量:1133cc
最高出力:94ps(74.7kW)/ー
最大トルク:10kgf-m(97.7N・m) /5,900rpm
全長×全高×全幅:2,311mm×1,207mm×880mm
シート高:643mm
車両重量:249kg
燃料タンク容量:12.5リットル
タイヤ(前):130/90-16
タイヤ(後):150/80-16

インディアンモーターサイクルのラインナップ②

スカウト シックスティ

インディアンモーターサイクルブランド伝統の人気モデルであるスカウトの水冷Vツインエンジンを、より扱いやすい999ccと排気量をダウンさせたのがスカウトシックスティです。スカウトのヴィンテージ調のイメージはそのままに車体各部をブラックアウトで仕上げた精悍なスタイルと、軽量・コンパクトな車体がもたらす高性能でキビキビとした走りが持ち味です。

スペック

モデル名:スカウト シックスティ
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC V型2気筒
排気量:999cc
最高出力:78ps(58.2kW)/ー
最大トルク:9kgf-m(88.8N・m)/5,800rpm
全長×全高×全幅:2,311mm×1,207mm×880mm
シート高:643mm
車両重量:248kg
燃料タンク容量:12.5リットル
タイヤ(前):130/90-16
タイヤ(後):150/80-16

インディアンモーターサイクルのラインナップ③

スカウト ボバー

低く身構えるようなライディングスタイルに短くカットされた前後フェンダー、無駄な贅肉を削ぎ落としたカスタムスタイルとして人気なのがボバーです。そんな人気のボバー カスタムを施したのがスカウトボバーです。通常のスカウトシリーズとは一味異なるスパルタンさで、高い人気を獲得しています。


スペック

モデル名:スカウト ボバー 
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC V型2気筒
排気量:1133cc
最高出力:94ps(74.7kW)/ー
最大トルク:10kgf-m(97.6N・m) /6,000rpm
全長×全高×全幅:2,229mm×1,154mm×926mm
シート高:649mm
車両重量:251kg
燃料タンク容量:12.5リットル
タイヤ(前):130/90-16
タイヤ(後):150/80-16

インディアンモーターサイクルのラインナップ④

FTR1200

2011年に伝統あるブランドの復活を遂げたインディアンは、スカウトの水冷VツインエンジンをベースにしたFTR750で、2017年のフラットトラックレースのチャンピオンに輝きました。それを記念した市販モデルであるFTR1200がついに2019年に発売されます。これまでのヴィンテージイメージのインディアンとはひと味違うアグレッシブなスタイルに、高性能な最新テクノロジーを搭載した走りで、インディアンの新たな人気モデルとなることは必至です。

スペック

モデル名:FTR1200
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ V型2気筒
排気量:1,203cc
最高出力:120hp/ー
最大トルク:85ft-lb/6,000rpm
全長×全高×全幅:2,286mm×1,297mm×850mm
シート高:805mm
車両重量:230kg
燃料タンク容量:13.0リットル
タイヤ(前):120/70R19 60V
タイヤ(後):150/80R18 70V

インディアンモーターサイクルのラインナップ⑤

チーフ ダークホース

インディアンモーターサイクル自慢の高性能エンジンであるThunder Stroke111を搭載した伝統的アイコンであるインディアンチーフをベースに、無駄な贅肉をそぎ落としたスパルタンなスタイルを与えられたモデルがチーフ ダークホースです。メッキパーツの使用を極力減らし、細部までマットブラックのペイントが施されたボディや、同じくブラックアウトされたキャストホイールがより精悍さを際立たせています。

スペック

モデル名:チーフ ダークホース
エンジン形式:空冷4ストロークThunder Stroke111 V型2気筒
排気量:1,811cc
最高出力:非公表
最大トルク:161.6N・m/3,000rpm
全長×全高×全幅:2,630mm×1,176mm×1,000mm
シート高:660mm
車両重量:352kg
燃料タンク容量:20.8リットル
タイヤ(前):130/90-16 73H
タイヤ(後):180/65-16 81H

インディアンモーターサイクルのラインナップ⑥

チーフ ヴィンテージ

インディアンブランドを代表するかつての名車であった往年のチーフを彷彿とさせるクラシカルな雰囲気の風防や、レザーのサドルバッグ、ワイヤースポークのホイールを装備し、現代によみがえらせたモデルがチーフ ヴィンテージです。見た目はその名の通りヴィンテージスタイルながら、新設計のThunder Stroke111エンジンやABSなど、現代のバイクとしての走りの性能はしっかりと装備されていることも見逃せません。

スペック

モデル名:チーフ ヴィンテージ
エンジン形式:空冷4ストロークThunder Stroke111 V型2気筒
排気量:1,811cc
最高出力:非公表
最大トルク:161.6N・m/3,000rpm
全長×全高×全幅:2,634mm×1,490mm×1,000mm
シート高:660mm
車両重量:385kg
燃料タンク容量:20.8リットル
タイヤ(前):130/90-16 67H
タイヤ(後):180/65-16 81H

インディアンモーターサイクルのラインナップ⑦

スプリングフィールド


インディアンの得意とするクラシカルなバガースタイルを持つモデルがスプリングフィールドです。各部に使われるクロームの輝きがクラシカルな雰囲気を際立たせます。ウインドシールドとサドルバッグの組み合わせで、長距離のツーリングも苦も無くこなします。高性能なVツインエンジンと軽量なアルミフレームがもたらす軽快なハンドリングで、走りそのものを楽しむこともできます。

スペック

モデル名:スプリングフィールド
エンジン形式:空冷4ストロークThunder Stroke111 V型2気筒
排気量:1,811cc
最高出力:非公表
最大トルク:161.6N・m/3,000rpm
全長×全高×全幅:2,583mm×1,442mm×990mm
シート高:660mm
車両重量:386kg
燃料タンク容量:20.8リットル
タイヤ(前):130/90-16 73H
タイヤ(後):180/60-16 80H

インディアンモーターサイクルのラインナップ⑧

チーフテン

インディアンモーターサイクルブランドの伝統のスタイルはそのままに、電動スクリーンやサイドバッグ、スマートフォンと接続も可能なオーディオなどで、ロングツーリングでの利便性を高めたモデルがチーフテンです。大陸を高速でクルージングするインディアンのスタイルにふさわしく、新開発のThunder Stroke111Vツインの高性能なエンジンがその走りを支えます。

スペック

モデル名:チーフテン
エンジン形式:空冷4ストロークThunder Stroke111 V型2気筒
排気量:1,811cc
最高出力:非公表
最大トルク:161.6N・m/3,000rpm
全長×全高×全幅:2,506mm×1,388mm×1,000mm
シート高:660mm
車両重量:371kg
燃料タンク容量:20.8リットル
タイヤ(前):130/60-19 61H
タイヤ(後):180/60-16 80H

インディアンモーターサイクルのラインナップ⑨

ロードマスター

インディアンモーターサイクルブランドの中でも、もっとも高級なバイクになるのがロードマスターです。広大なアメリカ大陸を横断することを想定したラグジュアリーツアラーで、その高性能なメカニズムと、充実の装備で、快適なロングツーリングを約束してくれます。大容量の積載量を誇るパニアケースや、タンデムクルーズも快適なシートを装備し、Thunder Stroke111の余裕のスペックがその走りを支えます。

スペック

モデル名:ロードマスター
エンジン形式:空冷4ストロークThunder Stroke111 V型2気筒
排気量:1,811cc
最高出力:非公表
最大トルク:161.6N・m/3,000rpm
全長×全高×全幅:2,656mm×1,491mm×1,000mm
シート高:673.1mm
車両重量:421kg
燃料タンク容量:20.8リットル
タイヤ(前):130/90-16 73H
タイヤ(後):180/60-16 80H

インディアンモーターサイクルの歴史

創業と繁栄

インディアンが最初にバイクを世に送り出したのは1901年、アメリカのモーターサイクル史の中でももっとも古いバイクブランドの誕生です。ほどなくV型2気筒の大排気量車をラインナップに加え、現代にも脈々と息づくチーフやスカウトといったヴィンテージ調の名車を多く発表しました。マン島TTレースなどのレースでも華々しい成績を残し、日本の警察車両としても採用されるなどその人気は頂点に達しました。いわゆる前期インディアンブランドの黄金期がこの時代でした。

衰退と復活の繰り返し

やがて本国アメリカでのモータリゼーションの波は、人々の嗜好を二輪のバイクから四輪の乗用車へとシフトさせます。インディアンのバイクも次第に売り上げが減少し業績が悪化、ついに1953年に会社を解散し、インディアンブランドは一旦は時代の表舞台から姿を消します。しかし伝統のインディアンのブランドに対する信仰は根強く、その後は複数の投資家による再興が試みられますが、いずれも数年で立ち行かなくなり、倒産を繰り返します。


新たな体制で再出発

現在のインディアンは、ATVメーカーとして世界的に有名なポラリスが経営権を取得、新開発のThunder Stroke111Vツインエンジンを開発し、その高性能エンジンを往年の名車を模したヴィンテージイメージの車体に搭載したバイクを次々にラインナップしています。アメリカの心とも言えるスタイリングに、現代のハイスペックな走りを楽しめるバイクとして、ライダーから高く支持されています。

インディアンモーターサイクルのエンジン

サンダーストローク111

新生インディアンにとって新開発となる空冷のVツインエンジンは、完全な新設計ながらエキゾーストを下向きに配置するインディアン伝統のスタイルを踏襲するなど、往年のファンも納得の作りにこだわっています。美しく刻まれる冷却フィンなど、見た目的にはインディアンのヴィンテージイメージを決して壊すことなく、ハイパワー、ビッグトルクの高性能な走りを実現しています。

水冷Vツインエンジン

スカウトシリーズなどに搭載されるエンジンは、冷却方式こそ現代的な水冷となったものの、シリンダーヘッドやクランクケースに配されるインディアンのロゴなど、ヴィンテージイメージを重視するデザインにもこだわっています。クラス最高水準の94馬力の高性能を誇り、スロットルレスポンスにもすぐれたエンジンで、アメリカンクルーザーらしいパワフルな走りを支えてくれます。

インディアンモーターサイクルのライバル

インディアンのライバルと言えば、同じアメリカを代表するバイクメーカーであるハーレーダビッドッソン抜きには語れません。どちらかと言えばインディアンの方が高級車のイメージはあるものの、同じようなVツインの大排気量エンジンの走りに、バガースタイルなどアメリカンクルーザーそのものといったラインナップなど共通点も多く、これからも良きライバルとしてアメリカのモータースポーツ界を盛り上げてくれる存在と言えます。

インディアンのバイクから目が離せない

インディアンの魅力的なバイクのラインナップについてご紹介してきました。アメリカンスペリッツを象徴するクラシカルな車体に、高性能なVツインエンジンの走りでライダーの心を熱くするインディアンのバイクに、今後も目が離せません。