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アボカドの育て方って?植え方から収穫まで気になる栽培方法を徹底解説!

アボカドは、料理でもよく使う食用のアボカドの種を使って簡単に栽培することができます。葉の光沢が美しく、観葉植物としても鑑賞性が高いアボカドの育て方を、種まきから収穫までまとめました。育て方も簡単で初心者でも収穫まで栽培が可能なので、挑戦してみてくださいね。
更新: 2021年12月7日
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アボカド育て方から収穫まで

アボカドは、しばしば鉢植えの観葉植物として飾られていることも目にしますね。葉っぱには光沢があり、栽培方法も簡単なんです。

アボカドの果実は、森のバターとも呼ばれるほど、クリーミーで濃厚な味わいをしています。バターといわれるのは、アボカドの持つ良質な脂肪分を指しているんですよ。

自宅でアボカドの果実を割ると、簡単にアボカドの種を入手することができます。気軽にアボカドの鉢植えを育ててみましょう。

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アボカド詳細情報

アボカドの育て方・発芽から収穫までには、アボカドについての正しい知識を持っているとよいでしょう。アボカドの鉢植えの作り方の前に、ここからはアボカドの気宇本情報についてまとめていきたいと思います。

科名属名

アボカドの科名属名は、クスノキ科ワニナシ属です。

和名

アボカドの和名は、科名属名にも合ったワニナシと呼ばれています。また、アボカドに脂肪分が豊富なことから、「バター・フルーツ」という別名でも呼ばれているそうです。

学名

アボカドの学名は、「Persea・americana 」といいます。

原産国

アボカドは、中央アメリカを原産国としている果実の分類になります。

樹高

幼苗のアボカドでは、30cm程度から始まり、成木にもなると7mから20mにもなる高木の種類になります。成長も早いので、植え替えのタイミングも成長に合わせて早いようですよ。

なるべく鉢植えで大きくなった場合には、庭に植えることをお勧めしています。また、上手に剪定をしていけばある程度の高さで樹高を抑えることができます。剪定については、このまとめの後半でも詳しくお伝えしていきます。

耐寒性

アボカドは-5℃までなら戸外でも越冬することができそうです。日本の気候では、寒冷地を除く中間地や暖地ではほぼ戸外で越冬することができるようで、光沢のある葉っぱは夏の強い西日にも負けません。

冬の寒さで葉が枯れてしまっても、成長がもともと早いので、根が凍らない限りはすぐに成長が始まります。冬越し方法については、このまとめの後半をチェックしてみてくださいね。

アボカド結実時期

アボカドは、冬も防寒対策などを行えば日本でも戸外で越冬することが十分にできそうですね。成長も早いので、収穫まで時間がかからないと思います。アボカドの結実についてや、収穫の目安についても、ここではご紹介していきます。

開花時期

アボカドの開花時期は、5月から6月です。花は、種まきから株が充実してきてから咲き始めますよ。

実のなり方

アボカドの花が咲いたら、人工授粉を行う必要があります。異なった品種を混色しておくことで、開花時期が異なるので実の収穫にも期待ができます。アボカドの花は、雄しべと雌しべの成長スピードに差があるため、1本で植えると十分に着果しないようです。

アボカドの食用の種では、もともと実の収穫は困難とされていますが、違う品種を混色しておくと収穫できそうですね。観葉植物として以外に、食用の実の収穫を期待するなら、違う品種を同じ場所に植えることをお勧めしています。

結実時期

庭に植えると成長スピードももっと速くなり、成木になってきます。花が咲いて着果するまでにはおよそ5年から10年ほどかかるようです。アボカドを人口授粉した場合、収穫できるのは11月ごろです。

収穫した後は家の中で完熟させるようにしましょう。収穫については、このまとめの後半で詳しくお伝えしています。

アボカド育て方・アボカド種の特徴

アボカドの種の特徴や、種の上下の方向についてまとめていきます。育成には、必ず種の上下を確認してから植えるようにしたいですね。


発芽温度

アボカドは温暖な地域が原産なので、発芽温度は約20℃前後となっています。アボカドの種のとり方は簡単で、桃のように包丁を入れて左右に振ると、簡単に実をきれいに分けることができますね。多少傷がついても種の中まで入っていなければ発芽します。

発芽日数

温暖な場所に保存しておきましょう。種を通ってからは、冷蔵庫で保管することは厳禁です。発芽の適温で約1カ月ほどで、芽が出てきます。

種の様子

アボカドの特徴は、暖かい場所で発芽までに一か月かかる点も大きな特徴でしたね。このほかにも、乾燥に弱い、栗のようなつるっとした球根型の種の形をしています。

発芽までの間にも、保湿に努めるとよいでしょう。アボカドの種は、バラのローズヒップのように果肉自体に発芽抑制物質が含まれています。

この特徴は成長を妨げる作用があるので、種を水でよく洗いましが実を落としてすぐに発芽して天災などで子孫が全滅しないよう、実がなくなるまでの期間で子孫を残す可能性を大きく広げているようです。

また、種には上下があります。皮や実を向く前には、割れ目の位置をよく観察して、つまようじなどで印をつけておくとよいでしょう。

アボカド育て方①種まき

アボカドの詳細情報がわかったところで、さっそく種まき方法から見ていきたいと思います。ここでは、土の中に種まきを行う方法で、まとめていきます。

種まきの土作り

アボカドの種を土に植える時は、保湿性と水はけのよい土を作るようにしましょう。また、アボカドは酸性の土質を好みます。燻炭にバーミキュライト・赤玉土をブレンドするか、市販の草花用培養土や種まき専用培養土などを使用すると簡単に種まきを行うことができます。

種まき方法

種まきに適した時期は、5月から8月ごろです。乾燥しないように、種を取り出し後にはすぐに水で洗って、種まきをするように心掛けましょう。深植えにしないように気をつけて、種まき後はたっぷりと水やりをお行ってください。

水持ちがよいとよく発芽するため、湿らせた新聞紙などを土の上に置いておくとよいでしょう。発芽の温度は約20℃前後となっているため、よく日の当たる室内で発芽させるとよっく発芽するのではないでしょうか?

アボカド育て方①-2・水栽培

アボカドの種まきは、土に植え付けずに、水耕栽培で育てていく方法もあります。水耕栽培では、根の成長も確認することができ、芽吹きから水やりのタイミングまでよくわかるので初心者におすすめの育て方だと思います。

ヒヤシンスなどの水耕栽培でおなじみのビン以外にも、ペットボトルや花瓶などを利用して、手軽にい水耕栽培で種まきを行いましょう。

水耕栽培に必要なもの

はずは、水耕栽培に必要なものを準備しておきます。水耕栽培に使用できる専用の瓶や、ペットボトルもなどでも代用できます。アボカドを固定するための爪楊枝も準備しましょう。

水耕栽培の手順

アボカドの少しとがっているほうを上側として植え付けていきます。ビン底の下に落ちないように、つまようじを利用して支えていきます。

アボカドの種が、下から半分程度水に浸っているようにしましょうアボカドの種につまようじを指しますが、挿しても腐る心配はないので安心してくださいね。

水耕栽培の際には、水やりの必要はない代わりに、水の取り換えを行います。室温を20度前後で管理を行うとよいでしょう。

アボカド育て方②苗の植え付け

水耕栽培でも、土に直接種まきを行った場合でも、苗が芽を出して本葉が開きある程度大きくなったところで、苗を土に植え付けていきます。苗を植え付けることで、根が良く土に張ることができ安定した状態で成長していくことができますよ。

ここでは、アボカドの苗の植え付け方法や植え付け時期について、まとめていきたいと思います。

土作り

赤玉土を中心に、土作りをしていきます。栄養豊富な土壌を好むので、腐葉土・堆肥を半分ほどすき込んでおきます。リン酸が多めになるように、たい肥には鶏糞などを使用するとよいようです。

植え方

種を植えると、生育速度が速いのですぐに本葉が伸びて大きくなっていきます。株が大きくなってきたら、さらに大きくするために、庭に植えるようにしましょう。

植え付けは、よく日が当たる場所で風が強く当たらない場所を選ぶとよいと思います。植えるとまっすぐに茎が伸びるように、支柱を添えておくとよいでしょう。

また、庭に植える際には主枝を短く剪定を行って、摘芯をすると枝葉が多くなります。

アボカド育て方③植え替え

アボカドは、適温で水やりや太陽にしっかりと当たることで成長がとても速い植物です。最初に鉢に植え付けた後、鉢底から根が出てきたころには植え替えの必要がありますよ。アボカドの植え替えについて、みていきましょう。


植え替えの時期は、5月から6月に行うとよいでしょう。成長速度が速いため、約半年もたてば一回り大きな鉢植えへと植え替えを行うことができますよ。植え替え方法は、新しい肥料分の豊富な土を作り根鉢を崩さないように気をつけながら、植え替えを行います。

アボカド育て方④水やり

暖かい環境が原産国なので、アボカドはたくさんの水を必要とします。常緑で大きい光沢のある葉っぱからは、たくさんの水分を蒸発させるため、特に成長期である夏場は水切れが原因で、枯れてしまうことも多いようです。アボカドの水やりについては、要チェックです。

水を与えるタイミングは、表土が軽く乾いたときに行うのがベストです。生育旺盛なため、アボカドは水分をよく欲しがる傾向にあります。乾ききってしまう前に、水やりを行うことによって十分に株が成長していくようになりますよ。

葉水も定期的に行うと、室内でほこりがたまってしまいがちな葉っぱからも呼吸がしやすくなります。

アボカド育て方⑤剪定

アボカドの種まき後、発芽してからは成長が早く放任していると樹高が約7mにも達してしまうことがあります。大きくなりすぎてしまうと、常緑の葉っぱがっ太陽の光を遮ります。

アボカドの下草にも太陽が当たらなくなってしまうばかりでなく、剪定にも苦労してしまうので、幼苗のうちから好みの形に剪定しておく必要があります。ここでは、アボカドの剪定時期と剪定方法について、みていきましょう。

剪定時期

剪定時期は、春・秋に行うとよいでしょう。夏場は成長期なので、剪定を行うと花芽が落ちてしまうので避けるようにします。冬場も枯れてしまうので避けるとよいでしょう。冬の寒い時期をすぎて、成長期に入る前の春に行うのが適期です。

剪定方法

剪定方法は、基本的に弱剪定にします。夏場は、生育旺盛で樹勢が強いため、秋にも弱剪定を行うことができます。剪定は、なるべくたくさんの葉に日光が当たるように、水平方向に枝を伸ばしてきます。害虫病対策にも、込み合った枝をすき込んで剪定するとよいでしょう。

アボカド育て方⑥成長に合わせたお手入れ

アボカドの栽培では、害虫病にも気を付けておきたいですね。害虫病は、株を弱らせて成長を妨げるので早期発見が重要ですよ。

成長期の病気

成長期や果実をつけるときに、炭そ病が発生しやすくなります。剪定をしないと害虫病にかかりいやすく、せっかく成長し始めた果実を落としてしまいます。炭疽病は、葉の表面に黒褐色の斑点があるのが特徴です。

病気を早期発見して、薬剤散布を行いましょう。成長期には、着果した果実が落ちやすくなっ宇てしまうため、毎年冬場に薬剤散布をしておくとよいでしょう。

夏場の害虫対策

成長期になると、剪定をしないと枝が混みあうことがあります。夏場から秋にかけて、カイガラムシが発生しやすく重症になると株ごと枯れてしまうこともあります。

風通しを良くして、カイガラムシ専用の殺虫剤を使用して駆除します。また、乾燥しているときはハダニが発生することもあります。ハダニ対策には、葉っぱの表面以外にも、葉裏にもしっかりと水をかけることによって対策できます。

アボカド育て方⑦肥料

成長に従って、植え替えをどんどん行って根が回っていたら、成長に合わせた肥料を与えます。アボカドの成長に伴って必要になる肥料分を、たっぷりと与えることによって、アボカドの根を太らせることができます。

しかしアボカドは、肥料の与えすぎでも軟弱に育ってしまうので、効果的な肥料の与え方をしっかりとチェックしておきましょう。

肥料の時期

アボカドの肥料は、3月から9月に与えましょう。温暖な地域が原産国なので、暖かい時期に良く成長します。月に一度で肥料を追肥していきます。

肥料のやり方

アボカドの肥料は、リン酸が多めの肥料を施すとよいでしょう。緩効性肥料で固形の置き肥でもよく聞きます。開花してからは、肥料をたくさん必要とするため、果実をつけたい場合は液体肥料を週に一度施すようにします。

アボカド育て方⑧収穫

種を植えて発芽してから、根が急速に成長してどんどん大株になってきます。開花した後は、収穫のために人工授粉の必要があります。ここでは、アボカドの人工授粉の方法や収穫時期などについて、詳しくまとめていきます。

人工授粉

アボカドの開花の特徴は、花の中に雌しべと雄しべが存在していることです。そして、雌しべと雄しべの成熟度の機関の違いによって、一本の木ではなかなか果実が着果しないようです。

こんな時には、積極的に陣億受粉をして促してあげましょう。午前中に咲いたばかりの雌花を収穫して、冷蔵庫にて保管しておきましょう。午後にその花をもとに、人工的に受粉をさせていきます。受粉後は、風などで落ちないよう、目印をつけておくとよいでしょう。

収穫時期

アボカドの人工授粉に成功したら、収穫は11月から2月ごろに行うことができます。果実のように、赤く色ずくわけではないので、収穫時期を見定めることも、おいしい果実を食すポイントになります。

また、完熟すると、果実が自然落下するので、袋がけをしておきましょう。この際に下に落下しないようにい、紐を太い枝に巻き付けておくとよいですね。


追熟

収穫は早めに行って、常温で1~2週間ほど追熟させることもできます。ある程度の大きさに良く太っていたら、早めに果実を収穫しておくとよいかもしれませんよ。皮の色が変色していき、握った感じが少し柔らかくへこむ程度がおいしく食すことのできる状態です

アボカド育て方⑨冬越し

アボカドの冬越し方法は、観葉植物の場合と庭に植える場合とで異なります。耐寒性が低い品種や、幼苗の場合は、根がしっかりと張っていない状態で根まで凍りやすいためできれば室内で管理するようにしたいですね。

ここでは、庭に植える場合のアボカドの防寒対策について、詳しくまとめていきたいと思います。

トマトの雨よけを利用する

画像の大きな簡易的な温室ハウスは、トマトの雨よけを利用しています。大きすぎる成木の場合はほかの防寒対策が必要にもおなってきますが、およそ樹高が2m前後であれば剪定を行って雨よけを利用しましょう。

雨が当たらないばかりでなく、周囲の四方をビニールで覆っているのがわかります。雪以外でも、寒風に当たりすぎてしまうと枯れる原因にもなってしまうので、冷たい風にもよけられるようにしておくとよいですね。

防寒対策手順①

剪定を行い、希望の樹高に剪定を行いましょう。株もとには敷き藁を敷いて、地面をマルチングしてきます。

防寒対策手順②

支柱を立てて、雨よけカバーをセットします。その上から、四方をビニールで覆いましょう。シート押えなどを使用して、風邪などでビニールが飛んでしまわないように、しっかりと抑えられるようにしてくださいね。

アボカドの種類

アボカドの実を収穫するには、他の品種を混色しておくことが重要です。混色しておくだけではなく、人工授粉なども行って、着果を促進させましょう。ここでは、アボカドの種類について、紹介していきたいと思います。

アボカド・フェルテ

洋ナシ型の果実をつける品種です。味も濃厚でクリーミーなうえ、栄養価も高いので人気のアボカドの品種です。この品種は耐寒性が高いので、日本の中間地から寒冷地でも防寒対策を行えば、戸外での栽培も可能です。

アボカド・ベーコン

果実にくびれのない卵型の果実をつけるアボカドです。日本で栽培するためには、耐寒性が高い品種が理想的で、ベーコンは雪の降るような環境でも、根が枯れる心配がない品種となっています。

アボカドを自宅で収穫しよう

アボカドの栽培方法についてのまとめは、いかがだったでしょうか?家庭菜園でも簡単に栽培することができるうえ、光沢のある葉っぱは観葉植物としても美しいですね。

実がつくまでの期間は長くかかっていまいますが、何年もたってやっと、自宅で収穫するアボカドは、とても美味しく感じるのではないでしょうか?

また、水耕栽培としても育てていくこと尾ができるので、アボカドの根の成長や芽が伸びていく姿を観察するのも心のいやしになってくれそうです。