検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

名作シマノ「13メタニウム」ってどう?現行モデルのインプレと比較で解説!

13メタニウムと現行モデルである15メタニウムDCと16メタニウム。この3つのモデルは何がどのように違うのでしょうか?実は13メタニウムは釣具屋で今でも新品で買えるのでどれを買うか悩んでいる人のために、インプレを交えながら徹底比較をしていきたいと思います。
2020年8月27日
ゆうだい
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

この記事で紹介しているアイテム

シマノ (SHIMANO) ベイトリール 13 メタニウム HG RIGHT 右ハンドル

13メタニウムカスタムスプール

メタニウムの歴史

1992年に初代メタニウムが発売されました。それから2018年まで約30年の間シマノファンの中で愛され続けているメタニウムの歴史を解説していきます。初代から今までどのような歴史で、どのような進化を遂げてきたのでしょうか?

初代メタニウム(バンタムスコーピオンメタニウムXT)

初めてメタニウムという名前の付いたリールが通称:赤メタと呼ばれる「バンタムスコーピオンメタニウムXT」です。現在でもそうですが、赤色のボディーの色をしているリールは珍しいですね。赤色のボディーのリールはあまり見たことがありません。この赤色というだけで、今でも中古市場では意外と人気があったりします。アンタレスの登場により、今ではミドルクラスのリールとなってしまいましたが、このリールが発売された当時はハイエンドモデルだったのです。

2代目メタニウム(スコーピオンメタニウムXT)

赤メタが発売されてから5年後の1997年に発売されたリールが「スコーピオンメタニウムXT」です。このモデルからバンタムブランドの文字が消えてしまいましたね。なんかちょっと悲しいですね。当時ではハイギアの6.2:1のギア比だったので、打ちものに使用することが多かったと思います。この6.2:1のギア比が当時ではハイギアだったというのが今では考えられませんね。現在のモデルではノーマルのギア比となってしまっています。逆に考えるとこのギア比が一番使いやすいギア比だったのではないでしょうか?

3代目メタニウム(00メタニウムMg)

さて3代目に登場したメタニウムMgはマグネシウム合金を使ったものになります。3代目の特徴は、なんといっても自重190gという軽さが売りでした。当時のシマノリールの中で最軽量のリールだったのではないでしょうか?当時のシマノの持てる技術を駆使して軽量化したリールだと思います。シマノ伝統の34mmスプールが使用されていて、糸巻量も申し分ない量が巻けるようになっていました。なんといってもこの時代は、ブラックバスブームのころだったこともあり、より注目をされていたリールです。

4代目メタニウム(05メタニウムXT)

00メタニウムMgが発売されてから5年後にの2005年にメタニウムXTが発売されました。4代目のメタニウムですね。00メタニウムMgが現行モデルとしてあったのに05メタニウムXTを発売しました。その理由は、以前のモデルは、海水に対してとても弱く、クレームが結構あったそうです。それにより、海水にしっかりと対応したモデルの05メタニウムXTを発売しました。ソルトゲームでも使えるリールになりました。

5代目メタニウム(07メタニウムMg)

ついにロングセラーとなった07メタニウムMgが発売となりました。今まで発売されていたメタニウムMgがフルモデルチェンジされた形で発売されました。若干サイズが大きくなりましたが、自重が170gとシリーズ最軽量のモデルが完成しました。また、このモデルから、ハイギアのモデルがラインナップされるようになったのが特徴です。

6代目メタニウム(08メタニウムMgDC)


ついに6代目メタニウムからシマノの十八番でもあるDCブレーキが搭載されました。今までは、アンタレスや、カルカッタコンクエストなどのハイエンドモデルにしか搭載されていなかったブレーキシステムでしたが、ついにミドルクラスのメタニウムMgにも搭載されました。

7代目(13メタニウム)

新機能をたくさん搭載した、13メタニウムが発売されました。13メタニウムにはDCブレーキは搭載されず、SVS∞ブレーキシステムを搭載しました。さらに、ノーマルギア~エクストラハイギアのモデルまで、右ハンドル、左ハンドル合わせて6モデルが登場しました。

8代目(15メタニウムDC)

13メタニウムが発売された直後に発売されたのが15メタニウムです。基本的スペックは08メタニウムDCとあまり変わりはありません。MGLスプールが搭載されていてより飛距離を稼ぐことができるようになったのが、15メタニウムDCです。DCブレーキシステムも若干の変更があったので、より簡単に飛距離を出すことができるようになっています。現行モデル16メタニウムのDCブレーキシステム搭載版というかんじで先行発売されたモデルです。

16メタニウム

16メタニウムが発売されて、DC搭載のリールとSVS搭載のリールが同時に使えるということになりました。DCブレーキシステムが好きな人、SVSが好きな人どちらも同じスペックで使い分けができるようになりました。実は、00メタニウムが発売してから基本的なスペックは変わっていません。MGLスプールを搭載したり、DCブレーキシステムを搭載したりのもので、実はあまりスペック自体は変化していなかったのです。

13メタニウムって実際どうなの?

シマノ・メタニウムシリーズの中では短命となってしまった13メタニウムですが、発売のタイミングが悪かったのではないかと思います。実はめちゃくちゃ使いやすいリールなのではないでしょうか?Amazonなどで調べると、いまだに新品で売っていたりします。現行モデルではないのに新品で売っているリールってどうなんでしょうか?そのあたりをインプレを交えながら詳しく解説していきたいと思います。

13メタニウムのスペックは?

誰もが気になるスペックから見ていきましょう。13メタニウムのスペックは
・重量→170g
・ギア比→8.5:1、7.4:1、6.2:1
・スプール寸法→34/22mm
・糸巻き量→3.5号 -100m、4号 - 85m、 5号 - 70m
・ドラグ→5.0kg 
となっています。スペックだけでみると、現行モデルとあまり変わりませんね。大きな違いは、この後に搭載されたMGLスプールではなかったことですね。しかも、互換性がなかったことが最大の理由ではないでしょうか?

13メタニウムはインプレではどうなの?


インプレの評価を見ていると、意外と高評価が多いことが分かりました。13メタニウムから搭載されたマイクロモジュールギアによって巻き心地がとてもよくなったようです。しかし、マイクロモジュールギアの剛性が強くなく、ギアがかけてしまったりもしていました。ただ、13メタニウムからエクストラハイギアのモデルの評価はとても高く、今までのシマノのリールではハイギアまでしかなかったのが、エクストラハイギアがあったことにより、釣りの幅がとても広くなりました。SVS∞ブレーキシステムは発展途上であったため外部ダイヤルの意味がなかったという問題点がありました。やはり、新たな技術を詰め込んだため、不具合や問題点も多く高評価と低評価が大きく分かれてしまうリールではあったと思います。

13メタニウムと現行モデルとの比較

13メタニウムのことが分かってきたところで、現行モデルの15メタニウムDCと16メタニウムで比較をしていこうと思います。

13メタニウムと16メタニウムでの比較

現在発売されていて、インプレでの評価も高い16メタニウム。16メタニウムは、13メタニウムをモデルチェンジしたものです。実は、スペックだけ見ているとあまり変化がないのが、この13メタニウムと16メタニウムです。しかし、しっかりとした違いがあるのでそれを紹介していきます。

MGLスプールと13メタニウムの軽量スプールの違い

16メタニウムはMGLスプール(マグナムライトスプール)が搭載されて飛距離が上がったというのが売りとなっています。しかし、実は、13メタニウムの軽量スプールと比較してみると13メタニウムのスプールのほうが軽いのです。単純に考えると軽いほうがよさそうですが、飛距離の単純な比較では、16メタニウムのほうが出ます。ブレーキシステムなども進化しているのでそのあたりもありますが、MGLスプールの特徴がすごいのです。少し難しい話をします。しっかりと理解してくださいね。MGLスプールは自重は重くなってしまいましたが、重くなった場所が、回転軸に近いところに重くなる部品を取り付けました。これにより、遠心力での回転のロスが少なくて済むということです。この技術により、自重が重くなってしまいましたが、13メタニウムのスプールよりも稼ぐことができるようになったのです。こういう細かいことができるシマノはやはり評価が高いですね。

SVS∞ブレーキの比較

SVSも改良されました。16メタニウムのブレーキの形がまったく違う形に変更されました。素人が見て比較するだけでもわかるくらい変更されました。13メタニウムのインプレの評価でも多かったSVSの外部ダイヤルでの調整があまり意味がないことがありました。それを改良して、ブレーキシューでの調整がほとんどいらなくなりました。外部ダイヤルのみでブレーキの効きの調整がほとんどできるようになりました。もっと細かくセッティングしたい人は、内部シューでの調整でより細かく調整できるようになりました。

飛距離の比較

MGLスプール、新型SVS∞という新たな機能の追加により、明らかに16メタニウムのほうが飛距離は出るようになりました。カタログでは、20%アップということになっています。まさにそれ以上の飛距離を感じるほど違います。こうやって見てみると、16メタニウムと13メタニウムは全く別物のリールではないかと思ってしまうほどです。

13メタニウムと15メタニウムDCでの比較

13メタニウムと15メタニウムDCでの違いはどうなのでしょうか?大きな違いはブレーキの違いですね。13メタニウムはSVS∞ブレーキシステムを採用しており、15メタニウムDCではDCブレーキシステムを採用しています。さてその違いはどのくらいのものなのでしょうか?


飛距離は圧倒的

飛距離は圧倒的に13メタニウムよりも15メタニウムDCのほうが出ます。やはり、飛距離はDCにはどうやっても勝てませんね。人間の反応速度では、デジタル制御は超えることができません。また、この時の13メタニウムのSVS∞ブレーキシステムがまだ未完成だったこともあり飛距離はDCには勝てませんでした。

結局13メタニウムと16メタニウムはどっちがいいの?

結局13メタニウムと16メタニウムではどちらがよいのでしょうか?機能面や飛距離のみでいうなら16メタニウムに軍配が上がります。トータル的な値段とのバランスを考えたら、13メタニウムも全然候補に入れてもよいなと思います。また、カスタムパーツも豊富にあるので、自分だけの一台を作りたいと思うのなら13メタニウムのほうが安く作れて、16メタニウムと変わらない性能となると思います。

13メタニウムと現行モデルの2機種だったらどれがいいの?

シマノ (SHIMANO) ベイトリール 13 メタニウム HG RIGHT 右ハンドル

出典:Amazon
出典:Amazon

今までいろいろと比較をしてきましたが、現在新品で買えるモデルは13メタニウム、15メタニウムDC、16メタニウムMGLの3機種となっています。どれが結局のとこと一番良いのでしょうか?実際どれもインプレでの評価は高いのでどれがよいのかは悩ましですね。しかし、今の時代DCがついているモデルがどのインプレを見ても圧倒的に高評価を受けている印章です。インプレの評価だけでいうならオールマイティーに使える15メタニウムDCだと思います。ベイトフィネスをしたいのであればベイトフィネス専用のスプールが出ている13メタニウムかなと思います。16メタニウムはハイギアモデルでの打ちもので使うのがベストかなと思います。このようにシマノのリールはどれもいいものばかりなので、どれにしようか悩みますね。それがシマノがいつも評価されているところだと思います。

13メタニウムが13メタニウムDCにできる!?

実は、あまり知られていませんが、13メタニウムが13メタニウムDCとなることができます。もう知っている方がいたらすみません。どのようにするかというと、15メタニウムDCのDCスプールを13メタニウムのスプールと交換できるのです。これが実はぴったりとはまってしまうので、実は13メタニウムもDC化が可能というわけですね。いろいろ調べましたが、この方法で本当にDCブレーキが作動しているのかは全くインプレがなかったのでわかりません。すみません。一度自分で試して見てください。しかし、この逆の13メタニウムのスプールを15のスプールへ移植することはできないので、注意が必要です。

13メタニウムをどのようにカスタムする?

13メタニウムカスタムスプール

さて、カスタムする楽しみがある13メタニウムをどのようにカスタムしていきましょうか。インプレを見ている限りでは、夢屋のBF専用の浅溝の超軽量スプールをつかったカスタムがよいかと思います。夢屋はシマノの部品を作っているところなので、安心して使えますね。やはりベイトフィネスをするのであれば、ハンドルもロングハンドルへと変更したいところですね。現在では、Amazon等でもとても安く手に入るので、こうやってカスタムして使うことをおすすめします。今のバス釣りでは、プレッシャーも高くなってきているので、ベイトフィネスのようなフィネスの釣りができ、パワーのあるタックルが必要になりますので、13メタニウムはベイトフィネス専用にカスタムすることをおすすめします。