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虫除け効果のあるハーブが庭やベランダを守る!栽培・寄せ植えのコツをご紹介!

夏、蚊が家に侵入して痒くて眠れない!そんなことも多いとおもいます、そんなとき虫除けになるハーブが庭にあったら家に虫が近づいてこなくなりますよね!ハーブが本当に虫除けになるのか?という疑問も含めて、虫除けになるハーブの栽培方法寄せ植えについて解説していきます。
2020年8月27日
HI-D
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ハーブで虫除け

気温の上昇と共に勢力を増す生物、それが虫です。その中でも室内に侵入して悪さをするのは蚊です、その蚊を含めた害虫を近づきにくくするハーブがいくつか存在します。ガーデニング好きであれば1度は聴いた事がある植物ばかりなので、なじみのある植物もあるかもしれません。寄せ植えをする場合の注意点や栽培方法なども交えて解説していきます。

ヒトスジシマカ

蚊というと皆さんシマシマ模様のヒトスジシマカを連想すると思います。ヒトスジシマカはヤブカ属の蚊で、東アジア原産ですが、現在はアメリカなどにも進出しているワールドワイドな蚊です。日本人は古くからこの蚊と共に生きてきたので耐性があり、実はさされてもほとんどかゆみを感じない人もいます。多くの人は挿されて10分程度でかゆみがおさまり、1時間程度で腫れも引きます。この蚊は人を追いかけて室内に入り込む事はあっても、好んで室内に侵入する事はありません。

室内に侵入してくる蚊

室内に好んで侵入してくるのは数の多いヒトスジシマカではなくアカイエカという種類になります。ヒトスジシマカより一回り大きく、動きが遅いですが夜中に室内に侵入し吸血します。夜に蚊の羽音が聞こえる場合はだいたいがアカイエカが室内に侵入してきています。日本人はイエカ属に対する耐性があまりなく、刺されると凄まじいかゆみと長期間の腫れを生じます。1km以上の遠くからやってくることもあり、家の周辺で発生しているわけでは無いのでハーブで虫除けする事による効果が最も出やすいと思われます。

ベランダで虫除け

まずはベランダの虫除けハーブからご紹介します。虫除け効果のある植物の多くは寒さに弱く、冬には室内に取り込む必要があるので庭植えには向いていません。しかしながらベランダであれば簡単に取り込めるので安心です。虫除け効果が期待出来るだけでなく、ガーデニング用に品種改良されたものなどもあるのでベランダを彩る助けになってくれます。

ベランダから入ってくる虫は多い

窓を閉めたつもりでもかすかに開いていたり、もしくは一度でも開けたりすると虫は侵入してきます。けれどベランダに植物があれば、二酸化炭素を吸ってくれるので蚊の集合を防げるうえに虫除けハーブであればなおさら虫の侵入を防ぐことが出来ます。ゴキブリ、ハエ、蚊などに効果があるとされるものが多いので期待できると思います。

ベランダの虫除けハーブ:シトロネラゼラニウム

シトロネラゼラニウムは乾燥に強く、ベランダでも栽培しやすいのが特徴です。逆に多湿に弱いので日本の環境ではあまり庭植えには向いていません。シトロネラールという柑橘系の成分が蚊を寄せ付けない効果をもっていると言われています。

土作りが大事

ゼラニウムの仲間は土が水をため込みすぎると枯れてしまうので、粒状のものを多く入れて土を作ります。ガーデニング売り場でよくみられるゼオライトや、最近ガーデニングで有名になってきた麦飯石の砂利を混ぜると水はけが改善され、ついでにミネラル供給もできます。麦飯石はミネラルが豊富なので庭の土に混ぜても良い効果が期待出来ます。


ベランダの虫除けハーブ:ローズゼラニウム

ローズゼラニウムは蚊逃草の商品名で販売されていることもあり、虫除け効果のあるハーブとして認知されています。バラの香りがあり、優しい良い香りの品種です。シトロネラゼラニウムと同様にシトロネラールという成分を出していると言われています。

水やりは控えめに

昔からガーデニングでは有名なローズゼラニウムですが、かなり乾燥を好むので土が乾いてから水をやります。一番よいのは、水はけの良い砂利主体の土で朝に水をやり夜にはすでに乾いているくらいがベストです。つまり、一日の内ぬれている時と乾いている時を作るのですが、なかなか難しいので普通の土の場合は乾いてからあげるというのを徹底すれば問題ありません。しかし夏は毎日水をやらないと間に合わない場合があります。

ベランダの虫除けハーブ:蚊蓮草

ゼラニウムと近い仲間で、シトロネラゼラニウムとゼラニウムの交配種だとも言われますが、詳しいことはわかりません。シトロネラールの分泌量が多く、蚊を寄せ付けないためホームセンターのガーデニング売り場でもよく販売されています。センテッドゼラニウムが蚊蓮草として販売されている事もあるそうなので、複数種の総称なのかも知れません。

ゼラニウム系の寄せ植え

ゼラニウム系の植物はそれぞれ色の異なる花を咲かせるので、沢山の種類を集めると面白いと思います。ただ、根が詰まると途端に弱る性質があるので大きい植木鉢で寄せ植えすると良いでしょう。蚊蓮草は根の発達が早いので端の方に植えた方が良いかも知れません。

ベランダの虫除けハーブ:シトロネラグラス

多くのサイトでシトロネラゼラニウムとシトロネラグラスが混同されていますが、シトロネラオイルの原料になるのはこのシトロネラグラスで、和名をコウスイガヤと呼びます。半耐寒性多年草なので寒さには弱いのですが、関東の場合南向きの日の当たるベランダであれば室内に取り込まなくても冬を越すことができます。

イネ科のハーブ

イネ科ですが美味しくないので家畜も食べません。有名どころでいえばレモングラスと非常に近い種類なのでレモングラスとほとんど同じように栽培する事ができます。ただレモングラスも沢山の系統があり、シトロネラグラスがレモングラスの名前で販売されている場合があるので注意が必要です。

庭の虫除けハーブ:蚊寄らず

蚊寄らずの名前で販売されているニガヨモギは、虫除け対策によく使われるハーブで、ワームウッドやサザンウッドなどとも呼ばれます。食用にはあまりされず、葉を乾燥させて虫除けにするなどの利用も可能です。


種からの栽培も可能

ワームウッドの名前でガーデニングショップを探すと苗だけでなく種も手に入ります。蒔き方は簡単で、土にパラ蒔きするだけで良いのですが心配な方は軽く土をかけても良いでしょう。キク科ヨモギ属なので寄せ植えには向きません。

庭の虫除けハーブ:ペニーロイヤルミント

アリ、ノミ、カメムシに対して虫除け効果を発揮するとされています。和名はメグサハッカで薬草にもされますが、精油の成分が中毒を起こす場合があり食用にはあまりされません。堕胎用の薬としても利用されていたので女性は注意が必要です。簡単に栽培でき簡単に増えます。

庭の侵略者

ペニーロイヤルミントは極めて繁殖力が強く庭を占領してしまうほどに繁茂します。虫が近寄らないのは良いのですが、植え場所には注意する必要があります。繁茂しすぎた場合は乾燥させてポプリなどにして香りを楽しむのが良いでしょう。

庭の虫除けハーブ:サントリナ

サントリナはワタスギギクという和名があり、コットンラベンダーの名前でも知られています。虫除けになるということから悪を遠ざけるという花言葉もあるようです。デイジーに近い仲間なのでキク科の中でも寄せ植えに適している珍しい種類です。

蒸れに弱い

蒸れに弱いので水の溜まるところには植えずに、畑のように畝を作って植えると良いでしょう。鉢植えの場合は砂利など粒状のものを多く混ぜ込んだ土を使用して下さい。ガーデニングショップで販売されているゴールデン粒状培養土などもオススメです。

その他の虫除けハーブ

寒さに弱く多くの地で栽培出来るとは限りませんが、ニームという植物は蚊のみならずゴキブリやコガネムシなども忌避する効果があると言われています。暖かい地域で栽培するならば庭に植えても良いかも知れません。次にモスキートブロッカーと呼ばれるフトモモ科の植物もありますが、これも寒い地域での栽培には向きません。これらの強力な虫除けハーブは暖かい地域でしか栽培しづらいようです。他にもローズマリーやハッカなどが虫除けになると言われています。

ローズマリー


ローズマリーは料理によく使われるハーブで、葉が大きく1メートル以上に成長する種類から、ブルーボーイのように小型なタイプまで存在します。虫除け効果はアブラムシに対して発揮されると言われておりますが、果実が出来た際には、よく種子にアブラムシがついています。しかし、噂どおりローズマリーの近くにはアブラムシが近寄りにくいので、ローズマリーの虫除け効果には一考の余地があるかも知れません。

ハッカ

ハッカも虫除けになると言われているものの一つです。日本で流通しているハッカは大きくわけて3系統あります。まず一つは北海道で主流のホクトと呼ばれている品種で、純粋なハッカではなくブラックミントなどとの雑種です。成分の濃さでは無く単純にサイズアップによる収量の増加を実現しました。次に赤丸と呼ばれる北海道ハッカの原点である野生選抜種です。成分が濃いですが暑さに弱いのが欠点です。そして最後に希少ですが岡山ハッカが存在します博美という品種は純粋な日本ハッカですが暑さに強く優秀です。

寄せ植えの仕方

植物を寄せ植えする場合にはある程度の配慮が必要になります。植物の中にはアレロパシー植物と呼ばれるものがあり、他の植物を枯らす毒を根から分泌します。例えばアレロパシー植物であるワサビは畑で栽培すると自らの毒で根茎が小さくなりますが、毒が流れていく川で栽培すると根茎が太ります。ワサビはアブラナ科ですがキク科の植物もアレロパシー植物が多いので、そういった種類は寄せ植えの時に端に植えるか、1段下がった場所に植えると良いでしょう。

高さも考える

直立する植物を奥に植えて、匍匐する植物を手前に植えるなどすると良いでしょう。高さの関係が上手くいかないと植物間の優劣ができてしまい枯れる場合があります。もっとも、レイアウトは人それぞれなのでセンス大事になりますが、基本は奥もしくは中心を高く作り、手前と周辺を低く作ります。

水やりで解決?

アレロパシー物質は水で流れていくので、植木鉢の場合は水やりの時に下から水が流れ出るくらいにしっかりと水をやることによってかなり緩和されます。さらに土の中の空気の入れ換えにもなるので、水やりの時には出来るだけしっかりと水をやると良いでしょう。

まとめ

虫除けになる植物は沢山ありますが、その価値は一長一短で、強力な虫除け効果を発揮するものからある程度の虫除けにしかならないものもあります。しかし、栽培のしやすさや自分の住んでいる土地の気候などを考えると、どういったものを育てれば良いかわかってきます。寄せ植えはアレロパシーの配慮がいりますが、上手くバランスを整えカラフルに咲いた寄せ植えを見ると誰もが感動するでしょう。