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冬のバイクメンテナンス法!走る人も冬眠させる人も必見の整備術をご紹介!

気温が低く天候も不順な冬。寒さにめげずバイクに乗り続ける場合も、長期保管を決め込む場合も、それなりのメンテナンスが必要です。冬の間もバイクの好調を維持し、本格的なバイクシーズンに備えるメンテナンスの基本についてご紹介します。
2020年8月27日
ironman17
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愛車に冬のメンテナンスを

寒い冬はヒトの体も縮こまったり風邪をひいたりと不調をきたしやすいものですよね。機械でできたバイクも同様に、寒い季節は調子を崩しやすいものです。でもそんなイヤな冬の季節も、適切な方法で整備を行うことによって無事に乗り切ることができます。大切な愛車を好調な状態に保つおすすめの冬の整備方法についてご紹介します。

冬のバイクメンテナンスのポイント

冬のバイクメンテナンスは、冬季もずっとバイクに乗り続ける場合と、冬の間はバイクを長期保管するいわゆる冬眠する場合とで、方法が異なります。それぞれの場合の整備のポイントについて解説していきます。

冬でも乗り続ける場合の整備のポイント

冬の間も寒さに負けずバイクに乗り続けるためのメンテナンスのポイントは、気温が低くなることによって生じるエンジンや駆動系などのマシンの不調、すなわち寒さによる電装系のトラブルやエンジンの性能低下、雨や雪、路面の凍結などの天候の悪化に対応し、安全に走行するためのメンテナンスを中心に行います。

長期保管する場合の整備のポイント

バイクを長期保管する場合のメンテナンスのポイントは、乗らない間のバイクの劣化をいかにして少なくするかを主眼に行います。それというのも、バイクは実は乗らないで保管しておくだけでもオイルや油脂類が変質したり、バッテリーの放電などの電装系のトラブル、駆動系の不具合や、金属部分の錆など着実に劣化が進むからです。長期の保管に入る前にこれらの対策をしっかりやっておくことで、劣化の度合いを最小限に食い止めることができるのです。

冬でも走るライダーのバイクメンテナンス①

バッテリー管理

気温が下がるとバッテリーの性能は低下します。また暖かい季節に比べバイクに乗る頻度も減りますので、バッテリーの充電量も低くなりがちです。それに加え低温によってエンジンオイルの粘度は上がるため、始動時にクランクを回すには大きな電力を必要とします。そのため冬季は始動性が悪くなり、最悪の場合にはバッテリー上がりを生じたりします。そうならないために冬場は特にバッテリーのメンテナンスを重点的に行う必要があります。

バッテリー管理の方法とポイント

まずはバッテリー液の量をチェックします。バッテリーの外側にはUPPER(上限)とLOWER(下限)の印字がありますので、もし量が少なければ補充液をこの上限と下限の間にくるように補充します。極端にバッテリー液の減りが早かったり、比重計で比重が低下している場合、満充電にしても電圧が上がらない場合はバッテリーの寿命です。新しいバッテリーにすみやかに交換しましょう。

バッテリー管理のおすすめアイテム

DAYTONA スイッチングバッテリーチャージャー 6V 12V

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コンセントにつないでバイクのバッテリーに接続するだけで、サルフェージョン除去や過放電を自動診断しくてれ、バッテリーに最適な充電を行います。充電終了後は自動でストップしてくれるので、夜の間に弱ったバッテリーを充電できます。

冬でも走るライダーのバイクメンテナンス②

タイヤ管理

冬は雨や路面の凍結など、普段よりタイヤが滑りやすい条件がそろっています。溝の残り少なくなったタイヤでそんな路面を走行することは、さらに滑りやすさを助長し非常に危険なので、寒くなる前の交換をおすすめします。また路面温度の低い冬場はタイヤがあたたまりにくく、タイヤが本来のグリップを発揮するのに時間を要します。気温の低下はタイヤ内の空気の収縮を招き、空気圧も下がりがちです。こまめな空気圧管理を心がける必要があります。

タイヤ管理の方法とポイント

タイヤの溝の残量はスリップサインで簡易的に確認できます。スリップサインは溝の残が1.6ミリになると現れます。でもライダーならデプスゲージで常に溝の残りを確認することをおすすめします。また仮にスリップサインが出ていなくても、片減りや段減りが見られたらすぐにタイヤ交換しましょう。空気圧は冬場だからといって極端に高くする必要はなく、指定の空気圧で十分です。ただし低温で圧が下がりやすいので、こまめに空気圧は確認するようにしましょう。

タイヤ管理のおすすめアイテム

タイヤ溝測定器 (0〜25mm) デジタル デプスゲージ

出典:Amazon
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タイヤの溝の残りの深さを測定できるのがタイヤデプスゲージです。デジタル表示なので、正確な溝の深さが一目で確認できます。これがあれば片減りや段減りなど、タイヤの偏摩耗も測定できるので、交換時期をきちんと管理することができます。

冬でも走るライダーのバイクメンテナンス③


オイル管理

気温の低い冬場はエンジンオイルの粘度が高く、始動時にクランクを回転させる抵抗が大きくなるため、エンジンがかかりづらかったり、走行時に本来の潤滑性能を十分に発揮してくれなかったりします。そのため冬もバイクに乗り続ける場合には、メーカーの指定範囲内で若干やわらかめのグレードのオイルに交換することをおすすめします。

オイル管理の方法とポイント

オイルにはシングルグレードとマルチグレードがあり、最近のバイクの多くはマルチグレードが指定のオイルとなっています。マルチグレードのオイルの粘度は10W-40といった記号で表され、最初の10Wの部分は低温時、つまりエンジンスタート時の始動性の指標となり、この数字が小さいほど低温時の始動性が高いことになります。また後半の40の部分は高温時、つまりエンジンが温まって走行している状態での粘度を表します。冬季のエンジンオイルは、メーカーの指定する範囲でより柔らかめの粘度のものを選ぶことをおすすめします。

冬でも走るライダーのバイクメンテナンス④

サビ対策

冬の間も走るライダーにとって問題となるバイクのボディへの影響として、足回りを中心とした金属部分や駆動系のサビの問題があります。これには路面に撒かれる凍結防止剤や融雪剤の成分である塩化カルシウムが大きく影響しています。水に溶けた塩化カルシウムがタイヤによって巻き上げられ、バイクの足回りや駆動系パーツの中に入り込むのです。そのまま放置すると深刻なサビの原因となるので、きちんとした対策を施すのも冬の間の重要な整備のひとつといえます。

サビ対策の方法とポイント

冬季に濡れた路面を走行した後は、水圧の強い水で下回りを洗浄し、付着した塩化カルシウムを洗い流すことをおすすめします。チェーンなどの駆動系やサスペンションなどの摺動部には洗浄後にチェーンオイルやグリスを注油しておくことで、サビの発生をおさえることができます。

冬でも走るライダーのバイクメンテナンス⑤

空燃比管理

最近の排気ガス規制に適合したフューエルインジェクション車には無縁な話ですが、一昔前のキャブレター仕様のバイクに乗っているライダーの場合、冬場の燃料と空気の割合の比率、すなわち空燃比の調整も重要な整備ポイントとなります。なぜなら暑い夏と寒い冬では、同じ体積中の空気の密度が変わるからです。夏場では空燃比は濃くなり、冬場は薄くなるので、冬は空燃比が濃くなるセッティングを施す必要があります。

空燃比管理の方法とポイント

冬場の始動性やアイドリング時の安定した回転のためには、エアスクリューを若干閉めたり、パイロットジェットの番手を上げて燃料の割合を濃くします。中〜高回転域の燃料を濃くするためには、メインジェットの番手を上げたり、ジェットニードルのクリップを一段下げるなどします。しばらく走ってみてプラグの色を見て黒くなっているようなら濃すぎですし、白焼けしているようならまだ薄すぎです。きれいなキツネ色になるように調節します。

冬でも走るライダーのバイクメンテナンス⑥

ワイヤーの管理

近年は電子スロットルでワイヤーを使わないバイクもあるものの、それでもほとんどのバイクはスロットル操作にワイヤーを用いています。また旧車バイクではブレーキやクラッチの操作にもワイヤーを介して行う車種も多く見られます。冬場はこれらワイヤー類のグリスもキレやすく、操作タッチが渋く感じられたり、最悪の場合操作不能という危険な状態に陥ります。そのためワイヤー類のメンテナンスも冬場の重要な整備といえます。

ワイヤー管理の方法とポイント

ワイヤーの先端部、いわゆるタイコ部分の近くにほつれなどが生じていないかを目視で確認します。ほつれや傷などの劣化がみられたら、迷うことなく交換しましょう。続いてワイヤーの注油です。スプレー式のグリスを使ってアウター内にあるインナーケーブルに満遍なくグリスが行き渡るように注油します。

ワイヤー注油のおすすめアイテム

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ワイヤーを挟み込んで固定し、穴からスプレー式のグリスを注入します。ワイヤーを2カ所のネジでしっかりととめるので液漏れしにくく、インナーワイヤーに効率よく注油することができます。

長期保管のための冬のバイクメンテナンス①

洗車


バイクを長期保管する前には、ボディ全体を洗車してホコリや汚れを洗車して十分に落とす必要があります。ボディに付着した砂埃や凍結防止剤などに含まれる塩分は、鉄やアルミなどバイクの金属分のサビや腐食を早めてしまいます。それを防ぐためにも愛車を冬眠させる前にはしっかりと洗車を行います。

洗車の方法とポイント

まずは水洗いでバイク全体のおおまかな汚れを洗い流します。続いて洗車専用のシャンプーを用いて油汚れを落とし各部を脱脂します。その後拭きあげやエアで水分を完全にとばしましょう。そして駆動系の注油や摺動部のグリスアップを行い、最後にサビをよせつけないようコーティング材で仕上げを行います。このほか長期保存の際には、金属部分にグリスや2ストロークオイルを塗布してサビを防ぐ方法もおすすめです。

洗車の際のおすすめアイテム

ワコーズ バリアスコート 300ml(A141)

出典:Amazon
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バイクを洗車した後の表面保護にぴったりのコーティング剤です。プラスチックなどの樹脂や塗装面、金属など広範囲に使用可能で、高密度のガラス系ポリマーとオリジナルのポリマーレジンがガラスのような輝きの硬い皮膜を形成、洗車直後の輝きを保ちつつ表面を保護してくれます。効果は6ヶ月と長いので、冬の間の長期保管にもぴったりです。

長期保管のための冬のバイクメンテナンス②

バッテリー管理

バイクのバッテリーはエンジンをかけずに長い間放置しておくと、自然に放電していきます。これは電解液の化学反応で電気が発生し、配線を通じて放電していくためです。久しぶりにエンジンをかけようとしても、バッテリー上がりのためにセルモーターを回せない事態が生じます。また完全に放電した状態を放置すると、バッテリーの寿命も短くなってしまいます。

バッテリー管理の方法とポイント

バッテリー液を上限値と下限値の間にくるように補充し、満充電の状態にしておくのは、冬の間も乗り続ける場合のメンテナンスと同様です。でもこのままの状態ではバッテリーはどんどん自然放電していきます。配線を通しての放電をふせぐため、バッテリーのターミナルから端子をはずしておきます。マイナス端子をはずしておくだけでも効果がありますが、理想をいえばプラス・マイナス両方をはずしてバイクから完全にバッテリーを下ろしてしまいます。端子を外す際は、マイナスから外し、その後プラスを外す順序を間違えないようにしましょう。

バッテリー管理のおすすめアイテム

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冬の間に配線を介してバッテリーが自然放電するのを防ぐのに最適なアイテムです。ダイヤル式で簡単にオン・オフできるので、レンチを使ってバッテリーターミナルの接続をはずしたりつなげたりする手間が省けます。DIYの際の電源遮断にも便利です。

長期保管のための冬のバイクメンテナンス③

燃料系の管理

まずは長期保存の前にガソリンタンクには燃料を満タンに満たしておきます。これはほとんどが金属でできているタンク内部の、外気との温度差からくる結露がもたらすサビの発生をおさえることに効果があります。またキャブレターを使用しているバイクの場合は、キャブレター内のガソリンを空っぽにしておき、内部のガソリンが劣化することによる燃料系の不具合を防ぎます。

燃料系の管理の方法とポイント

ガソリンタンクに燃料を満たした後は、燃料コックを忘れずにオフにしておき、キャブレターへの燃料の流出を防ぎます。次にキャブレターの整備です。ドレンバルブのあるキャブレターの場合は、ドレンボルトをゆるめることで内部のガソリンを抜くことができます。負圧式などでドレンバルブをもたないキャブレターの場合、コックをオフにした状態でエンジンが停止するまでアイドリングして、キャブ内のガソリンを完全に空にすることができます。

長期保管のための冬のバイクメンテナンス④

タイヤの管理

冬でもバイクを乗る場合と同様に、バイクを長期保管する場合にもタイヤの管理は重要です。空気圧の低下した状態で、数百キロにおよぶバイクの荷重が数ヶ月間にわたって2本のタイヤにかかり続けることによりゴム製品であるタイヤの劣化はすすみ、春に走ろうとした際にタイヤの品質が低下してしまっている場合があります。そのため、タイヤの管理も冬の長期保管前に行う重要なメンテナンス項目となります。

タイヤ管理の方法とポイント


長期保管に入る前に、タイヤは適正空気圧に合わせておきます。センタースタンドがある車種であればセンタースタンドを立てて保管します。センタースタンドのない車種であっても、メンテナンススタンドを利用してタイヤの片減りを防ぎます。できれば前後輪ともにスタンドでジャッキアップして、タイヤが直接地面に接地し続けることによる変形や劣化を防ぐことをおすすめします。

タイヤ管理のおすすめアイテム

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長期保管の際に荷重がタイヤにかかり続けることをふせぐのに有効なアイテムがメンテナンススタンドです。センタースタンドがないバイクでも簡単にタイヤを浮かせることができるので、保管だけでなく、チェーン整備の際にも作業がしやすくなります。

長期保管のための冬のバイクメンテナンス⑤

油脂類の管理

エンジンオイルに関しては、最近のオイルは長期保存による劣化はあまりありませんので、特に気をつける必要はありません。冬眠に入る前に規定のオイルに交換しておけば十分でしょう。逆に各摺動部や駆動系、ワイヤー類は、動かさないことによるサビの発生に注意する必要があります。これを防ぐもっとも有効な方法が、保管前の着実な注油になります。

油脂類管理の方法とポイント

チェーンやベアリングなどの駆動系や、サスペンション、レバー類など金属と金属が接する摺動部は、汚れを落として脱脂したあとに、チェーンルブやグリスなどを注油します。余分な油脂はゴミの付着などの原因となりますので、注油して可動部を動かしてなじませた後、はみ出た余分な油脂はウェスなどでしっかりと拭きとっておきましょう。

長期保管のための冬のバイクメンテナンス⑥

結露・汚れ対策

バイクの長期保管では、汚れや結露によるサビの対策もメンテナンスとして重要な要素です。汚れや結露があると大切なバイクの金属部分にサビが発生し、それを放置することによってサビはどんどん広がっていきます。保管前の洗車はもちろんのこと、保管中もホコリや結露を寄せ付けないような工夫が必要です。

結露・汚れ対策の方法とポイント

金属製の車庫の場合や、バイクカバーによる保管の場合、外気温と内部の温度差により結露が生じ、それがサビを発生させます。車庫には断熱材や除湿機で結露を防ぐことが有効ですし、カバーをかける場合も、毛布などを車体にかけ、カバー内部に発生した水分を吸収できるような工夫を行うことが必要です。また長期保管であっても時々はバイクのホコリを拭くなどして、サビや汚れが付着しないようにすることも大切なメンテナンスです。

結露対策のおすすめアイテム

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出典:Amazon
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冬の長期保管の際に問題となるタンク内の結露によるサビの発生をふせぐのに最適なケミカルです。バイクを長期保管する際にタンクにガソリンを満タンに入れ、そこにこのフューエルワンを添加することで、タンク内のガソリンの酸化を防止し、タンク内のサビの発生をおさえてくれる効果があります。

完璧なメンテナンスで冬を乗り切ろう

冬のバイクメンテナンスのポイントについてご紹介してきました。寒い冬の間もバイクに乗り続ける場合も、積雪などで長期保管を余儀なくされる場合も、それぞれに適切なメンテナンスを施すことでバイクを好調な状態に維持することができます。冬季の安全なライディングや春からの快適なバイクライフのために、完璧な整備で寒い季節を乗り切ってください。