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車のタイヤの空気圧チェック!適正な空気圧などの点検方法や入れ方をご紹介!

車のタイヤの空気圧チェック方法を紹介します。日ごろから車を弄っている方は定期的に車のタイヤの空気圧を点検・チェックする習慣がありますが、タイヤの空気圧を定期的にセルフチェックすることでタイヤ・燃費・乗り心地が良くなるのです。
2020年8月27日
tryyua
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はじめに

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タイヤの空気圧は目安になっているかどうか定期的に点検・チェックすることが大切な要素です。今回は車の乗り心地にも大きく関係する空気圧のチェック方法やその仕組みをご紹介します。高めの空気圧や低めの空気圧などいろいろありますが、どのように調整すればよいのでしょうか。

車のタイヤ空気圧とは

タイヤ内の空気の圧力

車のタイヤ空気圧とはタイヤ内にある空気の圧力を示す言葉です。車にはタイヤが4本付いていますが、それはタイヤ4本で1トン以上ある重量物を支えるということを示します。車に取り付けられたタイヤが空気圧不足の状態になると、タイヤは車両の重量に負けて必要以上にタイヤが潰れることとなるのです。車はタイヤが必要以上につぶれた状態で走ることを考えて設計されておらず、乗り心地の悪化や燃費悪化が懸念されます。ですのでタイヤ内にはある程度の空気圧が必要になるのです。

タイヤ空気圧の単位

タイヤ空気圧の単位として使われているのはkPa(キロパスカル)とkgf/㎠(キログラムフォース)という単位です。kPaはSI単位という国際単位に基づいて表されている単位で、1993年に新計量法が施行された6年後の1999年にはこの単位への完全移行が行われました。kgf/㎠はSI単位に移行する前に日本国内で使われていたMKS重量単位の空気圧表示です。1kPaの圧力とは1㎡に1N(ニュートン)の力が働くことを示し、1kgf/㎠をkPaに換算した場合は98.0665kPaとなります。今のところ、日本国内では両表記を併せて行っているようです。

車のタイヤ空気圧関連部分の構造

エアバルブを通じて空気を入れる

車のタイヤ空気圧関連部分として必ずチェックしたのはエアバルブです。タイヤに空気を入れるにはホイールについているエアバルブを通じて空気を送る必要があります。エアバルブと呼ばれるゴムと金属で構成されるバルブ機構にエアー充填用のエアホースを差し込むことで空気を送ることができるのです。空気圧の点検・チェック・入れ方や使い方を知るうえでは必ず覚える必要のある部品にあります。ホイールからタイヤを取り外す際にはエアバルブ内のバルブコアと呼ばれる部品を専用工具で取り外して完全に空気を抜きます。

エアバルブの種類

エアバルブの種類はゴムバルブ(スナップインバルブ)と金属バルブ(クランプインバルブ)の2種類です。ゴムバルブはメーカーの純正ホイールの多くに採用されてるバルブタイプで、構造上ゴム素材を多く使っていてエア漏れがしにくいというメリットがありますが、一方でゴム素材のため経年劣化が進むというデメリットもあります。金属バルブは高価格ではありますがバルブ本体の破損がなければパッキン交換のみで繰り返しよう出来るメリットがあり、社外ホイールに多く使われています。

車のタイヤ空気圧の目安

車ごとに目安・適正値が決められている

車のタイヤ空気圧の目安ですが、実は車ごとにタイヤ空気圧の適正値がメーカーによって定められているのです。その目安である適正値をチェックするには車両に貼られている適正値のラベルを探す必要があります。そのような空気圧は車両指定空気圧と呼ばれており、運転席のドアやBピラー下部分に貼られていることが多いです。

ラベルに載っている情報

上記で紹介したラベルには、純正タイヤとスペアタイヤのタイヤサイズ及びそれらの適正空気圧がキロパスカルとキログラムフォースで表示されています。定期的にタイヤの空気圧点検・チェックを行う際にどれくらいの空気圧を入れればよいのかわからない時、まずはこのラベルを探して車両指定空気圧を把握しておきましょう。なお車両指定空気圧は純正タイヤサイズのみ有効であり、サイズの違うタイヤを履いている場合には目安にはなりますが、調整が多少必要となります。

車のタイヤ空気圧の点検方法

エアゲージをバルブに差し込んでゲージを見る


車のタイヤ空気圧の点検方法は簡単です。空気圧を測るためのエアゲージと呼ばれる工具を使います。エアゲージのホース先端部分をホイールのバルブにまっすぐ当ててください。まっすぐな入れ方だと空気が抜ける音がすることなく、メーターにタイヤの空気圧が表示されます。バルブに対して斜めにエアゲージのホース先端部を当ててしまうと空気バルブから抜けてしまうので点検などの時に入れ方には気を付けましょう。エアゲージに示された空気圧が少なければ充填機で充填してください。

点検時にエアゲージを使って空気を抜くことができる

タイヤ空気圧が適正値よりも高めだった場合にはエアゲージを利用して空気圧を下げることができます。高め時に空気圧を下げる時の使い方ですが、エアゲージをバルブにまっすぐ当てている状態で取っ手部分のレバー(ないしはボタン)を押してください。エアゲージを見るとタイヤ空気圧が下げっていることを確認できます。ゲージの目盛りをチェックしながら、高めの状態から規定値まで空気圧が下がるように調整しましょう。

車のタイヤ空気圧を調整するメリットその1

燃費の悪化を防ぐ

車のタイヤ空気圧を調整するメリットその1は燃費の悪化を防ぐことです。燃費とタイヤ空気圧が関係している理由はタイヤが摩擦を生みだすものということが関係しています。タイヤと地面が接する面積ははがき1枚分と言われているのは有名な話ですが、これを基準に考えると、適正空気圧よりも低い空気圧にするとタイヤが地面と接する面積が増えて地面との摩擦が増えてしまうのです。

摩擦する分だけ負担がかかる

タイヤが地面と摩擦することに変わりはありませんが、適正空気圧において設置している面積よりも大きい面積でタイヤの摩擦が発生すればその増加した分だけ車に負担がかかることとなります。そのような使い方をしていると車が重たくなって燃費悪化につながるのです。

高めだと偏摩耗

接地面積が少なくなるといってタイヤの空気圧を高めにしてしまうとタイヤの編摩耗を引き起こしてしまいます。高めに空気圧を入れることが効果的な場面もありますが、基本は車両指定空気圧にしておくことが無難です。荷物を多く積むときにエアーを高めにすると燃費悪化を防ぐことができます。高めにするときにはタイミングが大切なのです。

車のタイヤ空気圧を調整するメリットその2

乗り心地をよくする

車のタイヤ空気圧を調整するメリットその2は乗り心地をよくすることができる点です。タイヤに入っている空気圧の違いで車の乗り心地は大きく変化します。特に、高めの空気圧で車を運転していると段差・ギャップの上を走る際に車が大きく反応するのです。反対に空気圧が低めになっているとコーナーリング中などにタイヤが必要以上に潰れてしまっている感覚を感じます。

乗り心地・性能を考慮した車両指定空気圧

上記で紹介した車両指定空気圧の数値にタイヤの空気圧を揃えておけば間違いありません。個の空気圧であれば性能も乗り心地も両立できるはずですから、基本はこのタイヤ空気圧を目安に点検・チェックをしてください。もし社外ホイールや純正タイヤサイズと異なるタイヤを履いている場合、そのタイヤに適した空気圧を業者に確認するないしは調べるようにしましょう。

車のタイヤ空気圧を調整するメリットその3

スポーツ走行をより楽しむことができる

車のタイヤ空気圧を調整するメリットその3はスポーツ走行をより楽しむことができる点です。街乗り程度であれば車両指定空気圧で走行していれば十分ですが、サーキット走行やジムカーナ、強いては峠道・山道でのワインディングの際に空気圧をその日のコンディションやセッティングに合わせて調整することで性能を十分に生かすことができます。

基準値・目安として利用できる車両指定空気圧


スポートドライビングでタイヤサイズの違うタイヤなどを使用する場合でも、車両指定空気圧を基準値・目安として空気圧セッティングに利用することができます。常套手段としては、車両指定空気圧でまずはスポーツ走行を行い、その感覚をつかんでから最大0.3kgf/cm2の間で空気圧を増減させる方法です。サーキットないしはストリートでスポーツ走行をする機会にはタイヤの空気圧を調整してみましょう。

車のタイヤ空気圧を調整しないデメリットその1

タイヤの劣化が進む

車のタイヤ空気圧を調整しないデメリットその1はタイヤの劣化が進むことです。タイヤが常に適正値にある場合は問題ありませんが、バルブの劣化具合や空気圧の自然現象などで空気圧が低下する場合があります。車両指定空気圧に満たない(空気圧が少ない)ような空気の入れ方やタイヤの使い方をしているととタイヤの編摩耗や段差でのコード破損、タイヤ発熱量が過剰になって破損するなどして本来の速度以上にタイヤの劣化が進んでしまうのです。

空気圧を入れすぎないようにしよう

走行中にタイヤの空気圧が高くなってしまう心配もあります。水滴がタイヤ内部に侵入して熱を持って気化してしまうと、走行中にタイヤの内圧が高くなることはありますが、それを除けば空気を入れすぎない限りタイヤ空気圧が高くなることは考えにくいです。しかし、偏平タイヤを履いている場合は最大でも0.6くらいあがることはあるため偏平タイヤを履いた時には一度セルフスタンドなどで点検してみましょう。

車のタイヤ空気圧を調整しないデメリットその2

乗り心地や燃費の悪化

車のタイヤ空気圧を調整しないデメリットその2は乗り心地や燃費の悪化です。タイヤの劣化が通常より早くなるということは、本来されるべき使い方でタイヤが使われていないことを示します。不適切なタイヤの使い方は寿命だけでなく乗り心地や燃費を悪化させる一因にもなるのです。たかがタイヤの空気圧とかんじるかもしれませんが、されどタイヤの空気圧です。

空気圧を調整するだけでかなり変わる

街乗りで使っている車で、最近車が重たく地面にべっとりとしている、べっとり感はないけれど段差で車が跳ねるようになった、燃費が当初よりも悪くなっている、ということを少しでも感じたら空気圧調整で解決できる可能性があるということです。誰でも乗ったことのある自転車でも空気圧が少ないときと適正な時のペダルの漕ぎやすさが全く違うように、車もちょっとした空気圧の調整だけで性能が大きく変わるのです。

車のタイヤ空気圧の減少具合

10~20kPaの空気圧が1つで減っていく

車のタイヤ空気圧が減少する目安ですが、期間の目安は1月と言われています。この1月の間にタイヤ空気圧は10-20kPaほど減少すると言われており、車両指定空気圧200kPaの車で考えれば5-10%ほど減少しているのです。もし1月でタイヤ空気圧が20kPaも減少していたら、2か月後には最大40kPaのタイヤ空気圧が減少してタイヤ空気圧は160kPaとなってしまいます。

タイヤが温まると空気圧は高くなる

同じサイズの同じタイヤ同士で同じ空気圧に設定しても、タイヤが温まると空気圧は高めになります。タイヤの使い方や空気の入れ方が理由ではなく、これは温まると膨張するという空気の原理が理由です。出かける前に正しい空気の入れ方・工具の使い方で空気をタイヤに入れて空気圧をエアゲージで測り、出先で温まったタイヤの空気圧を測るといくらか上昇します。次第に空気が安定して上昇しなくなります。

車のタイヤ空気圧を調整できるところその1

整備工場やタイヤ専門店

整備工場やタイヤ専門店であれば車のタイヤ空気圧を調整することができます。愛車の整備を民間整備工場やディーラーなどに依頼している方であれば整備の際にタイヤ空気圧を見てもらっていることが多く、定期的に整備で持ち込んでいるならタイヤの空気圧も点検されているはずですから安心して良いでしょう。

セルフでできない

しかし、これらでは自分でタイヤの空気圧調整をできません。空気をタイヤに充填するためにはエアーコンプレッサーやエアーチャックなどが必要となり、DIYなどで使っている方でなければ持っていることは少ない工具となるのです。セルフでやりたい場合にはこれらの工具一式を貸し出しているところへ行く必要があります。


車のタイヤ空気圧を調整できるところその2

セルフガソリンスタンド

車のタイヤ空気圧を調整できるところ2つ目はセルフガソリンスタンドです。ガソリンスタンドではタイヤ販売を行っているところがあるようにタイヤ空気圧の調整も行う設備が揃っている店舗が多くあります。特にセルフガソリンスタンドではエアゲージや専用の充填工具も一式揃っているのでタイヤの空気圧調整をセルフで行うことができるのです。

セルフガソリンスタンドで借りられる工具一覧

セルフガソリンスタンドではタイヤの空気充填に使用する空気入れ機器のタイプが大きく2種類あり、どちらかまたは両方置いてあります。1つは持ち運び可能なエアタンク型機器でエアゲージで空気圧を確認しながら空気入れることが可能です。もう1つは据え置きプリセット型と呼ばれるもので、エアホースを必要な長さだけ伸ばしてタイヤまで持っていき空気を入れます。どちらもセルフサービスですが、プリセット型を使った入れ方は事前に入れる空気圧を設定する必要があるので入れ方・使い方が少し異なります。

車のタイヤ空気圧に窒素ガスを使う方法

元はレース車両で使っていた方法

車のタイヤに空気を入れる代わりに窒素ガスを充填する方法があります。タイヤに窒素ガスを充填する方法は元々レース車両などに使われていた使い方です。入れ方が通常のタイヤの空気入れとは違い、一度タイヤの空気をすべて抜き取ってから充填しなければなりません。もともと空気中にも窒素がありますので(空気の8割ははそもそも窒素)タイヤに窒素ガスを入れることに問題はありません。

空気圧が下がりにくい

窒素ガスを充填するとタイヤの空気圧の自然減少量が少なくなります。窒素ガスを使用すると空気圧が下がりにくい理由は窒素ガスがタイヤを通り抜けにくい物質だからです。窒素ガスに対して空気はタイヤを通り抜けにくく、そのため上記で紹介したようにタイヤの空気圧が減少してしまいます。燃費にも良いと言われていて、その理由は窒素ガス充填のタイヤの転がり抵抗がより低いからです。

本当に有益な方法なのか

ここで考えておきたいことは窒素ガスを充填することが有益かどうかということです。窒素ガスを充填しなくても今まで通りの入れ方・器具の使い方でタイヤに適正値の空気圧まで空気を入れれば、タイヤそのものが悪化していない限り性能を発揮してくれます。窒素ガスの充填にはタイヤ4本で2,000円の費用が相場となっており、高めでなおかつ、窒素ガスの場合一度タイヤ内の空気をすべて抜いてから充填するという面倒な入れ方です。また、自宅に窒素ガスを置いておくのも不便です。普段使いには向きませんが、こだわりを持ってタイヤ性能を最大限に発揮したいのであれば選んでも良いでしょう。

まとめ

タイヤに空気を入れることは難しくありません。空気圧の目安や正しい工具の使い方を理解して何度か作業を行えばそのうち覚えられます。まずはエアゲージを購入して愛車の空気圧を測定してみましょう。エアーコンプレッサーを小型サイズでも購入すると便利ですが、スペースを取るので最初はセルフガソリンスタンドのものを使用していれば十分です。空気圧をチェックするようになればタイヤの使い方にも意識するようになり、乗り心地や燃費により敏感にあることができます。小さいことからDIYを始めてみましょう。