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酸素ボンベの使い方!注意点や投与量などの安全な取り扱い方を解説!

酸素ボンベは医療用や工業用等様々な所に使われています。医療用では携帯の酸素ボンベなど患者にとっても身近な所になりつつあり、取り扱い方や注意点など知っておかなければ危ないです。今回はそんな酸素ボンベの取扱い方について解説していきたいと思います。
更新: 2023年4月13日
高橋元輝
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目次

酸素ボンベとは

皆さんは酸素ボンベと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。スキューバダイビングやマラソンなどの有酸素運動をした後などに使っていることを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は様々な種類があり、様々な大きさ、様々な使い方があります。

当然、それぞれ取扱いが違い、注意点も異なってきます。

酸素ボンベは以前は大きいものしかありませんでしたが、今は携帯できる医療用のものもあり、とても身近なものになっています。

ただ、安全というわけでもなく、使い方や取扱いを間違えると危険ですので、注意点などをしっかりと把握して取り扱いましょう。

今回はそんな様々な用途で使われる酸素ボンベの使い方や注意点、取扱い方法などを解説していきたいと思います。

酸素ボンベの種類

酸素ボンベは大きいものでは160cmほどの物から、人が手で持ち運べるほど小さいものまであります。大きいものは病院などで酸素吸入するときに使われるので取扱いは十分注意してやらなくてはいけません。また、携帯用の酸素ボンベも小さいからといって注意点を無視して取り扱うと命取りになることがあります。

医療用の他にも工業用などの酸素ボンベもあり、こちらは病院などで使われる酸素ボンベよりもさらに大きなサイズで使用されます。

医療用酸素ボンベ

医療用酸素ボンベは患者さんに吸入してもらうものなので、取り扱いがとても大切です。適切な投与量や残量などは特に注意して扱うようにしましょう。

また、病院で扱うものとは違い、在宅療法用の酸素ボンベは個人で扱うものになりますので、お医者さんからの説明はよく聞き、投与量や使い方などの用法、用量は守って使いましょう。

工業用酸素ボンベ

工業用に用いられる酸素ボンベは溶接や切断などに使われます。工業用で使われる酸素ボンベは大きいものが多いので、転倒させたりしないように慎重に取り扱いましょう。

また、工業用は患者さんなど直接被害が出るわけではありませんが、酸素だけあって溶接や切断以外にも様々な場所で使われるので、取扱いには十分に注意が必要になります。

残量の見方や使用時間の目安などは医療用と変わらないのでしっかりと把握しておきましょう。

スポーツ用の酸素缶

一般的に一番よく目にするのが、スポーツ用のスプレータイプの酸素缶だと思います。テレビなどの企画でマラソンをした後に良く吸っている人を見ると思います。このスポーツ用の酸素缶は口から吸うと酸素が体に行き渡り、体が楽になるという仕組みです。

この酸素缶はドラッグストアなどでも手軽に購入することができるので、誰でも使えます。また、スポーツ用の酸素缶は手軽に携帯できることも便利です。

スポーツ用の酸素ボンベの使い方・注意点


アウトドアに使うような酸素缶は在宅でも、携帯用でも手軽に持ち運べたり、使用ができますが、その分しっかりとした使い方をしないと体に害を及ぼすこともあります。

また、基本的には酸素が体に無いときに使うものですので、何でもない状態で使っても何も体に変化は起きないため、体に酸素が必要なときにしましょう。

酸素缶の使い方①:登山などのスポーツで

酸素缶の使い方として一般的なものといえば、スポーツで疲れた時に使うことが一般的だと思います。マラソンや登山など有酸素運動では特に使うと息や体が楽になります。あまりマラソンをする機会のない人もこの酸素缶を携帯して行けば、どんなに苦しくなっても安心して、スポーツに参加できます。

酸素缶の使い方②:リフレッシュしたい時

スポーツなどでしか使われないと思われがちですが、酸素缶はスポーツ以外でもリフレッシュしたい時に使うこともおすすめされています。例えば、疲労が溜まっている時で、なんとなく怠いなと思う時があると思います。

そのような時も使えばすごくリフレッシュできるのです。スポーツ選手が「酸素カプセル」に入ることは知られていますが、酸素を取り入れることによって、溜まった疲れなどがリフレッシュできるのです。

酸素缶の使い方③:脳を活性化させたい時

脳をすっきりさせたい時にも酸素はとても大切です。勉強をしていて、頭が回らないという時も脳の酸素がなくなっている状態ですので、酸素を送ることで脳をすっきりさせてくれます。ただし、いくら活性化させたいからといって、大量に吸入しても頭が良くなるわけではないので、注意してください。

在宅で使う時の注意点

スポーツをする人は外で使うことが多いですが、スポーツをしない人は在宅で酸素缶を使うことが多いと思います。その場合、酸素が足りている場合は全く効果が感じられない場合もあります。

酸素は空気中に漂っているので、普段はその酸素で足りています。そのため、頭をとても使って勉強をするなど、頭の中が酸欠にならないと在宅では効果は実感しにくいのかもしれません。

医療用の酸素ボンベの使い方

医療用の酸素ボンベは病気の時に使うため、使い方には特に注意が必要です。また、在宅療法で携帯用酸素ボンベを自宅で扱うこともあるので、その場合は医師とよく相談して様々なことに気を付けて、使うようにしましょう。

在宅療法とは

在宅療法とは医師が自宅で治療をしていいと決めた場合、自宅で療養できる方法です。呼吸障害などでは在宅医療を勧められることがあり、勧められたら、自宅で携帯用酸素ボンベを使うことになります。携帯用酸素ボンベは自宅でも外でも使うことができるので、喘息などの人にはとても便利なものです。


取扱いの注意点

取扱いに関して気を付けなければいけないのは吸入時や持ち運びをするときです。酸素缶を吸入しすぎて病気になったということは聞いたことはありませんが、それでも限度というものもあります。

もしかしたら、吸入しすぎて酸素中毒などになってしまうかもしれません。また、酸素ボンベを火に近づけてしまうと爆発してしまう可能性もあります。

酸素中毒とは

酸素中毒とは密度を高くして吸ってしまったり、長時間高濃度の酸素を吸入すると酸素中毒となってしまいます。市販で売っている物なので、安全だと思われがちですが、90%程度の高濃度であるので、長時間吸入したりするともしかしたら酸素中毒になってしまうかもしれません。

医療用の場合

医療用の酸素ボンベを取り扱う場合は酸素の残量がどのくらいあるのかをしっかり見ておかなければいけません。そうしないと、いきなり酸素が無くなってしまったら、外出時などは特に危険です。また、酸素の残量だけでなく、傷をつけたりしてしまうと、危ないですので注意しましょう。

在宅医療での注意点

在宅医療で酸素ボンベを扱う場合の注意点としては、緊急の場合に素早い処置ができない事や家族の負担が病院よりも大きくなってしまうことにあります。

在宅医療は家で療養ができることがとても良いメリットではありますが、その分、医療関係者が近くにいないので、緊急時は治療が遅れてしまうことがデメリットです。

酸素ボンベの適切な投与量

スポーツ用の酸素ボンベでは投与量はしっかりと決められていないですが、取り過ぎはよくないです。医療用となるとしっかりとした投与量が決められています。この投与量を守らないと、医療の場合は大変危険なことになりかねないので、しっかりと投与量は確認して吸入をしましょう。

スポーツ用の酸素缶の場合

スポーツ用の酸素缶は自分の意思で吸うものですので、投与量などはありません。ただし、使いすぎると健康に影響が及ぶこともあるかもしれないので、大量の吸入は好ましくないです。但し、基本的には安全なものですので、適切に使えば何事もなく使えます。

医療用の場合


病院内で酸素ボンベを使う場合は医師が適切な投与量を決め、投与するので問題ありませんが、在宅療法で携帯用の物を吸入する患者の人は、気を付けて使わなくてはいけません。投与量を守らないと、病気が悪化したり、いつまでも治らなかったりしてしまうので決められたものは守らないといけません。

酸素ボンベの残量の見方

酸素ボンベの残量の確認は常にしておきたいもの。そのためにはメモリなどもを見ることが大切なのですが、このメモリの見方も難しいので解説していきます。

スポーツ用の酸素ボンベ

スポーツ用の酸素ボンベは残量は決められていて、物によりますが、残量ゲージがついている物なら、ゲージがゼロに近づくにつれて、残量は無くなっているという見方になります。

また、残量ゲージがついていないものなら、使用回数が取扱説明書に書いてあるものがほとんどですので、取扱説明書を読んで回数分使用しましょう。

医療用酸素ボンベ

医療用酸素ボンベは残量はとても大切のなので、残量の見方はしっかりと知っておかなければなりません。過去には酸素の残量を確認していなかったために問題が起きてしまったこと問題になりました。

医療用の物は患者に影響が大きいので、使っている途中で切れてしまったということでは駄目なので、残量の計算をする必要があります。

医療用酸素ボンベの残量の見方

医療用酸素ボンベには必ずメモリがついているので、それを見るようにしましょう。基本的に14に針が向いている時は満タンの状態です。それから0に近づいていくと残量が減っているという見方になってきます。

但し、治療の際に大量に酸素を使ってしまい、途中で酸素がなくなってしまったということにならないように、0の前に目印がありますので、その印にさしかかったら替える様にした方がいいかもしれません。

残量の計算

残量を計算しなくてはいけない場合は、早見表などを見るととても便利です。例えば、ボンベの圧力が9で、酸素の流量が5Lの場合は50分酸素を流せるということになります。こういう見方が事前にわかっていれば、治療前に変えるべきか、買えなくても大丈夫かわかりますね。

そのため、購入時や使用時には必ず購入元のサイトなどで残量計算の仕方や早見表などを確認するようにしましょう。

まとめ

スポーツ用でも、医療用でも、目的は吸入する人の体を楽にするという目的で使われます。しかし、使い方を間違えれば、楽にするどころか苦しくなってしまうこともあります。

ですので、使い方には十分注意して、自分の体が楽になるように使いましょう。また、医療用のボンベなどは残量なども十分に注意して、取り換えるべきか取り換えないべきか判断できると安心です。