突然の断線
こんな経験はありませんか?
音楽を聴こうとイヤホンを使ったところ何も聞こえない…。携帯、スマートフォンを充電しようと充電器ケーブルをつなげても充電が一向にされない…。見た目はなんともないのに…。
線が切れる?それは断線では?
接続端子のコネクターが劣化してしまい使用ができない場合もありますが、大抵の場合はイヤホンや充電器ケーブル、コードの中で断線して切れるしまっているために、うまく電気が流せず使用ができない状態になっているのです。
断線したらどうすれば?
断線して切れていても修理し応急処置をするこができます!直し方もそれほど難しくなく、場合によっては一時間もしくは30分もあれば出来てしまう方法もあります。作業スキルもそれほど高なく、カッターが使えれば修理は出来てしまいます!
予防はできる?
断線して切れる原因を理解していれば、断線を予防することは可能です。断線予防はアイテム一つで簡単に予防することができるので、断線の原因と断線予防アイテムも含め紹介します。
断線の修理方法①
絶縁テープ

コード、ケーブルなどの断線している場所が分かっている場合は、絶縁テープを巻いて応急処置をおこなうのが一番手っ取り早い方法となります。
当たり前ですが作業中は感電してしまう危険性が高いので、必ず電源を抜いて電気が流れていないことを確認してから作業するようにしましょう。
絶縁テープの巻き方
直し方としてはテープを巻くだけですが、意外と正しいテープの巻き方は知られていません。正しくケーブルを巻くことで、発火の原因を抑えさらに耐久性は格段にアップします。テープによごれや埃が入らないように作業をしましょう。
間違った巻き方
よくやりがちなのが、絶縁テープを必要な長さにカットしてから巻きつけてませんか?これだと接着剤が付いてる面を手でベタベタさわり汚してしまったり、接着材がはがれていしまったりします。せっかくの絶縁テープが何の意味もなさなくなってしまいます。
正しい巻き方
絶縁テープ本体から少しテープを出しながら、テープを巻きつけていきます。このときある程度テンション(引っ張る)をかけ巻いていくのがコツとなります。
テンションはかけ過ぎるとテープの収縮でうまくテープが張りつかなくなるので気をつけましょう。テープ本体を回しながら巻きつけます。
絶縁テープでの直し方
正しいテープの巻き方で、テープを巻いていきます。巻いていく際はごみなどが入らないように気をつけながらまきましょう。何度も同じことを言ってしまいますが、必ず電源を抜いて電気が流れていないことを確認してから作業をしましょう!
直し方①
断線した部分のケーブル、イヤホン、コードなどの被覆をとり、電線の一部を裸にします。裸の電線をよじったりして再びつなぎ合わせます。つなぎ合わせたら、被覆の付いている部分から丁寧に絶縁テープを巻いていきます。被覆の部分にも汚れがないか確認しましょう。
直し方②
絶縁テープはゴミなどが付着しないように気を付け、埃が入らないように隙間なく巻きつけます。巻き方は『正しい巻き方』を参考にしながら、前のテープの半分または2/3ぐらいかぶせるようにして巻いていきます。
断線の修理方法②
熱収縮チューブ

あまり聞きなれない名称かと思いますが、熱圧縮チューブは見かけによらず扱い方がもっとも簡単で頼りになる存在です。『熱収縮』と名前にある通り、熱を加えると収縮するのが特徴です。自宅にあるドライヤーなどで簡単に収縮させることができます。
熱圧縮チューブでの直し方
ハサミとカッターと『熱圧縮チューブ』があれば作業ができます!ケーブルやコードの太さより少し大きめの熱圧縮チューブを用意します。必ず電源を抜いて電気が流れていないことを確認してから作業をしましょう!
直し方①
熱圧縮チューブを必要な長さに切ります。断線した部分の充電器ケーブル、イヤホン、コードなどの被覆をとり裸の電線を出します。つなぎ合わせるどちらか一方に『熱圧縮チューブ』を入れます。熱圧縮チューブを入れたら、裸の電線をよじったりして再びつなぎ合わせます。
直し方②
つなぎ合わせた部分に熱圧縮チューブをかぶせ、ドライヤーなどで熱してチューブを収縮させます。収縮させるときは、真ん中から両方の端っこへ向かうように収縮させます。
断線の修理方法③
ハンダ付け
少し難易度が上がってしまいますが、より確実で頑丈に断線の修理を行うことができます。ただし、ハンダ付け単体では電線をつなげるだけになってしまうので、絶縁テープや熱圧縮チューブを一緒に使用することでより頑丈な修理となります。
ハンダ付けでの直し方
ハンダを使用する際は、換気と火傷に注意しながら作業をおこないましょう。『熱圧縮チューブ』を併用する場合は、ハンダの熱で収縮しないように気を付けて作業しましょう。必ず電源を抜いて電気が流れていないことを確認してから作業をしましょう!
ハンダ+絶縁テープでの直し方①
断線した部分の充電器ケーブル、イヤホン、コードなどの被覆をとり裸の電線を出します。裸の電線をより合わせ1本にします。1本になった電線をハンダ付けし簡単に外れないように補強します。
ハンダ+絶縁テープでの直し方②
続いて『絶縁テープ』を巻いていきます。巻くのにはハンダ付けの熱が十分に下がってから巻きます。ハンダ付けの熱が十分下がったことを確認し、『絶縁テープ』を巻いて被覆をおこないます。
巻き方は『修理方法①』の通りに巻いていきます。ハンダ付けをすることで、『絶縁テープ』だけの修理より強固な補修となります。
ハンダ+熱圧縮チューブでの直し方①
断線した部分の充電器ケーブル、イヤホン、コードなどの被覆をとり裸の電線を出します。先に『熱圧縮チューブ』を片方に入れておきます。裸の電線をより合わせ、1本になった電線をハンダ付けし簡単に外れないように補強します。
熱圧縮チューブがハンダの熱で収縮しないように気をつけます。
ハンダ+熱圧縮チューブでの直し方①
ハンダ付けの熱が十分に下がったことを確認し、『熱圧縮チューブ』で被覆をおこないます。『修理方法②』で説明したとおり、ドライヤーなどで熱してチューブを収縮させます。収縮させるときは、真ん中から両方の端っこへ向かうように収縮させます。
ハンダ付けをすることで、『熱圧縮チューブ』だけの修理より強固な補修となります。
断線の修理方法④
圧着端子
ギボシ端子を使用すれば簡単に断線を修理することができます。ハンダのように換気や火傷に気を付ける必要もなく、被覆付を使用すれば『絶縁テープ』または『熱圧縮チューブ』を併用する必要はありません。ただし、電工ペンチがないと少し作業がしにくくなります。
圧着端子での直し方
ラジオペンチでも『かしめる』ことは可能ですが、電工ペンチがあると、より楽に正しく『かしめる』ことができます。作業するときは、必ず電源を抜いて電気が流れていないことを確認してから作業をしましょう!
直し方①
断線した部分の充電器ケーブル、イヤホン、コードなどの被覆をとり裸の電線を出します。端子を取り付ける前に被覆を入れ、ギボシ端子のオス、メスを取り付けます。
直し方②
ギボシ端子はオス、メス各二か所づつかしめる場所があります。先端に近い部分は裸の電線のみで、その下は電線被覆部分のみとなるようによく確認してからかしめます。かしめた後は、オス、メスを合わせ最後に被覆をかぶせます。
断線切れる原因①
曲げ伸ばし
断線してしまう原因はさまざまありますが、一番は日常で使用する方法によって断線しやすいかどうか変わってきます。曲げたり、伸ばしたりあたりまの使い方が負荷をかけてしまう場合があります。
ケーブルやコード、イヤホンの中身は銅線で作られていることが多く、軽く曲げる程度であれば問題はないですが、急激に曲げたり、長時間曲げていたりすると金属疲労となり線が切れる原因となります。
曲げ伸ばししてる?
曲げてるといわれても、『曲げ伸ばししてません!』なんて言われそうですが、片づける際に曲げて丸めたりしてませんか?外へ持ち出す際に、曲げて丸めて鞄に入れてませんか?知らず知らずの内に日常生活で曲げ伸ばししてしまっているものなのです。
断線切れる原因②
引っ張る
充電器ケーブルの断線で一番多いのが、引っ張られることで起こる断線が一番多いです。銅線は引っ張りにはあまり強くないので引っ張りには一番気をつける必要があります。
引っ張っることにより、金属疲労が発生し線が切れる原因となります。携帯電話、スマートフォンの充電器ケーブルでの断線はこの引っ張りによって発生することが多いです。
意外と引っ張ってる?
『充電器ケーブルやコードは引っ張って抜いたりはしてません!』と主調されそうですが意外や意外、気がつかない内に充電器ケーブル、コードは引っ張られているのです。
いつ引っ張っている?
『充電器で充電しながら携帯電話、スマートフォンを操作したことはありませんか?』この質問におそらく8割以上が『YES』と答えるでしょう。充電しながらゴロゴロと携帯触ってませんか?
ゴロゴロしながらだと、引っ張たりねじったりと一番ケーブルやコードに負担をかけているのです。
ワンポイント
充電しながら携帯電話やスマホを使うとバッテリーにも影響があり、バッテリーが劣化します!充電しながの操作は控えたほうがよさそうですね。
断線切れる原因③
同じ場所に負荷をかける
これは中々防ぎようがありませんが、同じ場所に負荷をかけるとその部分が劣化して切断しやすくなります。接続端子の根元などがよい例でしょう。
これは日常的に使用するため、しかたがない部分ではありますがコードやケーブルイヤホンなど抜きさしするためにだいたい同じ場所付加がかかってしまします。特に配線の中の接続端子の根元部分に負荷がかかり、線が切れる原因となってしまいます。
抜き差しを丁寧に?
抜き差しで負荷がかからないように丁寧に扱おうとしても、やはり限度はありどうしても日常的に抜き差ししないでおくことと、抜き差しで力を入れずに丁寧に扱うことは難しいところです。
断線防止アイテム①
イヤホン保護キャップ
この『イヤホン保護キャップ』はクリップタイプになっており、イヤホン配線の接続端子を保護し負荷を軽減するのと、イヤホンの配線をまとめることができる1台2役をこなせるすぐれものです。
イヤホンを鞄などにしまってもイヤホン配線がグチャグチャになることにならず、しっかりと断線防止となります。
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断線防止アイテム②
ケーブルバイト
スマホなどの充電器ケーブルの接続端子部分の保護をし、負荷を軽減します。装着すると動物たちが接続端子部分にかみついている状態になり、保護だけではなく見た目も楽しめます!
ハリネズミ以外にも愛くるしい動物たちがたくさんいます。これで線が切れる心配も軽減されます!
断線防止アイテム③
ケーブル保護プロテクター
『ケーブル保護プロテクター』は、コードやケーブル配線の接続端子の根元コードを保護し、負荷を軽減します。装着も脱着も簡単にできお手軽にケーブル配線の保護をすることができます。気分によってカラーを変えてもおしゃれですよね。
サンワダイレクト ケーブル保護プロテクター 断線防止 2.5mm~4mm対応 4色セット 200-CA034
断線防止アイテム④
P-APLTCD

こちらは、ライトニングケーブル専用のケーブル配線を保護します。保護する箇所は配線の接続端子コネクターの根元と、コネクターをセットで保護できる優れもの!
コネクター部分も劣化しやすいので、使用しないときにキャップをつけて、一番痛みやす根元まで保護できるので一石二鳥です!
エレコムライトニングケーブル アクセサリー 端子を保護して断線防止 コネクターキャップ ブラック P-APLTCDBK
断線防止アイテム⑤
L型 断線防止 USB Androidケーブル

こちらはAndroido用の充電器ケーブル。配線の中でも痛みやすく断線しやすいコネクター部分をL型にして強化しています。プロテクターなどで保護するのではなく、あらかじめ痛みやす部分を防止するために配線自体を強化しています。
これで線が切れることを心配せずに済みます!
断線防止アイテム⑥
AOFU ライトニングケーブル 高耐久ナイロン USB充電ケーブル iPhone

iPhone用の充電器ケーブル。これも、線が切れることを想定して配線自体を強化し断線防止をしています。二重に編みこまれたナイロンなどのお陰で曲げ伸ばししても絡まりにくくそして耐久性の高く断線防止に役立っています。
急速充電にも対応しているのもうれしいところです!
断線防止アイテム⑦
ケーブルプロテクター

こちらはケーブル配線全体を保護し強化します。ケーブルプロテクターを取り付けるだけで、曲げ伸ばしによる負荷を軽減し断線予防に努めます。さらに、ペットや子供がケーブルに噛みついてもケーブル配線の被覆がはがれることがないので、感電の心配もありません!
まとめ
普段、普通に使用していても断線を防止することは意識しないと中々むずかしいところがあります。特に充電器ケーブルなどは断線してしまうと困ってしまうので、あらかじめ断線防止をすることで配線の寿命を延ばすことができます。
ケーブルを巻くとくはゆるく曲げるなどして、なるべく負荷をかけないようにしましょう。
備えあれば
断線したままコード類を使用すると、発火や感電の恐れがあります。起こってしまってからでは遅くなってしまいます。あればあらかじめ対処することで防止できる多くあるので、事前に意識しておくとよいでしょう。