比叡山について
比叡山は、滋賀県大津市と京都市の間に位置します。比叡山は総称で、大比叡(848.3m)と四明岳(838m)の二つの山からなる双耳峰です。信仰の山で、山上には延暦寺、滋賀県側の麓には日吉大社があります。
比叡山を開いたのは伝教大師最澄です。法然、栄西、親鸞、道元、一遍、日蓮という各宗派の名だたる人が比叡山で修行している聖なる山でもあります。
比叡山といえば
比叡山といえば、「延暦寺」です。その境内は比叡山全域に及びます。延暦寺という名前の建物は実はないのです。比叡山の山域は約1700haあるのですが、その中に「東塔」、「西塔」、「横川」と呼ばれるいう3つの区域があります。
そこに点在する約100の建物の総称が「延暦寺」です。そこに点在する約150の堂塔の総称が「比叡山延暦寺」です。その中でも、「東塔」と呼ばれる区域にある根本中堂が延暦寺の中心になっています。1994年、古都京都の文化財のなかの一つとして世界文化遺産に登録されています。
比叡山登山について
比叡山へは、京都側からでも、滋賀県側からでも、麓から2~3時間で頂上まで行けます。ハイキングコースや京都一周トレイルというトレッキングコースも整備されてていて、地図を片手にルートを探るような難易度もなく、初心者でも手軽に行ける山です。
麓からはケーブルカーやバスが運行されています。また、比叡山ないでは、延暦寺の各地区を結ぶシャトルバスも運行されています。往路は徒歩で、復路は公共交通機関を利用するというような組み合わせもできます。
京都側からの比叡山登山
京都側から比叡山への登山道は雲母坂や八瀬から登るルートなど数か所あります。
ここでは、トレッキングを楽し見たい人のために修学院から雲母坂を登るルート、比叡山山頂まではケーブルカーを使い、山頂周辺をハイキングする八瀬からケーブルを使うルートを紹介します。どちらも登山口までのアクセスはよく、初心者向けの難易度で、難しくはありません。
①徒歩で比叡山登山(初心者コース)
修学院の登山口から雲母坂を登るトレッキングルートです。難易度は高くありません。
修学院から雲母坂を登るルート
修学院を出発して、まず、雲母坂の登り口を目指します。雲母坂の登り口から15~20分ほどは急登がありますが、初心者でも大丈夫です。大比叡までの地図上でのコースタイムは次のとおりです。地図上でのコースタイムであり、参考タイムです。現地の状況によって時間に差異があります。休憩を除いた時間です。
修学院⇒(25分)⇒雲母坂登り口⇒(30分)⇒水飲対陣跡⇒(50分)⇒ケーブル比叡駅⇒(15分)⇒標識「北山4」⇒(35分)⇒大比叡
修学院までのアクセス
修学院までのアクセス時間は次のとおりです。バスの所要時間は系統や道路事情により差異があります。時刻や運賃は各交通機関のホームページでご確認ください。
出町柳から | 叡山電鉄で約7分 |
JR京都駅前から | 京都バスで約45分 |
四条河原町から | 京都バスで約25分 |
修学院付近の駐車場
修学院付近には、公共の大きな駐車場はありません。コインパーキングはありますが、いずれも台数は少ないです。修学院から登山される場合は、公共の交通機関を利用されることをおすすめします。
②ケーブルで比叡山登山(もっと初心者コース)
ケーブルを使って登り、山頂付近をハイキングするルートです。ケーブルを利用するので難易度は低いです。
叡山ケーブルで高度を稼ぐ
ケーブルを使うので、初心者でも問題なく行けるハイキングコースです。ケーブル比叡駅まで来ると、大比叡までは1時間もかからず登れます。ケーブルの利用料金は「叡山ケーブル・ロープウェイ」のホームページを参考にしてください。
八瀬⇒(ケーブル)⇒ケーブル比叡駅⇒(15分)⇒標識「北山4」⇒(35分)⇒大比叡
八瀬までのアクセス
八瀬までのアクセス時間は次のとおりです。バスの所要時間は系統や道路事情により差異があります。時刻や運賃は各交通機関のホームページでご確認ください。
出町柳から | 叡山電鉄で約14分 |
JR京都駅前から | 京都バスで約53分 |
四条河原町から | 京都バスで約34分 |
八瀬付近の駐車場
ケーブル八瀬駅付近には、公共の大きな駐車場はありません。コインパーキングも少ないです。ケーブルを利用される場合は、公共の交通機関を利用されることをおすすめします。
滋賀側からの比叡山登山
滋賀県側からも比叡山への登山ルートはいくつかあります。その中でも、坂本の日吉大社の横にある本坂と呼ばれる坂を上るルートが麓からの登山ではよく利用されています。ここでは、トレッキングを楽し見たい人のために本坂を登るルートを紹介します。
また、本坂入口のすぐそばからケーブルカーが出ています。このケーブルカーを利用して比叡山の山頂まで登り、山頂周辺をハイキングルートを紹介します。どちらも登山口までのアクセスはよく、初心者向けの難易度で、難しくはありません。
①徒歩で比叡山登山(初心者コース)
坂本の日吉大社のすぐ横にある本坂と呼ばれる登山道を登るルートです。
琵琶湖を背にして比叡山を目指すルート
坂本から根本中堂を経て大比叡へ至るルートです。難易度は高くありません。雲母坂の登り口から15~20分ほどは急登がありますが、初心者でも大丈夫です。大比叡までの地図上でのコースタイムは次のとおりです。地図上でのコースタイムであり、参考タイムです。現地の状況によって時間に差異があります。休憩時間は含みません。
JR比叡山坂本⇒(10分)⇒京阪坂本比叡山口駅⇒(10分)⇒本坂入口⇒(80分)⇒法然堂⇒(10分)⇒根本中堂⇒(40分)⇒大比叡
坂本までのアクセス
坂本までのアクセス時間は次のとおりです。時刻や運賃は各交通機関のホームページでご確認ください。
京阪三条から京阪坂本比叡山口まで | 京阪電鉄で約40分 |
JR京都駅からJR比叡山坂本 | JR西日本普通列車で約17分 |
坂本付近の駐車場
ケーブル坂本駅付近に、ケーブル利用者専用の無料駐車場があります。無料の観光駐車場も付近にあります。「比叡山鉄道株式会社(坂本ケーブル)」のホームページに駐車場の案内があります。そちらも参考にしてください。紅葉の季節などは大変混雑します。混雑する季節には駐車場が満杯になることもあります。
②ケーブルで比叡山登山(もっと初心者コース)
ケーブルを使って登り、山頂付近をハイキングするルートです。ケーブルを利用するので難易度は低いです。
坂本ケーブルで高度を稼ぐ
ケーブルを使って登り、一気に延暦寺の東塔の区域付近まで行きます。ケーブルを使うので、初心者も大丈夫なハイキングコースです。ケーブル延暦寺駅まで来ると、根本中堂はすぐそばです。ケーブルの利用料金は「比叡山鉄道株式会社(坂本ケーブル)」のホームページを参考にしてください。
JR坂本⇒(10分)⇒京阪坂本⇒(15分)⇒ケーブル坂本⇒(ケーブル)⇒ケーブル延暦寺⇒(10分)⇒根本中堂⇒(40分)⇒大比叡
マイカーを使って比叡山登山
マイカーを使うと、そのまま比叡山の頂上付近まで登れます。ここまで来ると、初心者とか難易度とか関係なく誰でもが、延暦寺の散策を中心とした比叡山のハイキングを楽しめます。2つのドライブウェイは山頂でつながっており、相互に行き来できます。
比叡山ドライブウェイ
滋賀県大津市の田の谷峠から根本中堂や山頂方面に延びるドライブウェイです。地図で見ると、南から山頂目指して北へ延びるドライブウェイです。
各スポットに駐車場がありますので、マイカーを停めてゆっくりと延暦寺の参拝や比叡山内をハイキングされてはいかがでしょうか。利用料金等については、比叡山ドライブウェイのホームページで確認してください。
奥比叡ドライブウェイ
滋賀県大津市の仰木から横川区域を通り東塔区域に延びるドライブウェイです。地図で見ると、比叡山山頂の北東側から山頂方面雌延びる出ライブウェイです。利用料金等については、奥比叡ドライブウェイのホームページで確認してください。
こんな比叡山登山ルートも
京都市内の周りの山々をぐるっと回る京都一周トレイルというトレッキングルートがあります。比叡山を通るトレッキングコースとしては伏見稲荷駅からケーブル比叡駅までの「東山コース」があります。
東山をトレッキングで縦走する24.6kmのコースです。もう少し歩きたいというかたはこの京都一周トレイルでトレッキング挑戦してみてはどうでしょうか。京都一周トレイルについての地図など、詳しくは京都府山岳連盟のホームページに詳しく説明されています。参考にしてください。
比叡山延暦寺を巡る
延暦寺はとても広いので、延暦寺の3つの区域を歩いて回れば、立派なハイキングになります。比叡山の各地区間はシャトルバスが運行されています。帰りは、疲れているからバスに乗るという手段もあります。シャトルバスについては、運行時刻や運賃などは京阪バスのホームページで確認してください。
「東塔」区域
延暦寺の中心となる区域で、根本中堂、大講堂、戒壇院、阿弥陀堂などがあります。ケーブルの駅からも近い場所にあります。
「西塔」区域
西塔区域は東塔区域から、シャトルバスで約5分、徒歩で約20分です。釈迦堂を中心とした区域で、浄土院やにない堂などがあります。釈迦堂は、延暦寺のなかでは最も古い建物です。
「横川」区域
横川区域は少し離れています。東塔区域からシャトルバスで約15分、徒歩で約130分です。西塔地域からだとシャトルバスで約10分、徒歩で約110分です。西塔からだと、北へ約4kmほどです。横川は横川中堂を本堂とする区域です。恵心堂や元三大師堂などがあります。
まとめ
比叡山はアクセスも良く、初心者でも手軽に登れる山です。紅葉の時期などはドライブウェイやケーブルは大変混雑します。そんなときには、ゆっくりと景気を眺めながら、人込みを避けて歩いて登ることをおすすめします。ついつい、見逃してしまっているものにも、徒歩だったら、出会えるかもしれません。
比叡山登山情報はこちらもチェック!
こちらの記事もご覧ください。
比叡山の登山情報!初心者でも楽しめるルートから登山口へのアクセスをご紹介!
京都と滋賀にまたがる比叡山は、古来より信仰の山であり続けてきました。神社仏閣が多く集まり、古い登山道もあって見どころには事欠きません。そんな...
湖西線の駅です。