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絶版バイク12選!日本車がもっとも輝いていた時代のおすすめバイクを手に入れよう!

国産バイクがもっとも輝いていたと言われる1970年代から80年代にかけて作られたバイクは、絶版車となった今でも精彩な輝きを放ち高い人気を維持しています。そんな魅力溢れる国産絶版バイクのおすすめ車種や、絶版車を手に入れてレストアするコツについてご紹介します。
更新: 2024年6月18日
ironman17
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日本車がもっとも輝いていた時代のバイク

かつて日本車がもっとも輝いていた時代と言われる1970〜80年代には、魅力的なバイクがたくさんありました。今では絶版車となってしまったこれらのバイクですが、きれいにレストアして当時の状態を保っているバイクも数多く存在します。

そんな人気の絶版バイクのおすすめや、中古車の入手方法、レストアやメンテナンスのコツについてご紹介します。

おすすめ国産絶版バイク①:70年代編

カワサキ 750RS

日本の大排気量バイク時代の幕開けとして、ライバルのホンダから遅れること3年、スリムなボディにDOHCのハイパワーを誇るエンジンを搭載して登場したのが750RSです。

独特の火の玉風のカラーリングのタンクと美しく輝く4本出しのメッキマフラーをもつ流麗なスタイリングのマシンは、形式名であるZ2の名で、日本だけでなく海外でも高い人気を誇ります。

750RSのレストア

750RSの中古車価格は高い人気を反映していまだに高めで推移しており、フルレストアを施したものはかなりの高値がついています。

パーツは兄貴分であるZ1のパーツが流用できることや、リプロパーツもドレミコレクションを始めとしたメーカーから数多く販売されており、コンディションの維持やメンテナンスに困ることはあまりありません。

基本データ

発売年:1973年
エンジン:空冷4ストローク2バルブDOHC並列4気筒
排気量:746cc
最高出力:69ps/9000rpm
最大トルク:5.9kg-m/8,500rpm

おすすめ国産絶版バイク②:70年代編

スズキ GT380

「サンパチ」の愛称で知られるスズキGT380は、2ストローク3気筒のスムーズなエンジン特性と、大排気量車を思わせる存在感で高い人気を誇った中型車です。

冷却効果を高めるラムエアシステムによる角ばったシリンダーヘッドや、3気筒エンジンでありながら4本出しのマフラーなどその独特なスタイリングで、日本のバイク史に名を刻みました。

GT380のレストア

GT380の旧車としての人気はかなり高く、中古車は車体の程度を問わずかなり高値で取引されています。2サイクルエンジンならではの部品点数の少なさから、メンテナンスは比較的容易に行えます。

パーツは人気車種だけあって、ネット市場での当時物の販売だけでなくリプロパーツも豊富に入手可能で、車両の維持・メンテナンスに困るようなことはありません。

基本データ

発売年:1972年
エンジン:ピストンリードバルブ空冷2ストローク直列3気筒
排気量:371cc
最高出力:38ps/7500rpm
最大トルク:3.8kg-m/6500rpm

おすすめ国産絶版バイク③:70年代編

ヤマハ スポーツ650XS1

東名高速の開通で日本のバイク界は、大排気量・高速化の時代を迎えていました。当時主流であったトライアンフやBSAを範として作られたバーチカルツインのビッグバイクとして、カワサキW1と人気を二分したのがヤマハのXS1です。

重厚なイメージのW1に比べ、スリムでコンパクトな車体や軽やかな排気音が支持され、いまだに根強いファンが数多く存在します。

XS1のレストア

XS1からマイナーチェンジ版のXS650を含めるとモデルライフは意外に長く、中古車市場ではかなりの台数が出回っています。

パーツもネットオークションの当時物や、アールプロをはじめとしたリプロパーツメーカーからも入手可能で、車両のレストアやメンテナンスなど状態の維持も比較的容易に行えます。

基本データ

発売年:1970年
エンジン:空冷4ストロークOHC2バルブ並列2気筒
排気量:653cc
最高出力:53ps/7000rpm
最大トルク:5.5kg-m/6000rpm

おすすめ国産絶版バイク④:70年代編

ホンダ ドリームCB400FOUR

「ヨンフォア」の愛称で親しまれたドリームCB400FOURは、ホンダが1974年に発売した中排気量のバイクです。

当時としては斬新なステッカー式のロゴや集合管、カフェレーサー風のフラットハンドル・バックステップが高い人気を博し、その後に続く400ccバイク人気の礎となりました。

CB400FOURのレストア


わずか3年間の生産であったことや、当時の暴走族が改造のベースとして使っていたこともあり、状態の良いノーマル車両の希少価値は非常に高いのが現状です。

かなりエンジンを回して使いこまれている場合も多く、オイル漏れなども良く見られることから、レストアにはそれなりの労力と出費を強いられる事を覚悟しなくてはいけません。パーツは純正・カスタムパーツも含め、比較的容易に入手可能です。

基本データ

発売年:1974年
エンジン:空冷4ストロークSOHC直列4気筒
排気量:408cc
最高出力:37ps/8500rpm
最大トルク:3.2kg-m/7500rpm

おすすめ国産絶版バイク⑤:70年代編

ホンダ XL250S

当時、2ストロークエンジンが主流のオフロードバイクの中にあって、新設計の4ストロークエンジンを搭載し、その扱いやすいエンジン特性で日本のトレールバイクブームの火付け役となったのがXL250Sです。

単気筒でありながら2つの吸排気弁を持つことによる2本出しのマフラーや、フロント23インチホイールといった当時としては斬新なメカニズムで高い人気を博しました。

XL250Sのレストア

XL250Sは4年間で8000台程度が製造されたにすぎませんが、それでもまだまだ程度のいい状態が維持された中古車は入手可能です。

オフロードモデルということもあり、年式以上に足回りなどが傷んだ個体も見られるものの、ホンダの他の車両のパーツを流用可能なものも多く、情熱と根気さえあれば素人でもレストアやメンテナンスは可能です。

基本データ

発売年:1978年
エンジン:空冷4ストロークOHC単気筒
排気量:248cc
最高出力:20ps/7500rpm
最大トルク:2.0kg-m/6000rpm

おすすめ国産絶版バイク⑥:70年代編

カワサキ Z1000MKⅡ

1978年、世界的潮流であった排気ガス規制などの環境対策を施し、Z1以来続いた曲線から直線基調のスタイルにデザインを一新して登場したのがZ1000MKⅡです。

トルクフルなエンジンとどっしりとした車格で、大排気量車のカワサキのイメージを定着させた一台と言えます。

Z1000MKⅡのレストア

現役で販売されていた時期よりも近年になって日本で旧車としての人気が爆発し、中古車市場ではかなりの高価格で取引されています。

完全なノーマルよりもカスタムされた車両の方が人気の高い稀有な車種であり、パーツに関してもいろいろなメーカーからカスタムパーツが数多く販売されています。

比較的良好なコンディションが維持された個体を見つければ、自分好みにカスタマイズしていく楽しみも味わえます。

基本データ

発売年:1978年
エンジン:空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒
排気量:1015cc
最高出力:93ps/8000rpm
最大トルク:9.1kg-m/6500rpm

おすすめ国産絶版バイク⑦:80年代編

スズキ GSX1100S KATANA

1980年、ケルンショーで発表され、その斬新なデザインが一躍センセーショナルを巻き起こしたバイクがスズキGSX1100S KATANAです。日本刀をモチーフとしたその独特なスタイリングは現在でも色褪せない魅力を放ち、本家である日本はもとより海外でも高い人気を誇ります。

GSX1100S KATANAのレストア

1981年の販売開始以降、マイナーチェンジを繰り返しながら2000年まで販売され続けたこともあり、中古車市場での販売台数もかなり豊富に残っています。パーツの入手も問題なく、メンテナンスに不安はありません。

ただしカスタムされた車両が多いため、レストアの際にノーマルにこだわる場合は、ノーマルパーツ探しにそれなりの費用と労力を必要とします。

基本データ

発売年:1981年
エンジン:空冷4ストロークDOHC直列4気筒
排気量:1074cc
最高出力:111ps/8500rpm
最大トルク:9.8kg-m/6500rpm

おすすめ国産絶版バイク⑧:80年代編

ホンダ CB750F


日本初の大排気量バイクとしてセンセーショナルなデビューをはたしたドリームCB750FOURですが、ライバルモデルのツインカム化や4バルブの導入により人気に陰りが見え始めました。

そんなホンダの大排気量フラッグシップモデルとして導入されたCB750Fは、レーサーRCB譲りの高性能モデルとして登場し、そのハイスペックで流麗なデザインで瞬く間に大人気モデルとなりました。

CB750Fのレストア

比較的長いモデルライフとボルドールなど派生車種の多さもあり、中古車市場では比較的良好なコンディションを維持したものが数多く残っています。

レストアやメンテナンスを自力で行うことももちろん可能ですが、CBのメンテナンスを得意とするショップも多く、自分でできるところは自分で行い、できない部分を業者に依頼するという方法もおすすめです。

基本データ

発売年:1980年
エンジン:空冷4ストロークDOHC直列4気筒
排気量:748cc
最高出力:70ps/9000rpm
最大トルク:6.0kg-m/7500rpm

おすすめ国産絶版バイク⑨:80年代編

ヤマハ RZ250

世界的な環境問題の高まりから年々厳しくなる排気ガス規制もあり、最後の2ストロークモデルを作るという発想からヤマハが投入したのがRZ250です。

モノクロスサスペンションや大型のハロゲンヘッドランプなど当時の最先端技術を搭載し、レーサーTZゆずりのハイスペックエンジンやパワーウェイトレシオで「400キラー」の名をほしいままにしました。

RZ250のレストア

そのスペックの高さから、かなり走りこんだ車両が多く見受けられます。また当時よりカスタムベースとしても人気が高かったこともあり、ノーマル状態でコンディションが維持された個体を見つけるのは、かなり難しくなってきています。

パーツ入手もかなり厳しくなっており、レストアやメンテナンスには、信頼のおけるショップ探しも不可欠です。

基本データ

発売年:1980年
エンジン:水冷2ストローク ピストンリードバルブ並列2気筒
排気量:247cc
最高出力:35ps/8500rpm
最大トルク:3.0kg-m/8000rpm

おすすめ国産絶版バイク⑩:80年代編

ホンダ CBX400F

1980年代初頭の4気筒ミドルクラスブームの中でホンダが投入したのがCBX400Fです。

ホンダとしては4気筒の400ccはドリームCB400FOUR以来であり、当時の最新技術を盛り込んだCBXはライバルモデルを凌駕するスペックで、ミドルクラスの人気モデルとなりました。

CBX400Fのレストア

CBX400Fの旧車市場での人気はかなり高く、中古車価格はかなり高めで推移しています。販売台数自体は多いので、時間をかけて探せば良好なコンディションを維持している手頃な車両を探すことは可能です。

パーツは純正だけでなくカスタムパーツも豊富で、レストアやメンテナンス自体に不安はあまりありません。

基本データ

発売年:1981年
エンジン:空冷4ストロークDOHC4気筒
排気量:399cc
最高出力:48ps/11000rpm
最大トルク:3.4kg-m/9000rpm

おすすめ国産絶版バイク⑪:80年代編

ヤマハ DT200R

軽くてハイパワーな2ストロークモデルがオフロード界を席巻した時代の代表的なバイクが、ヤマハのDT200Rです。

125クラスの小柄なボディに、水冷化されたハイパワーの2ストロークエンジンを搭載し、「ウィークエンドモトクロッサー」のキャッチコピーそのままに日本の林道を走り回りました。

DT200Rのレストア

オフロードモデルということもあり、旧車の中でもわりと安い予算で中古車を入手することは可能です。

車両の程度はピンからキリまであるので、じっくりと見て回ってエンジンや足回り、外装のコンディションの良い状態が維持されているものを探すようにしましょう。

2サイクルモデルで機構自体はシンプルなので、素人でもメンテナンスは比較的容易に行うことができます。

基本データ

発売年:1984年
エンジン:水冷2ストローク ピストンリードバルブ単気筒
排気量:195cc
最高出力:32ps/8500rpm
最大トルク:2.8kg-m/8000rpm

おすすめ国産絶版バイク⑫:80年代編


カワサキ GPZ400R

カワサキGPZ400Rは、当時レーサーレプリカ一辺倒であった日本のミドルクラスとは一線を画する、ツーリングもこなせるバイクとして大人気を誇ったバイクです。

水冷DOHC16バルブのハイスペックなエンジンを独特なアルミクロスフレームに搭載しつつ、比較的アップライトなライディングポジションで街乗りやツーリングもこなす扱いやすさが人気の秘密でした。

GPZ400Rのレストア

高い人気を誇ったモデルゆえに生産台数も多く、旧車市場でもいまだに多くの中古車が残っています。

同じフレームに600ccエンジンを搭載した海外版が長寿モデルだったこともあり、パーツの供給にもあまり不安はなく、旧車としては比較的レストアや維持が容易なバイクと言えます。

基本データ

発売年:1981年
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
排気量:398cc
最高出力:59ps/12000rpm
最大トルク:3.6kg-m/10500rpm

旧車を入手するには

バイクショップ

ある意味もっとも普通の購入方法ですが、ショップ選びには注意が必要です。

信頼がおけてなんでも相談できるのはもちろんですが、旧車の場合には部品入手の困難さなどから修理を断られる店などもあるからです。

人気の絶版車の場合にはその車種だけを専門に扱う店などもあり、そういうショップではパーツのストックや独自のネットワークを持つだけでなく、そのバイク固有の修理のノウハウなども持っていたりするので、安心感は強いと言えます。

個人売買

人気の絶版車の場合、その車種の愛好家でつくるオーナーズクラブのようなものが必ずあります。そういう組織に属している人のネットワークをたどって譲ってもらうという方法もあります。

ただし個人売買である以上、それなりのリスクはともなうということを理解した上で、できるだけ信頼できる相手と取引するようにしたいものです。

ネットオークション

とにかく安くその車種を手に入れたいのであれば、一番手っ取り早い方法と言えます。ただし不動車であったり、とりあえずエンジンがかかるだけというレベルのものも多く、そこからレストアするにはそれなりの覚悟も必要です。

とりあえず現車確認は必須ですし、一からそのバイクを組み立てていくぐらいの気持ちがなければ、あまり手を出さないほうが無難です。

旧車のレストア・メンテナンス方法

旧車のレストア

専門ショップのフルレストアされたものはレストアの手間はかかりませんが、かなり高値は覚悟しなくてはいけません。

ある程度は自分でレストアする方が安くあがりますし、愛着も湧きます。まずは最低でもパーツリストとサービスマニュアルは入手しましょう。そこからは情熱と根気が勝負です。

シリンダーのボーリングやオーバーホール、金属パーツの再メッキなど外注業車の選定も大事です。オーナーズクラブなどに所属すると、詳しい人の知恵を借りたり、有益な情報や貴重なパーツを入手することができるので便利です。

旧車の維持・メンテナンス

せっかくレストアした自慢の旧車も、そのままの状態ではまたもとのポンコツに逆戻りしてしまいます。

日頃のメンテナンスで、良い状態を維持することも大切です。保管場所に屋根や壁があるのは当然ですが、結露などによるサビにも注意が必要です。オイル管理も大切です。走行距離が少なくても定期的なオイル交換は必須です。

旧車の場合は高品質な化学合成油よりも開発当時の鉱物油の方が合っていたりなど、そのバイク特有の”クセ”のようなものもあります。信頼できるショップやオーナーと親しくなって情報を手に入れるのも、バイクの状態を維持する上で大切です。

絶版車バイクを手に入れよう

かつて人気を誇り、絶版車となった今でも魅力を放つ名車についてご紹介してきました。絶版バイクを手に入れ、それをレストアし、コンディションを維持することは、それなりの情熱とコストを必要とします。

でもそれだけに魅力的なバイクを所有しているという愛着もまた格別です。そんな魅力的な絶版バイクを手に入れ、あなたの情熱でよみがえらせてみませんか。