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隠し釘って?その使い方や痕が目立たない打ち方など隠し釘の基本知識を解説!

DIYで釘の頭の部分が気になったことはありませんか。その釘の頭をできるだけ目立たないようできるのが「隠し釘」。自作家具の目立つ釘の頭も次からは隠し釘を使えば解決します。そんな「隠し釘」の基本知識、使い方や痕が目立たない打ち方をまとめました。
更新: 2023年3月23日
WaTaNabe
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目次

隠し釘とは?

普通の釘を打ち込むと巾木やフローリングでは目立ってしまう

隠し釘は「落とし釘」や「忍び釘」と呼称されたりしています。

DIYなどで工作物を作っている時に釘の頭を目立たないようにしたいときにおすすめな釘です。釘の頭の部分付近が折れやすいように加工されていてある程度打ち込んだ後にハンマーで頭の部分を横から叩くことで簡単に釘の頭がとれるようになっています。

強度は使用する釘によっては弱いですが接着剤とセットで使用することで補強できます。DIYで家具作成などで目立たないように釘を使いたい方にはおすすめです。

釘を目立たないようにしたい

DIYで家具を作るために釘の打ち方に気を付けたとしても完成後に思ったより釘痕が目立って気になるときもあるかと思います。釘を折れないようにまっすぐ打ち込んでも目立たないようにはできません。

そのような時に役立つのが隠し釘です。釘痕を気にしない方は気付かないかもしれませんが数年使用した家具などは釘痕がさびていることなんてよくあると思います。購入してすぐやDIYで家具を作ったすぐあとの時は気になりませんが、経年劣化でさびが目立つようになります。

隠し釘の使い方

釘痕を見せたくないときに

隠し釘の代表的な使い方や使いたいタイミングといえば釘が目立たないようにしたいと思う時や、将来を見据えて打ち込み部分が錆びによって目立つことをさけたい時に使用します。

ステンレス製の釘は多少値段が高くなりますがさびにくくはなっています。そういった時はやはり隠し釘がおすすめです。なによりフローリングや巾木に使うのであればできるだけ自然な感じを演出したくなるので釘の頭はやはり気になります。

釘の頭の部分を折って使う

実際に隠し釘の使い方としてはまず普通の釘の打ち方と同じようにハンマーでまっすぐたたいていきます。

理由は後述しますが最終的な仕上がりに影響してきますので接着剤を用意し使うのを忘れないようにしましょう。もちろん打ち込む材質にあったものを選択してください。フローリングや木製の巾木などであれば木工用の接着剤で問題ありません。

隠し釘の頭の樹脂部分(弾性材とも呼ばれている)まで打ち込んだら横からハンマーでたたいて折りましょう。折れないように横からたたいたつもりでも簡単に折ることができます。

隠し釘の用途

隠し釘を使用する材質

隠し釘を使用する材質としては一般的な釘と使い方・材質は変わりません。代表的なところであればフローリングや巾木などがありますがDIYで使用する木製の物であれば基本的に耐久面や見た目も含めて材質としては問題ありません。

打ち方が雑だと打ち込んでいる途中で頭の樹脂部分が折れて中途半端に折れることもよくあるので普通の釘の打ち方よりも慎重に折れないように打ち込むようにしましょう。


隠し釘を使えるポイント

隠し釘を使うつもりでも実際に使用できる部材なのか分からない方もいると思います。基本的には同じ太さや長さの釘が使えるような部材やポイントであれば問題なく使用することができます。ただ強度がかなり必要なポイントに使用するつもりであれば注意が必要です。

隠し釘と仮止め釘の違い

仮止め釘とは?

隠し釘と仮止め釘(仮釘)の用途は基本的には同じです。釘痕を隠したいという面では全く同じと言ってもいいでしょう。仮止め釘は接着剤がメインなので接着剤にはこだわる必要があります。

見た目は仮止め釘よりも隠し釘の使い方をマスターしたほうが穴が残らないので仕上がりは良いです。

慣れるまでは仮止め釘の方が簡単に打ち込めるといった面ではメリットとも言えます。折れるか折れないかの違いで簡単に見分けることはできます。

隠し釘の方が耐久面では心配ない?

仮止め釘の使い方としては、板材と下地材を接着した接着剤が乾くまでの間のつなぎに使用されることが多いので、隠し釘とは違って曲げてしまう心配はありますが、頭が折れないのでいつも以上に打ち方に気を使うこともありません。

ただ隠し釘は部材の中に釘を残すことができるので耐久面や部材固定力ははあるといわれています。完成後の見た目の違いはほぼありません。

わずかな釘痕が残るか残らないかの違いなので見た目が悪いのを改善するという役割はどちらも果たしているといえます。

DIYにおいては仮止め釘・隠し釘どちらを使用するかは自分の使いやすさと耐久性のが必要なのかどうかで選びましょう。
 

隠し釘の種類や長さ

隠し釘に種類はあるのか?

隠し釘は素材が違ったりするだけで種類が多くありません。弾性材の部分の色の種類が違うことはありますが、基本的には釘と同じようにメーカーが違ったり値段が違ったりするだけです。

ステンレス製のものはさびにくい・劣化しにくい・使用環境によりますが高温にさらされる場合においては溶けにくいと優秀なので予算に余裕がある人はステンレス製を選びましょう。

隠し釘や仮止め釘でもさびるときはさびるので多く本数を打ち込む予定がないのであればできるだけ品質がいい物を選びましょう。使い方や打ち方次第で簡単に頭の樹脂部分が折れるなんてこともよくあるので注意が必要です。
 

長さ選びはどうすればいいのか

普通の釘と違って頭の部分を飛ばすので頭の弾性材の部分を考えると数ミリだけ長めの釘を買っておくことをおすすめします。予定している長さよりも少しだけ余分に買うようにすればいいので頭の片隅に少し長めの種類を買うと覚えていれば問題ありません。

基本的に隠し釘の長さが変わっても頭の樹脂部分の長さは変わらないので気にせずに必要な長さの種類を買ってください。メーカーによっては趣旨部分の色や長さが多少変動するので長さには余裕をもって購入してください。

隠し釘の痕が目立ない打ち込み方


丁寧な打ち方をいつも以上に意識!

いつものDIYのように釘を普通に打ち込むのではなくいつも以上に真っすぐ、慎重に打ち込むことで綺麗な仕上がりにすることができます。

普通の釘は釘痕が少し広がるような打ち方をしても頭の部分で隠れるので気になりませんが隠し釘の場合は穴が残るのでより慎重に打ち込む必要があります。フローリングや巾木に打ち込むのであれば小さい穴であればよく見ないと気付くこともありません。

木材であれば小さい穴を隠す方法は多くあり、少し圧力をかけるだけで自然にふさがることもあります。しかしそれでは隠し釘を使用するメリットがないので最大限に釘痕を残さないように努力しましょう。

頭を折る時は注意

隠し釘を打ち込む時に一番注意が必要なのは頭を折る時です。だからといって打ち込むのを適当にしていいというわけではありませんが、折る時は一番注意が必要です。

折れなかった時は穴が広がって目立つようになる可能性もあります。基本的には簡単に頭は折れるので折れないということはないと思いますが頭を飛ばす時はハンマーで強すぎず弱すぎない力で的確なポイントをたたいてください。

もし折れない場合、痕が大きく残ったり釘がぐらぐらする可能性があるので注意しましょう。

隠し釘と接着剤

接着剤は忘れないように

隠し釘や仮止め釘では必須の接着剤。普通の釘でも基本的には使用しますが釘のサイズによっては使わない人もいます。ただ隠し釘は基本的に見た目重視のものであるためできるだけ細くて打ち込んだ後が目立たないように製造されています。

なので耐久面では普通の太くて長い釘には劣ります。家具などを作成しているや巾木やフローリングに使用するときでも必要と感じた場所には積極的に接着剤を使っていきましょう。接着剤は上手く使うことでかなり耐久力が増します。

上手く使う方法

接着剤はしつこいですが本当に大事です。適当な場所で乾く前に放置し、うまく接着した状態で乾かなかったりすると耐久性や固定力が違ってきます。

接着面がうまく接着している状態で乾かす必要があるのでできるだけ接着面は圧力がかかる状態で維持するようにしましょう。

どうしても接着面が水平ではなく垂直になる場合はできるだけ乾くまでなにかで押さえつけたりして圧力がかかる状態にしましょう。仮止め釘は特に接着剤が重要なので注意しましょう。種類も豊富なので必要に応じた適切な種類を選択しましょう。

隠し釘の抜き方

抜き方は基本的にはむずかしい

隠し釘を抜く理由としては途中で頭を折ってしまった場合か、しっかり打ち込んだ後に抜きたくなった場合に分かれると思います。

普通の釘の場合は打ち込んでいる途中で曲がってしまった場合などに抜いたり、木材でできた家具などを解体するときに釘を抜くと思います。

普通の釘であれば頭もあるのでラジオペンチや専用のもので頭をうまくつかんで引き抜くだけで抜けます。ですが、隠し釘を完全に打ち込んでしまった場合は基本的に不可能に近いです。

普通の釘の抜き方と同じように

隠し釘の頭を途中で折ってしまった場合は何でもいいので掴むもがあれば掴んで引き抜くだけで大丈夫です。普通の釘と同じなので抜き方は問題ないかと思います。

次に完全に打ち込んでしまった場合ですが少しでも表面に出ているのであれば上手く釘を掴むことで抜き方次第で抜けます。

釘を打ち込んだ場所の裏に回ることが出来ればこちらも抜き方次第では抜けます。裏に回れない場合はおとなしく諦めましょう。巾木やフローリングであれば強引に穴を大きくしてという方法もありますがおすすめできません。


隠し釘の打ち方を失敗したとき

失敗の仕方によってはやりなおせる

隠し釘の抜き方と同様で失敗しても基本的にやり直しは利きます。どんな抜き方を試しても隠し釘が抜けない状況になった場合は隠し釘を打ち込んだ場所自体を隠してしまって別のポイントで打ちなおすことで問題なくやり直すことができます。

隠し釘を打ち込むのに失敗するときは頭を打ち込んでいる途中で折ってしまうか完全に打ち込んだ後に場所を変えたい時だと思うので後者の場合は穴をどうにか隠すようすることが一番ベストだと思います。

頭をおってしまった場合

隠し釘の頭を途中で折ってしまった場合は簡単に抜くことができるので悩む必要はないと思います。ただ残り本数が少なくもったいないと思った場合はハンマーで慎重に打ち込むことでうまくいくことがあります。

隠し釘は基本的に打ち込む時は失敗する可能性は低いと思いますが品質にもよりますが簡単に折れることもあるようです。できるだけ慎重に使うようにしましょう。

隠し釘まとめ

丁寧に打ち込むことが大切

この記事ではしつこく慎重に打ち込むことが大切だと書きましたが途中で頭が折れてしまうと二度手間なのでできるだけ慎重に折れないように作業しましょう。

丁寧に打ち込むことでフローリングや巾木に使用したときでも綺麗に仕上がるのでうまく使ってください。普通の釘を打ち込むよりも慎重に使うようにしましょう。斜め打ちは絶対にしないようにしましょう。

釘痕を見えなくして自然を演出しよう

隠し釘を使う理由としてはさびができると目立って綺麗にみえないとか単純に釘の頭が見えているのが許せないとか理由はさまざまだと思います。木材だけでできているように見せることができれば自然を演出できます。DIYではさらにいい意味で手作りな感じに仕上がるので隠し釘をうまく使ってください。