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DIYで内窓を作り!自作二重窓に必要な材料や作り方から参考例までご紹介!

寒い冬、窓から感じる冷気や窓枠が結露で水浸しになった経験はありませんか。断熱・結露対策には二重窓が一番です。内窓をDIYで作るのは大変に思いますが案外簡単に作れます。簡易内窓ではありますが防音対策にもなるDIY二重窓の作り方を材料揃えからすべてご紹介します。
更新: 2024年1月18日
風来坊タカ
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内窓とは

内窓(二重窓とも言う)とは窓のサッシを2枚重ねて、あいだに空間を設けて取り付けた窓のことです。寒冷地などでは断熱のために古くからすでに使われてきた工法ですが、最近は温暖地でも省エネのために使われるようになっています。

リフォームのための自作キットも販売されていて、手作りで簡易的に既存の窓に内窓を取り付けて二重窓にするタイプもあります。

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内窓の効果として

冬になると窓ガラスに水滴がたくさんついて、垂れた水でサッシフレームがびちゃびちゃになりひどいときはカビが発生した経験はありませんか。

リフォームしてサッシを二重窓にすれば、内窓に熱伝導率の低い材料を使用することにより結露の防止が期待できます。また2枚のサッシのあいだに空間ができることによる断熱効果、防音効果があります。

断熱効果により冷暖房もよく効いて省エネルギーにもなり、光熱費の抑制にも貢献します。

DIYで既存窓に内窓をつけて二重窓に

リフォームで既存の窓も状況により快適な二重窓にできます。

ただし既存窓内側の枠についているサッシのクレセントが最も出っぱった状態から簡易窓枠がはめられる程度の余裕があることが必要です。クレセントはロックを外すために回したときに取っ手が大きくはみ出てしまうタイプがあるので特に注意してください。

これが内窓のフレームや窓そのものに当たったりして回らなければ既存の窓が開けられなくなります。通常30mmくらいは余裕が必要です。

DIYで内窓を作ろう

DIYとはドゥーイットユアセルフの頭文字で「自分のことは自分でやろう」という意味です。

内窓をリフォーム業者に依頼すると使う材料や既存窓を残すかすべて交換するかにより相当幅はありますが、5万円から25万円というところです。自作キットを使う方法もありますがそれでも1万円から3万円位かかります。

この方法はあとで紹介します。手作りの自作二重窓にすれば1万円以内も可能です。ここではリフォームでDIY簡易内窓の作り方を紹介します。

いよいよDIY内窓の作成

決意ができたらリフォーム、いよいよ手作りでのDIY自作簡易二重窓の作成に取りかかります。

作り方の手順はまず最初に、
①窓の寸法を図る。
②材料を買いそろえる。
③工具を揃える。
④材料を既存窓のサイズに合わせて加工する。

⑤レールを取り付ける。
⑥内窓を取り付ける。
⑦微調整をする。

作り方はこの流れですが簡単そうで、これなら自作でDIYできそうですね。

既存窓の寸法を測る

既存窓の内枠の寸法を測りますが、コンベックスでできるだけ正確に測ってください。後で寸法違いのため隙間があいたりすると断熱効果も下がってしまいますし窓が外れたりすることがあります。

窓枠の内側で縦横の寸法を測りますが、窓枠は必ずしも真四角になっているとは限りませんので、上下端の横幅と左右端の高さに加え真ん中の縦横もそれぞれ測ってください。もし寸法に差異がある場合はパネルなどで調整しなければなりません。

DIYで手作りする内窓の材料を揃える

内窓のガラスの代わりにプラダン

DIYではガラスまで使うのは大層になるので代わりになるものとして、ポリカーボネート中空板やプラダンボール板などを使います。

ここでは一番手軽なプラダンボールを使用します。サッシガラスの代わりになりますので2枚の引き戸が必要なので、そのサイズを考慮して購入します。

プラダンボールなら薄いなりにも中空になっていますので断熱効果も十分ありますし、何と言っても安価で手作り感があり加工しやすいというのが利点です。加工には大型刃のカッターを使うときれいに切れます。

光モールのカブセ


光モールのカブセです。ホームセンターなどで販売されています。プラダンボールの縦に被せて簡易フレームとして使います。硬質PVCで長さは1mと1.82mの2種類が販売されています。

プラダンボールの厚みが厚い場合は9mmと12mmもありますので厚みを合わせて購入します。

光モールのガラス戸レール上側です。

光モールのレールの上側です。材質は硬質PVCで下側と比べて深さが深くなっています。1レーンの内幅は6mmになっています。このほかに4mm幅のものもあります。長さは1mと1.82mの2種類あります。両面テープは付属していませんので自作で貼りつけてください。

光モールのガラス戸レール下側です。

光モールのレールの下側です。材質は硬質PVCで下側と比べて深さが浅くなっています。1レーンの内幅は6mmになっています。このほかに4mm幅のものもあります。

長さは1mと1.82mの2種類あります。この商品も両面テープは付属していませんので自作で貼りつけてください。

光モールからレールとフレームのキットがあります。

株式会社光モールからまるでサッシのように見える内窓フレームセットHIがキットとして販売されています。これを使えば断熱効果も十分にあります。

上下のレールも含まれていますのでこのキットがあればあとは両面テープと隙間テープにあとガラス部分の代わりにプラダンボール板があれば材料が全部そろいます。このキットはDIYにはもってこいですが、後の別工程で使用しますので紹介として入れました。

DIYに必要な工具を揃える

ノコギリはプラスチック用を

工具類はホームセンターのDIYコーナーなどで販売されています。まずレールを切るためのノコギリが必要ですが、特に株式会社カクダイのスーパーソーがお勧めです。

これは水道の塩ビパイプを切るためのノコギリですがプラスチックや金属を切るのに目が細かくきれいに切るため抜群の力を発揮してくれます。ホームセンターなどで1000円前後で販売されています。

工具類を揃えましょう

カッターナイフは大型刃の物がいいです。切るときも一気に切るのではなく、しっかりと物差しで押さえて軽い切り方で何度も切るほうがきれいに切れます。あと両面テープや隙間テープ、コンベックス、やすりなども用意しておくべきです。

やすりは紙やすりが使いやすいです。200番から240番くらいのものがいいでしょう。物差しはプラダンを切るときに使いますので大きい物のほうがいいでしょう。ほかに切る場所に印を付けるためのマーカーなども必要です。

内窓をDIYで手作りする

この工程ではキットは使わずに簡易内窓をDIYで自作手作りすることに挑戦します。自作の場合材料費は安くつきますが、きれいに作らないと見栄えが悪くなるので寸法などは特に正確に作りましょう。

最初に内窓のプラダンボールをカットして加工します。カットには大きな物差しでしっかりと押さえて、大型刃のカッターを使うのがやりやすいです。

DIYで手作り内窓のパネルを切断

プラダンボール板をカットするには大型刃のカッターを使いますが、一度にざっくり切るのではなく、軽く何度も切ったほうがきれいにできるので大きな物差しをあてて慎重に同じところを数回にわけて切って下さい。

プラダンボールを「窓枠の内側で測った高さ-15mm」で切ります。横幅は窓の幅の半分に30mmプラスしたサイズでカットしてください。内窓は2枚必要になりますので同じものを2枚作ります。

DIY内窓のパネルを完成させよう


カブセをサイズに合わせ切断してDIY内窓のパネルに取り付けて完成させます。カブセを切るときは切り口をきれいにヤスリで削ってギザギザにならないようにしましょう。パネルのフレーム部分になりますので一番目立つ部分です。

先ほど「プラダンボール板を切った高さ-15mm」のサイズでノコギリで切り、左右両側にフレームの代わりとして、上に10mm、下に5mmの隙間をあけてカブセをはめ込んでください。この隙間はレールの中を通る部分になります。これでDIY内窓は完成です。

DIYでレールを加工する

DIYでレールを自作します。作り方は簡単です。光モールのレール上とレール下をそれぞれ測った横幅ちょうどの長さにノコギリで切ります。ギザギザにならないようにきれいに切ってください。あとはヤスリできれいに仕上げましょう。

上は深いほうです。間違えないでください。

DIY内窓のレールを取り付ける

二重窓のレールを窓枠に取り付けます。上は深いほうで下は浅いほうになりますので間違えないように薄手の両面テープでしっかりと貼り付けます。

上下貼り付ける時に位置を同じ場所になるように、また既存窓のクレセントのレバーが当たらない位置に慎重に張ってください。上下の位置が狂うと二重窓の開きが硬くなったり、すぐ外れたりしますので注意してください。

賃貸の方も大丈夫です

リフォームと言ってもこの作業には両面テープしか使いませんので、賃貸の方でも使える方法です。賃貸のリフォームの場合許されるのはネジ釘を使わないリフォームに限られていますが、この作り方ならネジや釘を使わないので大丈夫です。

でも念のため大家さんに確認するようにしてください。

DIY内窓を取り付ける

出来上がった内窓2枚をレールに取り付けます。レールは2連になっていますので既存窓に近い側のレーンから順番に、それぞれ上の溝からはめて上に押し上げながら下の同じ側のレールにはめ込みます。

2枚ともはめ込んだら左右にスライドさせてみてスムーズに動くか、外れないかを確認してください。左右のパネルの間や両端に隙間ができるようならば断熱効果が薄れますので隙間テープで調整してください。

これで簡易DIY手作り自作二重窓の完成です。こんな簡単な方法でも断熱効果や防音効果、結露防止効果が結構上がるものです。

でも同じDIYでするならもっとかっこよくと思う方々のために、次はキットを使ったフレームもあるグレードアップしたDIY内窓の作り方を紹介します。

キットを使って本格的なフレームのサッシを作ろう

先ほど紹介しました株式会社光モールの内窓フレームセットHIのキットを利用して作ります。これも手作りになりますので、まるで業者に頼んでリフォームしたという感じに思えるほど、しっかりとリフォームした感がある出来栄えになります。

キットのフレームを使って内窓をDIY

光モールの内窓フレームセットHIのキットはパネルはついていませんが、パネル用のフレームとレール上下、横カバーがセットされています。揃える工具類は先ほどと同じもので大丈夫です。

あとはパネルの代わりにプラダンボール板を用意してください。手作りでリフォームしたわりにはすっきりとした感じがとてもよく出ますし、断熱効果も十分に得られる商品です。これから作り方を手順どおりに紹介します。

フレームセットの内容です

左の写真が内窓フレームセットHIに入っている材料です。写真左から4本がパネルフレーム、次に下レール、横カバー、上レールの順となります。取り付けできる既存窓の縁はクレセントの位置を考えて、あと35mm以上の余裕が必要です。

また左右の幅に寸法差が3mm以上ある場合は窓枠の修正が必要です。

横カバーの切断と取り付け


いよいよリフォームの開始です。まずは既存窓の左右の端の高さをコンベックスで正確に測ってください。その高さと同じサイズで横カバーを切断して2本作ります。

両面テープはできるだけ薄手の物を使用したほうがカットするサイズに影響が少ないので薄手で強力なテープを使い、左右両側にそれぞれしっかりと貼り付けます。

上下レールを切断します

サッシの上下レールを切断します。貼り付ける時は先ほど取り付けた横カバーの内側に取り付けますので、その分を考えて切断しますから実際の窓枠内寸を正確に測ってください。

サッシの上下レールの切断は測ったサイズの内寸から3mm小さい寸法で材料の上下レールをそれぞれ切断します。切断にはプラスチック用のノコギリを使ったほうが切り口がきれいにできます。

上下レールを取り付けましょう

サッシの上下レールの取り付け方です。サッシの上下レールを取り付けるときは位置がずれないように慎重に取り付けてください。特に左右の端がきれいでないと目立ってしまいます。

上下がずれていたり波打ったように張り付けたりすると、窓が動きにくくなったりすぐ外れたりとトラブルの元になります。取り付けにはやはり薄手の強力な両面テープをご使用ください。

プラダンボールを切断

パネルの作り方です。先ほど測った高さと幅をもとにサイズを決定します。プラダンボールのサイズは高さから27mmを差し引いたサイズと、横幅を「÷2」して7mmを引いたサイズです。このパネルを2枚つくります。

プラダンボール板を切断するときは大型刃のカッターを使用して、大きな定規を当てがって一気に切るのではなく軽い目に何度も切ってください。特に角は直角になるように切ってください。ここがきれいでないと隙間ができて断熱効果や結露防止に影響します。

パネルフレームの切断と取り付け

サッシのパネルフレームの材料は縦横4本ずつ必要です。縦のフレームの作り方として、サイズは測った高さから7mmを引いた寸法で4本、横のフレームは幅を「÷2」して47mmを引いた寸法で4本作ります。

切断にはスーパーソーのようなプラスチックが切断できる刃の細かいノコギリを使用してください。切り口がきれいになります。切ったフレームをパネルに差し込んでサッシ部分の完成です。

DIY内窓をレールにはめ込む

パネルフレームを内窓にはめ込みます。既存窓に近いレール溝から順番に上のレールに入れて、少し持ち上げ気味にしながら下のレールにはめ込みます。

閉めた状態で隙間があれば断熱効果や結露防止に影響がありますので、隙間テープを使って調整します。これでDIYキット利用の手作りDIY二重窓の完成です。作り方は以上です。

まとめ

既存の窓もこれで簡単に二重窓にできることがわかりました。方法はほかにもたくさんあるとおもいますが、まず安価で自作できるということを中心に考えて紹介しました。

DIY経験のない方も道具さえそろえば十分にできる方法ですので、断熱効果、防音効果、結露防止と生活するのにとても重要な悩みが解消できますので一度挑戦してみてください。みなさんもDIYで快適な生活を送ってください。