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カブトムシ飼育でおすすめの餌は?好物なものと不向きなものをまとめてご紹介!

夏の昆虫といえばカブトムシ!カブトムシにおすすめの餌と不向きな餌をご紹介いたします。カブトムシは食欲旺盛な昆虫で、本来は自身の食用に適していない食べ物も目の前に置かれれば食べてしまいますので、大切なカブトムシを長生きさせるためにも詳しく見ていきましょう。
2020年8月27日
あおいかなで
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カブトムシを飼育するには

飼育環境

捕まえる、ペットショップで買うなどしたカブトムシを飼育するには、カブトムシを飼育するための環境を整える必要があります。では、カブトムシを飼育するのにカブトムシが快適な環境を作るにはどんなものが必要でしょうか?それらを簡単にご紹介いたします。

飼育環境作り:虫かご

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カブトムシの飼育には、カブトムシの家になる虫かごが必要です。一口に虫かごといっても様々な種類があります。虫かごを選ぶ基準の一つに、飼育しようとしているカブトムシのサイズに合わせた大きさがあります。広ければ広いほどいいですが、あまり広くても置く場所や虫かごの底に敷く土が大量に必要になりますので、それらの兼ね合いを見て決めます。

飼育環境作り:虫かごの中

虫かごを用意したら、次は虫かごの中身を整えます。虫かごの中には土や昆虫飼育用のマットを敷きます。それに加えて虫かごに入る大きさの木の枝を用意しましょう。土は虫を飼育するのに適した専用のものがあるのでそれを使うのが好ましいです。木の枝はカブトムシが隠れられるサイズのものを選びます。こういった木の枝はペットショップに売っているので買ってくるのも一つの手です。適度な湿度も必要になるので霧吹きも買ってきましょう。

餌選び

飼育するための虫かごを整えたら、いよいよ餌の準備です。餌選びは一つ間違えると先ほど整えた飼育環境を壊すだけでなく、中にいるカブトムシが弱って死んでしまう可能性もあります。それほどに重要なものですので、詳しく見ていきましょう。

カブトムシの主な食べ物

餌を選ぶには、カブトムシの主食を知る必要があります。では。自然界で暮らしているカブトムシはいったい何を食べているのでしょう。自然で暮らしているカブトムシの主な食べ物は木の樹液で、樹液の中でも糖分が高く、苦味成分であるタンニンの少ない樹液を好むようです。

自然界のカブトムシの食べ物、その代用品は?

カブトムシの好物は木の甘い樹液ですが、樹液そのものを用意してカブトムシに与えるのは非常に難しいです。では、樹液のようにカブトムシが食べやすく大好きな餌で、人が用意しやすいものとはどのようなものでしょうか。次の項目で樹液の代用品になる条件を見ていきましょう。

カブトムシの好物は?

カブトムシは水分の多い食べ物が好物

カブトムシは水気の多い食べ物が好物で、これはカブトムシの口の形状と深く関係しています。カブトムシの口は細かい毛がたくさん備わった歯ブラシみたいな形状になっています。このブラシ状の口で食べ物をなめとるように食べ物を食べるため、ある程度水気のある食べ物でないと食べられないわけです。

カブトムシはいいにおいの食べ物が好物

カブトムシは非常ににおいに敏感な昆虫です。カブトムシは触覚に備わったにおいのセンサーを用いて、においを頼りに食べ物を探します。人間もいいにおいの食べ物を好物であると感じるように、カブトムシもまたいいにおいの食べ物を好物であると判断するわけです。

カブトムシにとってのいいにおいとは?

カブトムシにとっていいにおいとはお酒、つまりアルコールのにおいやお酢に含まれる成分である酢酸のにおいだと言われています。これは、カブトムシがアルコールや酢酸のにおいを感じ取りやすいからです。つまりこれらのにおい成分を含む食べ物が探しやすく食いつきやすいということです。

カブトムシに必要な栄養は?

これまでの項ではカブトムシはどのようなものが好物であるかをみてきました。しかし、人が好きなお菓子ばかりを食べていては病気になるように、カブトムシにも必要な栄養があります。それらの栄養を大まかにご紹介していきます。

糖分

カブトムシは甘いものが大好物です。しかしカブトムシは何も好きだからという理由だけで糖分を含むものをよく食べるわけではないです。カブトムシにとって糖分は体を動かすエネルギーです。また、糖分の中でも「トレハロース」がカブトムシにとって吸収しやすく、栄養として向いているようです。

タンパク質

カブトムシは糖分のほかにもタンパク質が必要です。カブトムシに限らず、産卵を控えたメスの昆虫に対しては特に十分なタンパク質を与えたほうがよいです。これはカブトムシではなくクワガタの例ですが、タンパク質の不足した産卵前のクワガタは共食いを起こすことがあるそうなのでタンパク質不足には気を付けましょう。

カブトムシの餌のおすすめ①


昆虫ゼリー

最初にご紹介させていただくのはおすすめの餌は昆虫ゼリーです。カブトムシやクワガタにとって必要な栄養をバランスよく配合した人工の餌で、与え方も簡単なので特におすすめの餌です。一口に昆虫ゼリーといってもさまざまな種類がありますので、特におすすめのものを大まかに二つに分けてご紹介いたします。

樹液の代用品?黒糖ゼリーとは

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黒糖ゼリーは文字通り糖分に黒糖を使った、より樹液に似せたゼリーです。黒糖に由来する黒っぽい色をしたゼリーが多いです。安価なものは保存料を使っているものがあるので、成分には気を付けましょう。黒糖ゼリーはカブトムシの食いがよく、後にご紹介する高タンパクゼリーよりも低価格な傾向にあります。

産卵前のメスには高タンパクゼリー

濃厚タンパクゼリー(繁殖期昆虫、フクロモモンガ、ハリネズミに)
ブリーダーズ・ファーム

高タンパクゼリーは昆虫ゼリーにタンパク質を多く添加して作られた昆虫ゼリーです。こちらは白っぽく濁った色をしたゼリーが多いです。高タンパクゼリーを普段からカブトムシに与えても問題はありませんが、産卵を控えたメスのカブトムシに与えるのが特におすすめです。黒糖ゼリーに比べると高価な傾向にあります。

栄養・成分や与え方は?

昆虫ゼリーはさまざまな栄養を人工的に混ぜ合わせて作られた食べ物です。昆虫ゼリーを作る会社がそれぞれカブトムシを研究して作っているため、カブトムシに必要な栄養がバランスよく含まれています。砂糖とは別にトレハロースを混ぜて糖分の吸収を促したり、タンパク質を加えて昆虫の産卵を助ける狙いがあるゼリーが作られています。ゼリーの封を切ってカップを置くだけで与えられる手軽さも魅力です。

人用ゼリーでの代用は?

ここまで昆虫ゼリーについてご紹介しました。この昆虫ゼリーは人が食べるカップゼリーでの代用は可能なのでしょうか?答えはNOです。人用のゼリーはカブトムシにとって糖分と水分が多すぎる上に、人には問題なくてもカブトムシにとっては毒となりえる量の保存料が入っているので、カブトムシの寿命を縮める可能性もあります。人用ゼリーを与えるのは避けてください。

カブトムシの餌のおすすめ②

バナナ

続いてご紹介するカブトムシにおすすめの餌はバナナです。バナナは程よく水分を含んでおり、糖分も豊富入っており、スーパーでいつでも売られているため入手の簡単な果物です。糖分のほかにもさまざまな栄養を含んでおり、カブトムシの好むにおい成分も放っているため、食いつきがよいのも特徴です。

栄養・成分や与え方は?

バナナには豊富な糖分と果物としてはタンパク質が多く含まれているのが特徴です。自然の果物なので、保存料や着色料といった添加物の心配がないのもいいところです。バナナを与える時は皮をよく洗ってから2センチ程度の輪切りにして与えるでよいでしょう。生ものですのでカブトムシの食べる量を観察しつつ与える量を調節して、バナナが悪くなる前にこまめに取り換えます。

カブトムシの餌のおすすめ③

リンゴ

他に餌におすすめな果物にリンゴがあります。リンゴもバナナと同じく適度な水分と豊富な糖分を含んだ果物です。こちらもスーパーにいつでも売っている果物なので、入手も簡単です。また、カブトムシの好むにおい成分もばっちり入っていますので、カブトムシの食いつきもいい食べ物だと言えます。

栄養・成分や与え方は?

バナナと比べると水分に対しての栄養価は低めですが、それでも十分な糖分を含んでいます。昆虫ゼリーと比較すると、バナナと同じく天然の果物であるため添加物の心配がありません。バナナを与えるときと同じく皮をよく洗ってくし切りにしたものを与えるのがよいです。カブトムシが食べる量を見ながら与える量を調節し、悪くなる前に取り換えましょう。

カブトムシの餌のおすすめ④

肉の脂身の加工品

産卵を控えたメスのカブトムシのタンパク質の補給源として、肉の脂身を加工したものも餌として使えます。肉の脂身のままではカブトムシが食べられませんので脂身をフライパンで加熱して溶かし、溶かした脂身に砂糖を加えて冷まして、ゲルのような状態になったものを容器に入れて与えます。

カブトムシの餌のおすすめ⑤

人工樹液

他にも、樹液の代用品を自分で作って与える方法もあります。まず水を200ml、黒砂糖を100ml用意します。これらを鍋に入れどろどろの状態になるまで加熱します。この時に焦がさないように気を付けてください。次に、どろどろになったところに焼酎を100mlとはちみつを大さじに2杯加えて混ぜ合わせれば完成です。これを脱脂綿にしみこませて与えます。この人工樹液はカブトムシを捕まえるときにも使えますよ。

カブトムシの餌として不向きなものは?

ここまではカブトムシの餌におすすめなものをご紹介してきました。では続けて、カブトムシの餌に不向きなものやその理由をまとめてご紹介していきます。

水分の多すぎる食べ物


カブトムシは水気の多い、湿ったものが好物です。しかし、カブトムシを飼育する上では水分が多すぎる食べ物はあまり与えるべきではありません。カブトムシに限らず、生き物は水分の多いものを食べるとおしっこの量が多くなります。これは虫かごの中を汚しやすいということになり、住む場所が不衛生になってしまいます。

糖分の多すぎる食べ物

カブトムシは甘味の強い食べ物も好物です。しかし、糖分が多すぎる食べ物は水分が多すぎる食べ物よりも悪影響を及ぼすことがあります。カブトムシは糖分を取りすぎると弱ってしまうことがあるようで、その上コバエやダニなどの害虫が繁殖する原因にもなるので注意しましょう。

状態の悪い食べ物

カブトムシは腐った、もしくは腐る寸前の食べ物が好き、という言葉を聞いたことがありませんか?実はこれも間違いで、状態の悪い腐った食べ物はカブトムシの体を壊してしまいます。また、これもコバエなどの害虫を増やしてしまう原因になります。

おすすめできないカブトムシの餌①

ウリ科の野菜

カブトムシの餌、といえば切り分けられたスイカやお歳暮の余ったメロンといったウリ科野菜を想像する方も多いでしょう。しかし、実はこれらのウリ科野菜はカブトムシの餌としてはあまり適していません。ではなぜ適していないのかをご説明します。

ウリ科野菜がおすすめできない理由

ウリ科の野菜にはカブトムシにとって過剰な水分が含まれています。この水分はカブトムシのおしっこの量を増やしてしまい、環境の不衛生化を招きます。また、ウリ科野菜は水分量に対して栄養価が低いため、これもおすすめできない理由です。しかし、ウリ科野菜を与えてもすぐに死んでしまうようなことはなく、毒になるような成分もないため、飼育用の餌を準備するまでのつなぎとして与えるのはOKです。

おすすめできないカブトムシの餌②

ナス科の野菜

カブトムシとは違いますがコオロギやスズムシにナスやトマトを与えていた、という人がいるかもしれませんね。ですが、カブトムシにナス科野菜を与えるのはウリ科野菜を与えること以上に避けましょう。その理由もご説明いたしますのでぜひご一読くださいね。

ナス科野菜がおすすめできない理由

トマトやナスといったナス科の野菜にはカブトムシにとって毒になる成分が含まれています。食べたからと言ってすぐに死んでしまうようなことはないですが、確実にカブトムシの寿命を縮めてしまいます。さらにウリ科野菜と同じく水分量に対しての栄養が低いため、与えていい理由がないためです。毒となる成分が含まれるため、餌を用意するまでの代用品として与えるのも避けましょう。

おすすめできないカブトムシの餌③

砂糖水

カブトムシが脱脂綿に含まれた砂糖水を飲む写真を見たことがある方は多いでしょう。少し昔の昆虫図鑑にもそのような写真がのっていました。しかし、この砂糖水もカブトムシの餌としてはあまり適しません。その理由も詳しくご説明させていただきます。

砂糖水がおすすめできない理由

砂糖水は砂糖しか入っていない

砂糖水は、水道水に砂糖を溶かしただけのものです。当然ながら水分以外には砂糖しか入っていません。つまり栄養価の低いウリ科の野菜より栄養が入っておらず、さらにはカブトムシが好むにおい成分も含まれていません。これでは当然餌としては適さないわけです。

砂糖水には水分もたっぷり

砂糖水は砂糖と水でできており、水に砂糖を溶かすわけですから水分も過剰に含まれています。過剰な水分はカブトムシのおしっこの量を増やすことになり、飼育環境の不衛生化につながります。このことからも砂糖水は餌に適していないことがわかります。

飼育の餌には向かない砂糖水ですが・・・

餌が用意できないときの代用品として

砂糖水をカブトムシの飼育の餌として常に与えることは避けたほうがいいですが、砂糖水は砂糖さえあればどこでも用意できます。なので餌が用意できないときに脱脂綿にしみこませて与えるのはOKです。あくまで餌の代用品ですので、早めにちゃんとした餌を用意してあげてくださいね。

おすすめできないカブトムシの餌④

はちみつ

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樹液とは乱暴な言い方をするならば木のみつです。それならばはちみつは樹液の代用にならないのかと考える人も多いでしょう。しかし、はちみつもあまりおすすめできない餌です。その理由をご説明いたします。

はちみつ自体はカブトムシの好物


はちみつは餌としておすすめできないといいましたが、はちみつそのものはカブトムシの大好物です。カブトムシの大好きな糖分を豊富に含み、カブトムシがいいにおいと感じるアルコール系のにおい成分も含んでいます。なのでカブトムシにとってはちみつは美味しそうな餌に見えるわけです。

はちみつがおすすめできない理由

はちみつは糖分の塊

ではなぜ好物であるはずのはちみつがおすすめできないのかを見ていきましょう。その理由の一つが高すぎる糖分にあります。高すぎる糖分はカブトムシの体を壊してしまいます。はちみつの成分はその実に72%を糖分が占めています。餌のおすすめとして挙げたバナナの糖分が100g当たり20g前後ですから、いかに多いかがわかりますね。

大好きなはちみつが牙を剥く!はちみつがNGな最大の理由

はちみつがおすすめできない理由の一つに糖分が高すぎることを挙げましたが、もう一つおすすめできない最大の理由があります。それは糖分が高すぎるゆえにはちみつの粘度が非常に高いことです。粘度が高いためにカブトムシのブラシ状の口が固まってしまい、最悪は餌を食べられなくなり死んでしまいます。

どうしてもはちみつを与えたい!そんなときは?

上手に与えれば樹液の代用に

これまではちみつがおすすめできない理由をご説明してきましたが、安全に与える方法がちゃんとあります。はちみつを十分な量の水で薄めて、脱脂綿にしみこませて与えれば口が固まる心配もなく餌の代用品として使えます。カブトムシによっては薄めたはちみつを好んで食べる個体もいるようなので、試してみるといいかもしれませんね。

カブトムシの餌:番外編

カブトムシが食べ物を食べない!こんな時は?

カブトムシは状況によっては餌を用意しても食べないことがあります。それは用意した餌がそのカブトムシの好みに合わないときや、そもそもカブトムシが弱っているときが挙げられます。それぞれのケースについて解決法の参考例をご紹介いたします。

カブトムシにも好き嫌いがある

カブトムシにも人と同じように個体ごとに好き嫌いがあるようです。なのでバナナを用意したのに食べてくれない、などということがあります。こういう時は様々な種類の餌をカブトムシの前に置いて好みを探るのが有効だいわれています。昆虫ゼリーでもメーカーや種類が違うと食いつきが大きく変わることがあるので、好き嫌いを見るのも飼育において重要です。

人に効くものはカブトムシにも効く?栄養ドリンク!

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カブトムシが餌を食べてくれない理由の一つにもうカブトムシが弱っている、というのがあります。もう寿命で弱っている場合以外にも何かしらの理由で栄養が足りていない場合があります。ここでカブトムシブリーダーの中でよく効くと言われているのが1本1000円くらいの高級な栄養ドリンクです。栄養ドリンクを少量、脱脂綿にしみこませて与えるとカブトムシが元気になることがあるようなので、弱ったカブトムシに試してみてくださいね。

カブトムシの餌:まとめ

カブトムシの餌に必要なのは適度な水分と栄養分

カブトムシにおすすめの餌に共通するのは適度な水気と豊富な栄養分です。

過剰な水分と糖分を持つ餌はカブトムシの飼育に向かない

逆に水分過剰な餌や糖分が多すぎる餌はカブトムシの飼育において悪影響を及ぼします。

自分の飼育するカブトムシの好物を探す

カブトムシも生き物ですから、当然食べ物の好き嫌いがあります。それを見つけてあげるのも飼い主の役目です。

これらのことに気を付けながら、飼育しているカブトムシを是非長生きさせてくださいね。