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ナマズを飼育してみよう!水槽選びや餌やり・病気対策まで飼い方のコツを解説!

ナマズの飼育方法をご存知でしょうか?ナマズはペットショップで販売されていたり、川を泳いでいたりと身近な存在ですが、飼育する際に気を付けなければいけない点が沢山あります。今回はそんなナマズの飼い方を、水槽選びから餌選び、病気対策まで解説していきます!
2020年8月27日
T・S
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ナマズを飼育してみよう!

ナマズとは、ナマズ目ナマズ科に分類される淡水魚で、主に日本では3種類のナマズが生息しています。顔はのっぺりとしていて可愛らしいのですが、意外と暴れたり飛び跳ねたりすることもあって、飼育する際は注意が必要です。ペットとして人気が出てきていますので気軽に飼育出来るようになりましたが、夏冬の管理や水替えなど、気を付けなければいけない点が色々とあります。今回はそんなナマズの飼育方法・コツを詳しくご紹介していきます!

ナマズとは?

ナマズの原産地は日本や中国などのアジア圏です。平均した大きさは60㎝ほどですが、もっと大きく育つこともありますね。野生の方が大きくなりやすく、水槽の中では少し小さめになることが多いです。今回は飼育方法を解説していきますが、かなり大きくなる魚であることを念頭に育てていきましょう!

飼育出来るナマズの種類は?

ナマズの種類①マナマズ

1つ目の種類は「マナマズ」です。マナマズは日本でもよく飼育されている種類であり、最も一般的な種類ですね。生息地は北海道と沖縄以外の日本各地で、どこでも見かけられる存在です。かなり貪欲な性質をしており、貝やカエル、魚、カニ、エビなど何でも食べます。ナマズ釣りで釣られているのもこのマナマズが多く、体が大きいので釣りごたえがある種類ですね。

ナマズの種類②ビワコオオナマズ

2つ目の種類が「ビワコオオナマズ」です。こちらは日本最大のナマズで、なんと大きさは1m、体重は20㎏ほどまで成長します。その名の通り、琵琶湖などに住んでいる種類で、ペットショップなどで販売されることは少なく、飼育している方はあまりいません。サイズもかなり大きいので、飼育するには大きな設備が必要になります。

ナマズの種類③イワトコナマズ

3つ目の種類が「イワトコナマズ」です。こちらは琵琶湖と余呉湖に生息しているナマズで、他のものと比べて少し性質が違うのが特徴。普通のナマズは泥底にいるのですが、イワトコナマズは岩礁地帯にいるのです。琵琶湖は北部に岩礁地帯がありますので、北部を探ると見つかることがありますね。こちらもペットショップで販売されることは少なく、飼育している人はあまりいません。

ナマズの寿命は?

ナマズの寿命は10年以上

飼い始めるにあたって、大きさと一緒に知っておかなければいけないのが寿命です。ナマズは長寿命なことで知られており、平均寿命は15年~20年ほどあります。短命だったとしても、病気にならなければ普通に10年ほど生きますので、長い目で育てる必要があります。10~20年は長い年月ですので、その間に何かが起きても飼育し続ける心づもりが必要です。

途中で川に逃がしてはいけない

寿命が長いので、寿命が来る前に手放さなきゃいけないこともありますよね。そんな時、多くの方が川に逃がしてしまいます。元々川で生きている魚なので問題ないと考えている方が多いのですが、実はこれは問題があります。一度飼育した魚は野生に放してはいけないことになっているのです。放した場所が、ナマズの生息していない地域であれば生態系が壊れてしまいますし、また飼育環境下ならではの病気を放してしまう可能性もあるのです。飼えなくなったら、友人に譲る、ペットショップに相談するなどしましょう。

ナマズの飼育方法①準備するもの

水槽

用意するもので一番大きなものが水槽です。飼育してしばらくは小さいので60㎝程度の水槽でも育てられるのですが、どんどん大きくなっていきますので、最終的には大きな水槽が必要となります。体の大きさの約3倍は欲しいところなので、最低でも120㎝、出来れば150㎝の水槽で育てたいですね。ガラス水槽だとぶつかった際に割れる可能性がありますので、アクリル製のものを購入しましょう。

底砂は不要

熱帯魚や金魚を育てる際は、底砂を敷きますよね。しかし、ナマズ飼育では水草類を植えたりもしませんので、底砂は必要ありません。底砂を敷かないスタイルを「ベアタンク」と言い、ナマズ飼育ではベアタンクが推奨されています。ベアタンクであれば掃除もしやすく、また体に傷もつきにくいので管理が簡単になります。

フィルター

餌を沢山食べ、水を汚してしまいますので、フィルターは必ず設置しましょう。小さいサイズの水槽であれば掛けるタイプのフィルターがよく使われますが、ナマズ飼育では上部式フィルターを使用するのがおすすめです。濾過力も高く、フィルター内の掃除も簡単です。水槽に合わせたサイズのものを購入しましょう。

エアーポンプ


上部式フィルターでも酸素は供給されますが、それだけでは心配ですので、エアーポンプを入れましょう。画像のような沢山エアーが出るタイプを使えば、見栄えも良くなりますのでおすすめです。金魚によく使われるような、底に置くタイプのものでも構いません。

ナマズの餌

一番気になるのは餌かもしれませんね。基本的には人工飼料を与えるのがおすすめです。小金(小さな金魚)やカエルなどの生き餌を好むのですが、生き餌を与え続けるのはかなりの手間がかかりますので、出来るだけ人工飼料を与えましょう。また、お肉も好みますので、人工飼料を食べてくれない場合は鶏肉を与えるのも手です。

水替えポンプとバケツ

餌を食べて糞をしてを繰り返しますので、水が汚れます。水が汚れたら水を交換しなければいけませんので、水替えポンプとバケツも用意しておきましょう。水替えポンプとは画像のようなもので、サイホンの力を利用して水を吸出し、バケツに汚れた水を入れていきます。安価で販売されていますので購入しやすいですね。

水温計

日本の気温に対応出来るナマズですが、年のため水温計を水槽内に設置しておき、異常がないか確認するようにしましょう。水温の変化は体調と密接に繋がっていますので、大切なポイントです。暑すぎる・寒すぎる地域ではヒーターなどの購入も検討して下さい。

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水槽内はよく藻・苔などが生えますので、洗剤などをかけたことの無い、新品のスポンジも一つ用意しておきましょう。水替えの際に一緒に苔などを取り、水槽を綺麗にしてあげます。安いもので構いません。

ナマズの飼育方法②水槽のセッティング

丈夫な場所に水槽を設置

まずは購入した水槽を、飾りたい場所にセットしていきましょう。大きさがある水槽ですので、それなりに広いスペースを使います。また、120㎝水槽は、水を入れた際の重量が100㎏を超えますので、頑丈な場所に置く必要があります。もし頑丈な場所が無ければ、専用の台を購入するのがおすすめです。セッティングしたあとは動かしにくくなりますので、よく考えて場所を決めて下さい。

日光でカルキ抜きをした水を入れる

水槽を置いたら、入れる水道水のカルキ抜きを行います。熱帯魚飼育ではカルキ抜きの薬を使って行うのが一般的なのですが、ナマズは案外デリケートですので、日光でカルキ抜きをすることをおすすめします。日光に1日あてればほぼカルキは抜けますので、いくつかの容器に水を入れて、日光にあてておきましょう。天気が悪い日は抜けにくいのでご注意下さい。

飾りは最低限にする

カルキ抜きをした水を入れたら、少しだけ飾りを入れましょう。この飾りは、ナマズの隠れる場所として使用します。石などはナマズが吹っ飛ばしてしまいますので、塩ビ管や、画像のような容器がおすすめです。成長するとサイズに対して小さくなってしまいますので、大きさに合わせて飾りを変えてあげたいですね。体が傷つく可能性がありますので、水槽内の飾りはなるべくシンプルにして、隠れる場所だけ用意してあげるのがコツです。

蓋の上には重しを乗せる

水槽を購入する際にセットでついていることの多い蓋ですが、蓋自体はあまり重くありませんので、蓋の上には重しを乗せておきましょう。ナマズは非常にパワフルな魚であり、重しの無い蓋を吹き飛ばしてしまうかもしれません。ペットボトルなどを置いておく方が多いですね。

フィルターを動かしてしばらく放置

ここまで準備が出来たら、1週間ほどフィルターとエアーポンプを動かしておきましょう。水を綺麗にしてくれるバクテリアが徐々に増えていき、水槽内の環境が良くなっていきます。いきなり魚を入れると環境に対応出来ないことがありますので、先にバクテリアを増やしておくことはとても大切です。

ナマズの飼育方法③ナマズの購入

お店のナマズを購入する


ナマズを購入する際は、出来ればペットショップで購入しましょう。ペットショップで購入すれば、今まで与えていた餌を聞くことができ、また育てる上での相談もしやすいのでおすすめです。ネットショップで購入することも出来ますが、身近に相談できる方がいれば心強いですよね。10㎝程度のサイズであれば1000円程度で、30㎝サイズであれば3000円程度で販売されていることが多いです。

野生のナマズは育てにくい

ナマズは河川を泳いでいますので、野生のものを捕まえて育てることも出来ます。野生のものを捕まえて長く育てている方も沢山いますが、初心者にはあまりおすすめではありません。野生のものは人口餌を食べないことも多く、また人に慣れていないのでデリケートな面があります。また、捕まえてはいけない場所もありますので、最初はペットショップでの購入から始めましょう。

ナマズの飼育方法④水合わせ

水温・水質に徐々に慣れさせる

購入したナマズは、画像のような酸素を詰めた袋に入れて持ち帰ることになります。この袋からいきなり水槽に入れると、環境・水温の変化で驚いてしまいますので、まずは袋を水の上に30分浮かべて、水温を合わせましょう。その後、袋の中に水槽の水を入れ、水質に慣らしていきます。3回ほどに分けて水を入れ、その後、ペットショップの水を入れないよう、ナマズだけを水槽に入れましょう。

飼い始めはストレスを与えないこと

水槽に入れたばかりのナマズは、新しい場所でとても神経質になっています。慣れていない環境は大きなストレスがかかりますので、最初はあまり構わず、離れた場所から様子を見ます。1日経って落ち着いた様子を見せていれば問題ありません。隠れ家があれば落ち着きやすいので、塩ビ管などを入れてあげると良いですね。

ナマズの飼育方法⑤餌やり

餌やりの頻度

水槽に入れて間もない頃は、まだ警戒心が強いので、餌を食べないことがあります。慣れてくると徐々に餌を食べるようになりますので、様子を見ながら与えましょう。餌やりの頻度は1日に1回です。5分程度で食べ終わる量を与えましょう。大きさによって食べる量は変わりますので、様子・サイズを見ながら調整していきます。慣れてくると、餌を求めて口をパクパクとするようになります。

口に合わないと絶食してしまう

できれば餌は人口餌を与えたいところなのですが、ナマズにも個性があり、口に合わないと食べてくれないことがあります。口に合わないとお腹が減っても食べてくれず、絶食することも珍しくありません。その状態が続けば餓死してしまいますので、生き餌を与えましょう。ペットショップで育てられた頃に与えていた人口餌があれば、同じものを使うと良いでしょう。

ナマズの飼育方法⑥水替え

上記の動画では水替えの様子を紹介しています。動画は金魚・熱帯魚などの水替えの様子ですが、ナマズの場合でも特に変わりはありません。カルキ抜きの薬剤を使わない場合は、事前に水替え後に入れる水を、日光でカルキ抜きしておきましょう。水替えポンプで水と底の汚れを抜き、水温の変化でナマズを驚かさないよう、少しずつ水を入れていきます。

ナマズの飼育方法⑦夏冬の管理

夏の管理

気になるのは、夏や冬の温度変化が激しい時の管理ですよね。夏は暑くなる季節ですが、大体30~35度くらいまでは耐えられますので問題ありません。40度になると流石に耐えられませんので、水温計を設置しておきチェックしておきましょう。もし35度くらいまで水温が上がっていた場合は、水槽用のクーラーの設置を検討して下さい。

冬の管理

冬の管理も大切です。冬場は水温が下がりますが、5度くらいまでの温度であれば耐えられます。寒い地域では5度を下回る可能性がありますので、冬場だけでもヒーターをつけてあげると良いですね。北海道と沖縄を除いたほとんどの地域でナマズを見ることができ、自然の中で冬を越していますので、基本的には冬場も心配はいりません。ただ、冬も耐えられるというだけで、生活しやすいということではありませんので、ヒーターがある環境がベストです。

ナマズの飼育方法⑧複数匹飼育について

ナマズは単独飼育で

育てていると、何匹も泳がせてみたくなりますよね。しかし、水を汚しやすい魚であり、かなり貪欲な性質を持っていますので、複数匹の飼育には向いていない魚と言えます。ちょっと寂しそうに見えるかもしれませんが、もともと単独で動くことがほとんどの魚ですので、1つの水槽に1匹で育てていきましょう。


繫殖は出来る?

自宅で繫殖させられるのかも気になる方が多いようです。ペットショップで販売されているナマズは養殖された個体なのですが、これは養殖場クラスの大きさがあるから出来ることであり、自宅の水槽程度で繫殖させるのはかなり難しく、ほぼ無理だと言われています。一応、産卵期は夏頃となっているのですが、複数匹飼育も難しいので、初心者はチャレンジしない方が良いでしょう。

ナマズの飼育方法⑨飼い方のコツ

飼い方のコツ①ナマズは暗い場所が好き

ナマズはかなり大きな魚ですが、デリケートな性質を持っており、暗い環境が好きです。夜行性ですので夜に活発に動きますので、昼間に見ていても隠れるばかりで、面白く感じない方もいますね。活発に動いている姿を見たい方は、夜に水槽を見てみましょう。明るい場所ではストレスが溜まってしまいますので、光のあまりあたらない場所に水槽を置いてあげたいですね。

飼い方のコツ②ナマズは静かな場所が好き

神経質な性質を持っていますので、静かな場所を用意してあげるのもコツです。静かで暗い場所で、落ち着いていられる環境を用意してあげれば寿命も伸びます。寿命を伸ばしたい方は、なるべく穏やかな環境を用意してあげましょう。テレビの音や音楽の音も、出来れば聞こえない方が良いでしょう。

ナマズの病気

ナマズの病気①白点病

ナマズの病気はいくつかありますが、よくかかってしまう病気が「白点病」です。この病気は病原中による寄生で発生するのですが、水温の変化やストレスにより発症しやすくなりますので、夏冬の水温調整に気を付けることで病気の予防が出来ます。また、普段から0.2%程度で岩塩を入れておくと、病気にかかりにくくなります。これも寿命をまっとうさせるためのコツの一つです。

ナマズの病気②尾腐れ病

もう一つ、かかりやすい病気に「尾腐れ病」があります。これは尾びれが腐ったような状態になる病気で、悪化すると痒みや痛みが出てしまい暴れるようになります。当然、寿命も縮みやすくなりますので、普段からわずかの塩を入れておき予防しておきたいですね。もしかかってしまったら、水槽を移し、0.5%程度の塩を入れて塩浴させましょう。薬浴を好まないので、予防をしっかりしておくのがコツです。

まとめ:ナマズを飼育する方法

今回の「ナマズを飼育してみよう!水槽選びや餌やり・病気対策まで飼い方のコツを解説!」はいかがでしたでしょうか?大きさなどの知識や、飼い方のコツ、夏冬の水温管理など、飼い方に関する全般的な知識を解説させて頂きましたが、今すぐ飼ってみたくなりますよね!飼い方は難しくないのですが大きさが大きさですので、最初の用意が大切です。大きさのある水槽を用意し、静かな環境で育てていきましょう!

ナマズが気になる方はこちらもチェック!

今回はナマズの飼い方について解説させて頂きましたが、他にも魚の飼育に関する記事が沢山あります。気になる方は是非チェックしてみて下さい。