検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

食用ほおずきの効果効能と食べ方は?気になる栄養や美味しいレシピをご紹介!

夏から秋にかけて旬を迎える食用ほおずき。生食できる食用ほおずきは料理に取り入れやすく、トロピカルフルーツのような味わいと豊富な栄養成分で人気急上昇中の野菜です。食用ほおずきの英要素や期待できる効果効能、おすすめの食べ方レシピなどをご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

食用ほおずきってどんな植物?

今話題急上昇、旬の野菜と言われている食用ほおずきをご存知でしょうか。食用ほおずきは、東南アジアを原産とする多年草でナス科に属します。旬の時期は初夏から秋にかけてで、一株にたくさんの実をつぎつぎと実らせます。まだあまり出回っておらず珍しい植物と言えますが、育て方が比較的簡単でしかも美味しく栄養成分に富んだ魅力的な植物です。今後さらなる人気があがると考えられていて、日本全国で食用ほおずきの栽培に取り組みはじめています。では、食用ほおずきの気になる味や栄養成分、おすすめの料理や食べ方レシピについて見ていきましょう。
 

食用ほおずきの花の特徴

食用ほおずきの花の咲く時期は、地域や植えた時期により多少前後しますが、だいたい6~8月ごろです。食用ほおずきの花はなすの花によく似ています。食用ほおずきの花はなすのものよりやや小さく、色は薄いクリーム色をしています。

食用ほおずきの葉の特徴

食用ほおずきの葉っぱの色は、薄いグリーン色です。食用ほおずきの葉っぱの形は、ハートの形を少し崩したような形をしていて、葉っぱには葉脈がよく目立ちます。食用ほおずきは次から次へと葉っぱを出しぐんぐんと成長します。

食用ほおずきの実の特徴

食用ほおずきの実の旬は夏から秋にかけてです。食用ほおずきは、旬になるとひとつの株にたくさんの実をつけます。グリーン色のガクに包まれたなかに食用ほおずきの実があります。グリーンのガクが茶色く変色して枯れたようになってきたら実の旬、実の採り時です。実はよく熟さないうちに収穫すると苦みがあり美味しくありません。しっかり熟してから採取しましょう。ただし、旬を逃してあまりに放っておくと実は地面に落ちてしまいます。
 

食用ほおずきの基本データ

科名属名

ナス科ホオズキ属

学名

 Physalis peruviana L

和名

食用ほおずき

別名

ゴールデンベリー、インカベリー、ストロベリートマト、ピチュベリー


英名

Golden Berry、 Inca Berry
 

原産国

ペルー

食用ほおずきの気になる味は?

古代インカ帝国の時代から人々に食べられてきたと言われる食用ほおずき。ストロベリートマトという別名や丸いトマトのような形から、トマトに似た味がするのかと思いきや、口にすると期待を裏切られる美味しさです。食用ほおずきの味は、とてもトロピカル。マンゴーなど南国フルーツのような独特の香りと甘酸っぱさのなかに、ナッツのような香ばしい風味があります。ほかにはない一度食べたらやみつきになる味です。

食用ほおずきは美味しいだけでなく栄養も豊富

食べておいしい、見てかわいい食用ほおずきですが、実は栄養成分たっぷりで期待できる効果効能がたくさんあります。食用ほおずきの旬は夏。暑い季節の夏バテ対策にもぴったりです。豊富な栄養成分からスーパーフードのひとつとされ、「アンチエイジングの女王」と称されることも。では、食用ほおずきに含まれる栄養素や期待できる効果効能について、ひとつずつ見ていきましょう。

食用ほおずきの栄養素と効果効能1・ベータカロテン

食用ほおずきには、ビタミンB群の一種であるベータカロテンが豊富に含まれています。ベータカロテンには抗酸化作用があり、体内の活性酸素の発生を防いでくれる働きがあります。そのため、ベータカロテンをしっかり摂取すると、生活習慣病やガンの予防に効果があると言われています。また、ベータカロテンには皮膚や粘膜を健やかに保つ作用も期待でき、美肌になると言われています。

食用ほおずきの栄養素と効果効能2・イノシトール

食用ほおずきには、イノシトールがたくさん含まれています。イノシトールはビタミンB群のひとつであり、肝臓に脂肪がたまらないようにしてくれるそうです。このためイノシトールを摂取すると、脂肪肝を防ぐとともにコレステロール値を下げる効果があると言われています。

食用ほおずきの栄養素と効果効能3・鉄分

食用ほおずきには、女性に嬉しい鉄分も豊富に含まれています。現代人は鉄分が不足しがちなのだそう。美味しく食べて鉄分をも補ってくれる食用ほおずきは、まさに一石二鳥のスーパーフードです。

食用ほおずきの栄養素と効果効能4・ビタミンA

食用ほおずきには、ビタミンAが含まれています。ビタミンAは、体内の活性酸素の発生を抑え生活習慣病やガン、動脈硬化を予防してくれる栄養素です。

食用ほおずきの栄養素と効果効能5・バイオフラボノイド


食用ほおずきには、バイオフラボノイド(ビタミンP)が含まれています。あまり聞きなれない言葉ですが、ポリフェノールのひとつであり、美肌を作ってくれると言われています。さらに、免疫力アップにも一役買ってくれる嬉しい栄養素です。
 

食用ほおずきの食べ方

食用ほおずきは生でそのまま食べて美味しい野菜です。野菜とは言え果物のような味がします。生食で美味しい食用ほおずきは料理にも取り入れやすいです。食用ほおずきは生食のほか、火を通しても美味しくコクが出るので、おすすめの食べ方レシピをご紹介いたします。

おすすめの食べ方レシピ1・サラダにトッピング

食用ほおずきには、ふんわりとナッツのような香りがあります。レタスなどの葉物野菜のサラダにトッピングすると甘さとともにナッツのような香りが食欲を促進してくれます。食用ほおずきはカラフルな明るい黄色をしているので見た目にも鮮やかで、簡単に料理の幅を広げてくれます。そのまま丸ごとトッピングするのもよいですし、小さくカットしても美味しいです。

おすすめの食べ方レシピ2・ジャム

食用ほおずきがたくさん手に入ったら、ぜひジャムづくりにチャレンジしてみましょう。作り方は簡単。食用ほおずきを水洗いしたら弱火にかけてコトコトと炊きます。焦げないようにゆっくりとかき回しながら、食用ほおずきが溶けていくのを待ちましょう。お好みの分量の砂糖とレモン汁を加えます。とろみがついてきたら火をとめて完成です。パンやヨーグルトにかけると最高です。また、肉料理に添えても美味しく、普段の料理がまるで外食に行ったかのような華やかな料理に変身します。

おすすめの食べ方レシピ3・ヨーグルトと一緒に

食用ほおずきには、甘さと香りがあるのでヨーグルトと一緒に食べるのもおすすめです。砂糖を使わずに甘みを足すこともできますし、ナッツのような香りからグラノーラなどを振りかけているような雰囲気も楽しめます。また、食用ほおずきをジャムにしたものをヨーグルトにかけても美味しいです。

食用ほおずきの育て方

美味しい食用ほおずきを味わってみたいもののなかなか手に入らない、そんな方はぜひ食用ほおずき栽培にチャレンジしてみませんか。食用ほおずきは比較的育てやすく、野菜栽培初心者さんにもピッタリです。可愛らしい実は食べるだけでなく観賞するのもおすすめですし、大きな畑でなくプランターでも栽培できます。また最近では、さまざまな種類の食用ほおずきの種や苗が、ホームセンターやフラワーショップ、インターネットなどで出回っています。

育て方1・土作り

食用ほおずきは、水はけのよい土壌を好みます。また連作を嫌うので前の年に同じナス科の植物を植えた畝や土には植えないでおきましょう。畑栽培の場合は、少し高めの畝を作り水はけをよくします。プランター栽培の場合は、野菜用の土や小粒の赤玉土に少し腐葉土や川砂を混ぜて水はけをよくするとよいでしょう。

育て方2・肥料

食用ほおずきには、はじめに植え付ける際に元肥として穏効性の固形肥料を少し土に混ぜ込みます。そのあとは、花の咲く少し前の初夏から秋まで、1カ月に一度の割合で同じ穏効性の固形肥料を追肥しましょう。

育て方3・水やり

食用ほおずきは、多湿を苦手とします。畑栽培の場合は、一度根づけばそれほど水やりの必要はありません。よほど乾燥が気になる場合のみ少し水やりしましょう。プランター栽培の場合は、植えている土が乾いたら水をこまめに与えましょう。


育て方4・場所

食用ほおずきは、日当たりのよい風通しのよい環境を好みます。食用ほおずきは夏野菜の一種なので夏の太陽もへっちゃらです。逆に日の当たらない場所やじめじめした環境では、花付きや実付きが悪くなったり、株ごと枯れてしまうこともあります。

育て方5・種まき

食用ほおずきは、比較的発芽しやすく種まきから育てることができます。ただし種の発芽適温が20度前後なので、寒冷地などでは苗を購入した方が無難でしょう。土を入れた育苗ポットなどに種を2~3粒まいたら、発芽するまで水やりを続けます。発芽した苗が本葉2~3枚まで育ったら、よいものを1本だけ残してあとは間引きましょう。本葉が4~5枚になったら種まき苗の完成。好きなところに植え付けましょう。

育て方6・植え付け

食用ほおずきの植え付けに適した時期は春から夏にかけてです。食用ほおずきは夏野菜なので霜にあたると枯れてしまいます。遅霜の心配がなくなってから植え付けしましょう。食用ほおずきの苗をポットからぽこんと取り出して、畑やプランターに植え付けます。複数植えるときは、株と株のあいだを40~50センチくらいあけましょう。食用ほおずきは大きいものだと2メートルくらいまで成長します。植え付けた苗がしっかり根付くまで、水やりを続けましょう。

育て方7・支柱立て

食用ほおずきは、種類にもよるのですが大きく育つと2メートルくらいまで成長します。風などで倒れないように支柱をしておくと安心です。苗を植え付けたらその近くに支柱を立てます。支柱で根っこを傷めないように気をつけましょう。食用ほおずきが成長してきたら、麻ひもなどで8の字にゆるく結わえて誘引してあげましょう。

育て方8・収穫

夏から秋にかけて、実が充実してきたらいよいよ食用ほおずきの収穫です。食用ほおずきは収穫時期を迎えると、外側のガクが茶色く枯れてきて網目状になります。網のなかに実が見えてきたころが収穫のサイン。美味しく熟れていますので収穫しましょう。食用ほおずきは甘いので、虫や鳥なども大好きです。収穫の適期を見逃さず、ほかの生物より先にうまく収穫しましょう。

食用ほおずきを食べてみよう

珍しい野菜と言うとどうも食べづらいのでは、と思われがちですが食用ほおずきはとても美味しい野菜です。野菜というよりはトロピカルフルーツの味わいで、料理のシーンを盛り上げてくれます。たとえば普段のサラダにトッピングするだけの簡単レシピで、料理の彩りと味わいがぐっとあがります。さらに食用ほおずきには栄養成分がたっぷりでスーパーフードのひとつとされています。まだスーパーなどで一般的に出回っていない食用ほおずき。農家の直売所などでぽっと売られていることもあるそうです。とても美味しい野菜なので見つけたらぜひ買ってみてください。

食用ほおずきが気になる方はこちらもチェック