バスプロとは
「バスプロ」と呼ばれるには、各団体や協会が定めている基準若しくはカテゴリーに登録する必要があります。平均的な大会での獲得賞金による年収は一般的なサラリーマンよりも低いです。その他に車の維持費やボートの維持費、トーナメントプロなら大会会場までの交通費や宿泊費、外食費などの出費もあります。なので、一般的に「バスプロ」と呼ばれている人たちはサラリーマンや自営業の仕事をしながら「バスプロ」として活動している人たちがほとんどです。大会での賞金のみで生活している「バスプロ」はいないと言っていいでしょう。
バスプロガイド
「バスプロガイド」とはその名の通り、バス釣りを教えることで報酬をもらう人たちのことをバスプロガイドと言います。大会で賞金を稼ぐトーナメンターとは違い、大会に出るガイドもいれば、出ないガイドもいます。何をプロと呼ぶかは明確に決まってませんが、その職業で生活が成り立っているのであればプロですね。人気の「バスプロガイド」となればサラリーマンよりも稼ぐことができ、毎日釣りもできる夢のような職業です。ガイドの料金は主に3万円前後が多いので、毎月お客さんがしっかりと付けば年収も上がるので、生活は出来そうです。「プロガイド」に資格は必要ありません。
バスプロになるには
日本でバスプロになるには
「バスプロになるには」団体や協会によって違いますが、JB・NBCで「バスプロになるには」NBC(アマチュア)の大会に一年を通して参加し最後に面接を受けることでローカルプロと呼ばれている各湖ごとで行われるプロトーナメントからスタートすることができます。またWBSで「バスプロになるには」、A-Pro登録、B-Pro登録、ノンボーターと分かれているので、登録だけでバスプロと名乗ることが可能です。その他の団体や協会のバスプロ登録に関しては明確に明記されていませんが、スポンサーやトーナメントでの賞金によって生計を立てていなくてもバスプロと名乗っているバスアングラーたちもいます。
バスプロ団体①
JB・NBC
JB TOP50 LIVE配信https://t.co/BZSTjlUOlW pic.twitter.com/94JunaEXHr
— JB/NBC Official site (@wwwjbnbcjp) March 18, 2018
「JB・NBC」とは日本でもっとも有名な団体の1つです。JBがジャパンバスプロアソシエーションで、NBCが日本バス釣りクラブの略称になります。「JB・NBC」ではJBはプロトーナメントシリーズで有名なプロたちが多数いるTOP50もJBになります。NBCはアマチュアのカテゴリーとして位置していますが、NBCの大会にも人気のトップカテゴリーやプロ選手たちも参加することがあります。「JB・NBC」で
パスプロになるにはアマチュアのNBCからステップアップでき、資格も特にいらないので「JB・NBC」から始める人が多いですね。賞金もカテゴリーが上がれば同じように上がるシステムです。バスプロ団体②
WBS
「WBS」とはワールドバスソシエティーの略称です。「WBS」でバスプロになるには必要な資格があり、18歳以上であり、2級以上の小型船舶免許の資格や、けん引免許の資格も取得済みであることが必須です。また「WBS」のトーナメントでは、AプロとBプロ、ノンボーターに分かれていて、Aプロがすべての権利を獲得できる最上位のカテゴリーになります。BプロはAプロのパートナーとしてトーナメントに同船するプロアングラーを言います。「WBS」にも雑誌などでも人気のプロアングラーが多数在籍しています。ちなみにW.B.S.ジャパンオープンで優勝すると100万円もらえるみたいです。
バスプロ団体③
B.A.S.S JAPAN
「B.A.S.S」とは、バスアングラーズスポーツマンソシエティーの略称です。通常「B.A.S.S」はアメリカのバスプロ団体ですが、日本でも表記は「B.A.S.S」となります。日本での通称はバスオブジャパンと呼ばれています。「B.A.S.S」としての歴史は古く1967年から設立されていて、アメリカでももっとも人気のある団体の1つです。「B.A.S.S」でバスプロになるにはアングラー登録する必要があります。日本でのランキングが一位になると翌年のアメリカで行われる大会B.A.S.S. NATION CHAMPIONSHIPに日本代表として参戦することができます。
バスプロ団体④
TBC
「TBC」とは利根川バスクラブの略称です。「TBC」はリミット5本で競うクラス1、リミット3本で競うレギュラー、スポット参戦が可能なオープンチャレンジに分かれています。「TBC」には若手人気アングラーの伊藤巧氏も参戦しています。トーナメントエリアは利根川水系のみにも関わらず、人気の団体です。TBCの優勝賞金は2006年200名出場で300万円と記載があるので80名前後の2018年現在では100万前後だと想定できます。「TBC」でバスプロになるには、クラス1に登録することがそれに値します。
バスプロ団体⑤
MLF
2018年に新設された「メジャーリーグフィッシング」の魅力はなんと言っても賞金の高さです。「メジャーリーグフィッシング」の出場資格は「メジャーリーグフィッシング」に招待される必要があります。つまり「メジャーリーグフィッシング」でバスプロになるには、招待され「メジャーリーグフィッシング」にエントリーすることが条件と言えます。レギュラーシーズンの優勝賞金10万ドルで、チャンピオンシップともなると50万ドルと破格の賞金額です。「メジャーリーグフィッシング」なら、賞金だけの年収でも生計を立てられるかもしれないですね。
バスプロ「青木 大介」:JB所属
国内最強のトーナメンター
プロアングラー「青木 大介」と言えば知らない人はいないほど有名で人気もある国内最強のバスプロです。トーナメントや大会に出ればお立ち台に上がることは当たり前の光景になっています。繊細なタックルを使用しているイメージが強いですが、クランキングによるタックルでも優勝しているオールラウンダー。自身のメーカーでもあるDSTYLEの代表取締役でもあり、愛車はランクル。年収も1000万は軽く超えるでしょう。かつてはガイドもしていましたが、今は行っていません。2019年にアメリカのトーナメントに参戦することも表明しています。
バスプロ「青木 大介」の功績
・2015年 JBワールドチャンピオン
・2016年 河口湖A第4戦 河口湖 優勝
・2017年 JBワールドチャンピオン
・2017年 トップ50第2戦弥栄湖 優勝
・2017年 トップ50第4戦桧原湖 優勝
・2017年 全日本バスプロ選手権 東日本 河口湖 優勝
バスプロ「青木 大介」のタックル
ロッド | FNS-60UL SUPERFINESSE-1 |
リール | レボ MGXtreme 2500SH |
ライン | バニッシュレボリューション 3lb |
ルアー | マイティストレート3.8in(ネコリグ 1/32oz) |
フック | DSR132 Type-D #6 |
バスプロ「市村 直之」:JB所属
琵琶湖プロガイド
プロアングラー「市村 直之」もTOP50で活躍する人気のバスプロです。琵琶湖でプロガイド業も営んでいて、バス釣りメーカーISM(イズム)も「市村 直之」がプロデュースしています。ジュニア時代から有名で、10年に一人の逸材と言われていました。TOP50やエリート5など、トーナメントや大会でも目立った成績が分かります。タックルは琵琶湖で使用するようなものが多いかと思いきやシャッドやネコリグなど、フィネス要素のある釣りもこなすオールラウンダーです。特にISM(イズム)ではロッドを中心に展開しているので、タックルではロッドを重要視している傾向です。愛車はLX-570です。
バスプロ「市村 直之」の功績
・2017年 トップ50第1戦遠賀川 優勝
・2011年 JBトップ50第5戦北浦 優勝
・2004年 JBエコワールド第3戦高滝ダム 優勝
・2013年 エリート5北浦 優勝
バスプロ「市村 直之」のタックル
ロッド | インフィニットブレードIBS-61ULST |
リール | ステラC2500 HGS |
ライン | エクスレッド4lb |
ルアー | 5インチプロセンコー(ネコリグ 3/32oz) |
フック | ワーム329HD #4 |
バスプロ「小森 嗣彦」:JB所属
抜群の安定感「小森嗣彦」
「小森嗣彦」はJBのトップカテゴリーであるTOP50において3度のチャンピオンに輝いている、疑うことない実力を持っているプロアングラーです。ダウンショットリグの使い手として有名で、通常ダウンショットリグだと一か所で粘るイメージですが、「小森嗣彦」はダウンショットリグでのスイミングでのサーチなどもでも使用します。トーナメントで勝つことはもちろん、スポンサー契約時の条件にも厳しいことで知られています。年収に関わる部分を妥協しないことプロ意識の高さが分かります。愛車はランクルです。
バスプロ「小森 嗣彦」の功績
・2009年 JBワールドチャンピオン
・2010年 JBトップ50第2戦 北浦 優勝
・2010年 JBワールドチャンピオン
・2012年 JBワールドチャンピオン
・2016年 トップ50第1戦早明浦ダム 優勝
・2016年 トップ50第3戦七色ダム 優勝
バスプロ「小森 嗣彦」のタックル
ロッド | FSNS-65M MGS BEHAVIOUR |
リール | Revo LV7 ZPI |
ライン | G7 トーナメントジーン10-12 |
ルアー | V9スピナーベイト ゲーリーバス ワンテン |
バスプロ「沢村 幸弘」:JB所属
ベイトフィネスの産みの親
「沢村 幸弘」はJBのトップカテゴリーであるTOP50で活躍するバスプロです。JB・NBCが創設させた初期のころから現在に至るまで常に第一線で活躍してきました。ベテランでありながら、常に時代の最先端を感じながら戦っているのが印象的で、緻密な戦略は正確にも表れています。自身が経営するキャリルにはK.T.Fと呼ばれるカスタムリールやパーツ、サワムラなどの製品があります。ベイトタックルを使用したベイトフィネスは「沢村 幸弘」が発案した者で、今ではトーナメントに置いて重要なタックルの1つになっています。お店の経営や自身のブランドで年収を確保しています。愛車はランクルです。
バスプロ「沢村 幸弘」の功績
・2014年 JBトップ50第5戦旧吉野川 2位
・2015年 JBトップ50年間成績 5位
・2016年 JBトップ50第5戦 霞ヶ浦 優勝
・2018年 JBトップ50年間成績 24位
バスプロ「沢村 幸弘」のタックル
ロッド | フェンウィックGWT60CL-KTF |
リール | KTF PXスーパーフィネス |
ライン | バニッシュ レボリューション7ポンド |
ルアー | サワムラ 3.8スイミーバレット+ワンナップシンカー1/42oz |
バスプロ「佐々一真」:JB所属
期待の若手ナンバーワン
バスプロ「佐々一真」もJBのトップカテゴリーであるTOP50に参戦しているプロアングラーです。2016年からTOP50に参戦している「佐々一真」ですが、年間成績は10位→13位→9位と驚異的な安定感です。サイトフィッシングやジグを使った釣りが得意ですが、なんでもこなすオールラウンダーと言った印象です。TOP50以外にもローカルのプロトーナメントにも参戦して数多くのお立ち台に立っているので、賞金獲得率も多く年収も気になります。オフィシャルページにはガイドの募集もありますが、更新はされてないようですがフェイスブックなどで稀にガイドを募集しています。愛車はランクルです。
バスプロ「佐々一真」の功績
・2018 JBトップ50年間成績 9位
・2018 JBトップ50第2戦北浦 3位
・2018 JBマスターズ第2戦三瀬谷ダム 2位
・2017 JBジャパンスーパーバスクラシック河口湖 8位
・2017 JBII桧原湖第3戦桧原湖 4位
・2015 JB河口湖A第3戦河口湖 優勝
・2015 JB山中湖第3戦山中湖 優勝
バスプロ「佐々一真」のタックル
ロッド | エクスプライド 263L-S |
リール | コンプレックスCI4+2500HGS |
ライン | PE1号×リーダー12lb |
ルアー | エコスワンプjr 3.1gネイルシンカー パワーワッキーガード#2 |
バスプロ「草深 幸範」:WBS所属
パワーフィネスジグといえば
「草深 幸範」はWBSという団体でトーナメントに参戦している、もっとも人気のあるバスプロの一人です。WBSではコンスタントに成績を出していて、バサーオールスタークラシックにも呼ばれるほどの実績と実力があります。霞水系を得意とし、2018年現在はボトムアップのプロスタッフとしても活動しています。チャージャーボートやダイワ、サンラインなどもスポンサーに付いていることで年収の確保をしています。自身が開発したパワーフィネスジグを使用したパワーフィネスはもちろん様々なタックルで色々な釣り方が出来るアングラーです。
バスプロ「草深 幸範」の功績
・1998年 W.B.S.スーパー3days 優勝
・2005年 バサーオールスタークラシック 3位
・2004年 W.B.S.クラシック 優勝
・2011年 W.B.S.スーパー3days 優勝
・2012年 W.B.S. 年間優勝
・2014年 W.B.S.クラシック 優勝
バスプロ「草深 幸範」のタックル
ロッド | AIR EDGE 641L/ML-ST・E |
リール | STEEZ type-Ⅱ Hi-SPEED |
ライン | シューター5lb. リーダー8lb. |
ルアー | ブレーバー5.7インチ ネコリグ1/16oz |
バスプロ「田辺 哲男」
レジェンド
「田辺 哲男」は古くから日本のバス釣り界を牽引し続けてきた、プロアングラーです。パターンフィッシングを日本に持ち込んだ第一人者でもあります。スピナーベイトやクランクベイトを得意とし、魅せることができる数少ないプロアングラーです。近年は大会に参戦することは減りましたが、それでも人気の高さは健在です。スカパーでは自身のチャンネル【Go For It】にも出演しています。数多くのスポンサーがついていて、ノリーズの代表も務めているため年収はバスプロの平均年収を大きく超えています。愛車はジープです。
バスプロ「田辺 哲男」の功績
・1987年、1990年、1997年 バサーオールスタークラシック優勝
・1996年 JBがまかつプロトーナメント(河口湖)優勝
・1996年 B.A.S.S.ミシシッピーインビテーショナル 4位
・1998/99シーズン B.A.S.S.TOP150、第3戦 4位
・1999/00シーズン B.A.S.S.TOP150、第3戦 9位、第7戦 4位、年間総合成績 12位
・2000年 バスマスタークラシック 6位
バスプロ「田辺 哲男」のタックル
ロッド | ロードランナー ヴォイス HB760L |
リール | カルカッタ コンクエスト 100DC |
ライン | フロロカーボン 12lb |
ルアー | クリスタルS 1/2oz |
バスプロ「並木 敏成」
マシンガンキャスト
マシンガンキャストといえば「並木 敏成」です。その名の通りマシンガンのような速さでキャストしていくこと。釣りのスタイルはクランクベイトやスピナーベイトなどクランキングが得意ですが、マイラーミノーなどを使用したフィネスタックルでの釣りも得意です。自身がプロデュースするO.S.Pはワームからハードルアーまで様々なタックルがある、日本でもっとも人気のある釣具メーカーの1つです。2018年も意欲的にアメリカのトーナメントに参戦してる日本のトップアングラーです。ダイワなど大きなスポンサーも付いていて、自身のブランドであるOSPの代表も務めているので、年収も数千万を超えることは間違いありません。
バスプロ「並木 敏成」の功績
・1993年 JBジャパンシリーズランキング 6位
・1993年 JBイースタンプロシリーズランキング 1位
・1994年 JBジャパンプロシリーズランキング 1位
・1994年 JBイースタンプロシリーズランキング 1位
・1997年 日本人初のバスマスタークラシック出場
・2005年 FLWツアートーナメント年間ランキング 2位
バスプロ「並木 敏成」のタックル
ロッド | 691HMHFBマシンガンキャストTYPE-Ⅲ |
リール | STEEZ SV TW 1016SV-H |
ライン | FCスナイパー14lb |
ルアー | ハイピッチャー1オンスDC/O.S.Pブレードジグ5/8オンス |
まとめ
バスプロになるのは特に必要な資格などは存在しないのが現状ですが、団体によっては船舶免許の資格、けん引免許の資格が必ず必要になってくることもあります。もちろんマイカーの方がほとんどでしょうから、自動車免許の資格は必須です。その他、バスプロになるには必要な資格はありませんが各団体のレギュレーションをよく確認して見て下さい。賞金額は団体によって違いますが、バスプロのみの年収では基本生活はできません。バスプロになるには、トーナメントに参戦し続けることができる年収の確保が必要になりそうですね。