マルキュー パワーイソメ (太) L 赤イソメ ワーム
マルキュー パワーイソメソフト(中) 桜イソメ(夜光)
ハギングでカワハギを釣る
ハギングって何?
ハギングとはワームを使ってカワハギを釣る釣法のことを言います。エギでイカを釣るエギング、ジグで青物を釣るジギングなど近年ルアーゲームが人気となっており、カワハギも擬似餌で釣る新しいスタイルとして密かにブームとなっています。仕掛けも釣り方も簡単で、堤防、船と場所を選ばすに釣果があがるのでとてもおすすめな釣り方です。
カワハギの旬はいつ頃?
カワハギは5月から産卵期に入りだし、そこから体力を回復させた8月から9月ごろが一番おいしいと言われていますがこれは身の話なんです。カワハギの真髄といえば肝。肝と醤油をからめたタレで食べる刺身は絶品です。肝が肥大してパンパンになる時期が冬の11月から2月ごろ。この時期をカワハギの本当の旬だと言う人もいます。結果としてカワハギは1年を通して美味しく食べれる魚という事になりますね。
ハギングで釣れるカワハギという魚
カワハギの生態
カワハギは比較的温暖な気候を好む魚で、太平洋側で釣果の上がっている魚です。一番の生息域は瀬戸内海で流通しているカワハギのほとんどは瀬戸内海で捕れたものです。カワハギの種類は100種類以上いますが食べられるのは2種類だけといわれており、釣って食べる際には注意が必要です。ふぐの仲間だけあって食感などがフグに似ており、勝るとも劣らない味わいです。
カワハギは美味しい人気の魚
カワハギは海釣りで非常に人気の高いターゲットです。しかし数の少なさとその小さな口で針がかりさせるのが難しく、通称「エサ取り名人」とも呼ばれています。しかしその身は非常においしく、フグと言ってだされても気づかれないこともしばしば。特にカワハギの肝は絶品珍味とも言われており、ワームを使ったハギングで釣果の上がった際にはぜひ食べてほしい食材です。
ハギングおすすめタックル
ロッド
ハギングのタックルロッドは基本的には何でもいいです。できたら8ft以内のロッドが使いやすいかと思います。あまり投げないので長すぎると使いにくいです。エギングロッドや船のシロキス用のものが使いやすいです。アクションも激しく誘うわけでは無いですが、アタリが非常に小さいため先調子のタックルロッドが最適です。自分の使いやすい物を選びましょう。
リール
堤防から釣られるのであればリールも特にこだわる必要もありません。家にあるもので十分です。もし購入しなければリールが無いというかたは2500番~3000番ぐらいの安いスピニングリールを購入しましょう。ハギングに飽きてしまっても他の釣りに応用が効きます。船釣りの場合は水深のある場所だと自動で巻く電動リールが便利ですが、巻くのが苦にならないのであればなんでも良いです。
ハギングの仕掛け
カワハギ用の胴突き仕掛け
ハギングの仕掛けは普通のカワハギ餌釣り用の仕掛けで十分です。胴突き仕掛けになっているモノがほとんどだと思いますのでそれを用意してください。それと仕掛けの一番下につけるナス型オモリも必要です。重さは堤防なら5~10号、船であれば水深にもよりますが20号以上で良いかと思います。仕掛けに適応オモリの号数が記載されているのでそれに従いましょう。
自作する場合は小さな針を
もし仕掛けを一から自作する場合は極力小さな針を使用しましょう。写真を見たらわかりますが口が非常に小さいです。口の中に入らない針ではただエサを上から吊るして与えているだけになります。カワハギ用の3~5号あたりが人気となっているので、できれば専用の針を使用すると失敗無く釣りを楽しめます。
ハギングのおすすめワーム・パワーイソメ
パワーイソメでカワハギ爆釣
パワーイソメというのはイソメに似せて作られた人工の餌です。生分解性なのでもし水中で根がかりした場合など、微生物の働きによって水と二酸化炭素に分解される非常に地球にやさしい人工ワームになります。旨味成分が凝縮されており、匂いもブルーベリーの香りがするなど扱いやすい餌です。生き餌とワームの中間に位置する次世代のおすすめな餌といえます。
ハギング以外の釣り方にも
ハギング以外にも多くの釣り方で釣果が狙えるのがパワーイソメです。キス釣りなどで使われることが多く、投げて底をズル引きしてくることでキスを誘います。また落とし込み釣りで根魚や黒鯛も期待できる餌です。保存も楽なので使いたい時にタックルバックから出して針につければよく、仕事帰りにちょっと釣りをして帰ろうなどといった時に重宝します。
ハギングでカワハギの釣り方
カワハギの口は小さい
カワハギはエサ取り名人という異名をとるほどエサを針からとることに長けています。口が非常に小さくエサをつっつきながら捕食し、針から餌だけを盗み取っていきます。針は小さいモノを使用する、あわせのタイミングを見極めるなどカワハギは釣るのに少しコツのいる魚です。竿を放置しておくだけではなかなか釣れてくれません。特にハギングでは人工エサを使用するため誘いが不可欠になります。
仕掛けを動かして誘う
カワハギは動くエサに反応する習性があります。タックルロッドの竿先を美味く使ってワームやパワーイソメを上下に動かしてやることで釣果が格段に上がります。ハギングのみならずエギングやジギングなどもエサを動かしてターゲットを誘います。誘いの最中にアタリがあるととてもうれしいものです。早あわせはせず、しっかり針に食いつくのを待ちましょう。
ハギングで堤防を攻略しよう
堤防での釣り方
堤防からのハギングは手前に落とし込んでからタックルロッドを上下にふって誘いをかけます。カワハギは動く獲物に関心があるため、ワームやパワーイソメをこまめに動かしてやることで釣果アップにつながります。竿先に神経を集中してアタリに備えて下さい。船釣りと違ってチャンス自体はそこまで多くない為、数少ないチャンスを活かせるように心がけましょう。ゲーム性の高くおすすめな釣り方です。
パワーイソメの効果
パワーイソメは人工餌の中でも生餌にかなり近いものとなります。魚が口に含んだときの違和感、臭い、味とメーカーのこだわりが詰め込まれているワームです。非常に使い勝手がよく、常温保存でずっと保存できるのでいつでも思い立った時に釣りに行けます。匂いも無臭に近いモノやブルーベリーの香りと手についても不快な思いをしないので、女性にも人気なワームなのです。
ハギングのワーム・パワーイソメの種類
パワーイソメ 赤イソメ
マルキュー パワーイソメ (太) L 赤イソメ ワーム
パワーイソメのスタンダードなタイプです。赤色を好む魚が多い為、多様なターゲットを狙う事ができます。スやカレイはもちろん、生き餌のイソメには全く反応しないアジやイワシなどの小型回遊魚にも使え、まさに万能な釣り餌と言えます。昼間の釣行ではかなり使えるワームで、ハギングにおいてもその性能はおりがみつきです。房掛けすれば大型のターゲットも狙えます。
パワーイソメソフト 桜イソメ(夜光)
マルキュー パワーイソメソフト(中) 桜イソメ(夜光)
水が濁っている時や夜釣りではこちらの夜行タイプのパワーイソメが活躍します。もちろん昼間の釣行でもOKです。昼夜問わず使え堤防や小型の船での釣りでも十分使えるので、餌が無くなった時の予備の餌として持っておくとよいでしょう。視認性抜群の朝マズメ、夕マズメにぴったりなワームです。シーバスのバチ抜けシーズンにも威力を発揮します。
ハギングで船釣りを攻略しよう
船頭の指示に従いカワハギを狙う
船釣りでのハギングはかなり釣果が見込めます。船頭さんがカワハギのいるポイントまで釣れていってくれるので、あとは仕掛けを投入してタックルを上下させる釣り方で大丈夫です。小型ボートやカヤックなどで自分でカワハギのいるポイントを探すのも楽しいことだと思います。一匹釣れるとその周辺にたくさんいる可能性が高いので、しばらく粘ってみましょう。
仕掛けがお祭りにならないように
舟出の釣りでは必ず船頭さんの指示のもとに仕掛けを投下しましょう。釣果欲しさに自分勝手な釣り方をしていると他の釣り客と仕掛けがお祭りしたりタックルが破損したりとトラブルのもとです。堤防釣りでもいえることですが、マナーとモラルは必ず守るようにしてください。みんなが楽しく釣りができる状況が一番好ましく楽しめるからです。
ハギングで釣れたカワハギの捌き方
捌き方
カワハギを捌くにはややコツと知識が必要です。カワハギは名前の通りに皮を剥ぐことのできる魚で、一般的には口の方から手で皮を剥いでいきます。全身の皮がむけてやや可哀そうな見た目になったら、頭の上部から切り込みを入れて素手で内臓を引きだします。これはカワハギの肝を傷つけることなく体内から取りだす方法で、頭を切り落としたり腹部に包丁を入れると肝をつぶしてしまうのでこの様にして捌きます。
肝は非常に美味しい
カワハギの肝は非常に美味しい珍味であり、この肝が無いとカワハギを食べる楽しみが半減してしまいます。それぐらい重要な部位です。一般的には肝をつぶして醤油と混ぜ、このタレに刺身をつけて食べられることが多いです。まったりとコクのあるつけダレが完成し、カワハギの刺身と最高に合います。カワハギを釣って捌く際には肝の取り出しに気をつけましょう。
ハギングで釣れる危険な魚①※要注意
ソウシハギ
体長50cmほどでやや大型ながら、その見た目からカワハギと間違えて食べてしまう人が多い魚です。フグ目カワハギ科の魚なので仕方ないのですが、内臓に強力な毒をもっており、間違って食べてしまうと非常に危険な魚です。カワハギと同じ釣り方で釣れることが多いので、食べる前に一度きちんと調べてみましょう。
カワハギと間違えて食す人が多い
非常に強力な毒をもっているため十分気をつけてカワハギかどうか見極めましょう。カワハギと比べて口先がにゅっと前につき出ています。堤防からでも釣れることが多いので、気をつけましょう。基本的にソウシハギは群れで行動しない為、一匹だけ泳いでいることが多いです。その場にたくさんいる可能性は少ないですが、釣れる時は何匹も釣れます。
ハギングで釣れる危険な魚②※要注意
キタマクラ
福島県より南の太平洋沿岸部、日本海側にも生息しており、名前の由来は人が死んだときに頭を北に向けて寝かせることからキタマクラと言う名前が付きました。その名の通り非常に強力な毒を持っており食べた人は死んでしまいます。カワハギとよく似ていることから誤って食べてしまうことの多い魚です。釣り方もカワハギやフグと一緒なので外道としてよく見ることのある魚でもあります。
腸、皮、肝にテトロドトキシン
ふぐの仲間にしては珍しく卵巣にでも毒を持っておりません。そのかわり肝臓や腸に毒を持っており、特に皮にとても強いテドロキシンと言う猛毒をもっています。こちらの魚は日本では食用とされることを認められていません。釣れてしまった場合すぐに逃すと良いでしょう。また恐ろしい毒を持っていながら観賞用として買われることの多い魚でもあります。
ハギングで釣れたカワハギのおすすめレシピ①
刺身・肝醤油
カワハギの皮をはいで薄造りにした後、カワハギの肝を少し湯引きした後醤油と混ぜ合わせます。特に秋から冬にかけてのカワハギの肝はパンパンに膨らんでおり、多くのファンがこれを食べるために船に乗ってカワハギ釣りに行ったり、堤防から釣果を狙っています。おすすめなのはタックルを選ばない釣りなので、非常に敷居の低い釣りです。
釣果があがったらまずこれ
少しふぐに似た食感とマイルドな肝じょうゆが合わさって非常においしい刺身となります。さばくのも簡単なことから初心者にも非常に人気なターゲットのカワハギで、まずカワハギを釣ったらこの食べ方を試してみて下さい。きっとカワハギのファンになること間違いないでしょう。特にオススメなのが秋から冬にかけての通称肝ぱん言われるカワハギです。
ハギングで釣れたカワハギのおすすめレシピ②
煮付け
醤油とみりん、砂糖があればできる非常に簡単な料理です。カワハギの刺身と並んでポピュラーでおすすめな料理です。肝が非常に美味しく、旬である秋から冬にかけてパンパンになった肝は煮付けにしても非常に美味しく頂くことができます。身もふっくらしていてご飯やお酒とよく合います。小骨も多くなく、お子さんでも非常に食べやすい食べ方です。
船でたくさん釣れたら
船でたくさん釣果が上がった場合、おすすめなのがこの煮付けです。下処理して鍋にたくさんいれたあと、調味料をいれていっぺんに煮つけるだけです。堤防から数釣りはなかなか難しいですが、船釣りであれば20匹以上の釣果が上がることも珍しくありません。それらを全て三枚におろして刺身にするのも大変なので、数匹刺身にした後は残りのカワハギを煮付けにしてみましょう。
ハギングでカワハギ釣りまとめ
ハギングで高級食材ゲット
ハギングはタックルを選ばない非常に敷居の低い釣り方です。堤防からでも釣果が見込めて初心者でも釣ることができます。これからカワハギを釣ってみたいと思う方はぜひチャレンジしてみて下さい。堤防から釣れる季節もちょうど涼しくなってきてからとファミリーフィッシングにもぴったりの釣りです。釣れる時間帯も昼間なので、晩御飯のおかずにぜひ釣って帰ってみて下さい。
釣れた魚がカワハギで間違いないか確認!
ハギングはタックルも選ばず非常に簡単な釣り方なのですが、外道としてかかる魚に注意しましょう。先ほど紹介したソウシハギやキタマクラ、強力な毒のとげをもっているアイゴなど危険な魚はけっこういます。きちんと食べられる魚か、触ってもよい魚か確認してから食べるなり触るなりしてみましょう。カワハギは非常に美味しくおすすめな魚のなので、安全に釣りを楽しめればとてもよい遊びになります。