アルペンスキーとは
競技について
アルペンスキーというとあまり日本ではマイナーなスポーツですが、オリンピックなど一度見てみると、ルールも単純で誰が見てもわかりやすい競技となっています。ルールを簡単に説明すると、とにかく早く斜面を滑り降りた選手が勝ちという競技です。採点競技と違って、タイムを競うので、初めて見る人でも簡単に誰が買ったかがわかりやすい競技だと思います。
ワールドカップ
実はワールドカップも毎年行われています。そこでは、オーストリアから始まって、欧州まで毎週のように10月から行われています。日本では、あまり有名ではないスポーツですが、ヨーロッパではかなり有名なスポーツとなっています。ヨーロッパでは10月から翌年の3月まで毎週激戦を行っています。そのくらい人気なウィンタースポーツの一つなのです。世界でのランクが決まるので、最後のほうはとても面白い戦いが見られます。
世界選手権
アルペンスキーは世界選手権も行われています。世界選手権自体は、毎年行われているわけではありません。奇数年に行われています。オリンピックは4年に1回ですが、世界選手権は2年に1回の頻度で行われています。これに出場する選手は、ワールドカップでの成績上位者のみのハイレベルな戦いが見れます。2年に1回の頻度でしか行われないので、出場する選手はみんな、1回のタイムに気合を入れて臨みますので、よりハイスピードなものが見られるのがこの世界選手権です。
アルペンスキーの魅力
スピード感
アルペンスキーの魅力といえば、このスピード感でしょう。なんといってもタイムを競う競技なので、早く滑降してきた選手が優勝するので、いかに早いタイムを出すかを競っています。いいタイムを出すためにいろいろなスキーのテクニックを駆使しながら選手は格好をしていきます。その時のスピードは最大で100km/hを超える時もあるくらいのスピードで滑降しています。
ターンの技術力!
ポールとポールの間をいかにスピードを落とさずにターンしていくかということが、このアルペンスキーでは求められます。その技術はやはり、すごいもので、プロでも少し失敗して、リズムがくるってしまうとコースアウトしてしまうなんてこともあります。それをいかにいなしながらゴールまで最速で滑りきるかというところが魅力ですね。スキーをやったことがある人なら、このターンの技術は圧巻なので、一度は見てほしいですね。
アルペンスキーのルールは?
とにかくシンプルなルール
大会のルールは非常に簡単で、決められたコースをいかに早くゴールするかを競います。ただそれだけのルールです。大会ごとにコースが異なるので、どのようなコースになっているかで、タイムの出し方や滑り方が違ってくるので、コースに合わせた滑りができるかが選手が勝てるか勝てないかになってきますね。
コースアウトで失格も
アルペンスキーを見ていると、有名な選手たちは、赤色と青色のポールをなぎ倒しながら滑っていますね。なぜポールをなぎ倒しているのかは、またあとで、詳しく説明します。実は、ポールがキーワードになります。よく見ると赤色のポールと青色のポールが2本セットで立っているのが分かると思います。それは、赤と青のポールの間を交互に抜けていかなければいけないルールだからです。それがアルペンスキーのコースになります。ポールを通れなかったら失格となってしまいます。
ポールに当たってもいいの?
ルールにはポールは倒さなければいけないというルールはありません。ただみんな選手はポールを倒しながら滑っていきますよね?それは、最短距離を滑ろうとすると体が自動的にポールに当たってしまうから倒しているだけです。スキーの板がポールとポールの間を通っていればよいのでそういうことが起こってしまうのです。倒したくて倒しているわけではありません。ポールに引っかかってしまって転倒してしまうこともあるので本来ならなるべくぎりぎりでよけていくのが一番よいでしょう。
アルペンスキーの日本代表選手
湯浅 直樹
この選手は日本代表選手の中でも最年長の選手で、今でも日本代表のエース的存在の選手。日本代表の中では、一番経験もあり、入賞回数も一番多い選手です。攻撃的な滑り方を得意としているので、完走できないことも多いので有名になってしまっています。完走できればというところが少し悲しい日本代表のエースです。しっかりと表彰台にも乗っているので、決して遅くはない世界でも十分通用する選手です。
須貝 龍
日本代表のナショナルチームには所属していませんが、とても有名な選手です。日本代表は、基本的には回転と大回転のみの構成としましたが、この須貝選手は、高速系のスーパー大回転かダウンヒルをメインとして活動しています。そのため、オーストリアへ単身渡り、すべて自分で契約をして、大会に出場しています。そんな日本代表ではないですが、しっかりと結果を残している注目の日本人の選手です。
小山 陽平
この選手は、1998年生まれのまだまだ若い選手です。だから、まだワールドカップや、オリンピックではそこまでの成績は残していません。しかし、同年代の中では、最高順位を取っています。つまり、同じ世代の中では、世界1位という成績の選手です。これからの世界大会が楽しみな選手です。小柄ですが、ジャイアントスラロームが得意な選手です。これからの日本代表を引っ張っていく選手になってくれるといいですね。
アルペンスキーの国外有名選手
マルセル・ヒルシャー
アルペンスキーの最強の国オーストリアのエースの選手。世界では一番有名な選手かもしれません。ワールドカップでは総合優勝6回目というくらいアルペンスキーといったらこのマルセル・ヒルシャーというくらいの選手。18歳の時から出場してしていますが、回転では、直線的に滑りすぎていつもコースアウトで失格ということもあったそうです。それくらい真っ直ぐに滑ろうとしているのでしょう。
ヘンリック・クリストファーセン
ノルウェーの新鋭といわれているヘンリック・クリストファーセン。この選手の突出すべきは、素早いターンがとても素晴らしい選手です。ソチオリンピックでは、難しいコースで数々の選手がコースアウトとなるようなコースを見事いなしながらゴールし、見事初出場で銅メダルを獲得した選手です。これからのアルペンスキー界を引っ張っていくような存在になるでしょう。これから注目の選手です。
アクセル・ルンド・スヴィンダール
ワールドカップの総合優勝を2回もしているノルウェーの世界最速のオールラウンダー。スラロームからダウンヒルまでテクニック系からスピード系までどの競技でも早く、どの競技に出場しても、好成績を残すことができるレーサーです。最近はけがに悩まされていますが、不死鳥のごとくよみがえってまた好成績を残すというノルウェーのエースです。
アルペンスキーの競技の種類(回転)
技術が一番必要
アルペンスキーの競技には大きく分けて4種類の競技があります。その中でも一番技術が必要とされているのがこの回転(スラローム)といわれている競技です。この回転は、ほかのアルペンスキーに比べて、コースがテクニカルなものになっています。ポールからポールまでの距離が短く、割と横に滑る感じのアルペンスキーです。だから、ターンをうまくしていく必要があります。
アルペンスキーの競技の種類(大回転)
スピードと技術両方とも問われる競技
大回転と呼ばれる競技は、大会の中でも一番難しい競技かもしれません。技術力とスピード力両方とも問われていきます。大回転は、回転(スラローム)よりは、ターンの幅は大きいので、スピードがより出るような競技になっています。アルペンスキーの競技の中でも大回転が一番有名な大会が多いと思います。コースがより広いコースとなるので、比較的スピードが出る大会となっています。この大回転でタイムが早い選手は、ほかの競技に出場しても早いといわれています。
アルペンスキーの競技の種類(スーパー大回転)
よりスピードを求めて
このスーパー大回転は、大回転より直線的にコースがなっているので、よりスピードが出ます。スピードをいかに殺さずにターンを決めることができるのかがポイントになります。このスーパー大回転くらいから、なるべくクラウチングを崩さないように滑降していくとよいタイムを出すことができます。上手な選手になると、最後までほとんどクラウチング状態を崩さずにゴールすることができます。
アルペンスキーの競技の種類(ダウンヒル)
ダウンヒル
ダウンヒルは文字の通り、丘を下っていくという大会です。これは、コースがほとんど真っ直ぐなので、アルペンスキーの大会の中でも一番スピードが出る競技になります。選手の気持ちとしては、気合い一発という感じで滑降していきます。スタートからゴールまでクラウチングをほとんど崩さずにゴールできるととても良いタイムが出ます。特に鬼門なのがジャンプですね。ここでいかに遠くまで飛ばないかということが好タイムを出すポイントとなります。
スキーの花形アルペンスキーを見てみよう!
見るだけでもスリル満点
一度アルペンスキーの大会をテレビやYou tubeなどで見てほしいです。とてもスリル満点で見ているだけでも楽しい競技です。特に大回転は、アルペンスキーの中では有名な競技なので、よくテレビなどでやっていますので、ぜひやっていた時は見てほしいと思います。最近では、目線カメラなどを付けて滑っているのもあるので、それを一度見るとあの爽快感や、スリル、スピード感がよく伝わってくるので見てみるとより楽しく見ることができると思います。
自分でもやってみよう
練習を始めよう
やはり見ていると、自分でもやってみたくなると思います。スキー場に行ってやってみるのがいいと思います。しかし、実際にやってみるととても難しいので、スキースクールに入ってしっかりと基本から教えてもらうほうがよいです。見様見真似でやって、けがをしてしまうこともあるので、必ずプロの方に教えてもらいながら練習をしていきましょう。