デイトナ WIRECOM 73766
SUNHORSE バイクヘルメット
コミネ(KOMINE) RK-539 755
オートバイシューズ ロングブーツ バイクグローブ付き
タンデムライダー 430
DAMMTRAX バイク用 ウエストバッグ
タンデムツーリングのすすめ
国産バイクのハイパワー化や道路の整備状況の改善、そして何よりも高速道路でのタンデム走行の認可などにより、タンデムでツーリングを楽しむ人が増えています。
でもタンデム走行は、ライダーとパッセンジャー2人の息がぴったり合っていないと、お互いに疲労が蓄積するだけのつまらないツーリングになってしまいます。
そこでタンデムツーリングの乗り方やバランスの取り方のコツ、タンデムにおすすめのバイクや便利なアイテムについてご紹介します。
タンデムツーリングの服装
ヘルメット
SUNHORSE バイクヘルメット
タンデムでバイクに乗る場合は、ライダーと後ろに乗るパッセンジャーの2人ともがヘルメットの着用義務があります。後ろに乗るだけなので簡易的なヘルメットで構わないと思われがちですが、転倒時に頭を打つ確率は前も後ろも変わりません。
バイクを操るライダーと同様にSGやJIS、スネルなどの規格をパスしたものが求められます。また乗車するバイクや、操縦するライダーとのデザインもちゃんと合ったものを選ぶことをおすすめします。
ウェア
コミネ(KOMINE) RK-539 755
タンデムでバイクのリヤシートに座るのは女性の場合も多くありますが、もちろんスカートやショートパンツで乗ることはNGです。上半身も風による体温の低下や、転倒時の怪我を考えると長袖の着用は必須です。できれば下はジーンズなどで、上はパッド入りのライディングウェアが好ましいと言えます。
グローブ・ブーツ
オートバイシューズ ロングブーツ バイクグローブ付き
パッセンジャーなのでシフトやブレーキ操作がないからと、サンダルなどで乗車するのはもちろん論外です。ステップに足を乗せることを考えても、ヒールの高くないスニーカーなどが好ましいですし、くるぶしを保護してくれるブーツであれば言うことなしです。
手に関しても、転倒時の怪我を防ぐためにはライディンググローブか、せめて軍手などで手のひらを保護したいものです。
タンデムツーリングの乗り方:ライダー編①
自然な乗車姿勢
2人でバイクに乗るタンデムでは、パッセンジャーは前に乗るライダーの体にしがみつくことでバランスをとります。そのためライダーが加速時に極端に前傾したり、コーナー時にMotoGPライダーのような”肘擦り”のごとく体を傾けることは、パッセンジャーに異常な恐怖心をもたらしますので避けなくてはいけません。
乗り方のポイント
前傾の強い車種であっても、ライダーはできるだけ上半身を起こした自然な姿勢を心がけます。コーナーリング時も、極端に体を傾けることなく、ライダー、パッセンジャー2人の体がバイクのバンク角と一直線になるリーンウィズと呼ばれる姿勢がもっともバランスを保ちやすくなります。
タンデムツーリングの乗り方:ライダー編②
急な挙動を避ける
いつもは無意識に行う発進やシフト操作も、二人で乗る場合は注意が必要です。
急な発進や加速時のシフトアップ、減速時のブレーキングやシフトダウンも、タンデムライダーには思いのほかストレスとなりますし、最悪の場合にはバランスを崩して転倒に結びつきかねません。できるだけスムーズな操作で、急な挙動を避ける必要があります。
乗り方のポイント
バイクをスタートさせる際には、半クラッチをうまく使ってスムーズな発進を心がけます。同様に加速時のシフトアップや減速時のシフトダウンの際も、回転を合わせてクラッチをつなぐことで、不自然な挙動を最小限に抑えることができます。
ブレーキングに関してもエンジンブレーキを有効に使い、急減速によるパッセンジャーへの負担を減らすようこころがけます。またタンデムの場合は、2人分の体重や荷物でブレーキの効きが若干悪くなることも把握しておきましょう。
タンデムツーリングの乗り方:ライダー編④
ゆるやかなコーナーリング
激しくバイクを傾けてコーナーを駆け抜けることは、バイクを操る醍醐味でもあります。でも2人で走るタンデムライディングであまり極端にバイクをバンクさせることは、パッセンジャーに恐怖心を与えるだけでなく、バランスを崩して転倒する恐れもあります。タンデムではゆるやかなコーナーリングが不可欠となります。
乗り方のポイント
タンデム走行ではコーナーの前で十分に減速し、ゆっくりとカーブを曲がるよう心がけます。バンク角は浅めを心がけ、スローインファーストアウトでコーナーを抜けることでスムーズに曲がることができます。
タンデムツーリングの乗り方:パッセンジャー編①
乗車姿勢
パッセンジャーはできるだけバイクを操るライダーに密着する必要があります。これは、重心をバイクの中心部に集中させた方が、バイクの挙動が安定するためです。逆にパッセンジャーとライダーの二人の体が極端に離れてしまうと、重心が2点に分散するためパランスを崩しやすくなります。
乗り方のポイント
あまりに極端に2人の体を密着させすぎるとライダーも運転しづらいので、不自然ではない程度に体を近づけます。片手はライダーの腰に回し、もう片方の手でグラブバーやシートのベルトを掴むことで、前後左右の動きに対応できてバランスもとりやすくなります。間違っても後ろの荷物にもたれかかってはいけません。
タンデムツーリングの乗り方:パッセンジャー編②
ライダーとの一体感
タンデムの場合、パッセンジャーがライダーの動きと一体になったように動いてくれると、ライダーもバイクを操りやすくなります。特にコーナーでは、パッセンジャーもライダーと同じように体を傾ける必要があります。恐怖心からパッセンジャーがライダーと逆の動きをしようとすると、ライダーはバランスを崩し転倒の危険が高まります。
乗り方のポイント
パッセンジャーは体の力を抜き、荷物の一部になったかのようにバイクの挙動に合わせて体を動かします。コーナーでも流れに逆らわず、前のシートに座るライダーと同じように体を傾けるよう心がけます。
タンデムツーリングの乗り方:パッセンジャー編③
ニーグリップの重要性
ライダーが両膝でバイクのタンクをしっかりと挟むいわゆるニーグリップは、バイクのバランスを驚くほど安定させます。同様にタンデムの場合も、パッセンジャーが膝をしっかりと締めることによって、バイクの挙動を安定させ、バランスをとりやすくする効果を得られます。
乗り方のポイント
パッセンジャーは両膝でシートおよびライダーの腰をしっかりとはさみます。あまり強く締め付けすぎると、ライダーの操縦に支障をきたしますし、パッセンジャーも疲れてしまいます。膝がキツくなるほど力を入れる必要はありませんが、それでも常に両膝への意識は怠らないようにしましょう。
タンデムツーリングの実際
車種
タンデムに適したバイクの車種とは何でしょうか。スポーツバイクは前傾のポジションがきつく荷物の積載量も小さいため、あまり適している車種とは言えません。
オフロードはアップライトな乗車姿勢が魅力ですが、足つき性の悪さやシートの小ささからくる荷物の積載量の少なさが車種としてはネックとなります。
荷物の積載や疲労の少ない乗車姿勢、シートの快適性などのトータルバランスで判断すると、ツアラーやアメリカン、ビッグスクーターなどの車種に分があると言えます。
荷物の積載
タンデムでのツーリングでは、ライダーとパッセンジャーの2人分の荷物も積載する必要がありますので、それなりの荷物の積載能力も必要となります。荷物を積むにはシートの広さとともに長さも十分にある車種が適しています。
またスクーターのようにシート下にトランクのある車種や、パニアケースやサドルバッグが装着可能な車種であれば、それだけ荷物の積載能力も増えることなります。
スケジューリング
1人でのソロツーリングであれば、距離を稼ぐために少々無理をして走行することもあるでしょう。でも2人で旅をするタンデムツーリングでは、そんなわけにもいきません。
タンデムではパッセンジャーの疲労に気を使う必要がありますし、ライダーの方も1人で乗っているときより疲れやすいと言えます。そのため距離やスケジュールには十分余裕を持って、疲れる前に休むぐらいの気持ちで望むことが不可欠です。
タンデムツーリングのおすすめのバイク①
カワサキ 1400GTR
スポーツ走行の性能は完璧に有しながら、長距離を快適に走れる車種であるクロスコンチネンタルスーパースポーツとして開発されたのがカワサキ1400GTRです。
タンデムしやすい段付きシートに大型のスクリーンで、タンデムライダーも疲労することなく長距離を走行可能です。パニアケース装備で荷物の積載量も十分あり、DCソケットなどツーリングの快適装備もしっかり備えられています。
基本スペック
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
排気量:1,352㎤
最高出力:114kW(155PS)/8,800rpm
最大トルク:136Nm(13.9kgf・m)/6,200rpm
全長・全幅・全高:2230mm×790mm×1345mm
シート高:815mm
車両重量:300kg
タンデムツーリングにおすすめのバイク②
ヤマハ FJR1300A
長距離を高速で移動可能な車種であるツアラーとして開発されたのが、ヤマハFJR1300Aです。
トータルバランスにすぐれた水冷の直列4気筒エンジンのスムーズさや、大型のカウリング、アップライト気味のライディングポジションで、ライダーだけでなく、後ろのパッセンジャーも疲れ知らずで快適に走行可能です。オプションのパニアケース装着で、2人分のツーリングでの荷物の積載にも、まったく不安はありません。
基本スペック
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
排気量:1,298㎤
最高出力:105.5kW(143.5PS)/8,500rpm
最大トルク:134.4Nm(13.7kgf・m)/7,000rpm
全長・全幅・全高:2230mm×750mm×1325mm
シート高:805mm
車両重量:268kg
タンデムツーリングにおすすめのバイク③
スズキ V-Strom1000
オンロードを快適に走り、オフロードにも入っていけるツーリングに最適な車種がアドベンチャーバイクです。そんなアドベンチャーのタンデムにぴったりなモデルが、スズキのV-Strom1000です。
アドベンチャー特有の車高の高さはありますが、エッジを落としたシートやタンクで足つき性は良好です。アップライトな乗車姿勢は、パッセンジャーの恐怖心も少なく、オプションのキャリアやパニアケース装着で、荷物の積載性も良好です。
基本スペック
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ90°Vツイン
排気量:1,036㎤
最高出力:73KW(99PS)/8000rpm
最大トルク:100Nm(10.2kg・m)/4000rpm
全長・全幅・全高:2280mm×930mm×1470mm
シート高:850mm
車両重量:232kg
タンデムツーリングにおすすめのバイク④
スズキ スカイウェイブ650LX
乗員2人がゆったりと座れる幅広いシートに余裕のある積載スペース、疲労感の少ないライディングポジションでタンデムツーリングを楽しめるビッグスクーターがスズキスカイウェイブ650LXです。
クラッチ操作の不要なオートマチックなので、ライダーは走りに集中できるだけでなく、シフトチェンジの挙動変化がないので、パッセンジャーもストレスなく乗車できます。大型スクリーンやバックレストで、高速走行時でもパッセンジャーの安定感が違います。
基本スペック
エンジン:水冷4サイクルDOHC4バルブ2気筒
排気量:638㎤
最高出力:39kW(53PS)/7000rpm
最大トルク:58Nm(5.9kg・m)/4750rpm
全長・全幅・全高:2265mm×810mm×1420mm
シート高:760mm
車両重量:281kg
タンデムツーリングに役立つアイテム
タンデム用ベルト
タンデム時、パッセンジャーはどこをつかだらいいのか迷うことがあります。そんなとき役に立つアイテムがライダーの腰につけるタイプの補助ベルトです。コミネのマルチタンデムウェストバッグは、通常のウェストバッグの機能に、タンデム用の補助グリップを追加した便利グッズです。
パッセンジャーはこの補助グリップをしっかりとつかむことでバランスをとりやすくなり、ライダーもパッセンジャーの動きを気にすることなく運転に集中できます。
タンデムライダー 430
インカム
タンデムでは2人のコミュニケーションが不可欠ですが、走行中の会話は風切り音やエンジン音で案外聞こえづらいものです。そんなときインカムがあれば会話がスムーズにできますし、走行中も会話ができるのでおたがいに退屈することがありません。
特に有線インカムであれば、電波状態やペアリングを気にせずに使用可能なので、初心者でも安心です。
デイトナ WIRECOM 73766
タンデム用バッグ
タンデムツーリングで増えがちな荷物をしっかりと収納しつつ、ライダーもパッセンジャーも快適にシートに座れる余裕を持たせたのがタンデム用バッグです。
特にご紹介するNEWタンデムドラムバッグは、40リットルの大容量を確保しつつ、3分割構造の真ん中のセンターバッグを高く立ち上げることで、パッセンジャーの背中を支える機能も有しています。
DAMMTRAX バイク用 ウエストバッグ
2人でタンデムツーリングを楽しもう
タンデムツーリングの乗り方のコツや注意点、タンデムにおすすめの車種や便利グッズについてご紹介してきました。ソロでのツーリングも気ままでいいものですが、2人で出かけるタンデムもまた違った楽しさがあります。
バイクの大型化やハイパワー化、高速タンデム解禁でより身近になったタンデムツーリングを、気の合ったパートナーと楽しんでみてください。