達磨山はどんな山
達磨山は、静岡県沼津市と伊豆市との境界線上にある標高982mの山です。同じ伊豆半島にある、天城山ほど有名ではありませんが、関東地方ではハイキング登山で知っている人も多い山です。アクセスも比較的容易であり、登山コースや展望台も整備されており、富士山や周辺の山を見ながらハイキング登山ができます。紅葉見物も展望台や登山道からできる山でもあります。
箱根の十国峠は有名ですが、達磨山も十三峠と呼ばれ、昔の十三の国との堺に接しいたため、そう呼ばれたようです。
達磨山登山口の車を使ってのアクセス
車を使用しての達磨山登山口のアクセスを説明します。おおまかには、伊豆の修善寺地区を目指します。東名高速道路を使用して、沼津ICで降ります。すぐに伊豆縦貫道路に接続できます。伊豆縦貫道路を進むと伊豆中央道となり、修善寺道路となります。
修善寺道路を修善寺ICで降り、県道18号線を修善寺方面に進んでください。街中を過ぎ、山中のワインディング道路となりますので注意して進むと、だるま山レストハウスがあります。展望台や無料駐車場を備えており、ここが登山口となります。
達磨山登山口の公共交通機関でのアクセス
公共交通機関でのアクセスは、JR東海道線の三島駅を利用します。三島駅より伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換えてください。駿豆線の修善寺駅で下車してください。修善寺駅前より東海自動車バスの戸田行きに乗車し、だるま高原レストハウスバス停で下車してください。沼津駅→戸田温泉→達磨山→修善寺温泉のバスのコースもあります。
一般的には、修善寺コースを利用する人が多いです。車でのアクセスと同じように、県道18号線が主体となっています。
登山口から達磨山までのハイキング登山コース
達磨山山頂までのアクセスコースの説明をします。アクセスコース途中にあせびヶ原駐車場がありますが、別のアクセスコースからの合流点です。
説明するのは、代表的アクセスコースです。歩く前にレストハウスの展望台で達磨山を確認し、登山道を戸田峠に向かいます。車も通れる道で、戸田峠より達磨山に登れる登山道があります。頂上より別の登山道があり、達磨山→あせびヶ原駐車場→小達磨山→戸田峠→金冠山→だるま山レストハウスとなります。
コースタイムは2時間30分です。金冠山に行かなければ、コースタイムは1時間50分です。
達磨山の季節別登山状況
富士山が拝め海と山の絶景が観える達磨山に、登山者はどの様な時期に多く登山ハイキングしているのでしょう。登山者の多い時期が、ベストな達磨山登山ハイキングの時期となります。四季別に統計調査しています。達磨山登山の参考にしてください。
達磨山・春の登山状況
3月~5月を春として統計調査しました。山行パーティごとの統計ですので、実際の人数は増えます。
3月:81パーティー、4月:57パーティー、5月:53パーティーとなっています。
3月は、雪の富士山が、まだ見られます。
達磨山・夏の登山状況
6月~8月を夏として統計調査しました。パーティーごとの調査ですので、実際の登山ハイキング人数は増えます。
6月:26パーティー、7月:14パーティー、8月:13パーティーとなりました。
梅雨時期と気温のせいでしょうか、人数はのびませんね。
達磨山・秋の登山状況
9月~11月を秋として統計調査しました。パーティーごとの調査ですので、実際の人数とは違います。
9月:10パーティー、10月:23パーティー、11月:47パーティーとなりました。
紅葉時期ですので、もう少し増えるのかと思いました。どうやら紅葉見物は、車などで簡単に行ける展望台などに分散するようです。達磨山から紅葉が見物できないわけではありません。達磨山や登山道から、素晴らしい紅葉は見られます。
達磨山・冬の登山状況
12月~2月を冬として統計調査しました。パーティーごとの統計です。実際の人数は、もう少し増えます。
12月:121パーティー、1月:81パーティー、2月:79パーティーとなりました。
他の時期と違い、ハイキング登山者は非常に増えています。雪を被った富士山や海山が、透き通った空気で観られます。1月・2月は、少しですが雪が降ります。
達磨山のハイキング登山は、統計上は冬がベストとなります。
達磨山の天気状況
達磨山に登山すると決めたら、次に気になる事は天気状況です。四季の天気状況を統計調査して、まとめてみました。達磨山登山をする時に役立ててください。
達磨山登山・春の天気状況
3月~5月を春として天気状況を統計調査しました。3月:一日当たりの降水量6,8mm 平均気温3,7℃ 4月:一日当たりの降水量5,7mm 平均気温8,3℃ 5月:一日当たりの降水量6,7mm 平均気温12,3℃ となります。
春になると、どんどん気温が上がります。達磨山から見える富士山も雪が無くなります。
達磨山登山・夏の天気状況
6月~8月を夏として達磨山の天気状況を統計調査しました。6月:一日当たりの降水量8,4mm 平均気温15,7℃ 7月:一日当たりの降水量8,0mm 平均気温19,5℃ 8月:一日当たりの降水量6,7mm 平均気温20,6℃ となります。
達磨山の夏の気温は、割と高めになります。達磨山登山人数がこの時期、少ない事に関係しているのかもしれません。
達磨山登山・秋の天気状況
9月~11月を秋として達磨山登山の天気状況を統計調査しました。9月:一日当たりの降水量9,7mm 平均気温17,6℃ 10月:一日当たりの降水量7,7mm 平均気温12,5℃ 11月:一日当たりの降水量4,7mm 平均気温7,8℃ となりました。
紅葉時期ですが、天気と山行人数は、それほど関係ないように思えます。達磨山の周辺は、紅葉見物の名所として有名ですので、紅葉見物をする人達は、だるま山レストハウスの展望台ですませているのかもしれませんね。
達磨山登山・冬の天気状況
12月~2月を冬として達磨山の天気状況を統計調査しました。12月:一日当たりの降水量2,1mm 平均気温3,1℃ 最深積雪1cm 1月:一日当たりの降水量2,4mm 平均気温0,5℃ 最深積雪5cm 2月:一日当たりの降水量3,7mm 平均気温1,1℃ 最深積雪5cm となります。
この時期は、少し雪が積もりますが、この時期が達磨山登山ハイキングに訪れる人が最も多くなります。雪景色の富士山とこの雪が素晴らしいのでしょう。
達磨山の植物
達磨山は高山ではありませんので、高山植物はありません。しかし、この地方ならではの植物が、環境に合わせて自生しています。富士山の絶好展望台としられているこの地域では、マメザクラやアセビの自生地として有名です。マメザクラは別名ハコネザクラ・フジザクラとも呼ばれ、木の高さや花が可愛い桜です。
そのほかにミヤマクマザサ・アマギクマザサも群生しています。花は、黄色い花のダンコウバイや赤いドウダンツツジなど群生も見られます。その他たくさんの花があり、花時期に歩くのも楽しい山です。
達磨山周辺の温泉
伊豆と言えば温泉王国です。達磨山登山後に、ゆっくりと汗を流す事も可能です。道路網や鉄道網、そしてバス路線も整備されています。達磨山の近くの登山後に行ける温泉を紹介します。
修善寺温泉
伊豆の有名な温泉街で、達磨山の麓の温泉です。伊豆半島で最も歴史のある温泉で、日本の百名湯にも選ばれている温泉です。弘法大師が開いた温泉といわれ、弘法大師にちなんだイベントも行われています。修善寺温泉街となっており、もちろん日帰り入浴も可能となっています。
戸田温泉
だるま山レストハウスそばの県道18号線を修善寺と反対方面、海側に下った所にある温泉で、海のそばに露天風呂もあります。1986年に湧き出した新しい温泉で、泉質はナトリウム・カルシウム - 硫酸塩泉です。もともと漁港ですので、新鮮な魚料理が食べられます。戸田温泉街の中にも日帰り温泉もありますが、道の駅くるら戸田にも日帰り温泉施設があります。
達磨山周辺の観光スポット
達磨山は、観光スポットの多い伊豆半島にあります。登山ハイキングのコースタイムも短めですので、登山が終わったら観光もできます。達磨山の麓の戸田温泉と修善寺温泉の周辺の観光スポットを紹介します。
だるま山レストハウス展望台
登山口のある、だるま山レストハウスも一般の人には立派な観光スポットで、紅葉時期には展望台に、たくさんの観光客が訪れています。登山者も無料駐車場を使用するだけでなく、展望台からの眺望を楽しむのも良いでしょう。また、登山後に一息入れるのに絶好の施設です。
沼津市戸田造船郷土資料博物館
戸田温泉のそばにある沼津市戸田造船郷土資料博物館も観光できる距離あります。戸田は元々漁師町でしたので、漁に関する地元の人々の暮らしぶりや、造船に関する展示を行っています。日本の近代帆船などは、この地が発祥のようです。興味のある人は、登山後の癒しとなるでしょう。
また、深海生物館も併設されています。目の前の相模湾は、急激に深くなっており、深海生物の宝庫です。生き物好きの人なら、一度覗いて見てはいかがでしょうか。
世界一の花時計
戸田温泉の隣の土肥温泉に、世界一の花時計はあります。達磨山や戸田温泉と同じ伊豆市にあり、土肥温泉観光案内所の隣で、有名な土肥金山の前の松原公園内にあります。ギネスブックにも認定されています。達磨山から7kmもありませんので、花好きの人なら登山後に訪れても損はありません。
時間があるようでしたら、土肥金山にも、合わせて訪れてみてください。
竹林の小径
達磨山の麓、修善寺に竹林の小径はあります。修善寺温泉街の中を流れる桂川の岸の小径のことです。観光スポットとして、美しく整備されています。登山後、竹林の小径の竹ベンチに座り、川面を眺めながら、今回の登山の事を思うのも良いでしょう。時期になるとライトアップされ、観光客で賑わいます。
達磨山登山のまとめ
達磨山は全国的には有名ではありませんが、伊豆の山に通っている人にはお馴染みの山です。山頂まで、早い人で片道1時間くらいで登れます。しかし、急いで登らないでも、それほど時間は変わりません。
のんびりと富士山や紅葉を眺めながら歩くと、良い意味で味がある山といえます。時間的にもハイキングに丁度良いでしょう。登山道も、舗装路・芝生路など多くあり、初心者でも歩きやすい山です。