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キャンプ用品で寝る時に必要なものについて
野営する場合に必要なもの
キャンプに限らずフィールドで自由に寝泊まりするために必要なものは寝袋ですが、ワイルドにその辺の公園に寝袋だけで寝る方は日本ではなかなかいないと思います。少なくともテントもしくはタープ、コットを利用してキャンプや野営をする方がほとんどでしょう。理由はいろいろありますが一番わかり易いのは寝る時にテントやタープ、コットが無いと快適に過ごせないということです。それ以外でもくつろぐ時にはやはり屋根や床は必要です。
テント・タープとは
改めてテントを考えてみる
テントコットを紹介する前にまずテントが改めてどのようなものか考えてみましょう。テントはサイズがさまざまな種類があり軽量でコンパクトになるように設計されたウルトラライトというモデルもあります。そして寝室がテントの中なので屋根や壁があり入り口を完全にクローズすることでプライベートも確保でき、フライシートのあるダブルウォールテントならばより雨風に対応することができ結露も防いでくれる優秀なキャンプ用品です。
タープとは
テントを使わないでタープとコットだけで寝ることをタープ泊ともいいます。タープは通常屋根の役割を果たし雨や日差しから守ってくれる万能な生地でキャンプや野営のベテランになるとあえてテントを使わない方もいます。タープの使い方に特に決まりはなく、いろいろな張り方ができるレクタタープは特にタープ泊などに利用されテントのように屋根と壁を作るステルス張りなどをして床面のない寝室を作ることも可能です。
一般的な使い方は屋根をつくること
タープ泊もできると前述しましたが、テントのように壁と屋根を作ると荷物を置く場所が限られてきたり、大勢では利用できません。またタープは基本的にはリビングスペースの屋根として使う生地なでソロキャンプでしかタープは自由に使えず、初心者は特に寝る時はテントがあったほうが便利で快適です。
コットとは
骨組みと生地でできた簡易ベッド
コットは使ったことがない人も多いキャンプ用品でアウトドアでも使えるコンパクトで持ち運びがしやすい簡易ベッドです。骨組みと生地で体を支えてくれるのでマットを敷いてそのまま寝袋を使って寝るよりコットのほうが寝心地が遥かにいいと言われています。地面の凹凸もコットの場合は生地がしっかり支えてくれるため、体が地面(テントの床)に付くことがなくマットを敷かなくても快適ですが併用するとさらに快適です。
快適でも荷物になる
デメリット呼べるかはわかりませんが本体は寝袋とマットがあればテントで寝ることができるので必ず必要なキャンプ用品ではないため自転車でのキャンプやテント泊を伴う登山などには持っていかないことが多いです。収納サイズはメーカーによって違いますが長辺が50センチ前後とあまりコンパクトにはならず重さも軽いものでも平均で2キロ前後ぐらいとなっています。
テントコットとは
コットの上にテントがある便利なキャンプ用品
テントとコットのそれぞれの良い部分だけ取り入れたようなキャンプ用品がテントコットと呼ばれるギアです。名前の通りコットの上にテントがある形状をした高床式なっているため地面の凹凸を感じることなく、タープがなくても屋根や壁がありプライバシーも確保できますしフルクローズすることで虫などが入ってきません。地面と直接テント部分の生地が触れない高床式なので地面からの冷気も気になりません。
テント、コットと比較
テント | コット | テントコット | |
屋根、壁 | あり | なし | あり |
設営状態 | 地面の上に設営 | 高床式 | 高床式 |
寒さ対策 | 地面から冷気が伝わる | 壁や屋根がないので寒い | 冷気が伝わりにくい |
サイズ | 豊富 | シングルサイズのベッド | ダブルサイズまで |
テントコットの特徴は高床式
高床式の魅力1
テントの下がコットのようになっているので冷気が遮断されるだけではなく高床式ならではの魅力がたくさんあります。例えば前日雨が降った芝生だとそのままテントを設営すると濡れてしまいますがテ、ントコットは高床式なので濡れるのは脚の部分だけです。
高床式の魅力2
地面が凹んでいると雨が降った時に水たまりができてしまい耐水圧が高くても設営する場所が悪いとテントが、水たまりに浮かぶような状態になるときがあります。高床式のテントコットならよほどの凹凸がないとテント部分が水に触れることがなく快適です。
テントコットは日本ではまだマイナー
作っているメーカーが少ない
テントとコットが一緒になった評判のいいギアですが使用している人は少ないです。理由は作っているメーカーが少ないことも原因に挙げられ、日本の有名メーカーからは現在発売されていません。過去にはコットに乗せて使う専用のテントがユニフレームから発売されていました。もともとアメリカで評判のいいギアのため現在も海外のブランドが多いです。
テントコットの特徴、おすすめポイント1
コンパクトに収納可能
テントコットはコット部分が折りたたみ式のためコンパクトに収納されていています。また最初からポールなどもセットされているため別々に収納しないので荷物もかさばりません。メーカーやテントコットの種類によって収納サイズは変わりますが車で行けるキャンプなら持ち運びに苦労することなく使えますし、バイクでも持ち運べるようなコンパクトな製品もあります。
スタッフバッグにすべて収まる
メーカーや種類によって多少違いますが個別に収納しなくても持ち運びになっているので別途スタッフバッグが必要になることはないので便利です。
テントコットの特徴、おすすめポイント2
設営が簡単
テントコットのコットは折りたたみ式が多くコンパクト状態で収納されているのでまずコット部分を広げてコットを設置します。通常のコットと違う点は生地に脚はめ込んでいく必要なくコンパクトに折り畳まれたコットを広げるだけで設置完了です。種類によってはコットが設置できたらテント部分の設営が必要ですがポールの使い方などはテントと同じなのでテントの設営ができる方は直感的に設営ができます。
撤収も簡単
設営方法が簡単なように撤収するときも簡単です。テント部分のフライシートを取り外し、インナーをポールから外してと通常のテント同じような方法で撤収するのでコットを使ったことがない方にもおすすめできるほど簡単です。コットのように組み立てる必要がないためダブルサイズでも簡単にコンパクトに折り畳めるので通常のコットしか使ったことがない方も問題なく設営、撤収できます。
テントコットの特徴、おすすめポイント3
高床式でグランドシート不要
前述したように高床式の魅力がそのままおすすめポイントになり、床面の生地が直接地面に触れないことでいろいろな効果があります。テントを使う場合はグランドシートを使用することで水濡れを防いだり汚れを防いだり異物により生地の損傷を防ぎますがテントコットは高床式のためグランドシートがなくても全て防ぐことが可能です。そのためキャンプ場に付いたらコンパクトに折り畳まれた状態のテントコットを広げるだけで済みます。
テントコットの特徴、おすすめポイント4
使い方が豊富
テントとコットが独立するタイプはそれぞれコットとして使ったりテントとして使うことができます。また一体型のテントコットでもメーカーによっては椅子として使えるようにもなっているのでいろいろな場所で活躍します。
使い方1
キャンプだけではなく釣りで休憩する時にもテントコットは便利です。理由はペグで固定する必要がないので護岸整備されたコンクリートなどペグが打てない場所でも問題なく使えます。
使い方2
夏フェスなどのイベントでたくさんテントがあったとしてもテントコットなら珍しいためすぐに自分が設営した場所がわかります。さらに高床式なのでテント囲まれていても目立ちます。
使い方3
運動会やスポーツ観戦にもペグを打つ必要がないので使いやすく屋根があるので日差しを遮ってくれますし、高床式なのでテント入り口から足を出して椅子のような使い方も可能なため観戦が楽です。
使い方4
その他の使い方としては一般的なテントと同じように災害時に使ったりテント部分を取り付けなければ通常のコットとしても使えるので使い方はたくさんあります。
テントコットの選び方
サイズに注目
コットの上にテントがある状態なので広さはテントのように広いものはなく最大でも2人ぐらいしかありません。また過去にはツーリングでも使用できるコンパクトなテントコットあったようですが現在は生産されていないようで中古品などでしか販売はありません。サイズの目安は幅150センチ以上あれば2人で使用できるます。1人用のテントコットは幅80前後が多く少しだけなら荷物も中に入れることができます。
生地のサイズが大きいと荷物が置きやすい
生地のサイズが広ければ中に荷物をたくさん入れることができます。さらにテントと比べると高床式のためあまりかさばらない荷物はテントコットの下に入れておくことで雨が降ってもタープの下に入れているのと同じような状態になるので荷物の置き場所がかなり増えます。
生地の耐久性
生地にテンションがかかることで高床式になるため生地がすぐに破れたり穴が空いたりするようなテントコットは使えません。通常のテントだとリペアシートで対応できますが床面となるコットの生地はリペアシートで治すことは難しいので強度のある生地かどうか厚みを確認しましょう。例えば75D(デニール)と150Dでは150Dのほうが太い糸を使っているので丈夫です。
テントコットの評判と口コミ
徐々に口コミや評判が調べられるようになった
一般的なテント、コットと比べるとまだまだ口コミが少ないですがSNSなどでテントコットに関する口コミを見ることができます。製品自体少ないためレビューや評判も少なめですが徐々に日本のアウトドア市場にも受け入れられて人気です。なお製品ごとの評判や口コミはおすすめのテントコットと共に紹介します。
テントコットの口コミ1
SNSにあるテントコットの口コミを一部だけ紹介します。まだ日本ではあまり馴染みがない製品ですが、キャンプ通の方の使用感や口コミがたくさんあります。例えば収納サイズに関する口コミ、レビューではコンパクト折りたたみできますがテントと比べるとやはり大きいです。
野営のお供にテントコット
— うさぎや@camp (@usagiya_rin) June 11, 2018
全面メッシュ可能、虫にも刺されないし地面の状態を気にせず快適に寝れるのでオススメです
難点は積載…めっちゃでかいのでオートキャンプ前提(。-∀-) pic.twitter.com/enmw9Q5BbO
テントコットの口コミ2
大型のバイクでは乗るとの口コミもあるのでコットとテントを同時持ち運べることに魅力を感じる方にはバイクツーリングでもおすすめできます。
テントコット+フルパニアのバイク積載例 pic.twitter.com/KubhlLPphD
— だーくま黒 (@DARKMAGURO) May 20, 2018
おすすめのテントコット1
DESERTWALKER テントコット
テントコット 軽量2.6KG 2色(黄、赤)折りたたみ式ベッド キャンピングベッド,1人用 ツーリング テント 3000MM防水 収納袋付き シンプルでそして専門家 DESERT WALKER™ (赤)
収納サイズは56×15×15cm 重量は2.6kg
1人用のテントコットで、テント部分を外してコット使ったり、インナーテントだけ外してフライシートをコットの上に装着してシェルターとして使ったりといろいろな使い方ができるタイプです。幅はコットとしてはちょうど良いサイズで66センチ、長さが200センチのためテントとして使うには少し狭いので荷物はフライシートとインナーテントの間にできる前室に置くようになります。
便利な作り
高温多湿な日本の環境でも使えるように通気性もよく考えられていて、インナーはほぼメッシュでフライシートにテントと同じベンチレーションがついているので快適です。耐水圧もフライシートは3000ミリ、高床式なので雨が降っても床面が濡れないので乾かしやすくなっています。インナーテントにも工夫があり通常のクロスポールの他に短いサブポールを使って設営するため天井が広くなっているので圧迫感も少ないです。
テントコットならではの高床式
通常のテントにはない作りが評判で生地の強度も問題ないようです。
テントの高さは普通の人のテントに比べて高く、天気が良いときはベッドとして使うことができます。テントが必要なときには再び開くことができ、持ち運びに便利です。
おすすめのテントコット2
キャンプライト コンパクトテントコット
Kamp-Rite(キャンプライト)コンパクトテントコット XL 【CTC】
収納サイズ:23cm×21cm×107cm 重さ:約13kg
それぞれテントとコットとして使えるテントコットで幅84センチ、長さが214センチのゆとりのある1人用コットテントです。キャンプライトはテントコットのパイオニアで日本でも個人輸入として買わなくても楽天、Amazonなどで普通に買えるのでおすすめです。SNSでも評判の良いテントコットはキャンプライトのもが多くテントコットに不安がある方も安心して使うことができます。知名度も高いのでYouTubeに動画もあります。
ゆとりのあるサイズなので荷物が置ける
キャンプライトのテントコットは前室がなくフライシートを使っても荷物置き場が少ないので同じ1人用でもゆとりのあるサイズがおすすめです。床面地上高が50センチもあるのでテントコットの下に荷物を入れましょう。またコットテントの下には靴を置ける専用のスペースもあります。持ち運びがしやすいようにタイヤ付きのキャリーバッグが付属しています。
キャンプライト オーバーサイズテントコット
Kamp-Rite(キャンプライト)オーバーサイズ テントコット
収納サイズ:86cm×91cm×18cm 重さ:15kg
コットとテントが一体型になっているタイプのテントコットでリクライニングチェアーとしても使うことができます。コンパクトテントコットと比べると4面がメッシュになるため通気性もよく床面地上高が28cmとなっていて大きさは幅が81センチ、長さが229センチと同じゆったりサイズの1人用でも長さが全然違います。耐水圧は1500ミリです。
評価の高いテントコット
見た目からは設営が難しいですが組み立てが簡単とのレビューがります。また撤収も簡単との口コミがあり評判は上々です。
一般的な人利用テントと比較すると、高さ・広さともに十分すぎるほどの広さです。 組み立ても簡単で15分もあれば組み立て可能です。 重量がそれなりにありますが、車での移動がメインの場合はトランクに入るサイズなので持ち運びに困ることもありません。 組み立てマニュアルが非常に簡素で組み立て前に戸惑いますが、実際には組み立ててみれば組み立てで困るところはないくらい簡単に組み立てられます。
カンプライトのテントコット、今週末の日野で使ってみたけど、夜から朝の雨でも浸水はしなかった。でも内部は結構結露してた。
— やぎ@クロミ白井→CGC大町→日野ハード (@_koutarou_) August 7, 2017
濡れててもコット折りたたむだけだから、撤収はラクでした。 pic.twitter.com/3pu7SnwkYk
テントコットのまとめ
両者のいいとこ取りをしたようなギア
テントコットはテントの快適な居住性、コットの寝心地、マットなくても冷気などを感じないというメリットを持ちテントのデメリットである乾かしたり、設営が面倒な点などをカバーしたギアです。ポールの数などが多くなるので重さと折り畳んでコンパクトになるとは言え持ち運ぶには車などが必要になりますが、重さがあるということはペグで固定しなくても風で飛ばされないメリットも有る便利なギアです。
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