白馬鑓温泉小屋はどんなところ?
①白馬鑓温泉小屋の位置
白馬鑓温泉は長野県安曇野郡白馬村の国有林にあります。白馬鑓温泉小屋は白馬鑓ヶ岳の中腹にある山小屋です。鑓ヶ岳の標高は2903メートルで、日本で33番目に高い山にランクインしています。白馬鑓温泉小屋の山荘標高は2100メートルとなります。山小屋がある地帯では雪崩多発地帯であるため、白馬鑓温泉小屋は毎シーズンに建て直しをしています。プレハブ型山小屋で、簡素な作りとなります。出発地点によっていくつかのアクセスルートが選べます。
②白馬鑓温泉小屋露天風呂の魅力
日本一の天然湧出量が誇る天然温泉風呂で山登りで疲れ切った身体を癒せることが大きな魅力となっています。温泉風呂好き×山登りの方には一生に一度は泊まってみたい大人気の山小屋で、一度行くとまた再訪したくなります。建て直しの度に少しずつ違う顔を見せる白馬鑓温泉小屋には、毎年登るファンにとって一期一会の出会いにすら感じさせてしまいます。さらに、北アルプスで絶景を体験した後に、ここ白馬鑓温泉の露天風呂から雲上の眺めを楽しめられます。アクセスが難しいゆえ、たくさん歩いた方のみが楽しめる秘境にある温泉風呂が何よりの魅力です。
白馬鑓温泉小屋の基本情報は?
①白馬鑓温泉小屋の運営
白馬鑓温泉小屋は株式会社白馬館という会社によって運営されています。営業期間は7月中旬~9月下旬までです。正確な営業期間は毎年雪解け時期が異なるため、流動的です。必ず事前に正式ホームページで確認しておくことをおすすめします。小屋の正式名称は「はくばやりおんせごや」です。山登りのファンの間では通称鑓温泉と呼ばれます。白馬鑓温泉小屋はアルバイトと白馬館の社員と合わせて多くて13名で運営されています。年によってまちまちですが、女性のスタッフもいます。
②白馬鑓温泉小屋の収納人数
収納人数は約150名です。プレハブ型山小屋にして多い方かと思いますが、メンテナンスによって収納可能人数が変動することもありますので、事前に予約していくことが推奨されています。また、事前に電話など問い合わせをして、混雑状況によって行く日を調整できます。また、閉鎖期間の約2週間から少しずつ解体工事が始まります。
白馬鑓温泉小屋のインフラ事情は?
①白馬鑓温泉小屋の電気と水事情
白馬鑓温泉小屋で使用する電気は自家発電のため、夜21時以降は消灯となります。ヘッドライトに小型な懐中電灯もあると安心です。
山では水不足がよく心配されます。白馬鑓温泉小屋では雪渓から水を引いています。量も豊富にあり、水を心配する必要はありません。水場は宿泊者以外にも無料で開放しています。
②白馬鑓温泉小屋のトイレ事情
山登りではトイレ事情が気になる方も多いかと思いますが、白馬鑓温泉小屋には簡易水洗トイレがあります。しかも、女性にうれしい洋室タイプです。専用のトイレットペーパーが備え付けられています。男性は男性用の簡易水洗いトイレが別にありますので、そこまで混雑することなく利用できます。白馬鑓ヶ岳は上級者でも1泊2日で登ることが多いので、ヘッドライトが必需品です。消灯後にトイレを利用したい場合は、ヘッドライトを活用しましょう。
③白馬鑓温泉小屋の携帯電話事情
白馬鑓温泉小屋にはドコモとソフトバンクの2社は電波が届きます。残念ながら、auは電波が届きません。山登りのために、携帯電話を買い替えるのは難しいです。おすすめな方法として、一緒に登る友人とはぐれないように常に一緒に行動します。万が一はぐれた時のことを想定して、待ち合わせる場所を決めておきましょう。白馬鑓温泉小屋では充電サービスを提供しています。ただし、混雑時には1人20分目安のご利用をお願いしています。荷物が重くなりますが、ポータブルバッテリーを持参した方が無難です。
白馬鑓温泉の露天風呂は?
①白馬鑓温泉の特徴
白馬鑓温泉小屋の温泉は43.1℃の源泉かけ流しです。少し熱めです。温泉は小屋の横にある巨大な岩の割れ目から出てきます。1分間になんと760リットルの温泉が湧き出ます。温泉の泉質は炭酸水素塩温泉です。温泉には硫黄、マグネシウム、カルシウムが含まれています。硫黄のにおいが強めで、少しとろみがあるのが特徴です。真っ白い湯に湯の花が大量に舞っています。神経痛、筋肉痛、冷え性などに効くと言われています。温泉は24時間利用可能ですので、夜遅い時間は混雑を避けて入ることができます。また、白馬鑓温泉小屋がオープンしていない10月にも、温泉は利用可能です。
②白馬鑓温泉の風呂タイプ
白馬鑓温泉には露天風呂、内湯と足湯の3つのタイプがあります。露天温泉は開放的な混浴です。混浴ですが、ほぼ男湯です。10畳ぐらいの広さで、混雑することもあります。水着の使用は許可されています。女性は水着を着用して入る方も多いです。混浴はちょっとという方は、夜20時~21時女性専用時間となります。この時間を狙って入りましょう。内湯は周りを壁が囲まれてあり、女性専用です。ただし、露天温泉の女性専用時間帯では、内湯は男性用になります。足湯は大人8人が同時に利用できるほど広さです。
③白馬鑓温泉おすすめの時間帯
露天風呂からの眺めがとにかくとても良いです。人気があるのはやはり朝のご来光や夜のきらめく星空が見れる時間帯になります。温泉につかりながら、至福のひと時を過ごせます。特に温泉に入りながらご来光を見たいという方も多いので、ある程度の混雑は覚悟しておく必要があります。ご来光を見逃さないように、日の出時刻も忘れずに調べておきましょう。夜の場合は21時消灯後は、辺りの灯りがなく、星空がよく見えます。
④白馬鑓温泉小屋の温泉利用料金
露天風呂と内湯は宿泊者の場合、無料で温泉を利用できます。日帰りする方やテント泊する方も温泉を楽しむことができます。大人500円、子供300円の利用料金を支払えば、利用は可能です(2018年9月時点)。テントサイトのすぐ横にある足湯は無料でどなたでもつかることができます。
白馬鑓温泉小屋を利用するには?
①白馬鑓温泉小屋の予約方法
白馬鑓温泉小屋は前日の16時までに公式ホームページまたは電話で予約することができます。4名以上団体の場合は、電話での受付になります。予約時に満室の場合は、別日の利用をおすすめされることがあります。山小屋なので、登山者の避難所も兼ねます。予約上限を超えて、宿泊者が泊まることもあります。その場合、布団が人数分用意できなくなり、2人で1枚の布団を使います。つきまして、白馬鑓温泉小屋に快適に滞在するためには、別日の利用をおすすめされた場合は、積極的に検討しましょう。
②白馬鑓温泉小屋の宿泊料金
白馬鑓温泉小屋の料金プランに素泊まりの利用料金に、オプションで必要な食事分を追加で注文できるスタイルになります。かなり自由度が高く、自分の必要に応じて必要分の食事のみカスタマイズができます。大人の場合素泊まり1泊6800円で、夕・朝2食分の食事を3200円で予約する方も多いです。夕食2100円、朝食1400円で必要の食事分のみでの予約も可能です。また、出発時に受け取るお弁当も1100円で注文可能です。ここでの食料調達を上手に活用しましょう。(料金は2018年9月時点)
白馬鑓温泉小屋にはどうやって行くの?
①白馬鑓温泉小屋へのアクセス
最短のアクセスルートは猿倉のルートとなります。JR東日本大糸線白馬駅で降車します。アルピコ交通バス猿倉線に乗り継ぎ、約30分ほどで終点の猿倉到着します。猿倉から向かうアクセスルートは小日向のコル経由の登山道に進みます。約4~5時間ほどで白馬鑓温泉小屋に着けます。白馬駅ー猿倉間ルートを走行するバスは、4月下旬から10月上旬までの期間限定運行となります。
バス以外に猿倉まで車でアクセスができます。広い駐車スペースがあります。平日だと比較的に空いています。登山開始する前に、猿倉からコースを徒歩5分ほど進んだところにある山小屋「猿倉荘」があります。そこで鑓ヶ岳登山届を出しておきましょう。鑓ヶ岳からアクセスするルート以外に、縦走ルートや白馬岳からアクセスルートもあります。
②白馬鑓温泉小屋のチェックインとチェックアウト
白馬鑓温泉小屋のチェックイン開始時間は特に決められていません。到着された方から順に小屋に入れてくれます。ただし、安全上のため17時までにチェックインすることがおすすめされています。17時までに確実にチェックインできるように、余裕を持ったタイムスケジュールを組みましょう。白馬鑓温泉小屋はシーズン中に毎日大勢な宿泊客を迎えるため、朝8時から清掃が開始されます。8時までにチェックアウトしておくのがよいでしょう。
白馬鑓温泉小屋に泊まるには?
①白馬鑓温泉小屋の宿泊
白馬鑓温泉小屋での宿泊はいわゆる山小屋泊となります。相部屋の共有スペースに布団を敷いて、みんなで寝る感じです。他人のいびきや歯ぎしりが気になる方は、耳栓を忘れずに持っていきましょう。寝室のタイプは山小屋に多いカイコ棚式の寝床になります。大部屋と二人部屋が5部屋あります。混雑時には二人部屋でも10人で寝泊まりすることがあります。その混雑さだと寝返りができないのを我慢しないといけません。
②白馬鑓温泉小屋の喫茶営業
白馬鑓温泉小屋の喫茶の営業時間は10時~14時までです。少しでも背負う荷物を減らしたい方は、ここなら混雑することなく食事ができます。カップラーメン、ピラフ、うどんが選べます。もちろん、お茶とお湯も買えます。アクセスルートによりますが、営業時間内に着くことができる方が少ないので、基本的には喫茶営業時は食事などを含めて混雑するなく利用できます。
③白馬鑓温泉小屋の売店
山登りも好きで、露天風呂も好きで、お酒も好きな女子への朗報です。白馬鑓温泉小屋の売店では、ビール、酎ハイとワインが売っています。山の上で温泉を楽しめるだけでも唯一無二な体験なのに、湯上り後に一杯できるのは本当に贅沢です。あとは、食事の時間がやってくるのを待つだけです。アクセスが難しい山小屋には、ヘリコプターで食事などに必要な物資が運び込ます。
白馬鑓温泉小屋でのテント泊するには?
白馬鑓温泉小屋にはテントサイトがあります。テント泊の場合は、予約なしで利用が可能です。テントのサイズによりますが、10~15張りができます。テント泊の場合は、1泊1000円とかなりリーズナブルです。オプションで夕食プラス2100円、朝食1400円で食事を頼むことができる場合があります。ただ、多客期には白馬鑓温泉小屋宿泊客の食事が優先されますので、お断りされることもあります。テント泊される方は、自分で最低限の食事を準備した方が無難です。(料金は2018年9月時点)