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間ノ岳のルートを難易度別に解説!標高日本3位を誇る百名山の縦走コースとは?

間ノ岳(あいのだけ)という山をご存知でしょうか?富士山、北岳に次ぐ日本の山の標高第3位を誇る南アルプス北部にある日本百名山及び山梨百名山に選定されている山です。今回はそんな間ノ岳のルートを難易度別に解説し、安全に登山するための情報をご紹介します。
2020年8月27日
たかきち
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間ノ岳(あいのだけ)とは

間ノ岳(あいのだけ)とは南アルプスにある山梨県、静岡県、長野県をまたぐ白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳・)と呼ばれる標高3000m級の山々が並ぶ山々の一つで、北岳と農鳥岳の間にあるから間ノ岳と呼ばれています。日本の山の標高では富士山、北岳の次の奥穂高岳に並ぶ3番目の(3189.5m)標高を誇っていて、複数の登山ルートとその難易度から多くの登山者に非常に人気があり、毎年シーズンになると登山者たちが賑わう山です。

なぜ間ノ岳が人気なのか

間ノ岳はビギナーからベテランまで多くの登山家に非常に人気の山です。

間ノ岳の魅力①山頂からの絶景

標高の高い山々の日本アルプスにある間ノ岳は山頂から見下ろす風景は絶景の一言です。天気がよければ富士山も見え、頂上からの日本アルプスの稜線も大変美しく、名峰を360°見渡せるので感動する事間違いなしです。

間ノ岳の魅力②豊かな動植物

間ノ岳はもちろん周辺の山々には豊かな動植物たちがいます。ニホンザル、ニホンジカ、ツキノワグマなどに加え、高山地帯には国の特別天然記念物のライチョウを見ることもあります。7月頃から9月末頃には標高の高い山ならではの高山植物のキタダケソウ、マムシグサ、ミヤマカラマツ、ミヤマハナシノブ、ハクサンイチゲ、オヤマノエンドウなどの綺麗な花草に出会えるでしょう。

間ノ岳の魅力③アクセスのしやすさ

間ノ岳へ向かう登山ルートは北岳側と農鳥岳側がありますので、間ノ岳へのアクセスとはつまり北岳へのアクセスか農鳥岳へのアクセスとなります。どちらも公共の交通機関が整備されていますので大変アクセスしやすくなっています。

間ノ岳の魅力④美しい満天の星空

間ノ岳には一泊二日以上の縦走コースをおすすめしているので山中での宿泊になります。山小屋に泊まるにしても、自身でテントを用意してテント場で泊まるにしても、夜の山の星空は日中の絶景に負けないくらい感動する事でしょう。標高が高く空気が澄んでいるので星が手に届くかのような距離感を体験できると思います。もちろん天気が良いことが条件ですが、縦走するほどの山に来たのならその非日常的な星空を間ノ岳の魅力の一つとして感じてほしいです。

間ノ岳の魅力⑤多彩なルート

間ノ岳には様々なルートがありますが、間ノ岳のみを登頂するというのはあまり一般的ではありません。というのも北岳、農鳥岳という標高の高い名峰に挟まれていて、白峰三山という総称から一つの山だけでなく隣の山も含めて縦走で登山するルートが一般的です。とはいえ一般的なのは二つの山を縦走するくらいで、北岳、間ノ岳、農鳥岳の三山を一度に縦走して全て登頂するのは非常に難易度も高く、また、二つの山を縦走する場合でも日帰りを考えている場合などはそれなりの準備と覚悟が必要になります。

間ノ岳の多数ある登山ルートをご紹介

間ノ岳への登山ルートは一般的には一泊二日コースですが、日帰りで行くことも可能です。どちらも入念な準備をして万全の態勢で挑みましょう。登山初心者でも安全に、ベテラン登山家でも満足のいくような代表的なコースをご紹介します。

間ノ岳登山ルート 北岳から間ノ岳へ①

白峰三山の間ノ岳は北岳側からのコースと農鳥岳側からのコースがおすすめです。まずは北岳側からのコースをご紹介します。北岳の登山口は山梨県北西部の「広河原」と呼ばれる場所です。そこから「大樺沢(おおかんばざわ)二俣」と呼ばれる場所を経由し、「八本歯コル」と呼ばれる場所を超えて北岳の山頂へ、ここまでで登山口から6時間弱です。しかし間ノ岳を目指すのであれば「八本歯コル」から北岳山頂へは向かわずに南の間ノ岳方面へ縦走し「北岳山荘」で一泊。翌日「北岳山荘」から中白根山の縦走コースを進み間ノ岳山頂というコースになります。戻りは北岳山頂を縦走するといいでしょう。比較的登りやすいので難易度もそれほど高くないです。

間ノ岳登山ルート 北岳から間ノ岳②

先述の北岳ルートは別ルートもあります。同じく「広河原」の登山口からスタートして暫くすると「大樺沢二俣」方面ではなく「白根御池小屋」方面へ向かうコースがあります。こちらは樹林の中を歩くため景色はそれほど変化はありません。初心者の方は「大樺沢二俣」方面のコースの方が川も流れていて、所々樹林の切れ目もあるので変化が楽しめるでしょう。「白根御池小屋」から先は「草すべり」と呼ばれる急こう配な登山道ですが高山植物がたくさん生えているコースを行くか、「大樺沢二俣」コースに行くことができます。「草すべり」コースでは「北岳肩ノ小屋」を通るため、ここで一泊してから北岳山頂を抜けて間ノ岳縦走を目指すのがいいでしょう。こちらのルートもそれほど難易度は高くありません。もしご来光を見たいのであれば「北岳山荘」から見るよりも「北岳肩ノ小屋」から見た方が北岳の山陰にならないのでおすすめです。

間ノ岳登山ルート 農鳥岳から間ノ岳


南の農鳥岳からのルートです。山梨県早川町にある奈良田の登山口から登山道へ向かいます。奈良田第一発電所のトンネルを抜け吊り橋を渡るといかにもな登山道になります。沢を吊り橋や丸太橋で渡ったりするので比較的涼しく快適に登れるでしょう。さらに沢沿いを進んで行くと突然「大門沢小屋」が現れます。その後「大門沢降下点」へ向かって傾斜のきつい上り坂が続きます。途中ロープのある個所もありますが比較的危険も少ないです。「大門沢降下点」を抜け農鳥岳、西農鳥岳を超えれば「農鳥小屋」がありますのでこちらで一日目は終了となります。二日目の間ノ岳山頂は小屋から比較的近いのであっさりと登頂できるでしょう。北岳ルートに比べると滑りやすい箇所も多く難易度は若干上がります。

間ノ岳登山ルート 日帰り

難易度は非常に高いですが日帰り登山も可能です。日帰りのルートは北岳側の「広河原」の登山口からがおすすめです。往路と復路で「八本歯のコル」コースと「白根御池小屋」コースを分けて行けば風景の変化も楽しめます。ですが普通なら一泊二日の工程ですので、日帰りとなると朝もそれなりに早くスタートしなければならないし、移動時間も長くなります。日帰り登山の難易度が上がる理由としては健脚は当然ながら登山経験も豊富でないと登山途中で日が暮れて歩けなくなってしまう可能性もありますし、天気の状態も良くないといけません。さらにタイムアタック気味なスピードを求められるのと、休憩時間をあまり取れなくなってしまうなどがあげられます。初心者の方は無理に日帰りせず一泊二日の工程をおすすめします。

間ノ岳登山ルート 白峰三山踏破

白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)の縦走ルートです。こちらも当然難易度は高く日帰りは無理なので初心者の方はゆとりをもって2泊3日、ベテランの方でも1泊2日の工程をおすすめします。ここでは北岳側からのルートをご紹介。まず「広河原」の登山口からスタートして「北岳山荘」を目指します。コースは「八本歯のコル」コースでも「白根御池小屋」ルートでもお好みで構いませんが「北岳山荘」に着く前に北岳は登頂しておきましょう。2日目に「北岳山荘」から間ノ岳山頂を縦走し、さらに超えて隣の農鳥岳縦走へ、その後「大門沢降下点」を経由し奈良田登山口へ下山します。2泊3日の場合はまず「白根御池小屋」で一泊、続いて間ノ岳と農鳥岳の間の「農鳥小屋」で一泊、3日目に奈良田登山口へ下山するのが良いでしょう。

登山準備は大切

登山をするのなら下準備は非常に大切です。登山道具、工程、登山届、地図確認、食事、交通機関、服装、登山当日の天気の確認、身体作りなど細かく言うと結構なボリュームになりますので、決して思い付きでスマホゲームの無課金ユーザーのような装備での登山はしないようにしましょう。特に難易度も標高も高い南アルプスの間ノ岳ではしっかりとした準備をすることで難易度も危険度もぐっと低くなります。

間ノ岳登山のための登山道具

まずは登山道具です。間ノ岳を目指す白峰三山の縦走コースだと1泊2日の工程になりますので難易度も決して低いとは言えません。当然登山道具も増えてきます。ザック、ザックカバー、登山靴、カッパ、水筒、ヘッドランプ(予備電池込み)、登山用地図、腕時計、タオル、ティッシュ(トイレットペーパーの芯を抜いた状態で持っていくと便利)、エマージェンシーシート、健康保険証のコピー、ビニール袋、行動食、ここまでが日帰りの道具です。推奨は一泊2日の縦走コースなのでこれに加えてテント泊ならテント、シュラフ、マット、バーナー、コッヘルなどが加わります。

ザック選びのポイント

ザックとは登山用のリュックサックのこと。他にはバックパックとも言いますね。色々なアウトドアブランドから様々なザックが販売されていますが初心者の人にはどれがいいか分かりません。基本的には実店舗に行って実際に背負ってみてフィット感を確認するのが一番です。フィット感が分からなければ店員さんに聞けるのも実店舗の良さですね。個人的には険しい道を歩くため、動くたびにザックが揺れると体力的にもしんどいですし快適性も損なわれますので、ウエストベルトと胸のあたりにあるショルダーハーネスは必須です。また一泊二日には最低でも40Lの容量は必要です。あとは雨蓋があるものや収納力の優れたものなどがありますので好みで選びましょう。

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出典:Amazon

登山靴選びのポイント

登山靴もザックと同じく重要です。合わない登山靴だと登山中に靴擦れを起こしたりして悲惨な思いをしてしまいます。種類はハイカット、ミドルカット、ローカットとあり、足首周りの保護力の違いやソールの固さなどが異なります。選び方としてはつま先側で合わせます。その際にかかと側に指が一本分入ればちょうどいいでしょう。実際に履いて歩くときは指一本分のゆとりが足の爪を守ります。

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登山道具を揃えるのはお財布的に厳しいという人のために

登山道具は安くはありません。初心者の方が急に一式揃えるというのもなかなかハードルが高いでしょう。しかしご心配要りません。最近は登山グッズをレンタルしてくれるサービスもあるんです。

初心者の人やお試しで登ってみたいという人はレンタルサービスを利用してみよう

最近のレンタルサービスは自宅まで届けてくれたり、現地で返却できたりと、どんどんサービスが充実してきています。アウトドアならほとんど網羅していて登山のみならずキャンプ用品やカメラなどもレンタルしているお店もあったりです。実店舗では試着もできますし、店員さんのアドバイスを聞くこともできます。初心者の人はいきなり大金を使って一式揃えなくてもレンタルで登山の良さを知ってから、徐々に道具を揃えてもいいかもしれません。

間ノ岳登山のための工程

先述しましたが間ノ岳のみの登山は一般的ではありません。初心者の方は北岳側からの縦走か農鳥岳側からの縦走になると思いますが、どちらのルートでも必ず工程を考えておきましょう。登山口から間ノ岳山頂まで行って更に下山までのコースを確認し、途中の休憩ポイントやそこまでの移動時間を決めておきましょう。同時に登山届も作成して提出しましょう。間ノ岳登山での北岳ルートなら「広河原」にインフォメーションセンターがあり、農鳥岳ルートでも奈良田からの登山口から林道を抜けた先の休憩小屋に登山ポストがあるのでそこで提出可能です。

出典: http://www.minamialps-net.jp/data/article/1094.html

野呂川広河原インフォメーションセンター

なぜ登山届を提出するのか?

登山届を出す理由ですが、ざっくり言えばマナーだからの一言です。しかしその意味をしっかりと認識することで山の事故や遭難を防ぐことにつながります。


緊急時の捜索活動がスムーズになる

万が一登山中に事故にあい遭難したとします。その場合同行者がいれば警察や消防に連絡をしてくれるかもしれませんが、最近は登山ブームもあり単独での登山者もチラホラ見ます。単独登山で事故や遭難にあった場合はどこの登山口から入山したか?どこの小屋やテント場に泊るか?どんな服装か?など不明な点が多く、捜索活動のスピードに影響が出ます。さらに本来ならば必要のない山域も捜索してしまい捜索費用が増えてしまう可能性もあります。万が一の時の捜索活動をスピーディに、且つ最小限に行うために登山届は必要となります。

きちんとした工程が考えられる

登山届には人数、登る登山口から下山口を含む工程、日帰りなのか山で泊まるのか、泊まるのなら泊る場所(山小屋orテント場)、服装、緊急連絡先など記入項目があります。工程を考える際に地図を見てルートを確認したり、ネットで情報を得たりと自ら調べようとするため、自然と計画的な登山になります。登山届を書くことは無計画登山を防ぐ意味もありますので標高が低い山でも必ず提出するようにしましょう。

間ノ岳のための行動食

登山時の行動食は非常に大切なので必ず持っていきましょう。登山は有酸素運動ですので空腹や栄養不足だと血糖値が下がって低血糖状態になります。これは所謂ガス欠状態と同じでハンガーノックといい、歩くこともままならない状態です。歩けないということは遭難につながるので、そうならないように日帰り登山だとしてもできる限り行動食を摂るようにしましょう。

行動食は何でもいい

行動食で人気なのはミックスナッツ、チョコ、飴玉、羊羹、カロリーメイト、おにぎり、菓子パンなどですが、高カロリーであれば基本的には何でもOKです。袋に詰めて手軽に食べられる高カロリーな物と覚えておきましょう。

間ノ岳のためのアクセス方法

間ノ岳への交通アクセスはマイカーか電車やバスの公共の交通機関を使います。マイカーでのアクセスの場合はマイカー規制などの期間及び時間帯など、公共の交通機関でのアクセスの場合は時刻表などを調べていきましょう。とくに公共の交通機関を利用する日帰り登山の場合は時刻確認は必須となります。

北岳ルートへのアクセス①マイカーでのアクセス

北岳ルートへの登山口「広河原」に通じる県道は6月下旬から11月上旬まではマイカー規制が行われています。この期間は緊急車両、許可車両以外の通行はできないので、マイカーでのアクセスの場合は芦安か奈良田の無料駐車場に駐車し、バスか乗合タクシーで「広河原」へ向かうことになります。都内から芦安へ向かう場合は中央道から中部横断自動車道の白根ICで降りると行きやすいでしょう。

北岳ルートへのアクセス②公共の交通機関でのアクセス

「広河原」登山口へは公共の交通機関でも行けます。東京駅からだとJRで甲府駅へ向かい、そこからバスで行きます。シーズン中は甲府駅から「広河原」間のバスは1日だいたい5~7本のバスが出ていますので往路のバス時刻だけでなく復路のバス時刻も時刻表で確認しておきましょう。

農鳥岳ルートへのアクセス①マイカーでのアクセス

農鳥岳ルートはマイカー規制の影響があまりありません。こちらは奈良田の無料駐車場から登山口へは徒歩で行けるので「広河原」のようにバスを使うことはないでしょう。農鳥岳ルートではありませんが白峰三山踏破の場合はこちらの奈良田駐車場に車を停め、バスで「広河原」の登山口から北岳ルートへ登山し、農鳥岳側から下山して奈良田へ下りてくるとマイカーの回収もスムーズでしょう。

農鳥岳ルートへのアクセス②公共の交通機関でのアクセス

農鳥岳ルートの登山口となる奈良田までのバスはJR身延駅から奈良田温泉までの直通バス早川町の乗合バスが便利ですが、高速バスなどを利用して都内から向かった場合は甲府駅が停車地となっていて、一旦甲府駅で降りてJRの在来線で身延駅まで移動しなければいけません。甲府駅からも山梨交通のバスを使って奈良田まで行けますが、こちらは「広河原」での乗り換えがあるので身延駅からのアクセスと比べると少々手間がかかります。どちらのアクセスも一長一短なのでよく調べてから利用しましょう。

間ノ岳登山のための地図を準備

間ノ岳に限ったことではありませんが、登山での地図は非常に大切です。最近では紙の地図のみならずスマホの地図アプリやGPS機能の付いたモバイル型の地図などもあります。特にスマホの地図アプリは優秀で、GPSの精度も専用のそれに負けず劣らず、ルートの見方も素人でも分かりやすいようになっています。更には歩いた距離や標高なども分かるログ情報も付いていて至れり尽くせりです。

地図アプリやモバイル型の地図を過信しすぎない

先述しましたが地図アプリやモバイル型の地図は紙の地図に比べて非常に分かりやすく親切な作りになっています。事前に行きたい山の地図をダウンロードしておけば電波の入らない山中でもGPSで自身の位置が分かるようになっていたりします。ですがスマホやモバイル型の地図は壊れてしまう可能性やバッテリーが切れてしまう可能性もありますので、必ず予備として紙地図も持っていくようにしましょう。紙の地図を持っていく場合は登る山の地図の原本をコピーして、ジップロックなどの袋に入れておくと天気が崩れてしまったり、汗で濡れてしまったりしても安心です。また、紙地図の場合はコンパスも必要になりますので用意しておきましょう。

紙地図には紙地図の良さがある

さんざんアプリ地図やモバイル型の地図をプッシュしましたが紙地図には紙地図の良さもたくさんあります。紙地図にはアプリ地図やモバイル型のような画面の大きさによる制約がなく、広い範囲を一目瞭然で確認できます。紙地図ではバッテリーの心配や故障の心配がありません。あとは登山中に気づいたことを書き込めたりとアプリ地図やモバイル型の千尋にはできないことができます。


日本アルプス総図(2019年版) (山と高原地図)

出典:Amazon

紙地図の代表的な山と高原地図

間ノ岳登山のための食事の用意

こちらも間ノ岳に限らずですが、山での食事は格別です。きつい傾斜を頑張って登り切って頂上で摂る食事は、たとえカップラーメンでも非常においしく感じます。近年各アウトドアブランドからも色々な登山用の料理道具が売っていますし、山での料理本もたくさん出版されていますので、テント泊時や登頂時の標高の高い場所で自身で料理してみるのも面白いです。

間ノ岳登山のための服装

登山は有酸素運動になるため服装選びも非常に大切です。登り始めは朝が早いので気温は低く寒く、だんだんと進むにつれて身体が暑く感じてきて、頂上で休憩していると風に当たってまた寒く感じたりと寒暖の差が激しいです。さらには山の天気は変わりやすく標高が上がるにつれて急な雨や霧が発生しやすくなります。とはいえ特別な洋服を買う必要もなく普段着ている服装で代用できますので動きやすい服装を心がけましょう。

大切なのはレイヤード(重ね着)

登山は暑い寒いの繰り返しなので洋服を脱いだり着たりの繰り返しです。そのためベースレイヤー(下着)ミッドレイヤー(中間着)アウターレイヤー(防寒着)と分けて、それらを合わせた服装を考える必要があります。一泊二日以上の縦走登山なら当然着替えが必要ですが、日帰り登山でも天気が崩れて濡れてしまったり、汗を大量にかいた時用に着替えと雨具も用意しましょう。

間ノ岳登山のための天気を確認

登山は天気も重要です。特に標高の高い山だと気温も低く、天気が崩れて身体が濡れてしまうと動けなくなってしまいますし、難易度や遭難の危険度が増します。有休を取って登山計画を立てたり、友人と予定を合わせたりしていたとしても、万が一天気が悪いという予報が出ていた場合は日を改めて良い天気の日にしましょう。天気が良いと景色も良く見えますし、気持ちも天気同様晴々とした登山ができるでしょう。

間ノ岳登山のための身体作り

間ノ岳登山は北岳ルートか農鳥岳ルートの縦走登山のうえ、南アルプスという標高の高い名峰だらけの中にあるため一つの山の登山よりも難易度が上がります。普段何も運動をしていない人がいきなり登るには少々ハードルも高いので体力作り、身体作りが重要となります。

体力作りは地図や工程作りと同じくらい重要

きちんと登山の準備をしてしっかりとした工程を立てて当日の天気が快晴だったとしても体力がなければ楽しくありません。登山を趣味にしようとか体力作りのために登山でも始めてみようと考えて、いざ登山をしてみても1回や2回で断念してしまう人がいますが、大体が体力不足や筋力不足による疲労の辛さが理由です。体力作りのための登山ではなく、ある程度の体力がないと標高の高い間ノ岳登山は安全に楽しむことは難しいでしょう。

登山に必要な体力は筋骨隆々ではなく基礎体力

体力が必要だからといってアスリートのようにムキムキになる必要はありません。登山は歩くことが重要になりますので日常的にちょっとしたことを意識することで十分登山のトレーニングにはなります。たとえば通勤や通学時に良い天気なら一駅分歩いてみるとか、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使うとか、誰かと待ち合わせをしているときに座らずに立っているとか、ちょっとしたことで登山に必要な体力はつきます。慣れてきたら自宅やジムで軽い筋トレを行うのもいいでしょう。

最後に

間ノ岳登山は一般的な難易度的は中程度ですが、泊まりでも日帰りでも納得のボリュームなので初心者もベテランも楽しめる縦走コースになっています。秋には紅葉も見られますし、南アルプスの美しさや楽しさを十分満喫できる山でしょう。初心者の人は日帰りで登れる山をいくつか経験して、徐々に標高の高い山に挑戦し、いつかこの日本有数の山々を踏破してみてはいかがですか?その際は必ず準備を怠らず、天気もしっかりとチェックして楽しい登山にしましょう。