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ワイトレの効果と選び方の注意点とは?事故に繋がる危険性含めて解説!

ワイトレの効果と選び方の注意点を紹介します。車の見た目や性能に関係するワイトレですが、ただ付ければよいというわけではないのです。事故につながる危険性もありますので、安全にワイトレを取り付けて破損や事故を防ぐためのおすすめ情報をお伝えします。
更新: 2021年12月18日
tryyua
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目次

はじめに

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車高を低くする、ツライチにする、エアロを付ける、ステアリングをMOMOにするなど車のチューニングやカスタムをするにあたって一役買っているアイテムがワイトレです。

今回はこのワイトレの使い方、メリットデメリット(注意点)、選び方や取り付けに必要な工具と取り付け方法をご紹介します。

左右ホイールの位置を外側に持ってきたい方や、履かせたいホイールが足回り部分に接触して履かせることができないという方にぜひおすすめしたい内容です。

ワイトレとは

ワイドトレッドスペーサーの略称

ワイトレとはワイドトレッドスペーサーの略称です。ワイドトレッドスペーサーはとはトレッドを広げるために使用される足回り部品の1つで、自動車のハブボルトに通せるように穴の開いた円状の部品になります。

ワイドトレッドスペーサーはよりトレッドを広げたい方におすすめのトレッドスペーサーですので、通常のトレッドスペーサーというものも存在しているのです。

自分の車をどういう仕様にしたいのかによってワイドトレッドスペーサーを使うのか、それとも通常のトレッドスペーサーを使用するのかが決まります。

ホイールスペーサーよりも厚い

ホイールスペーサーとワイドトレッドスペーサーの大きな違いはその暑さです。

スペーサーを使用することで何故自動車のトレッドが広がるのかを説明しますと、タイヤ(細かく言うとホイール)をはめるハブボルト部分に厚さのあるスペーサーをはめ込んだ状態でさらにタイヤをはめ込むためスペーサーの厚さ分だけタイヤの取り付け面が外側にずれる、つまりオフセットが小さくなるということになります。

これによってスペーサーの厚さ分だけオフセット値が小さくなったということです。

強度が大切

重宝する人には便利なワイトレですが強度や耐久性が大切な部品です。負担がかかりますので耐久性や強度の高いワイトレを使用せずに耐久性の低い破損して事故につながる危険性があります。

このように選び方が大切になってくるパーツですからおすすめメーカーやおすすめ製品をチェックすることが大切です。

ワイトレの効果

トレッドを広くすることができる

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ワイトレの効果の1つはトレッドを広くすることができる点です。トレッドとは何かと説明しますと、左右のタイヤの中心間距離(輪距)、つまり左右のタイヤの間にはどれくらいの距離があるのかを示すものになります。

トレッドの数値は車両の操作性や安定性に大きく影響するということもあり、スペーサーを使用しない場合では(そもそもワイトレなどのスペーサーを使わずに済むのが理想)ホイールオフセット値を考えて車両に取り付けているのです。

ツライチカスタムに使える

ワイトレの効果2つ目はツライチカスタムに利用できることです。ツライチとはフェンダーの縁部分とホイールの面部分にオフセットがほとんどない状態のことを示します。

基本的にメーカー純正のホイールとタイヤを取り付けているとフェンダー内側にタイヤが入り込むようになっているのです。

走る分にはメーカー純正状態で十分走れるのですが、それでは見た目がかっこよくないというこでツライチというカスタムを行います。この時にワイトレを使えばよりツライチに近づけることができるのです。


ワイトレのデメリット

取り付けにハブボルトの加工が必要になる可能性

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ワイトレのデメリットの1つは取り付け時にハブボルトの加工が必要になる可能性があることです。冒頭で紹介したようにワイトレやトレッドスペーサーを車両に取り付けるには円状に開けられた穴を純正ハブボルトに差し込む必要があります。

ワイトレをこの純正ハブボルトにはめてワイトレ固定用のナットを使って取り付けても、純正ハブボルトがナット固定面からはみ出していることがあるのです。

この状態でホイールを取り付けると、はみ出しているハブボルトがホイール取り付け面の裏側と接触することがあります。その状態で無理やり取り付けると破損する危険性や事故の危険性が発生するのです。

ハブボルトへの負担が大きく破損の可能性がある

ワイトレのデメリット2つ目はハブボルトへの負担が大きく破損する可能性が生まれることです。

本来ホイールをはめ手固定するべきところにスペーサーを使用し、そのスペーサーにホイールを固定することになりますので純正ハブボルトは通常以上の負荷がかかります。そのため求められる耐久性・強度は通常以上となるのです。

しかし、そのようには設計されていないのでそのまま使っていればハブボルトの耐久性劣化を避けることはできず、最終的には折れてしまう可能性が高くなります。

ワイトレを使用する際の注意点

ハブボルトにしっかり差し込む

ワイトレを使用する際の注意点の1つがワイトレをハブボルトにしっかり差し込むことです。通常のホイールスペーサーもそうなのですが、ワイトレの円状部分には穴がいくつかあるので純正ハブボルトに入る位置でしっかり取り付ける必要があります。

ワイトレの片面がハブボルトのほうへ全て接して水平になっているように差し込むことが「しっかり差し込む」ことです。

しっかり差し込んだ状態になっていないままホイールを固定しないようにしましょう、強度・耐久性が高いワイトレでも破損して事故を引き起こす可能性が高くなります。

規定トルクでナットを締める

ワイトレを使用する際の注意点2つ目がワイトレを純正ハブボルトへ規定トルクで確実に閉め付けることです。

ホイールスペーサーであればホイールとハブボルトの間に通すだけでホイールを純正ハブボルトにはめるのですが、ワイトレを使用するとワイトレから伸びているボルトにホイールをはめ込むためワイトレを純正ハブボルトに固定する必要があります。

各メーカーの説明書を読んでそこに記載されているメーカー推奨規定トルクで締めてください。

ワイトレの選び方

メーカーで決める選び方


ワイトレの選び方の1つはメーカーで決める選び方です。ワイトレにしろ通常のトレッドスペーサーにしても、様々なメーカーがあります。注意点としてはメーカーによって製品の高いメーカーと安いメーカーがあるということです。

ワイトレ2枚入りで10,000円前後のメーカーにはデジキャンやキョーエイ、そしてブレイズというメーカーがあります。

ジュランというメーカーも有名です。このあたりのメーカーで10,000円前後の物を購入すれば間違いないでしょう。

素材で決める選び方

ワイトレの選び方2つ目は素材で決める選び方です。ワイトレ、つまりはトレッドスペーサーにはアルミ合金と炭素鋼の2種類に大きく分けられます。

一般的にはアルミ合金のほうが軽量ですが強度が弱い、一方で炭素鋼(ジュラルミンはこちらの部類)は重量ではアルミ合金に劣りますが強度で勝っている特徴があるのです。

ワイトレであればホイール取り付けボルトが付いていますが、アルミボルトはありません。鉄が主流で、その中でもクロモリブリテン鋼と普通の鋼があります。クロモリブリテンのほうが強度は高いです。

ワイトレに必要な工具

ジャッキアップ類

ワイトレの取り付けに必要な工具の1つがジャッキアップ類の工具です。

車高調整などで必須のジャッキアップ類の工具とはフロアジャッキやジャッキスタンド、そしてホイールナットを取り外すためのホイールナットサイズに合った十字レンチやソケットを取り付けたインパクトレンチを指します。

トレッドスペーサーであればタイヤ(ホイール)を外してスペーサーを差し込むだけのためシザースジャッキなどでもできますが、ワイトレではトルクレンチを使うことが重要です。

規定トルクでワイトレを固定するなど、力を掛けるためジャッキスタンドでしっかり固定しておくほうが危険性が低く事故の可能性も減るのです。

トルクレンチ

もう1つ必要な工具がトルクレンチです。ワイトレをハブボルトに通して付属のナットで固定するときに使用します。

それだけでなく、外したホイールを再度取り付ける際にトルクレンチを使用して締め付ける必要がありますので、必ず必要な工具です。タイヤ交換をする方なら持っているはずですので、この記事を読んでいて持っていない方は購入することをおすすめします。

ワイトレの取り付け方

ジャッキアップする

ジャッキアップする前にはタイヤとフェンダーにどれくらいのオフセットがあるかを確認してから始めると良いでしょう。ワイトレの取り付けはジャッキアップから始まります、タイヤ交換や車高調整などと同じです。

車両のジャッキアップポイントを確認してから、フロアジャッキでフロント又はリア(前後のワイトレを取り付ける側)を持ち上げてください。持ち上げたらジャッキスタンドを掛けて、フロアジャッキを降ろします。

ワイトレを取り付ける

ジャッキアップしてタイヤを取り外し、ハブボルトにワイトレをはめて取り付けます。ワイトレに付属しているナットでワイトレをメーカー指定の最大トルクで締めてください。

ワイトレを取り付けたらホイールをうぃあとれについているボルト目がけてはめ込み、あとはタイヤ交換作業と同じ作業手順(ホイールナットのトルクチェック)をこなして完了です。

ワイトレの外し方


長期間取り付けているとワイトレがハブに固着していることがあります。そうでなければ特に考えることなくワイトレを外すことができますが、この場合にはハブとワイトレの隙間にCRCなどの潤滑油をかけ、治具を使うなどして取り外しましょう。

力仕事の面もあるため危険性を下げるためにジャッキスタンドで安定させることも必要ということです。

ワイトレと車高

ワイトレと車高はあまり影響しあいません。そのため車高を弄ったからと言ってワイトレできるを付けることもないので安心してください。車高よりもハブ周りを交換するときには一度取り外す必要が出てくるので外せるようにしておきましょう。

ワイトレと車検

取り外しておくほうが無難

ワイトレを取り付けた状態で車検を受けても特に問題はありませんが、純正の状態を基準に考えると元々取り付けられていない部品になるので取り外しておくと無難です。

そのため車検では特に気にすることはありませんが、車検の時期に合わせてワイトレの状態を確認するなどしておくと良いでしょう。

フェンダーとタイヤの位置関係が注意点

ワイトレ取り付けの有無にかかわらずフェンダーとタイヤの位置関係は車検でもチェックされるので注意が必要となります。

ポイントになるのはタイヤの中心を通ってさらに地面に垂直な直線を考えて、その直線の前方向30度及び後方向50度内部分がフェンダーからはみ出していなければ車検をパスすることができます。

車高調整などのセッティング時に一度確認してみると良いでしょう。真上からフェンダーを見下ろしてタイヤがはみ出していなければよっぽど大丈夫です。

まとめ

インセットの大きいホイールを履かせたいときや車両のトレッド値を伸ばしたいときに使用すると便利でおすすめできる部品がワイトレです。

おすすめできる便利な部品ですが車両重量分の負担がかかる部分のため耐久性が低いものを使用すると破損ないしはそれが原因となって事故が起こるなどの危険性のある、きわめて注意点のある部品でもあります。

耐久性の高いものを採用して破損や事故を防ぎましょう。車高調整や足回り交換よりは取り組みやすい部品でもあるので正しいやり方でDIYを楽しんでください。