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お庭に池を作ろう!DIYで簡単に自作できる作り方やレイアウトをご紹介!

池の作り方は簡単で、DIYで十分作る事が出来ます。材料も通販ホームセンターで入手しやすいので、これを機に池の自作を始めて見てはいかがでしょうか。作り方は塗って固めるかシートを敷くかの2択なのでDIYでも簡単です。ぜひこの機会に作ってみてはいかがでしょうか。
更新: 2023年12月5日
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DIYで簡単!池の作り方

ちょっとしたお庭をお持ちの方であれば誰もが一度は池を作りたい、そう考えたことがあるのではないでしょうか?古くから日本では庭の池で金魚や錦鯉を飼育するなどの文化が存在していました。また、ここ十数年の間はビオトープなども流行っているので、そういった小さな自然を庭に作るのも楽しみの一つですね。

自作する利点

池を自作する事にどんなメリットがあるでしょうか?まず池というものはあったらあったで継続的なメンテナンスが必要なもので、美しいレイアウトをしても池の構造がわかっていないとメンテナンスの時にレイアウトを崩さなければいけなくなってしまう場合があります。

その点で自作の池であれば池の地下構造や壊れやすいであろう箇所の心当たりも出てくるので、メンテナンス時も必要以上にレイアウトを崩す必要がなくなります。

DIYで簡単!池の作り方1:どういう池を目指すか

コンクリートやセメントなどを使う方法、新しい物ではFRPを使った方法などもあります。ほかにはベントナイトを使い成形する方法などもとられているようです。

ただ一般的に自作する場合には防水シートを埋め込んで成形する方法や、水槽やトロ船などの容器を埋めて作る方法などが多く使われています。これらの方法には長所や短所があるので、目指す池や予算によってやり方を考えると良いでしょう。

アクアリウムのレイアウト

どうせ作るのであれば美しい池を作りたいですよね、やはり美しい池を目指すのであればアクアリウムのレイアウトを参考にすると良いでしょう。アクアリウムのレイアウトの基本は背が高い草を後ろか中央に配置し、立体感のあるレイアウトを作る事にあります。

シェルターや下草などは、手前の人から見える場所に置くのもレイアウトの基本ですね。アクアリウムのレイアウトは見た目だけで無く、その植物たちの生育にも良い影響を与えるレイアウトになっているので、美しい池を目指す場合はアクアリウムのレイアウトを参考にしてみて下さい。

DIYで簡単!池の作り方2:コンクリートの利点

一番に皆さんが思いつくのがコンクリート池だと思います。コンクリートは一般でも手に入るため始めやすい材料であることがまず一つ目の利点です。

次に硬くて丈夫であることと、レイアウトを考えた自由な形の池を作る事が一番の利点ですね。モルタルよりも強度が高いので、モルタルを利用するつもりの方はコンクリートも候補に入れて材料を考えてみて下さい。

セメント、モルタル、コンクリートの違い

セメント、モルタル、コンクリートなどの材料をはじめて使う時には、どれがどういった材料かわからず迷ってしまいますよね。ただ答えは簡単で、セメントは石灰石や石膏からできており、水と反応して硬化する粉末です。

それに砂を混ぜて強化した材料がモルタルで、さらに砂利を混ぜた物がコンクリートになります。つまり、セメントよりモルタル、モルタルよりコンクリートが丈夫な材料であることになります。

DIYで簡単!池の作り方3:コンクリートの欠点

コンクリートは堅くて丈夫ですが、その分柔軟ではないという欠点があります。地震や普段の振動などで徐々にひび割れなどが発生します。鉄筋などを入れる事により張力への抵抗をつけることが可能ですが、一般家庭で自由な形での加工が困難なので、ラス網を使うと良いでしょう。

忘れてはいけないのはコンクリートで加工する前に、池穴に土が見えなくなるまで全体に砂利を敷くことです。

コンクリートだけの話しではない

庭に池を自作した場合もプロが作った場合でも、急な地震などが起きればひびが入ってしまう可能性があるのもコンクリートの弱点ですが、それはコンクリートだけではなく、どのようなどのような材料でも起こりえる事です。コンクリートの場合ひび割れれば目立つので、逆に修理がしやすくメンテナンスで回復しやすいといえます。


DIYで簡単!池の作り方4:あく抜きをする

セメントやモルタルも同様ですがコンクリートもアルカリ性分が強く硬化後でも水によく溶け出すので、長期間のあく抜きが必要になります。

あく抜きせず魚や植物を入れてしまうと、コンクリートからあくが溶け出してPHが8を超えてしまい全滅してしまいます。あく抜きは池に水を張り2ヶ月ほど放置するか、セメントあく抜き剤などを利用する方法があります。

コンクリートのあくとは

庭の補修などでもコンクリートを使う事があると思いますが、その場合はあくを気にする必要はありません。池に使う場合は庭と違ってそのあくが水に溶けこんでしまうので注意が必要なのです。水酸化カルシウムという物質がコンクリートのあくの正体で、水に溶け込むことにより水のPHを強いアルカリ性にしてしまいます。

魚は強いアルカリ性には弱いのでPHショックを起こしてすぐに死んでしまう事もあります。コンクリートの隙間からタンポポがが咲いているのをよく見ますが、タンポポは逆にアルカリ性を好むので良い環境が生まれているという事になります。

DIYで簡単!池の作り方5:コンクリートの補修

コンクリートは他の材料よりは丈夫ですが、上手く作ったとしても長年の劣化や突然の大地震などでひび割れなどが起きて水漏れする事があります。その時の補修材料には防水セメントを利用すると良いでしょう。

防水セメントは普通のセメントに樹脂が練り込まれており接着性が高くなっています。ただ、乾いた状態ではセメントやコンクリートは密着し辛いので、防水セメントを塗る場所はあらかじめ少し濡らしておくなどの工夫が必要です。

自作の醍醐味

庭に池を作り、補修すると言う事は自作の醍醐味であり、作った本人しかわからない楽しみでもあります。コンクリート池は補修するたびに強く壊れにくくなって行くので、池を育てるつもりで補修しましょう。

排水管の近くが最もひび割れしやすいので、排水管周りを重点的にやってみると良いかと思います。素晴らしい池を作れば庭の主役となりえるので丁寧に補修したいところです。

DIYで簡単!池の作り方6:FRPを使う

FRPとは繊維強化プラスチックのことで、刀などの装飾に繊維であるひもや糸を巻き、そこに樹脂であるウルシを塗ることによって強度が増すのと同じように、プラスチックに繊維を混ぜて強化した材料のことです。

彫刻やフィギュアなどにも利用されますが、防水性能が高いため防水目的での塗装の利用もされています。コンクリート池の補修にも使われますが、FRPそのもので池を作る事も可能です。

様々なものに使われる

FRPは加工性が高く防水や池の補修意外にも、ユニットバスなどにも使われています。中には車の内装に使われたり、軽量なので軍事用にも利用されている物があります。普通のプラスチックよりも薬品耐性が強い種類の物もあるため、腐食に強く長持ちします。庭の池を作るのにはもってこいの材料の一つですね。

DIYで簡単!池の作り方7:FRPの注意点

FRPはプラスチックなので紫外線による劣化は免れません。そして硬化前の段階では粘着率が高く、運が悪いと猫やネズミ、小鳥などが入り込みくっついて足跡を残される場合があります。

出来るだけ動物が入り込めない様に工夫した方が良いでしょう。業者によってはFRPの表面に砂利やタイルを埋め込み、紫外線による劣化を防ぐ工夫がされている場合もあるので参考にして下さい。

衝撃にも弱い

FRPは基本的に丈夫ですが、急な衝撃には非常に弱い性質があります。内部の繊維が衝撃により剥離してしまうので、地震による経年劣化がやや心配ですね。ただウルシのように層を増やし厚みを出す様な作り方をすればそう簡単には壊れません。自作で池を作る場合にはできるだけ厚みを作っていくと良いと思います。

DIYで簡単!池の作り方8:防水シートを使う


池を自作するときによく利用されている材料が防水シートです。防水シートでの池の作り方はまず穴を掘り、シートを敷いて、その上に砂利や水田用土を入れるだけという簡易的なものです。

シートは破れたりもしますが数年は池としての利用が可能で、何年かに一度張り替えて行けば問題ありません。コンクリートほどではありませんがかなり丈夫な材料で、初めて池を作る材料としては申し分ないかもしれません。

意外と丈夫

防水シートは意外と丈夫にできており、思ったよりも長持ちします。庭の状況や土質などにもよりますが基本的にシートであるがゆえに衝撃でひびが入ることもなく、穴が開いて急に水が大量に抜けると言うこともありません。

普段より水の減りが早いと感じてきたらシートの点検をするか、シートを取り替えてしまえば問題ありません。シートを何枚かに重ねるという方法もありますし、一番扱い安いのが防水シートかもしれません。

DIYで簡単!池の作り方9:プラ池を埋める

池を作る場合に最も簡単なのが、すでに成形されているものを埋めるという方法です。プラ池、ヒョウタン池などを埋めれば簡単に池ができてしまいます。

問題はプラスチックなので紫外線で劣化しやすいという事ですが、表面に土をかぶせてしまえば紫外線は通りにくくなります。他にも水槽やトロ船を埋めるなども出来るので、自作したい池のサイズによって埋める材料を決めるとよいでしょう。

排水穴を開ける必要がある

プラ池などを埋める場合、排水用の穴が開いていないものが多いので自分で穴を開ける必要があります。池の八分目くらいの場所にドリルか、熱した金属で穴を開けると良いと思います。

排水が間に合わないと大雨のときに池があふれてしまうので、出来るだけ大きい穴を開けると良いでしょう。小さい魚を入れている場合は間違って流れてしまわない様に穴にネットを被せると良いかも知れません。

DIYで簡単!池の作り方10:ビオトープを作る

ビオトープとは人工的な池を生物たちの住処にしたもので、トンボやタイコウチなど自然発生する虫たちも含めて楽しむものです。例えばメダカを入れたビオトープであれば、人が餌をやっていればただのメダカ池であり、人が餌をやらずともメダカが自然に暮らしていけるように生態系を整えたものがビオトープです。

もともと自然豊かな場所のビオトープであれば、ホタルの住処となったりカエルの産卵場所になるなど様々な自然観察が出来ます。

ビオトープに決まりはない

ビオトープは、小さな水場を自然に提供して、その状況を観察するためのものなので決まりはありません。水辺があれば自然と虫が集まり、カエルや鳥などが寄ってきます。そのためにビオトープには全く決まりはありません。ですが、日本には蚊が生息する事などから魚などの投入はした方が良いでしょう。

DIYで簡単!池の作り方11:ビオトープの植物

ビオトープの根源は植物にあります。ビオトープは小さな自然を作り出すものなので、ビオトープに向いているのは小型の植物です。イネ科の植物は肥料を作り出すので必須と言えますが、繁茂しすぎると生育が悪くなるので春に決まった数を残して間引きましょう。

ヒメアシなどが向いています。他には生育が早く水中だと冬を越しやすいセリやオモダカなどが良いでしょう。他には香りがよいハッカなどもビオトープに向いています。

蓮を植えて蓮池に

日当たりの良い池で有れば蓮を植えることも可能です。2m以上の幅があれば大型の蓮を植えることも出来ますが、小型の池であれば蓮も小型種を利用しましょう。大型種では天竺斑や大賀蓮などがオススメです。レンコンの栽培も可能なので食用種を植えるのも良いですね。小型の物であれば茶碗蓮が良いでしょう。

DIYで簡単!池の作り方12:ビオトープにメダカ


ビオトープは水辺なので、もちろん蚊が湧きます。ビオトープには蚊の幼虫を退治してくれて、それでいて環境を変化させにくいメダカが向いています。メダカは水に流れを作り出すので、悪い成分が一カ所に留まることを防ぎます。

そのおかげで植物も丈夫に育ち、ビオトープの生態系のバランスを整えてくれます。入れるメダカの数は、はじめは3ペアほどにすると良いでしょう。

メダカには沢山の種類がある

金魚に沢山の種類があるように、ここ十数年で沢山のメダカ品種が生まれました。錦鯉の様な三色タイプや紅白の更紗タイプ、腹部の光沢遺伝子が背中にも現れるヒカリメダカ、背筋に沿って光沢が出る幹之メダカ、そして琉金のような体型のだるまメダカや、デメキンの様な出目メダカなどが存在します。

新しいタイプではヒレが長く伸びるロングフィンタイプのスワローメダカなどが存在します。自分の池にあった品種を投入すると良いでしょう。

DIYで簡単!池の作り方13:ビオトープの微生物

ビオトープを作るとどこからともなくホウネンエビやミジンコなどの生物が現れ始めます。そういった微生物がどこから現れるかというと、投入した土の中に耐久卵の形で含まれていることが多いようです。

一見水辺の無い様な場所からの土でもそういった微生物が現れるので面白いですね。最も増やした方がよい微生物は淡水性のヨコエビで、メダカの餌になったり落ち葉を分解するなどしてビオトープに貢献してくれます。

微生物を先に増やす

メダカなどの魚を投入する前に微生物を先に増やすと良いでしょう。微生物が先に増えていれば餌をやらなくともメダカなどを飼育する事が出来ます。池に浅い箇所と深い箇所を作っておき、浅い箇所にはイトミミズを繁殖させるのがオススメです。イトミミズは1カップ200~300円で販売されているので、手に入れやすいと思います。

DIYで簡単!池の作り方14:池の排水

池を自作する場合には池の排水にまで気を遣う必要があります。大雨で池があふれてしまうと、そこに住まう生物が流されてしまったり、レイアウトが崩れてしまうからです。

基本的には筒を設置し溜まりすぎた水を排水することになりますが、その筒の設置場所によって水位が設定できると考えてください。排水のための筒は塩ビ管や竹で問題ありませんが、排水先はキチンと下水に繋がる排水溝に向けておきましょう。

大雨対策

大雨が降ると排水が間に合わない場合があります。そのため、天気予報などで大雨の予報があったときにはあらかじめ水を抜いておくという処置をとることも出来ます。あらかじめ少し水を抜いておけばあふれることも少なくなるのでオススメです。

まとめ

自宅の庭に池を自作するのはマイホームの醍醐味の一つではないでしょうか?水さえ溜まれば池になるとかんがえがちですが、穴を掘っただけではすぐに水は土に染みこんで無くなってしまうので、コンクリートや防水シートなどで水が漏れないスペースを作る必要があります。ただ補修も容易なので一度作ってみる事をオススメします。