みんな大好きなプリン!
おやつ作りが好きな人がはじめに作るのが「クッキー」か「プリン」ではないでしょうか?クッキーは温度設定を間違えなかったら簡単にできるんですが、プリンは簡単のようで以外と難しくて失敗の多いスイーツの1つです。今回はそんなプリンの失敗の原因と対策、そして失敗をした時に無駄にしないアレンジ方法をお伝えします。
プリンはおやつの定番!
コンビニでは色々な種類のプリンが売られていたり、最近、人気のカフェやケーキ屋さんでは必ず売っているプリン。ケーキを買いに行くと食べたいケーキの中にプリンは必ず候補に入りませんか?子供から大人まで大好きにな、スイーツの定番「プリン」。まずはプリンの作り方についてご説明します。
プリンの作り方
プリンに使う材料はとてもシンプルで「卵・牛乳・砂糖」になります。プラス「バニラエッセンス」や「生クリーム」を入れたり、牛乳を豆乳に変えたりと作り手によって変わってきます。またそれぞれの分量も変わってきますが、まずは基本のレシピと作り方をご紹介します。
レシピ
《カラメル》
グラニュー糖又は砂糖(70g)
水(10cc)
お湯(少々)
《プリン本体》
卵(1個)牛乳(160cc)砂糖(10g)
卵は50gで市販のものだとサイズ「M」になります。
作り方
プリンの作り方は「蒸し」と「蒸し焼き」があり、どちらもレシピは一緒になります。固め方の違いでプリンの美味しさに変わりはありません。
《カラメル》
①グラニュー糖と砂糖を鍋に入れ中火にかけます。鍋を揺らしながら温めて煮詰めます。次第に周りから少しずつ茶色くなってきます。
②こげ茶色になってくるまで煮詰めて火を止め、鍋のふちからお湯を入れてさらに揺すります。
③カラメルが固まる前にプリンの型に流します。
①《プリン本体(蒸す)》
①鍋に牛乳と砂糖を入れて加熱。
②砂糖が溶ければ火を止めてすぐに冷やす。
③割ってといた卵を一度濾す。
(あれば麻のようなもので)
④②と③を合わせてお好みに容器に移します。
⑤蒸し器やフライパンなどで蒸し固める。
蒸し時間は沸騰する前の80〜90度で約20分〜25分ほどになります。
スチームオーブンレンジなどにプリンの設定がある場合は設定通りの時間で!
②《プリン本体(焼き)》
焼いて固める時も蒸し固める時の工程①〜④までは同じです。
⑤バットなどに④を並べます。
⑥⑤のバットに約70度のお湯をプリン容器半分くらいまで入れます。
⑦オーブンの余熱を160度にして約30分で出来上がります。
蒸すプリンよりも焼きプリンの方が少し固く仕上がりますが、「す」が入りづらいという利点があります。
プリンが失敗!?
プリンはレシピ通りに材料を合わせて作ったのに失敗してしまうことがあります。プリンの失敗は大きく分けて「すが入ってしまう」と「固まらない」の二つになります。それぞれの原因と対策について説明します。
プリンの失敗「す」が入る
豆腐を加熱した時や茶碗蒸しや卵豆腐などを作る際に加熱しすぎると材料の中の水分が蒸発してしまい小さい穴ができてしまうことを「すがはいる」と言います。味に問題はないのですが滑らかさがなくなり少し固くなってしまいます。また見た目も悪くなってしまいます。
原因と対策
「す」が入る原因はいくつか考えられますが、以下の3点が大きな原因になります。
卵を混ぜすぎて泡立ってしまった
卵を混ぜすぎて泡立つと言うことは空気が卵に入って出来上がりに「す」が入りやすくなります。混ぜるときはボールの底を擦るように混ぜましょう!
オーブンの温度が高い!
蒸し器などで蒸す場合は沸騰したところに入れてしますと「す」が入りやすくなります。沸騰する少し前の状態の80〜90度くらいで蒸すのがベストです。お湯を沸かした時に水面に小さい泡が出始めたら約85度くらいになります。
フライパンで蒸すことも可能ですが温度管理が難しく失敗しやすいようです。少量だとフライパンでの調理もいいですが、数が多いとフライパンはおすすめできません。
焼き・蒸す時間が長い
焼き・蒸す時間が長くなってしまう時も「す」が入ってしまいます。時間は守って固まりが悪い場合は小まめに時間を延ばして固めるようにしましょう。
プリンの失敗「固まらない」
プリンに「す」が入ると若干固くなったり滑らかさに欠けてますが、プリンとして食べることができます。でも固まらない?!となるとどうしょうもありません。レシピが間違っていたのか?固め方が間違っていたのか?
ではプリンが固まらないのは何が原因なんでしょうか。
焼き・蒸す時間が短い
プリンはオーブンで焼き蒸しにするか蒸しだけで作るかで調理時間が変わりますが、それぞれの時間を守ってもらうと固まらないなんて失敗はしません!タイマーなどを使用してしっかりと時間管理をしましょう。
温度が低い!
プリンに使用する卵の卵白は約60度・卵黄は約80度で固まります。なので80度以下で温めると全体的に固まらずドロッとした物体になってしまいます。スチームオーブンレンジなどで作る場合はしっかりと温度管理ができますが、蒸し器や鍋又はフライパンなどで調理する場合は温度計などを使いしっかりとした温度管理を徹底しましょいう。
牛乳が多い
基本の分量で固いと感じた場合は牛乳を少し増やすと柔らかいプリンになりますが、水分が多いと固まりづらくなり失敗しやすくなります。また白っぽいプリンになります。
プリンが固まらない!?なんてならない方法①
牛乳と卵をしっかり混ぜたつもりでも牛乳と卵は比重が違うので、プリンが固まるまでに若干ですが分離してしまいます。分離もプリンが固まらない原因の1つになります。その分離を防ぐ為にパテシエが使っているワンランク上の固め方をご紹介します。
分離を防ぐにはプリン中心に早く熱を届けることがベストな固め方になります。その為にパテシエはプリンが固まる直前まで鍋で火にかけ、とろみがついたらプリン容器に入れます。慣れるまでは火にかけ過ぎてしまうなどの失敗をしてしまいますが、この行程をすることで固める時間が短縮されて、とても舌触りのいいプリンに仕上がります。
普段、プリンを食べて分離を感じることは無いかもしれませんが、2つを食べ比べてみるとビックリするほど違いを感じることができます。是非、一度チャレンジしてみてください!
プリンが固まらない!?なんてならない方法②
プリンの作り方は「ゼラチン」を使う方法もあります。ゼラチンを使うと蒸したり焼いたりしないので「す」が入ることもありませんし、固まらないってこともほとんどありません。固め方としてはおすすめの作り方になります。
レシピ
牛乳200g/卵1個/砂糖10g/ゼラチン5g/水30cc
作り方
①ゼラチン5gを水30ccでふやかします。
②牛乳・卵・砂糖を混ぜてこします。
③②を中火で温めてトロミがついてきたら火を止めて更によく混ぜて下さい。
(湯煎で温めると焦げる失敗はありません。)
④③を60〜70度になるまで冷やす。
⑤④の温度が下がったらふやかしていたゼラチンを入れて更に混ぜます。
⑥良く混ざったら容器に入れて冷蔵庫で冷やす。
温度に注意!
ゼラチンを使用しての固め方は失敗の少ない方法ですが、70度以上で温めると固まりにくくなってしまうので、温度には気をつけましょう。
プリンが固まらない!?なんてならない方法③
ゼラチンや卵などを使わず牛乳とバナナでプリンを作ることができます。ゼラチンや卵を使わず固めるので火を使わなくていいので、小さいお子さんと一緒にプリンを作ることができます。また卵アレルギーの子供さんも安心して食べてもらえます。
レシピ
完熟バナナ200g(大なら2本、小なら2本半ぐらい) 牛乳150cc グラニュー糖 小さじ1~
作り方
①バナナを一口大に切って、レンジOKのお皿に並べます。 ②ラップをふわっとかけてレンジで2分~2分半チンします。温まってバナナはぐんにゃり、ちょっと汁気が出るぐらいになります。 ③牛乳、バナナ、グラニュー糖、つまり全材料をジューサーやミキサーに投入!なめらかになるまで撹拌します。 ④プリンカップに流し込んで冷蔵庫で冷やし固めます。器に入れてそのまま召し上がってもいいです。 ⑤型から出す時は、つまようじなどで少し空気を入れるだけで簡単につるんと出てきます。
バナナに含まれる食物繊維とペクチンが牛乳のカルシウムと反応して凝固作用が起こって固まるようです。バナナを一房で買っていつの間にか真っ黒になってしまった!?なんて時にぜひ挑戦してみてください!
プリンが固まらない時はアレンジしよう!
プリンに「す」が入ると若干滑らかさに欠けますが味には問題なく美味しく食べれます。でも固まらないのはプリンとしては問題ですね…
でも少し手を加えてアレンジすることで、失敗プリンから美味しいスーツに変身させることができます。ここからはプリンが固まらなかった時のアレンジを3つご紹介します。
プリンが固まらない時のアレンジ①
パンプキンプリン
レシピ
固まらない失敗したプリン(基本のプリン)/牛乳(50g)/裏ごし南瓜(約200g)/粉寒天(5g)
作り方
①失敗したプリンをミキサーにかけて液体状にします。
②牛乳に粉寒天と①を入れ温めます。
③②が沸騰したら裏ごし南瓜を入れてよく混ぜる。
④器に入れて冷やす。
*生クリームと南瓜を増やすと濃厚な味になります。南瓜を増やす場合は、温めてすぐ容器に入れて冷やすとヒビが入ってしまうので、冷水などで粗熱を取ってから固めるようにしましょう。
抹茶でもおいしい
寒天で固めるので失敗のない方法になります。また時間がかからない固め方なので時間がない時にはおすすめのリメイクです!!今回は南瓜でしたが、抹茶などを入れても美味しくいただけます!
プリンが固まらない時のアレンジ②
プリンケーキ
レシピ
固まらない失敗したプリン(基本のプリンの3倍)/ホットケーキミックス粉(100g)/薄力粉(100g)/卵(1個)/バター(10g)
作り方
①ケーキの型の内側にバターを塗ります。
②固まらなかったプリンをミキサーで液体状にし、①のケーキの型に流し入れます。
③卵をハンドミキサーなどで泡だてます。
④③の泡だったところに小麦粉・パンケーキミックス粉を入れ、ヘラなどでザックリと切るように混ぜます。
⑤粉っぽさがなくなったらバターを入れて軽く混ぜます。
⑥②に⑤を沈まないようにそおっと入れます。
⑦オーブンを予熱160度にします。
⑧耐熱容器に⑥を入れ約70度のお湯をケーキの型の半分くらいのところまで入れて、約40分焼きます。
⑨冷やすのは粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やすようにしましょう。
元が失敗作とは思えない出来栄えに
少し時間がかかりますが、失敗したプリンを使ったとは思えないリメイクだと思います。
プリンが固まらない時のアレンジ③
パンプティング
レシピ
固まらない失敗したプリン(基本のプリン)/食パン6枚切り(1枚)
作り方①(オーブンで焼く)
①失敗したプリンをミキサーにかけて液体状にします。
②食パンを2〜3センチ角にカットします。
③カットした食パンを①に約1時間漬け込みます。
④③をグラタン皿など耐熱用の器に入れます。
⑤オーブンを予熱160度にセットします。
⑥④をオーブンに約10分入れます。
⑦冷やす場合は粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やしましょう。
*パンプティングは冷やす必要もなく温かくても美味しくいただけます。
作り方②(フライパンで焼く)
容器に入れずフライパンでフレンチトーストのように焼き上げることもでき、とても美味しく仕上がりましす。
①失敗したプリンをミキサーかけて液体状にします。
②トーストはカットせず1枚を液体状になったプリンに漬け込みます。(片面約30分)
③フライパンに軽くバターを落としで溶かします。
④バターが溶けたら漬け込んだ食パンをフライパンでこんがりとした焼き色がつくまで焼きます。
(バターで焼くと焦げやすいので、中火でじっくりと焼きましょう。)
⑤仕上げにお好みでシナモンやシロップをかけて召し上がって下さい。
*失敗したプリンではなくプリンの原液で漬け込んでも、美味しい焼き上がりになります。
まとめ
今回はプリンの失敗について原因と対策やリメイク術についてお伝えしました。プリンはレシピをしっかりと守ってもらえれば固まらないなんて失敗がないスイーツです。
お伝えしました固め方を守ってもらい美味しいプリンを作ってください!