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アグラオネマの種類と育て方は?成長に合わせた手入れや増やし方も解説!

アグラオネマはツヤツヤとした葉っぱが美しい観葉植物です。東南アジアのジャングルに自生する植物なので日本の冬が苦手。上手に冬越しさせればずっと楽しむことができます。アグラオネマの育て方や増やし方のコツ、おすすめの種類、夏越しや冬越しについてご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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アグラオネマってどんな植物?

アグラオネマは、東南アジアを原産とするサトイモ科の多年草です。タイでは「アグラオネマを飾っておくと幸せになる」という言い伝えが残っているそうです。日本では、病院のロビーなどによく飾られていて、観葉植物としてにんきがあります。葉っぱがツヤツヤと美しいアグラオネマですが、夏に咲く花も可愛らしいです。アグラオネマは、耐陰性があるので室内で育てるのにぴったりの植物です。逆にお日様の光が当たりすぎる場所は苦手です。また、寒さに弱いので上手に冬越しさせましょう。

アグラオネマの空気清浄効果

ある研究によると、アグラオネマには空気をきれいにする働きがあるそうです。シックハウス症候群の要因になるとして近年問題になっている、空気中のホルムあるデビ度やベンゼンといった物質を取り除いてくれます。病院のロビーなどにアグラオネマが飾られているのは、観葉植物として見た目が美しいだけでなく、理にかなっているのですね。

 

アグラオネマの花名の由来

アグラオネマの花名は、ギリシャ語の「アグオス」と「ネーマ」が合わさった言葉です。「アグオス」は「輝く」を意味し、「ネーマ」は「糸」を意味します。アグラオネマの花のなかにあるおしべが、光のなかで輝く糸のように見えることに由来しています。

アグラオネマの花の特徴

アグラオネマの花の咲く時期は夏です。アグラオネマの花は、白い稲穂のような子房を花びらが包んでいるような形をしています。

 

アグラオネマの葉の特徴

アグラオネマの葉っぱの色は、明るいグリーン色です。そこに白い斑入りのものや、縁の赤いものなど色々な種類があります。アグラオネマの葉っぱの形は、大きな楕円形をしていて先がとがっています。アグラオネマは主に葉っぱの美しさを鑑賞する観葉植物なので、こまめにほこりを拭き取る、葉水をするなどのお手入れをして葉っぱをきれいに保ちましょう。

アグラオネマの基本データ

科名属名

サトイモ科リョクチク属(アグラオネマ属)

学名

Aglaonema

和名

アグラオネマ

別名

リョクチク

英名

 Malayan sword, Borneo sword

原産国

東南アジア

アグラオネマの花言葉


アグラオネマには、2つの花言葉が存在しています。どちらの花言葉もアグラオネマの草姿からイメージされたもので、ポジティブな印象があります。よい花言葉なので、開店祝いや引っ越し祝いなどのプレゼントフラワーとしても人気が高いです。

花言葉1・青春の輝き

アグラオネマの花言葉には、「青春の輝き」というものがあります。アグラオネマのツヤツヤとした葉姿からイメージされたものです。

花言葉2・スマート

アグラオネマのすっきりとした印象の葉姿から、「スマート」という花言葉がつけられました。

アグラオネマの種類

アグラオネマは、東南アジアを中心に約50種類ほどが自生しています。同じアグラオネマといっても、葉っぱの色や形にかなり違いがあります。選び方によって雰囲気がぐんと変わりますので、自分好みのアグラオネマをチョイスしましょう。

おすすめの種類1・バレンタイン

アグラオネマのなかでも赤い葉っぱの種類は、とくにタイで人気があり現地では「アジアの宝石」と呼ばれています。バレンタインは、ひとつお部屋にあるだけでとてもお部屋が明るく華やかになる、おすすめの種類です。

おすすめの種類2・グリーンアップル

グリーンアップルは、丸みを帯びこんもりとした雰囲気の葉っぱがとてもキュートな種類です。グリーンアップルは可愛らしいたたずまいから、とくに女性に人気があります。葉脈に添って白い斑がはいっているのも素敵で、すがすがしく涼やかな印象をもたらしてくれます。

おすすめの種類3・ぺッナムヌン

ぺッナムヌンは、グリーンより白の分量が多いアグラオネマです。夏の暑い時期に爽やかな葉っぱの色があると、涼しく感じられます。

おすすめの種類4・シルバークイーン

シルバークイーンは、葉っぱが大きくやや長細いアグラオネマです。とても印象的で存在感がありますので、お部屋に飾るほか、喫茶店などのお店をしている方からも人気があります。

おすすめの種類5・ホワイトカサマハモンコル 

ホワイトカサマハモンコルは、葉っぱに白い斑がはいっているほか、茎も白っぽいのが特徴です。女性的なイメージのあるアグラオネマです。ベッドルームなどに飾っても素敵ですね。 

アグラオネマの育て方1・土づくり

アグラオネマは、水はけがよく、かつ水持ちのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土に腐葉土やバーミキュライトを加えて混ぜたものを準備しましょう。また、市販の観葉植物用培養土を利用してもよいでしょう。

アグラオネマの育て方2・肥料

アグラオネマに肥料を与える場合、春から秋にかけてのアグラオネマの成長期と、冬の休眠期とで肥料の与え方を変化させることが大切です。

春から秋の成長期・夏越しの肥料

アグラオネマには、成長期にあたる春から秋のあいだ、だいたい1~2カ月ごとに、穏効性の固形肥料をほどこすとよいでしょう。また数週間に一度の割合で、観葉植物専用の液体肥料をほどこしてもよいでしょう。有機肥料はコバエなどが発生することがあり、室内で鑑賞するアグラオネマにはあまり向いていません。


冬の休眠期・冬越しの肥料

そして、冬のアグラオネマの休眠期のあいだは、肥料をストップします。冬に肥料成分が多いと、アグラオネマの根が傷み株が弱ってしまうので注意します。晩秋に肥料を与えるときも、冬に鉢のなかに肥料成分が残らないように、少なめの量を与えるようにしましょう。冬に肥料をストップすることが、アグラオネマの冬越しのポイントです。

アグラオネマの育て方3・水やり

アグラオネマの水やりは、春から秋の成長期と、冬の休眠期とでは頻度を変更します。またアグラオネマには、通常の水やりのほか、数日おきに霧吹きで葉っぱに水を吹きかける葉水をおこなうとよいでしょう。

春から秋の成長期・夏越しの水やり

アグラオネマには、気温があがりはじめたらしっかりと水やりをおこないましょう。アグラオネマを植えている土の表面が乾いたらすぐにたっぷり水やりします。とくに真夏のあいだは、まだ土の表面が乾ききっていなくても水やりをするくらい頻繁に与えます。アグラオネマは、もともと高温多湿の環境に自生する植物なので、乾燥した環境が大の苦手です。

冬の休眠期・冬越しの水やり

アグラオネマには、秋から冬にかけて段々と外気温が低下するのにともなって、水やりを控えていきます。とくに真冬のアグラオネマの休眠期には、アグラオネマを植えている土の表面が乾いて2~3日経ったあとで少し水やりする程度でよいでしょう。冬のあいだ水やりを控えることが、アグラオネマの冬越しのコツです。

アグラオネマの育て方4・場所

アグラオネマは、太陽の光が苦手です。直射日光の当たるところで管理していると、まず葉っぱの色がグリーンから黄色くなってきて、そのあと株が弱って枯れてしまいます。アグラオネマは、明るい日陰で管理するのがベストです。

春から秋の成長期・夏越しの場所

明るい日陰で育てるのがよいアグラオネマですが、春から秋の成長期には、室内だけでなく屋外に出してあげましょう。屋外に出す場合は、直射日光の当たらない軒下などの日陰を選びます。ときおり屋外の空気に触れることで、アグラオネマはよりいっそう生き生きと育ちます。

冬の休眠期・冬越しの場所

アグラオネマは、耐寒性が低く冬の寒さが苦手です。だいたい10度以下になる環境下では枯れてしまいます。ただしエアコンで室温を安定させる場合も注意が必要です。アグラオネマは乾燥に弱いので、エアコンの効いた室内に置く場合は、こまめに霧吹きで葉水をおこないましょう。また、夜に室温が下がるときは、アグラオネマの上から段ボールなどをかぶせてあげると保温になります。ジャングル育ちのアグラオネマは、冬越しさせるのが少し難しいですが、上手に冬越しさせられれば春からまたすくすくと育ちます。

アグラオネマの育て方5・植え付け

アグラオネマの植え付けに適した時期は、春です。ただしアグラオネマは鉢で販売されていることが多く、購入後しばらくはそのまま育てるとよいでしょう。自分好みの鉢に植えたい場合は、植え替えましょう。

アグラオネマの育て方6・植え替え

アグラオネマの植え替えに適した時期は、春から夏にかけてです。アグラオネマは根詰まりを防ぐため定期的に植え替えをおこないます。だいたい2年に1度の割合で植え替えるとよいでしょう。ただし育てているアグラオネマを観察して、葉っぱや根っこがぎゅうぎゅうになっていたら2年を待たずに植え替えをしましょう。なお植え替えの際に、一緒に株分けしてもよいでしょう。

少しだけ大きな鉢を準備する

これまでより少し大きな鉢を準備しますが、あまりに大きすぎる鉢ではいけません。大きすぎる鉢にアグラオネマを植え替えると、鉢のなかの水分をうまく吸収できませんので注意しましょう。アグラオネマをすぽんと鉢から抜き取り、土を入れた新しい鉢に植え替えます。鉢の底には軽石を敷いておくとよいでしょう。植え替えたアグラオネマがしっかり根付いて安定するまで、風通しのよい日陰で管理しながら、水やりを続けましょう。

アグラオネマの育て方7・剪定

アグラオネマの剪定に適した時期は、春から秋の成長期です。古い葉やかれた葉を剪定はさみなどで切り取り手入れします。また、葉っぱがぎゅうぎゅうと密集しているところも剪定でお手入れして、アグラオネマをできるだけ風通しよくしましょう。なお、アグラオネマはサトイモ科の植物で、アグラオネマの茎の切り口からは白っぽい樹液が出てきます。直接手で触れるとかぶれてしまうことがあるので、手入れの際にはゴム手袋などを装備すると安心です。
 

アグラオネマの育て方8・病気

灰色かび病


アグラオネマは、灰色かび病にかかることがあります。灰色かび病が発生すると、アグラオネマの葉っぱや茎が灰色のかびで覆われ、やがて腐ってかれてしまいます。灰色かび病は、多湿な環境に発生しやすい病気なので、アグラオネマをできるだけ風通しよく手入れして、病気の発生を防ぎましょう。こまめにアグラオネマを手入れしながら、もしも灰色かび病をみつけたら、病斑部をすみやかに切り取って駆除しましょう。

アグラオネマの育て方9・害虫

カイガラムシ

アグラオネマには、カイガラムシが発生することがあります。カイガラムシは春から夏にかけての暖かい時期に発生しやすい害虫です。カイガラムシは、アグラオネマの茎や葉っぱに群生し、アグラオネマの栄養分を吸い取ってしまいます。アグラオネマをこまめにお手入れしながら、カイガラムシを見つけたらすぐに駆除しましょう。なお、カイガラムシはとても硬い殻で覆われた害虫で、殺虫スプレーなどを吹きかけてもびくともしません。カイガラムシを駆除する場合は、ブラシで直接こそぎ落とす方法がおすすめです。

ハダニ

アグラオネマには、ハダニが発生することがあります。ハダニはとても小さい害虫のうえ、葉っぱの裏に寄生することが多いので、発見が遅れがちです。ハダニを早期発見するためにも、アグラオネマをこまめにお手入れしましょう。ハダニは水に弱い性質を持っているので、こまめに葉水をしてお手入れすると発生防止につながります。もしもハダニを見つけたら、すみやかに駆除しましょう。

アグラオネマの増やし方1・挿し木

アグラオネマの増やし方のひとつめは、挿し木です。挿し木による増やし方は比較的成功しやすいものです。挿し木による増やし方に適した時期は、梅雨ごろから初夏にかけてです。育てているアグラオネマの茎を根元から抜き取り挿し木用とします。挿し木用の茎の下の方についている葉っぱは取り除きます。発根剤を入れた水に挿し木用の茎を数時間つけて、水あげさせましょう。

挿し木して1カ月くらいで発根する

挿し木用の土を入れた鉢や育苗ポットに挿し木します。だいたい1カ月くらいで根が出てきますので、風通しのよい日陰で手入れしながら水やりを続けましょう。根っこがしっかり安定してきたら挿し木の成功、挿し木苗の完成です。好きなところに植え替えてあげましょう。

アグラオネマの増やし方2・株分け

アグラオネマの増やし方の2つめは、株分けです。株分けによる増やし方は簡単でおすすめです。ただし育てているアグラオネマの株がしっかり充実してきてから株分けをおこないましょう。アグラオネマの株分けによる増やし方に適した時期は、初夏です。育てているアグラオネマを鉢から抜き取ります。株分けしたい数と同じ数の鉢を準備して、土を入れておきます。

均等になるように株分けしよう

抜き取ったアグラオネマの根っこを、剪定はさみや手で株分けします。どの株にも同じくらい葉っぱがつくようにするのが株分けによる増やし方のコツです。株分けしたそれぞれの株をそれぞれの鉢に植え替えます。植え替えた株がしっかり根付いて安定するまで、風通しのよい日陰で手入れしながら、水やりを続けましょう。

アグラオネマを長持ちさせよう

アグラオネマはサトイモ科の多年草で、上手に育てればいつまでも楽しめる観葉植物です。また株分けなどの増やし方も比較的簡単なので、毎年増やしていくことも可能です。アグラオネマには空気清浄効果があり、病院のロビーや喫茶店に飾られていることも多いです。アグラオネマの育て方のコツは、上手な冬越し。冬のアグラオネマの休眠期は、肥料や水やりを制限してしっかり休ませてあげましょう。うまく冬越しできればまた春から美しい葉っぱで楽しませてくれます。

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