スライムとは?
まだインスタもない時代、スライムという名前のものはなく、もともと海外を中心に「ぬるぬるした」あるいは「どろどろした」物質を指したり表現したりする言葉として存在していました。
ところが、1976年に海外の玩具メーカーが、スライムと言う名前でカラフルな色の玩具として発売したところ、日本も含め世界中で大ヒットしたために、今ではスライムと言えば海外だけではなく世界共通の玩具の名前としてイメージが定着したのです。では、そんな変わった色と響きの名前のスライムとはどんなものなのでしょうか?
海外で生まれたスライムの色は、黄緑色パステルカラーのスライムが主流で、日本はもとより海外でも遊び方はと言うと特に変わった遊び方はなく、ただただ手触りを楽しむ子供向けの玩具でした。ところが、そんなスライムでしたが、今ではインスタの広がりとともにいろんなスライムが海外のみならず日本の大人や子供に大ウケしたのです。
たくさんあるスライムの種類
スライムは、実は家庭でも手作りで簡単に作ることができます。
そして、スライムは、作り方や材料により見た目がお菓子のようで食べられるスライムや触り心地がふわふわで柔らかいスライム、さらに好きな色を入れたり…など、インスタの広がりとともに海外をはじめ日本でもいろんな種類のスライムと作り方が紹介されたのです。
Youtubeやインスタなどでよく紹介される代表的なスライムとしては、「もちもちスライム」「つぶつぶスライム」「砂鉄スライム」「ボンドスライム」「シュワシュワスライム」・・・など変わった名前のスライムがあります。
そのような触り心地を表現した名前のスライムがほとんどなのですが、その他には、なんと「暗闇で光るスライム」という視覚的にも簡単にわかる名前のスライムもあるのです。
スライムの種類と作り方1【基本編】
スライムの作り方はインスタでもいろいろ紹介されています。基本的には合成のりや洗濯のりの主成分であるPVA(ポリビニルアルコール)を使うことで、いとも簡単に作ることができます。洗濯のりは薬局やホームセンターなどで安価で手に入ります。そんな簡単に手に入る材料を使って、スライムを家庭で手作りすることができるのです。
では、ここでスライムの簡単な作り方を紹介します。
①まず、薬局などで目の消毒薬として売っている「ホウ砂」という名前の粉末を用意します。
②ボウルなどを使って、そのホウ砂を4%の割合で水に溶かします。
③次にPVAと水を2:3の割合で混ぜて、PVAの水溶液を作ります。
④PVAの水溶液を混ぜながら、②で作ったホウ砂の水溶液を少しづつ入れて混ぜます。
こうして、混ざった溶液をべとつかなくなるまでこねれば、スライムのような物質になってきます。
スライムの種類と作り方2【基本編】
基本編①で書いたように洗濯のりとホウ砂を作るスライムが一般的な作り方なのですが、小さい子供が口にしても安全な材料でも作ることができます。
安全安心なスライム
安全安心なスライムの材料と作り方は下記の通りです。
①片栗粉やコーンスターチなどのでんぷん物質を用意します。
②そのでんぷん質3に対して水を2の割合で加えます。
③②で混ぜた溶液をべとつかなくなるまでこねることで次第にスライムのような物質に変化するのです。
このスライムであれば、口に入れても体に害はないので小さいお子様がスライム作りを学ぶ際にも安心して使うことができるのです。
スライムの種類と作り方3【基本編】
インスタでも紹介されていますが、スライムを作る時の材料パターンの3つ目として、ホウ酸+重層+水+洗濯のりを使って作ることができます。ホウ砂が手に入らない場合に、ホウ酸と重曹を代用することができるのです。
そんなホウ砂なしスライムの作り方ですが、スライムの作り方1【基本編】のホウ砂の代わりにホウ酸と重層を1:1の割合で水に溶かすことにより【基本編】の手順②までが完成します。あとは、洗濯のりと混ぜてこねることによりスライムができあがります。でも、このスライムの材料も口にすると身体に害がありますので、小さいお子様がいる場所では使用しないようにしたいものです。
スライムの種類と作り方4【応用編】
簡単なスライムの作り方に材料としてシェービングフォームを入れるだけで、なんとスライムがもちもちして弾力が増すのです。
もちもちスライム
もちもちスライムの作り方は下記の通りです。
スライムの作り方1【基本編】で作った工程④の後にシェービングフォームワンプッシュ量を混ぜる工程を追加するだけです。これで、普通にどこにでもあるスライムが簡単にもちもちスライムに変化するのです。もちもちスライムは、シェービングフォームを入れる量によって弾力がとてもあるスライムが作れますので、スクィーズのような感覚を楽しむこともできます。
スライムの種類と作り方5【応用編】
つぶつぶスライムは、簡単なスライムの作り方に「つぶつぶしたもの」を入れるだけです。「つぶつぶしたもの」とは、家の中に使わないビーズや100均で発泡ビーズが売られているのでそのような「つぶつぶしたもの」を用意して、もちもちスライムと同様、工程の終盤に入れるだけなのです。
つぶつぶスライム
つぶつぶスライムの作り方は下記の通りです。
スライムの作り方1【基本編】の工程④の後にビーズを適度な量を投入して混ぜる(こねる)だけです。こうして作ったつぶつぶスライムは、色こそ違えど触って伸ばしてみると納豆のように見えるのである意味新鮮な感覚が味わえます。また、発泡ビーズを混ぜると「ワサワサッ!」という音も楽しむことができるので、他のスライムとは違う変わった楽しみ方ができます。
また、いろんな色のビーズを入れることでインスタ映えするスライムになります。
スライムの種類と作り方6【応用編】
バタースライムとは、少しもちもち感があるのですがバターという名前の通り、スーッと伸ばすことができる変わった感覚のスライムです。
バタースライム
バタースライムの作り方は簡単です。
スライムの作り方1【基本編】の工程④の後、混ぜる前にシェービングフォームとハンドクリームなどの保湿クリームを入れるだけで出来上がります。シェービングフォームを投入する前にバターのような薄い黄色の絵の具を適量入れて混ぜることで、見た目も含めてより本物のバターのように仕上げることができます。
スライムの種類と作り方7【応用編】
光るスライムとは、発電したりするものではなく、名前の通り暗闇でほんのり光るスライムのことです。
光るスライム
光るスライムの作り方は下記の通り。
スライムの種類と作り方1【基本編】の工程④の後に蛍光塗料もしくは夜光塗料を数摘落として入れるだけです。これだけで、暗闇で不思議で怪しげにいろんな色に光るスライムができるので、ぬるぬるしたスライムの変わった感触を目でも楽しむことができるのです。
スライムの種類と作り方8【応用編】
さて、ここで簡単にアレンジして作れる変わったスライムの作り方を紹介します。
砂鉄スライム
砂鉄スライムの作り方は下記の通りです。
スライムの種類と作り方1【基本編】の工程④の後に砂鉄を入れることで砂鉄スライムが完成します。砂鉄スタイムの遊び方は、完成したスライムに磁石を近づけて、スライムをくにゃくにゃと動かして楽しむことです。
砂鉄スライムは黒いので色的にはあまりインスタ映えするものではありませんが、遊ぶにはまるで生きているようにも見えるのでスライムへの愛着も倍増する(!?)こと間違いなしでしょう。
スライムの種類と作り方9【応用編】
さて、スライムには食べられるスライムがあることを知っていますか?小さい子供が口にしても安全な材料を使って簡単に作ることができるのです。
チョコレートスライム
材料
・コーンスターチ 50g
・ココア 大さじ1杯 ※無糖のもの
・ココナッツミルク 80ml
作り方
①コーンスターチとココアをボウルに入れてスプーンなどでよく混ぜる
②ココナッツミルクを電子レンジで(沸騰しない程度に)温める
③①のボウルに温めたココナッツミルクを少しずつ入れる
④ココナッツミルクを入れながらスプーンで混ぜる
⑤こねるように練ります
⑥スライムのように固まって来たら手で形を整えれば完成です
チョコレートスライムは、名前の通り作っているうちに良いにおいがするので、食べたくなりますのでご注意ください。
スライムの種類と作り方10【応用編】
食べられる(というか食べても大丈夫な)スライムの2つ目は、ヨーグルトスライムを紹介します。ヨーグルトスライムの材料はたった2つ、ヨーグルトとコーンスターチだけです。(ヨーグルトは果肉などの固形物が入っていないヨーグルトを選びましょう)
ヨーグルトスライム
ヨーグルトスライムの作り方は下記の通りです。
①コーンスターチを適当な量だけボウルに入れる
②その中へヨーグルトを適当な量だけ入れて混ぜる
③スライムらしく固まるまでこねるようにして混ぜる(水っぽくなればコーンスターチを、固まりやすくなればヨーグルトを少しづつ追加してください)。
ヨーグルトスライムは、一般的なスライムよりも柔らかめでとてもよく伸びるので、一味違った変わった楽しみ方ができるはずです。
スライムの種類と作り方11【応用編】
マシュマロを使ったスライムは、当たり前ですがマシュマロスライムとして遊んだ後に食べることができます。
マシュマロスライム
食べられるマシュマロスライムの作り方は下記の通りです。
①耐熱ボウルの中にマシュマロを入れる
②電子レンジで加熱する
③溶けて柔らかくなったマシュマロの入ったボウルにコーンスターチを入れる
④割りばしなどで混ぜる
⑥再びマシュマロのような硬さになれば完成
この材料で作ったマシュマロスライムも名前の通り、作った後はそのまま食べられるのですが、せっかく作ったマシュマロスライムなので少し遊んでから食べましょう。
スライムの種類と作り方12【応用編】
ボンドを入れたボンドスライムは、とてもよく伸びるため普通のスライムとは違った独特の変わった感触を味わえます。ボンドスライムは、普通のスライムの作り方に木工用ボンドを混ぜるだけなのですが、せっかくですので洗濯のりを使わずに作ってみましょう。実は洗濯のりを使わずにスライムを作るとベタベタしない仕上がりになるのです。
ボンドスライム
そんなボンドスライムの作り方は下記の通りです。
①お湯50mlに木工用ボンド50mlを入れてかき混ぜる
※水でもいいですが、お湯の方が混ざりやすいので早く作ることができます
②ホウ砂を水に溶かしてホウ砂水を作ります
③②で作ったスプーン2杯のホウ砂水を①の中に入れてスプーンで混ぜる
※混ざりにくい時はスプーンを何度も持ち上げてみましょう
こうして、スプーンをこねるようにして作ったボンドスライムはとてももちもちしていて、しかも手にくっつきにくいのです。このスライムなら床やテーブルにスライムを落としても小さいスライムが残ったままになりにくいので扱いやすいですね。
インスタ映えするスライムの種類
いろんなスライムを作って楽しんだ後は、スライムを保管しておかないといけません。でも、スライムは固形ではないので形が崩れて流れていかないような容器に入れる必要があります。そんなスライムを保管するのに適した容器が、100均でも売っている仕切り板を自由に差し替えできる「仕切りボックス」です。
仕切りボックスは、いろんなサイズがありますので、自分で作ったスライムの大きさと保管しておきたい数で大きさや仕切りの数を決めましょう。
聞いて楽しむスライムの種類
#スライム音フェチ
スライムは、その材料や配分量によりいろいろな粘り気が出たり、弾力性が増したりします。そうすると、スライムそれぞれでこねたり指を突っ込んだりした時に変わった「音」が出るのです。またつぶつぶスライムなどであれば、発砲ビーズの数や密度、ビーズの種類や大きさによりスライムをこねたり握ったりした時の音が全く違ってきます。
出来栄えによって変わる音
このように、スライムの出来栄えによりスライムを触った時の音がまたスライムそれぞれの個性となるので、その音を楽しむのもなかなか良いものです。他にも、ボンドと洗濯のりを入れて作ったボンドスライムはとても弾力があり、こねるだけで「クチャクチャ!」と何とも言えない音色を醸し出すので触り続けることが病みつきになったりするのです。
海外をはじめインスタでは「#スライム音フェチ」でたくさんの「:heart:️いいね!」を受けたスライム音動画が検索できます。インスタで検索できる何万回も再生されたスライム音動画は、インスタに投稿されているだけあって、音だけではなく当然スライムの見た目もとても鮮やかなのです。「スライム音フェチ」動画は、レベルの高いインスタ映えスライムでもあったのです。
まとめ
いろんなスライムの種類と作り方などを紹介しました。スライムは、材料の配分により弾力性や臭いの違うスライムが出来上がります。そして、絵の具など着色料の種類や量により信じられないような鮮やかに変わったスライムを作り出すことができます。
さらに、出来たスライムは、触ることでいろいろな触感を楽しみ、スライムが醸し出す音を楽しむことができます。人間には五感と呼ばれる感覚があります。「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「臭覚」の5つです。
つまり、スライムは、その5感うち「味覚」以外の4つもの感覚を使って楽しむことができるのです。ちなみに、食べられるスライムであれば、5感全てを刺激させて楽しむことができるのです。スライムは海外で生まれた素晴らしい玩具なのです。