熊撃退スプレー
セイバー4ロウ アウトドライ
山岳読図ナヴィゲーション大全
スノーシュー
携帯用酸素吸入器
ツェルト
ポイズンリムーバー
登山の楽しみ方!
昨今は登山ブームと云われています。日帰りでそれほど高山でない山をトレッキングしたり、山小屋や野営をしながら頂上を目指す本格的な山登りまで山歩きをする方には、老若男女を問わず大勢います。そんな楽しい登山でも不慮の遭難に会わないとも限りません。山に向かうには、周到な登山計画を立て、体調などのコンディションを整え、また、準備も万全に整え、頂上を極めて無事下山するまであらゆる努力を惜しまないことが唯一の保険であり、起こりえるかも知れない遭難事故などを可能な限り回避することを心掛けることが登山を楽しむことのバックボーンでもあり願いでもあります。
山岳遭難事故はどうして起こる!?
過信は禁物
年を追うごとに山での遭難事故は増え続けています。ブームに乗って中高年の登山者が多くなったのも原因のひとつともなっています。事故の多くは転倒や道を迷ったり、病気や怪我などです。”自分は体力がある”や”自分は遭難などしない”などの自己過信によるものも一因です。登山は普段の安全な生活のなかでは考えられない大自然を舞台を相手にするもので、なにが起こるか判らないインシデントや遭難事故のリスクを伴うという事を常に念頭に置いておかなければなりません。捜索救助費用も馬鹿にはできない程掛かりますから。
山岳登山には細心の注意を!
登山道には思いもかけない危険が存在します。浮石に乗ってしまったり、前を歩く登山者が手で除けた木の枝の跳ね返りが顔に当ったりなどして怪我を負ったという体験談も多く聞きます。この様なことは予知能力を働かせ注意を重ねて慎重に行動すれば防げる事故です。また、自分だけではなく、他の登山者にも迷惑が及ばない様に気を配ることも大切なことです。
気の緩みで遭難事故は起こる
下山して自宅に帰り着くまでが大事であり願いでもあります。頂上を極め”ホッ”として下山する時には気の緩みや体力の消耗によって事故が起こりやすくなるリスクがあります。登りよりも下山にこそ気を引き締めて注意を怠らない様にしましょう。捜索費も馬鹿にできませんから万一を考えて山岳保険に掛ける費用を惜しまずに加入しておくこともおすすめします。
登山には計画や準備が必要!
行きたい山行が決まったら、その登山コースが自分の体力にあっているのか、日程や歩行ペースの時間、登山道の危険度やクサリ場などの有無などを確認します。コースが決定したら山岳保険への加入と、万一の場合の捜索の目安となりますから必ず入山届を管轄の自治体や登山口のポストに投函をお願いします。登山の三種の神器といわれるバックパック、登山靴、レインウェアはもちろん登る山のレベルにあった装備を必ずしましょう。
山岳遭難事故の事例1
道迷い!
山道を歩いていると知らず知らずに道に迷い登山道から大きく外れてしまい、自分が今何処にいるのか判らなくなってしまうことを道迷いと言い、遭難事故となってしまいます。原因としては、登山ブームということで山を安易に考え、行程など事前の地図などによる確認不足が主ですが、不注意に道標や所々に記してある目印や分岐を見逃してしまったり、思い込みで進んでしまったりして迷ってしまいます。
対策と対処法・体験談
迷ったことに気づいたら、むやみに歩き回ったりしないで捜索隊が見つけてくれることを願い、その場にじっと留まって体力の温存を図ります。また、沢沿いに下るのは誤りです。崖や滝にぶつかり身動き取れなくなってしまうからです。体力があれば上方を目指して見晴らしの良い稜線に出て捜索隊に早く発見してもらうのを願います。基本的には地図やコンパス、GPSなどの装備をし、読図の方法も身につけておくことが大切です。
山岳読図ナヴィゲーション大全
結果的には怪我もなく無事に帰ってこれましたが、10月中旬の寒い山の中でビバーク(野営)し さらに山岳救助隊のお世話になり、関係者の方々にはご迷惑をお掛けする羽目になってしまいました。
山岳遭難事故の事例2
疲労
過去の事例報告では、近年の登山ブームによって富士登山の遭難事故は登りよりも下りの方が80%近く発生しているということです。これはブームに乗って中高年の登山者が増えたことにもよりますが、登りに体力を使い果たし、いざ下山という時に疲労の蓄積によって高山病の発病やつまらない場所で躓いたりして転倒事故が多くなっているのです。
対策と対処法・体験談
突然起こる発病や事故は行動を起してから短時間で発生することが多いという例から、行動を起す前に自身の体調チェックや準備運動などをしっかり行う様にして、最初の歩き始めに異常などを感じないか良く確認をする様にしましょう。また、登山計画は無理のない行程を組み、歩く距離が長い時間を要する時は前夜泊をするなど余裕をもった行動をすることを願います。
セイバー4ロウ アウトドライ
下山する際は楽と思っていましたが、登山では下山はコツを知らないと痛い目に合い、非常に体力を使いますし、須走ルートで砂利が多い道だったのですが、足首まで覆っていないミドルカットのシューズでは、シューズの中に砂利が入り込んで最悪な状態になりました。
山岳遭難事故の事例3
落石
落石は岩壁の登攀中ばかりに起きるとは限りません。登山道でも急斜面でガレ場の様に岩が多い個所でも発生します。小動物によることもあったり、上部を歩く登山者が誤って踏み落すこともあるからです。
対策と対処法・体験談
落石はいつどこで起こるか判りません。登山道の上部に不安定な浮き石や岩がある場合は注意して行動することが大切です。その様な個所を通過する場合は必ずヘルメットを着用する様にしましょう。
動物が2、3匹ガサガサしながら私の上部を走り抜ける音が聞こえた瞬間、大きな岩が2つ落ちてきました。 1つは、50cm前後の大きさの岩が、前方5m位に落ちてきました。 凄い大きな音と共に猛スピードで落ちてきて、そのまま川に一直線で落ちてきました。 「助かった~」っと思ったのもつかの間、もう1つ大きな岩が私の後方に落ちてきたんですが、途中にあった岩にぶつかったみたいで、1つから5個ほどに急成長して転がり落ちてきました。
山岳遭難事故の事例4
転落・滑落事故
登山ブームに乗って多くの登山者が引起す事故で一番多いのが転落や滑落です。躓いたり、浮石にうっかり乗ってしまったり、滑る、尾根歩きでバランスを崩すなど注意力が散漫であったり、疲労がピーク時に起こりやすいのです。十分睡眠と取るなどして体力が落ちない様にしておく事をお願いしたいですね。
冬山での注意点
夏でも雪渓が残っている個所を登攀することがあります。冬季積雪時では夏山以上に滑落の危険性があります。雪渓などで滑落すると露出した岩などに接触して大怪我になる可能性もあるのです。雪渓や積雪を歩く場合は必ずスノーシュー(雪山歩きの必須アイテムでブームになっている)やアイゼン(爪つきの登山靴)の装着が必要となります。
対策と対処法・体験談
危険と思われる個所では慎重さを欠くことなく行動しましょう。特に痩せ尾根やガレ場では細心の注意が必要です。自身の安全だけではなく、他の登山者とのすれ違いの折に接触しないことなど危険を及ぼさない様に気を配ることも大切なお願いです。
スノーシュー
木々を掻き分ける音がどんどん大きくなり、それに比例して女性の悲鳴も大きくなってきたので、「上で何が起こっているんだ?」と、気になり、二人で見上げながら様子をうかがっておりました。 すると、斜面から凄い勢いで30代前後の女性が尻餅(仰向け)をついたような状態で、私達の目の前に滑り落ちてきました。
山岳遭難事故の事例5
高体温疾患(熱中症)
夏の高気温によって熱中症を引起す事例が毎年マスコミに取り上げられています。山の上は涼しいだろうから大丈夫なんて思ったら大間違い。登山中の熱中症を発症する人は多いし、特に注意が必要です。登山はかなりの距離を時間を掛けて歩くことから、トイレを心配して水分の補給を怠ったり、睡眠不足で体力が消耗していたりする場合に起こります。発症すると山中ですのですぐに行ける医療機関がありませんので危険な状態となることがあるのです。
対策と対処法・体験談
登山日程が決まったら、熱中症予防のために、まず外を歩いて暑さに慣れることをおすすめします。できれば1日2時間程度ウォーキングによって身体の体温調整を図ります。前日は早く就寝し、きちんと睡眠を取ることと、水分補給の為のスポーツドリンクなどを必ず携行し、めまいや頭痛の症状が現れたらすぐに休憩をとり、無理をせずに引き返す勇気も必要です。
20才の知り合いが熱中症で下山を余儀なくされたのは、約10日間ほどの夏合宿の初日の行程でした。梅雨が開けて暑さが本格化してきた時期に、重い荷物を担いで蒸し暑く標高の低い樹林帯を歩いていた時のことです。
山岳遭難事故の事例6
病気(高山病)
高山病は比較的標高の高い2,000m級以上の山で発症することが多い病例です。酸素不足による頭痛、吐き気、めまいなど様々な症状を生じ、風邪などの症状に似ていることなどから区別が難しく、そのまま無理をして行動してしまうと重篤になる危険性があります。
対策と対処法・体験談
高山病かな?と思ったら、無理をせず休息をゆっくり取り、一時休息すれば症状が回復することがあります。酸素吸入器を持参していれば酸素の補給をすればなお良いでしょう。体調が思わしくなく不調が続く様でしたら、途中標高の低くなる場所まで引き返し様子を見るか下山しましょう。予防するには睡眠をしっかりとり、無理な登山計画は組まないこと。標高の高い山に登る際には初日はなるべくゆっくり登る様にし、少しずつ高さに身体を慣れさせる様にしましょう。
携帯用酸素吸入器
他にも登山ではエネルギー消耗がありますから、登り始める前に糖質摂取を行っておくとか、細かい事前準備が有効になるのですが、そうした知識も集めないまま漠然と登ってしまいました。 高山病は体力とは関係無いものであり、体質や体調で起こってしまうものですが、高地適応の時間も取らずにスタートしてしまい、2500メートルを超えた辺りで頭痛や吐き気を催しました。
山岳遭難事故の事例7
低体温症(凍死)
夏山での凍死?。無いと思われるでしょうが、夏山での死亡遭難事故の多くは疲労凍死なのです。登山中の急な悪天候によって行動ができなくなり、疲労と十分な装備がないままビバーク中に体温が下がり死亡するケースとなります。5月のゴールデンウィーク中に登山をする人が多いのですが、この季節は穏やかな天候であっても急変することがあります。そんな時は山の上は真冬に逆戻りすることが必ずありますので、防寒の装備も必ずする様にしましょう。
対策と対処法・体験談
低体温症とは体内の直腸温が35℃以下になってしまい、生体活動の維持が難しくなって起こる症状です。低体温症にならない予防対策としては、夏山だからと侮らず、費用は掛かりますが、ツェルト、シュラフの他に着替え、防寒着、レインウェアなどしっかりとした防寒装備を用意することをお願いしたいですね。
ツェルト
夜明け前が暗くて寒い、とよく言うが、本当にそうだと実感した。4:00~6:00 この時間帯が一番寒く、もうどうしようもない。よくTVのコントなどの遭難シーンで「寝るな」などと言うが、寝れるものではない。冬山で、意識朦朧で眠りに入るのは、体力消耗して意識を失い、温度の感覚を失っているのだと思う。
山岳遭難事故の事例8
雪崩
高山では季節に関係なく気象の変化などによって頻繁に発生しますので注意が必要ですが、比較的標高が低い山でも(例えばスキーゲレンデなど)発生します。この場合は気温が緩む春先に多く発生します。春山登山で未だ積雪が残っている登山行にも 注意が必要です。30度以上の斜面での雪崩の瞬間は発生に気づいても最大時速200㎞以上もの速さで周りの物を巻き込みながら崩れてくるので逃げるのは困難です。雪に埋もれてしまうと捜索するのに大変な困難を極めます。
対策と対処法・体験談
最近の事例に栃木県那須高校生たちの雪崩による遭難事故が報道されました。この場合は現場での状況判断が希薄であったことから起きた事例です。捜索にも長い時間を費やしました。この様に雪山登山のリスク回避には常にルート上の状況(雪崩が頻繁に起きる場所か、斜面勾配が30度以上か)や当日の気象条件(1に、気象庁の雪崩注意報の確認。2、に前日に大量の降雪が無かったか)を的確に判断して行動することが重要です。安易な行動をしないことが願いです。
最初は体が縦に後転し、その後は縦か横か判らない位に回転して上下の区別がつかなくなりました。冬山装備の入ったザックを背負っているはずなのに重さも感じません。息を吸うために口を開けても鼻や口に雪が押し込んできて呼吸もできず、真っ白で何も見えません。身体を包んでいる雪が激しく動いているのがヤッケを通して伝わってきます。 手足を動かして雪崩の表面に泳ぎ出ようとしましたが、上下が判らないので単にもがいているような状態。雪崩に巻かれたら泳いで表面に出るというのは知っていたけど、泳ぐどころではありませんでした
山岳遭難事故の事例9
大気の変動(被雷)
登山中に雷が発生したら怖いですね。特に尾根歩きなどの途中で周りに何もない個所では最悪の状態に陥ります。登山前に雷への対処法を学んで起きましょう。約50年ほど前ですが過去には長野県松本市の高校生が西穂高岳に登り下山途中に雷に会って多数の犠牲者を出した事例があります。当時は雷発生のメカニズム(特に山では)が良く理解されていなかった状況での痛ましい事故でした。
対策と対処法・体験談
雷に会わない様にするには、まず気象情報を良く確認をすること、季節としては4月から10月の夏季期間中の発生が多いので、雷注意報が発令されている時や積乱雲が発生している時は無理をして行動しないことです。登山道の避難小屋や山小屋の場所を把握しておく事も必要です。
今までの静寂が嘘のような強い雨が降りだし、たまらず木の陰に隠れて合羽を着込み、ザックカバーを着けていた時でございます。 強い光(稲妻)とホボ同時に 「ゴロゴロゴロ~~!!!」 と、馬鹿デカイ音が直ぐソコで聞こえ、何かが焦げるような独特な匂いが立ち込めてきました。
山岳遭難事故の事例10
沢登りの注意
近年ではブームとなっている沢登りがアウトドアスポーツという捉え方で登山を楽しむ人も多くなりました。沢という独特な地形を進むために常に危険と隣り合わせであり、技術的にも岩登りなどもしなくてはなりませんので、登攀技術も伴います。水の流れに逆らい、濡れた岩の上なども進まなくてはならない為に、滑ったり、転んだり、水を被ったりとかなりの頻度で怪我の発生や事故が起きたりします。
対策と対処法・体験談
沢登り初心者は必ず経験者との同行をさせてもらうのが大原則です。また、滝の上部まで登らなくてはならない場面もあるので、ロッククライミングの技術と経験も必要です。とにかく通常の登山道を歩くのとは訳が違い、道のない沢筋を歩くので思いがけない危険が待ち受けているかも知れないということを念頭においておかなければなりません。当然装備も登攀装備を始め、沢歩き用(水に浸かることを想定)など万全の装備を整えることが大切です。また、虻など虫などに刺される事も多いので「ポイズンリムーバー」なども用意しましょう。
ポイズンリムーバー
取り合えず無事に帰って来れて、今日は良かったよかった。沢登りのガイドブックの初級者レベルはかなり高度なのだと、あらためて実感。沢の登りも尾根下りもかなりの難易度であった。 沢屋さんから見れば、たわいもない話しかも知れないが、沢行き数回目の素人共には十分な緊張と生きていることの実感を与えてくれた貴重な体験だ。
山岳遭難事故の事例11
熊との遭遇
登山道での樹林地帯を歩いている時に思いがけず「熊」と遭遇してしまうというリスクもありえます。熊は本来臆病とされていますので、むやみに人を襲うという行為はしませんが、やはり慎重に行動しなければなりません。
対策と対処法・体験談
熊鈴
万一登山道で熊の姿を見かけたら、そのまま立ち止まって、熊が立ち去るまでむやみに動かない様にしていましょう。慌てて逃げ出したりすると却って追いかけてくることがあります。また、子連れの場合撮影しようと不用意に近づくと、母熊は子熊を守ろうと威嚇しながら突進してくることがありますから絶対にしてはいけない行為ですよ。色々な種類の熊鈴が出回っていて付けて歩くのがブームとなっています。その効果には意見がいろいろあるのですが、付けて歩いた方が良いでしょう。また、熊撃退スプレーなども万一を考えて携行しましょう。
熊撃退スプレー
瞬時にそれはクマだとわかった。だいたいの距離は5mくらいだったろうか。丁度犬を一回り大きくしたような感じで、それもなんか筋肉がパンパンになっていて動く筋肉というか。右に突進している様をみて、「ウギャ襲われて食われちゃう」、という感覚が脳裏をよぎる。オレの一生もこれで終わりか、という思いも一緒によぎる。 その脳裏のよぎりの最中にそのクマ公は右に突進し、そのまま右の谷底に転げ下りていったのだった。助かったと思いきや、もう一匹左から右方向に全力で突進、その詳細を目の当たりにした
山岳遭難事故の事例12
爆弾低気圧(メカニズム)
爆弾低気圧とは、二つ玉低気圧と言われる二つの低気圧が日本海と太平洋側南岸を日本列島を挟み込む様に通過していくもので、東日本の東方沖で一つに合体して起きる現象を言います。初冬から春の初め頃に掛けてよく発生します。日本海低気圧が及ぼす暖気の影響からほとんど雨か、湿り気のある雪の荒天となり、低気圧が抜けた後には気圧配置が冬型と変化します。
油断してはいけない低気圧
二つの低気圧が日本海と太平洋側を通過するために荒天は広範囲に及びます。低気圧と低気圧の間は一時的に晴天となりますが、すぐに悪天候に戻ります。これを「擬似晴天」と言い、登山者が低気圧が去ったと勘違いをして行動してしまい遭難してしまうケースがありますので、この様な天気図が確認できたら注意が必要で登山計画を中止することをお願いしたいですね。
爆弾低気圧の影響と思われる遭難
明治35年(1902)1月、青森県八甲田山にて厳寒の雪中行軍という軍事訓練が行われ、約200名に及ぶ兵士が八甲田山中で遭難死するという大事件が起こりました。連隊上層部の冬山に対する認識の甘さと指揮系統の乱れ、装備の不備などによって起された未曾有の山岳遭難事故で捜索も難航を極めたのです。この日は北海道旭川で零下41℃という日本での最低氷点下気温を記録しており、二つ玉低気圧(爆弾低気圧)が通過していたことにもよる事件でした。
山岳保険について
今やブームの登山行。楽しいはずですが、一度山に入ればいろいろなアクシデントが待ち受けているかも知れません。もし事故に遭い遭難したという場合、自力で下山できなかったり、もっと深刻な場合は捜索という事になった時はその費用は莫大なものとなる恐れがあります。登山計画を立てたら人の手を煩わせてしまった時の費用と、捜索に掛かる費用などを想定して山岳保険に加入しておく必要があります。
山岳保険の種類
山岳保険には、軽登山などのトレッキングの様に比較的危険度が少ない場合に掛ける保険と、本格的登山を対象としたものとがあります。そして、年間に数回程度しか登山しない時は費用も少なくて済む単発契約で掛け、頻繁に登山に出かける方には年間契約という種類もあります。また、保険会社によっては通常掛けている障害保険に救援者費用補償が特約でつけられているケースがありますので、良く確認をしてみて下さい。
山岳保険への加入
登山は自己責任においての自力下山が原則ですから、万一遭難という時にはその捜索や救助作業には他の手を借りなくてはならず、その莫大な費用は遭難者や家族が支払わなければなりません。そういう時の為の山岳保険なのです。その補償は、遭難捜索費用(救援者費用)、死亡時、後遺症、入院治療費用などです。保険申込はインターネットで簡単申込ができますので利用をおすすめします。
まとめ
現在登山ブームにのって登山者、特に中高年者が増大して山での事故、遭難も増え続けているのが現状です。”自分に限って遭難などする訳がない”などと自己過信をする人に限って事故を起こしてしまいます。自身の甘い考え方で山を軽く見ているために、計画や装備も杜撰で自己管理できていない為に病気や怪我などで救助されるケースが目立つという事です。行動不能で民間ヘリを呼ぶと1分?万円と大変な費用となります。登山には事故、遭難を想定して十分注意をして臨んでいただくことをお願いするのみです。。