コミネ RK-033 ネオレインブーツカバーロング
RS タイチ ドライマスターレインスーツ RSR045
デイトナ バイク用 グローブ RIDEMITT
ドッペルギャンガー ターポリンデイパック 20L
ロックタイト プロフェッショナル防水スプレー 420mL
タナックス モトフィズ スーパーくもり止めミニ PG-266
雨の日も快適ツーリング
四方を海に囲まれ高い山々も多い日本では、気候変化も頻繁に起こります。朝、ツーリングに出かけるときは晴れていても、急にあたりが暗くなって雨に見舞われることもよくあります。これが泊まりがけのロングツーリングの場合だと、全日程を晴天のもとに走れるなどということは、よほど運が良くないかぎりはありえません。そんな日本のライダーのための雨対策アイテムや、雨の中を安全・快適に走る装備とコツ、走った後のメンテナンスの方法についてご紹介します。
バイクの雨対策の基本
雨の中を快適にバイクで走行するためには、何を基準に考えればよいのでしょうか。ここではバイクの雨対策の基本について解説します。
防水
バイクの雨対策装備の基本の第一は、なんといっても防水対策、つまりいかに雨に濡れないようにするかということです。ライダーの体はレインウェアなどで濡れないようにする必要があります。体が濡れた状態で走行することは不快なだけでなく、バイクの操作にも集中できなくなり危険です。着替えなどをおさめた荷物も、中身が濡れないようにする対策が必要です。またバイク自体も吸気系統や電装系統の防水対策が求められます。
防寒
バイクの雨対策では、防寒にも気を使う必要があります。夏場であっても雨にずっと濡れ続けると体は冷えてきますし、仮にレインウェアなどから雨が沁みてきて体が濡れた状態では、さらに体温が奪われてしまいます。雨の中を快適に走行するためには、十分な装備で防寒対策にも気を使いましょう。
視界の確保
雨の中での走行では、視界の確保も重要です。ヘルメットの外と中の気温差が大きくなり、シールドは非常に曇りやすい状態になります。仮にメガネをかけている人なら、さらにメガネの曇りにも気をつける必要があります。また雨滴に濡れたシールドも視界を悪くします。これが夜の走行では、雨滴に車のライトが乱反射し、視界はさらに悪化します。雨中走行ではこれら視界確保の対策にも気をつけましょう。
被視認性
雨の日は車のドライバーも視界が悪くなる上に、日中でも晴れの日よりも暗くなるために、被視認性、つまり他者から見えやすくする対策も必要です。レインウェアはできるだけ明るい色のものを選び、リフレクターなどでさらに目立つ工夫をすることをおすすめします。
バイクのための雨対策アイテム①
レインウェア
バイクの雨対策の装備の中でも、もっとも基本となる装備がレインウェアです。レインウェアを選ぶ上で耐水圧などの防水性を重視するのはもちろんのことですが、バイク用のレインウェアには他にも大事なポイントがあります。バイクでの走行で濡れやすい前たての部分や、水のたまりやすい股の部分の防水性の高さも重要です。またライディングポジションを取りやすく動きを妨げないことや、走行風によるばたつきの少ないものを選ぶことも大切な要素になります。また激しいライディングで汗をかいてもレインウェアの中を快適に保つ透湿性も重視して選びましょう。
おすすめレインウェア
RSタイチ ドライマスター レインスーツ
品質の高いバイクウェアメーカーとして高い人気を誇るRSタイチの、高性能レインウェアです。防水透湿性能の高い素材であるドライマスターを使用し、10,000mmという高い耐水圧と夏場でも蒸れずに快適な透湿性を両立させています。シームレスヒップ構造でパンツの水漏れもしにくく、雨天専用のリフレクターで被視認性の点でも不安はありません。
RS タイチ ドライマスターレインスーツ RSR045
バイクのための雨対策アイテム②
ブーツカバー
雨の日にバイクに乗る際の対策アイテムとして忘れてはならない装備が、ブーツカバーです。いくら高性能なレインウェアを着ていても、足元から侵入してくる水には対処できません。革のブーツで中が濡れてくると、不快なだけでなくライディングにも影響しますし、体の冷えにもつながります。ブーツカバー選びのポイントとしては防水性の高さに加え、風にばたつきにくいものを選びましょう。またシフト操作がしやすく、ソールの部分が丈夫で滑り止めの加工がされているものがおすすめです。
おすすめブーツカバー
コミネ ネオレインブーツカバーロング
幅広のベルクロで巻きつけるタイプのブーツカバーです。ロングタイプなのでブーツ全体をしっかりと覆うことができます。TPRソールの採用で歩行時だけでなくライディングの際もステップから足が滑りにくく、ラバーモールドのシフトパッド付きでシフト操作もしやすくなっています。
コミネ RK-033 ネオレインブーツカバーロング
バイクのための雨対策アイテム③
レイングローブ
雨の日の走行で、濡れて水を吸った革のグローブほど不快なものはありません。手が濡れた状態で走り続けると次第に指先が冷えてきて、スロットルやクラッチ操作、ウィンカーなどのスイッチ操作にも影響が出てきます。そんな雨の日の走行にぜひ加えたい装備が、防水素材でできたレイングローブです。ウェットスーツなどの素材であるネオプレンを使ったものが多く、高い防水機能に加えて中が蒸れない透湿性を備え、雨の日も快適に走れるおすすめの装備です。
おすすめレイングローブ
デイトナ ライドミット
均一な気泡を含む発泡性の素材であるネオプレンを使ったレイングローブです。厚さ4ミリと十分な厚みの素材を使用し、高い防水性能に加え、寒い季節の高い防寒性能も持ち合わせています。指の部分にシリコンプリントを施し、レバーを握った際の滑り止めの効果と、操作性を向上させています。
デイトナ バイク用 グローブ RIDEMITT
バイクのための雨対策アイテム④
防水バッグ
雨の日のツーリングの際、ウェア類で完璧な防水対策を施せば体の方は快適にライディングを楽しめます。でも着替えなどの荷物がずぶ濡れの状態では、宿についてからが大変だったりします。そこで雨が予想されるツーリングの際には、防水性能をそなえたツーリングバッグが必須の装備となります。耐水性の高い素材でできたバッグを選ぶのはもちろんですが、雨が染み込みやすい開口部にも、止水ファスナーを使用するなどして防水性を高めたものを選ぶことが重要です。
おすすめ防水バッグ
ドッペルギャンガー ターポリンデイパック
快適にバイクに乗れることをコンセプトにツーリングギアなども展開しているドッペルギャンガーの、ターポリン素材を使った非常に防水性の高いツーリングバッグです。止水ファスナーやリフレクターなど細かい部分にもこだわって作られており、バイクを降りた際に手に持ってもおしゃれなデザイン性の高さが自慢です。
ドッペルギャンガー ターポリンデイパック 20L
バイクのための雨対策アイテム⑤
撥水・防水スプレー
高い防水性能を誇る高性能な雨対策の装備も、使っているうちに徐々にその防水性能は落ちてきます。そこで雨の日の走行後には、これらのレインギアに撥水・防水スプレーを塗布します。シリコン系とフッ素系のスプレーがありますが、ゴアテックスなど透湿性の高い素材にスプレーする場合には、空気の通り道を塞ぐ心配のないフッ素系の使用をおすすめします。
おすすめ撥水・防水スプレー
ロックタイト プロフェッショナル防水スプレー
ゴアテックスなどの防水透湿素材の機能を損なわない、フッ素系の防水スプレーです。プロフェッショナルという名のとおりプロユースにも耐える高い防水性能に加え、撥油や防汚、抗菌、虫除けなどマルチな機能をもった便利なスプレーです。
ロックタイト プロフェッショナル防水スプレー 420mL
バイクのための雨対策アイテム⑥
くもり止め
雨の日のバイク走行は、ヘルメットのシールドに降りかかる雨滴に加え、ヘルメットの内外の温度差によるシールド内側のくもりもライダーの視界を妨げます。インカムで会話などしようものなら、呼気が上に上がってきてまたたくまにシールドをくもらせます。シールドをわずかに開いて指でぬぐいながらの走行はライディングに集中できないばかりか、とっさの対応に遅れが生じて大変危険です。そこであらかじめシールドにくもり止めを施しておくことも、雨中走行の重要な対策のひとつと言えます。
おすすめのくもり止め
タナックス スーパーくもり止め
バイク用品メーカーとして有名なタナックスのくもりどめです。少量をシールド内側に塗布し、乾いた布で刷り込むよに拭き取るだけで、高いくもり止め効果を発揮します。非常に軽量・コンパクトなので、ツーリングの際に常に装備しておくのにも便利です。
タナックス モトフィズ スーパーくもり止めミニ PG-266
雨の日のバイク走行のコツ
「急」のつく動作を行わない
雨の日は路面の摩擦係数も落ちてスリップしやすい上に、ブレーキの効きも晴れの日より悪くなります。視界も不良なため、危険な状況を発見するのも遅れがちです。そのため急発進、急加速や急な体重移動によるコーナリング、急ブレーキなど、「急」のつく動作を控えて余裕をもってライディングすることが、雨の中を安全に走るコツです。
滑りやすいところを避ける
雨中走行では、普段は滑らないようなものの上でも、タイヤは容易にグリップを失います。特に注意したいのが、マンホールの蓋や道路のジョイント部、グレーチングと呼ばれる溝にかぶせられた蓋などです。また道路に描かれた標識やセンターラインなどのペイントの上も滑りやすいので注意が必要です。そのため雨の日の走行ではスピードを抑え気味にして、路面状況を確認しながら走行するようにしましょう。
雨中走行後のメンテナンス
バイク
雨の日の走行後に帰宅したら、まずは各パーツのサビや腐食を防ぐために、バイクについた泥を洗い流してから、水分をきれいに拭き取ります。塗装面はワックスがけをしておきます。チェーンは専用のクリーナーで汚れを落としてから、専用のチェーンオイルを塗布します。レバーやペダル類の軸などの摺動部をグリスアップし、クラッチワイヤーにはワイヤーインジェクターで注油しておけば完璧です。
ウェア類
濡れてしまったブーツやグローブなどのレザーアイテムは、新聞紙をつめて水分をとり自然乾燥させます。その後表面の汚れをブラシで落とし、仕上げにミンクオイルなどの保革オイルを塗っておきます。ヘルメットのシールドは取り外して丸洗いした後、内側にはくもり止めを、外側にはプラスチック用の撥水剤を塗布しておきましょう。レインウェアやブーツカバーなどの装備は、汚れを拭き取ってしっかり乾燥させた後、撥水・防水スプレーをしっかりと塗っておきます。いずれのメンテナンスも、雨の日を快適に走行するために必要なものなので、面倒がらずにしっかり行うことが大切です。
完璧な対策で雨の日も快適ライディング
雨の日のバイク走行のための対策についてご紹介してきました。マシンもライダーも濡れるのはイヤですが、ロングツーリングでは雨に降られることがあるのは避けられないことです。それならいっそ完璧なレインアイテムを装備して、雨中走行を楽しんでしまいましょう。ご紹介した雨対策をしっかりと施せば、案外と雨の日のツーリングも快適に楽しめることが分かっていただけるはずです。
出典:amazon.co.jp