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スラックライン入門!初心者が気になる道具の購入ややり方、体験場所まで解説!

皆さんはスラックラインというスポーツをご存知ですか? 専用道具を設置できる場所さえあれば初心者でも挑戦できるスラックラインの、道具購入や練習の方法、ちょっとしたコツまでご紹介していきますよ。お試しで体験できる場所も紹介しますので、気になる方は要チェックです。
2020年8月27日
水城たんぽぽ
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スラックラインって何?

ベルト状のラインの上で行うスポーツ

スポーツの一種であるスラックラインは、二か所の間に取り付けた細いベルトの上で歩いたり、いろんな動作をして楽しむもの。おおまかに言ってしまえば「綱渡り」をスポーツとして万人が楽しめるようにしたものですね。大人から子供まで幅広い層が一緒に楽しめるスポーツとして2009年あたりから日本でも注目され始めて、今少しずつスラックラインの道具を購入したり挑戦してみたりする人も増えつつあるんですよ。専用の道具を設置する2点があればできる場所は選ばず、気軽に体験できるのも特徴です。

起源は1960年代のアメリカ

スラックラインの起源とされているのは、1960年代のヨセミテという場所。その地域で活動していたクライマーの暇つぶし兼トレーニングとして、使い古したロープやワイヤーなどのクライミング用品を使って綱渡りをして遊んだことから始まったそうです。この時のクライマーはナイロン製のチューブを使っており、最初はこのチューブの事を「スラックライン」と呼んだそうですよ。1980年頃にはこの遊びがクライミングにおける練習にもなると認識され、2000年代後半にはヨーロッパで盛んにおこなわれるようになりました。

初心者でも気軽に始められる

綱渡りと聞くと途端に難易度が高く感じたり、少し間違えると危険だったりするのではと初心者には敬遠されがちですが、実際のところそんなことはありません。スラックライン専用器具を、設置できる場所を選んで自分で設置するため「ライン」と呼ばれる専用の歩行用部分を低く、短くしてしまえば初心者でも安全に遊ぶことが可能なんですよ。初心者のうちや「とりあえず体験してみたい」という場合には低い位置に短くラインを設置すれば怪我の心配もなく、保護者と一緒であれば小さな子供でも遊べます。

スラックラインに必要な道具は?

購入が必須の道具・スラックラインキット

実はスラックライン二必要な道具は非常に少ないんです。初心者が購入しなければならないのは「スラックラインキット」と「ツリーウェア」の2つだけ。スラックラインキットというのは名前の通りスラックライン用の道具で、設置できる場所に取り付けるための器具と歩行用のラインのセットの事を指します。一般的にはライン幅5㎝、長さ15mの物が販売されており、これを設置器具で長さ調節して使用します。価格はおよそ4000円前後から高いもので1万7000円程度となっていますよ。

購入が必須の道具・ツリーウェア

ツリーウェアというのは、木とラインの両方を保護するために使う大きな布やマットのことです。スラックラインを設置できる場所を探すと大半が公園などに生えている木を利用することになるのですが、木の表面に何の保護もせずラインを設置してしまうと木も傷ついてしまいますし、設置したラインのほうも早く痛んでしまうためすぐに使えなくなってしまいます。そういった事態を避けるために木の上からスポンジや厚めの布などを巻き付けておく必要があるんですね。専用品でなくとも、家にある使わない布や自作品でも大丈夫ですよ。

慣れてきたら購入すると便利な道具

慣れたら購入したい道具その1、マット


初心者のうちは必ずしも購入が必須というわけではありませんが、慣れてきたころに購入しておくと便利なものとしてマットが挙げられます。ボルダリングなどに使われるような、厚くて丈夫なものが良いでしょう。そういったものが見つからない場合はキャンプ用のマットや、屋内にできる場所を用意した場合はベッド用のマットレスなどでも良いですね。ただ歩くだけでなく、ライン上で跳んだりトリックの練習をするときにマットを下に敷いておけば、練習中にバランスを崩したりしても安心です。

慣れたら購入したい道具その2、スラックライン用の靴

スラックラインを体験・練習する場合、最初のころは裸足で挑戦する方が歩きやすいのですが、慣れてきたら練習の際に靴を履く方が当然ながら足も汚れませんし怪我も避けられますのでおすすめです。靴を履いてスラックラインを練習する際にはスニーカーなど、靴底が平らなものを選んだ方がライン上を歩きやすいでしょう。裸足でライン上を歩くという体験そのものが好きだという人も一定数いるため、そういった方は裸足のままか「ベアフットシューズ」と呼ばれる靴を選ぶことをおすすめします。靴裏が柔らかく、裸足にかなり近い感覚で歩くことができるためおすすめですよ。

スラックラインに挑戦するときのコツは?

コツその1 最初のうちは短い距離で練習する

スラックラインの練習においてコツとして意識するべき点は、まず初心者のうちは極力短く設置することです。目安として4~5m程度にしたほうが、初心者にはちょうどいい難易度となるでしょう。最初から歩くのはかなり難しいため、まずはライン上で片足立ちをするところから始めましょう。両足とも30秒ずつできるようになったら歩くこともそう難しくはないはずです。それ以降はもう少し長い距離で設置できる場所を探して少しずつラインの長さを伸ばしていきましょう。長くなってくると難易度も上がりますが、落ち着いて繰り返し練習することで自然に上達していきますよ。

コツその2 重要なのは「集中&リラックス」

技術的なコツだけでなく、メンタル面での気の持ちようもかなり重要になってきます。練習していて歩けそうだな、と感じた時は1時間ほど意識して何度もチャレンジしてみることが重要とのことで、その際に重要なのがリラックスすること、集中することだそうですよ。ラインの位置が高いと感じるならそれを低く設置しなおしたり、足が疲れてきたら少し休んで意識をリフレッシュしたりしてとにかく足元のラインに意識を集中すること。そして同時に決して力まず、リラックスした気持ちで歩くという2つのポイントはスラックラインにおいてかなり重要なコツと言われています。

スラックライン用の道具を設置する時の注意点

設置できる場所についての注意点

スラックラインはその内容から、どうしてもポールや木などの設置できる場所を探して、そこに道具を固定する必要があります。さらにただ上を渡るだけであっても、ライン上でトリックに挑戦する場合であっても注意するべき点として、設置できる場所は強度があるしっかりしたものを基準に探してください。加えて公園などで設置する際には可能な限り他の人が使わないようなデッドスペースや隅のあたりを選ぶようにしましょう。かなり場所を取ってしまうので公園の主要な場所を使ったり複数のラインを設置してしまうと他者の迷惑にもなりかねません。

木を支柱にする場合に欠かせないこと

最初にも紹介しましたが、木にラインを固定する場合はマナーとして必ずツリーウェアを用いて、木の保護を欠かさないようにしましょう。またある程度太い木を選ぶ必要があり、基準としてだいたい直径が25㎝以上の物を選ばなければなりません。強度の確保は自身の安全にも、木の安全のためにも必須ですよ。他にも若い木や老木、蔦が付着している木というのは避けた方が無難でしょう。都市部の公園などであればスラックラインの知名度もそれなりに高い場合が多いため、公園に管理者がいる場合はあらかじめ管理者に声をかけることも忘れないようにしましょうね。

スラックライン設置の手順 その1

支点の木に保護材を巻いてラインを設置する


今回は設置の手順として最も選ばれやすい木に設置する際を想定して手順の紹介をさせていただきます。どの木に設置するのかを決めてから、その木に保護材を巻きます。巻くのはスポンジなどで特に問題ありません。保護材そのものにテープを貼って固定してあげればやりやすいですよ。ラインの取り付けはエンドループを木に巻いてラインを通すのですが、イメージとしては「形態のストラップを取り付けるのと同じ方法」という説明がよく使われますね。支柱の片方にラインを通したら、反対側も同じ方法で設置します。

スラックライン設置の手順 その2

ラインを引っ張って折り返す

左右の支柱にひとまず取り付け終えたら、次はラインを引っ張って長さと張り具合の調整をします。ラチェットと呼ばれるライン付属の取り付け器具についているロック機構を解除し、中に通したラインを手で引っ張れるだけ引っ張っておきましょう。スラックライン用の器具を購入した際についてくる説明書の通りにラチェットにラインを通して折り曲げ、ラチェットについたハンドルを持って巻いていきましょう。両手で引っ張るほど強く固定する必要はないので、最初は試し乗りをしながら徐々に調整しましょう。注意点として、ラチェットは引っ張って張りを強くすることはできても緩める方向での微調整はできないので気を付けましょうね。

スラックライン設置の手順 その3

ラインを巻き取ってロックすれば設置完了

ラインを張り終えたら、ラチェットのハンドル部分をまげてロックをかけましょう。上手くいかないときは「ガチッ」という音がするまで力を込めてあげると、ラチェット内のロック板がギア部分にしっかり入ります。これでスラックラインの設置は完了です。ちゃんと張った状態でロックをしておけば、上で飛び跳ねるようなトリックに挑戦してもラインが外れるようなことはありません。とはいえ繰り返していると少しずつですがラインの生地が伸びていくこともあるため、そうなってきたら巻きなおすことで調節するようにしましょう。

スラックラインの練習方法をご紹介

初心者はまず片足立ちから

最初のほうで述べたとおり、スラックラインを始めたばかりの初心者のうちはライン上で片足立ちをするところから練習していきましょう。片足立ちの時に姿勢をしっかり保つコツとして、視線は真っすぐ前に向けることが重要とのこと。ラインを巻いている支柱など、自分の目の高さと同じ位置を見るのが重要ですよ。スラックラインはメンタル部分でのリラックスがかなり重要になってくるので、極力リラックスした姿勢のほうがいいですね。もし視線を意識するような余裕が持てない場合のコツは、手を軽く上にあげてみること。バンザイするほど高く上げる必要はなく、あくまで軽く挙げましょう。

スラックライン上を歩く練習

出典: https://item.rakuten.co.jp/fungoal/slackline/?iasid=07rpp_10095___e0-jlrcw989-23r-d1b09755-e79c-4e3a-bf09-24c11ea75518

片足立ちに慣れてコツを掴んできたら、次は歩く練習をしてみましょう。歩く時のコツですが、姿勢を安定させたまま片足立ちを交互に繰り返すイメージをすること。歩くスピードは気にする必要ありませんので、少しずつバランスを保ったまま進むのが重要です。片足立ちとおなじく視線は前に向けて、背筋を伸ばした状態でだいたい3秒ずつ片足立ちを繰り返すというのが一番イメージしやすい歩き方になりますね。スラックラインでは中央部分が最もバランスのとりづらい難所なので、中央部では利き脚のほうでバランスをとって揺れに耐えるのが重要なコツになってきます。

スラックラインを体験・練習できる場所ってあるの?

スラックラインはスポーツとして日本でも注目度が少しずつ上昇しているところで、練習や体験ができる場所は探してみると案外多いもの。ネット上で検索をかけてみると首都圏だけでもすぐに10件以上、大阪などでも数は少ないもののスラックラインが体験できる場所は見つけられます。ボルダリングジム・クライミング練習の施設などでは特に体幹を鍛えるトレーニングとしてスラックラインを導入している場合も多く、初心者がスラックラインを体験する場所としても機能していることが殆どですよ。

スラックラインが体験できる場所・東京

ラウンドワンスタジアム 上尾店

東京でスラックラインを体験できる場所として代表的なのはやはりクライミング・ボルダリングのジムばかりですが、アミューズメント施設にもたまに取り入れられている例があります。大型アミューズメント施設のラウンドワンもその一つで、スポッチャの施設の一環としてスラックラインを取りれている店舗が存在しているんですよ。首都圏であれば埼玉・上尾店でスラックラインを体験することができます。


クライミングジム ウエストロック府中店

前述の通り、スラックラインを体験できるメインの場所としてよく名前が出ているクライミングジムのうちの一つです。主軸になっているのはボルダリングですが、スラックラインに関しても専用スペースを広く用意してあったり、厚さ10センチという分厚いマットが敷かれていたりと設備もしっかりしているので安心してスラックラインに挑戦することができますよ。

スラックラインが体験できる場所・大阪

てんとう虫パーク BIG STAGE 河内長野店

大阪にあるこちらの場所はいろいろなアミューズメント施設が存在しており、バスケットボールやビリヤード、卓球などと一緒に今注目されているスポーツとしてスラックラインもあります。年会費などがかかる場所ではないため、気軽に出向いてスラックラインを楽しめる場所ですね。他の施設も充実しているため、スラックラインだけに集中することも他のスポーツの気分転換にスラックラインに挑戦することも可能です。

ロックオン・クライミングジム

こちらは大阪のクライミングジムで、やはりスラックラインの体験も可能になっている場所ですね。あくまでもボルダリングが中心ではあるのですが、体幹トレーニングの名目でスラックラインも設置されているのでジム利用者の多くが挑戦しているとのことでした。施設利用料や道具レンタル込みの体験コースが用意されており、およそ3000円弱でボルダリングとスラックラインどちらも体験できるためおすすめです。

スラックラインは屋内でも体験可能

自宅用のスラックラックが定番

公園などの屋外や、ジムにある専用設備が主なスラックラインですが、そういった場所に出向くのが面倒に感じる人には自宅でスラックラインを楽しむ方法もあります。それが「スラックラック」というスラックライン専用の台ですね長さは既製品で3m前後と、さすがに屋外で行う本格的なものほどではありませんが、どこにでも設置できてスラックラインの感覚を体験できるというのは貴重と言えるでしょう。木製のものもありますが、かかる負荷を考えると金属製のものを探すことをおすすめします。ここから慣れていって、いずれは屋外でのスラックラインに挑戦するのもいいですね。

まとめ

スラックラインというスポーツの名前はまだ聞きなれない人も多いかもしれませんが、やってみると面白いこと、子供から大人まで幅広く楽しめることなどを理由に少しずつ人気を獲得しているんですよ。体幹トレーニングにもなるため、スポーツとして楽しむ以外にも愛されています。案外気軽に始められるものなので、興味を持てたらぜひ挑戦してみてください。