プラントハンガーとは?
気軽に飾れるおしゃれアイテム
プラントハンガーとは、麻ひもやロープなどで作られた部屋の中でプランターに入れて植物などを飾る時に使う、天井など高いところから吊るして使うおしゃれアイテムです。気軽におしゃれに飾れることから海外で人気が出ています。近年では日本でも定着し始めています。また、手作りのものも人気です。
今回は簡単に作れるプラントハンガーの作り方をご紹介します。ほとんどの材料は100円ショップなどで揃えられますので、気軽に始められます。また、編み方などの作り方だけでなく、飾り方のアレンジなどもご紹介しますので参考にしてみてください。
プラントハンガーの基本的な作り方:材料
作るにあたり必要な材料と道具をご紹介します。今回の材料紹介では、初心者の方が基本的な編み方、作り方をするにあたり最低限必要なものを紹介しています。
編み方を変えたり、アレンジを加えたりする場合は別途材料が必要になる場合があります。
麻ひも
手作りのプラントハンガーで定番なのが麻ひもです。麻ひもは手軽に購入できるだけでなく、強度と適度なしなやかさが特徴の紐で、ハンギングをするため、ある程度の強度が必要になってくるプラントハンガーを手作りする時におすすめです。プラントハンガーだけでなく様々な用途で使われていて、色の種類も多く好みの色を使用できる点でも優れています。
ハンギングのためのリングやフック
手作りしたプラントハンガーをハンギングするために使用します。また、作る時にこのリングをフックなどにかけて作ると作りやすいです。
プランター
プランターは飾る時に必要になってきますが、作ってる段階大きさを確認したりする時に空の状態のプランターがあると作りやすいです。
セロテープ
紐を固定する時に使用します。また、フックなどがなくて引っ掛けて作業できない場合にテーブルなどにテープで固定して作業します。
定規
編む長さを確認したり、紐を切る時に使用します。直定規で30cm程度あるものがおすすめです。
プラントハンガーの基本的な作り方:編み方
1つの結び方だけでできる簡単な作り方
普段から手作りをしない方や、手作りするけどマクラメは初めてという方には、ひと結びという普段から使用する簡単な結び方だけでできる作り方をご紹介します。わかりやすく動画になっていますので、みながら作ってみてください。
1、同じ長さの糸を8本用意します。
2、端をひと結びして切り揃え、結び目をプランターの穴に裏側から入れます。
3、糸を2本ずつ4つに分け、プランターの裏側に固定します。
4、2本ずつに分けた束ごとにひと結びします。
5、2本ずつに分けた束のうちの1本と隣の束のうちの1本をひと結びします。
6、5を何度か繰り返します。
7、糸の上部で全ての糸をひと結びして完成です。
プラントハンガー編み方3種類
マクラメの基本の編み方と、オーソドックスなプラントハンガーの作り方をご紹介します。編み方をマスターすれば簡単にアレンジを加えられるようになりますのでぜひマスターしてみてください。
プラントハンガー編み方1:平結びとねじり結び
①平結び
マクラメやプラントハンガーでは基礎的な結び方の一つです。平結びをマスターすれば作れる作品の種類が少し増えてきます。
1、左の糸を白の糸の上を通って反対側へ
2、右の糸を緑の糸の上と白の糸の下を通って反対側へ
3、青の糸を緑の糸の輪の中にしたから上に通す
4、引っ張る
5、1〜4を繰り返す
②ねじり結び
平結びを応用した編み方のねじり結び。マクラメ独特のねじれた結び方はねじり結びによってできています。ぜひ平結びと併せてマスターしてみてください。
1、右の糸を白の糸の上を通って反対側へ
2、左の糸を右から持ってきた糸の上と白の糸の下を通って反対側へ
3、左から持ってきた糸を青の糸の輪の中にしたから上に通す
4、引っ張る
5、1〜4を繰り返す
プラントハンガー編み方2:平結びとねじり結び
平結びとねじり結びを使ったプラントハンガーの作り方をご紹介します。
1、2m程度の糸を6本、75cm程度の糸を1本用意します。
2、2mの糸を全てまとめて2つ折りにして、糸の中心を持ったままリングに通します。
3、75cmの糸でリングに通した糸をまとめ結びします。
4、12本ある糸を4本ずつの束に分けます。
5、束で平結びをします。
6、平結びの下に続けてねじり結びをします。
7、5〜6を繰り返します。
8、束のうちの2本と隣の束の2本で最後にしたねじり結びから離して平結びします。
9、残りも同じようにします。
10、プランターを入れて調整しながら最後糸をまとめてひと結びします。
10、端を切り完成です。
プラントハンガー編み方3:斜め巻き結び
平結びやねじり結びより編み目を揃えたり、綺麗に編むのが難しい編み方かと思いますが、斜め巻き結びもマクラメの基礎的な編み方です。ですが、斜め巻き結びが綺麗にできるようになるとクオリティーの高いプラントハンガーに見えてきます。
動画と一緒にテロップで結び方が書いてありますので、みながら結んでいってみてください。
平結びとねじり結びとは違い、芯となる糸が移動していきます。初めのうちは、芯となる糸から手を離さず結ぶと、結ぶ糸と芯の糸がわからなくならずに結ぶことができます。
斜め巻き結びをマスターすれば、アレンジの効いたプラントハンガーも作れるようになります。また、かなりアレンジの幅が広がるのでぜひマスターしてみてください。
プラントハンガーをきれいに編むコツ
いざ挑戦してみたけどあまり見栄え良く見えない、ということがあるかと思います。簡単なポイントに気をつけながら編むときれいに出来るようになりますのでご紹介します。
引っ張る強さを一定にする
結ぶ時、力の加減を意識していますか?マクラメ以外の編み物全てに言える事ですが、糸のひっぱりかた、結び目の固さを常に一定にするように意識してみてください。そうすると、完成がヨレたり歪んだりすることが一気に減ってくると思います。
きちんと固定をする
糸の端をテープやフックなどで固定すると、結んだり糸を引っ張ったりする時に芯になる糸が固定されて均等に結ぶ糸を引っ張ることができてきれいに仕上がります。テープで止められなかったり、フックがない場合は、タンスの取っ手など糸が掛けられる丈夫な出っ張りであれば代用できます。
プラントハンガーの編み方アレンジ2種類
材料を変えたり、今までご紹介した作り方にアレンジを加えるだけで印象が大きく変わってきます。そこで、簡単に出来るアレンジを2種類ご紹介しますので、作るときの参考にしてみてください。
プラントハンガーの編み方アレンジ1:ウッドビーズを使う
ウッドビーズなどのビーズを使ってアレンジは、結び目と結び目の間にビーズを通して引き続き結んでいくだけなので、簡単に出来るアレンジです。シンプルな編み方をしたプラントハンガーの間にビーズを通すだけで個性的に見えてきます。今までご紹介した作り方にプラスする場合は、平結びの芯となる糸に通すと完成がきれいになります。
ウッドビーズは、麻ひもと同様に様々な種類がありますので、使用する麻ひもやハンギングするプランターに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
プラントハンガーの編み方アレンジ2:Tシャツヤーンで編む
数年前から流行っているTシャツヤーン、このTシャツヤーンでもプラントハンガーを作ることができます。麻ひもとは違った印象の可愛らしくカラフルなプラントハンガーを作ることができます。
不要になったTシャツから作れますので、新たに材料を購入せずにエコな手作りができます。Tシャツヤーンは麻ひもより伸縮性がありますので、しっかり糸を固定して作るときれいに作ることができます。
また、麻ひもよりもかなり太めの糸なので、編み目が見えやすくなり初心者の方にも簡単に綺麗なプラントハンガーが作れますのでおすすめです。
プラントハンガーの飾り方4種類
簡単にできるハンギングのコツを4種類ご紹介します。少し工夫するだけで飾り方にアレンジが加わり、オリジナリティが出てきます。
プラントハンガーの飾り方1:植物の飾り方
1−1葉を外に出して飾る
プランターやプラントハンガーからはみ出るサイズの植物の場合、プラントハンガーから葉や茎を出すとダイナミックな印象になります。また、少し高い位置にハンギングする場合、葉が出ていると低い位置からでも葉が見えるので植物自体が生き生きとしてみえます。
1−2高さに差を出す
同じ場所にたくさんハンギングしたい場合、高さを変えると変化が出ておしゃれにみえます。高さを変えるだけでなく、編み方を変えたり、使用するプランターや材料を変えたりするだけでたくさん飾っても飽きの来ない見た目になります。
プラントハンガーの飾り方2:ビンや缶を吊るして飾る
2−1ビンを使って涼しげで明るい雰囲気に
プランターの代わりにビンをハンギングすることも出来ます。ビンの中に貝殻や砂を入れると簡単に夏らしいプラントハンガーの完成です。貝殻や砂だけでなく、マステなどを入れて見せる収納にすることも出来ます。
置きにくい形の入れ物もハンギングすれば入れ物や、プランターとして大活躍できます。また、プラントハンガーの部分に植物を巻いてハンギングするのも簡単にできるのでおすすめです。
缶を使ってレトロな雰囲気に
先ほどはビンをプランター代わりにハンギングする飾り方をご紹介しましたが、缶を使うハンギングの方法もあります。缶を使うとプランターやビンとは違うレトロな雰囲気が出るのでおすすめです。また、陶器のプランターより軽いので、落下時に壊れたり、怪我をしたりすることが少ないので陶器のプランターを使うのが不安な方にもおすすめな飾り方です。
缶自体に色や柄が付いていれば、敢えてシンプルな糸や材料で作るのがおすすめです。
プラントハンガーの飾り方3:エアープランツを飾る
プランターをハンギングすると見た目や色の影響で重たく感じたり、植物の手入れを毎日する余裕がないけど植物を飾りたい方におすすめなのが、エアープランツです。エアープランツは、大気中の水分を取り込むため、週に数回霧吹きで水やりをするだけで手入れが完了する植物で、数年前から人気が出ています。
エアープランツを包むようにプラントハンガーを手作りすれば簡単に飾ることができます。
小さいエアープランツであればいくつかまとめて飾るのがおすすめですが、大きいものであればひとつ飾るとインパクトと存在感が出てきます。また、エアープランツも他の植物と同様に、葉が出せるようであれば出して飾るとおしゃれに生き生きと見えます。
プラントハンガーの飾り方4:植物以外を飾る
4−1ライトとして飾る
プランターとして植物を飾る以外の飾り方として、ビンの中にライトを入れてランプとして飾る方法があります。ランプをたくさんハンギングすると、宙にランプが浮いて幻想的な雰囲気を簡単に出すことができます。100円ショップなどで小さいLEDのろうそくライトなどが売っていますのでそういったものを活用して飾るのもおすすめです。
4−2ハーバリウムを飾る
手作り品としてもプレゼントとしても人気のハーバリウムもハンギングして飾ることができます。ハーバリウムの特徴は何と言っても透明感。ハーバリウムをハンギングすることで、より光が透き通ってきれいにみえます。
ハーバリウムは、特殊な薬品に漬けられているので手入れをせず、花が変色するまで長く飾ることができます。ハーバリウムもプラントハンガーも手作りして、"インスタ映え"な手作りの部屋を作ることができます。
プラントハンガーアレンジ2種類
プラントハンガーと同じ材料、同じ種類の編み方でできるアレンジを2種類ご紹介します。ぜひチャレンジしてみてください。
1、バッグ
マクラメ編みの特徴である、網の感じが出ているバッグもプラントハンガーを作るときと同じようにして作ることができます。持ち手の部分も同じ糸で作れば材料を新たに揃える必要もなく簡単に作れるのでおすすめです。
プラントハンガーより結ぶ回数や使う糸の本数や長さが多いので、なれないうちはとても時間がかかります。かなり根気のいる作業になってきますが、手作りとしてはクオリティーの高いものができます。また、材料を変えることでアレンジの幅も広がってきます。
2、ブレスレット
簡単できるアレンジとして、ブレスレットがあります。麻紐だけでなく、刺繍糸や毛糸など様々な種類の糸で、平結びやねじり結びができればブレスレットを作ることができます。間にチャームやビーズを通すのもおしゃれでおすすめです。
斜め巻き結びを応用してレース模様のようなブレスレットも作ることができます。画像のものは少し難しいデザインですが、シンプルに斜め巻き結びを続けて編むだけでブレスレットができます。
まとめ
初心者の方でもできるプラントハンガーの基本的な作り方だけでなく、飾り方、アレンジなども簡単に出来るものをご紹介してきました。今まで難しそうだと思ってチャレンジ出来ていなかった方も、これを機にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。今回ご紹介した作り方や材料は100円ショップや手芸店などで売っているので、比較的購入しやすいものばかりかと思います。また、Tシャツヤーンなど不要になったものを加工して作ることも出来ますので、エコなハンドメイドができるのではないでしょうか。