検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

高水三山とは?縦走でも人気な山の魅力と楽しみ方をご紹介!コース情報も!

都心から日帰り可能な人気登山コース、高水三山縦走コースをご紹介します。駅から駅に抜けるコースでアクセスも非常によく、コースタイムも4時間半〜5時間と初心者の方にもおすすめです。これから東京近郊で登山を始められる方は、まずは高水三山からお楽しみ下さい。
2020年8月27日
川口 貴史
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

高水三山とは?

奥多摩の入門コースとして人気を集めている高水三山(たかみずさんざん)とは、東京都青梅市に位置する高水山(たかみずやま759m)、岩茸石山(いわたけいしやま 793m)、惣岳山(そうがくやま 756m)を併せた総称のことです。高水山の山頂には高水山常福院があり、毎年4月の第二日曜日には、名物の「獅子舞」が披露されます。高水三山はどれも標高800mに満たない低山で、難易度も低く初心者の方でも上級者の方でも楽しめます。アクセスの良さとも相まって、奥多摩地域登山や日帰りハイキングの入門に、多くの方に親しまれているコースです。

高水三山縦走ハイキングコース難易度

尾根伝いに山頂をつなげて歩くことを縦走といいますが、高水山、岩茸石山、惣岳山共に800m未満の低山ですので、難易度は低いです。初心者の方でも安心して下さい。普段体を動かす習慣のある方なら、無理なく縦走ハイキングを楽しめます。スタートとゴールの登山口が駅から近く日帰りが可能。アクセスしやすい点も見逃せませんね。

スタート地点のJR軍畑駅から30分ほど歩いた、高源寺から高水山への登りがもっとも難易度の高い区間です。ですがいったん高水山山頂に登ってしまえば、岩茸石山、惣岳山と平坦でなだらかなルートがメインです。注意点として、高水三山は熊の生息域です。熊鈴を必ず持参して、積極的にこちらの存在を熊に知らせましょう。不意な遭遇を避けられます。

おすすめ日帰りモデルコース

チェックポイント 時間
スタート 軍畑駅 JR青梅線 9:00
↓30分/1.7km  
高源寺 9:30
↓60分/1.9km  
高水山 10:30
↓35分/1.1km  
岩茸石山  昼休憩 11:05着
12:00発
↓40分/1.5km  
惣岳山

12:40

↓45分/1.4km  
沢井駅方面分岐 13:25
↓30分/1.3km  
ゴール 御嶽駅 JR青梅線 13:55

登山地図の定番、昭文社の「山と高原地図」のコースタイムを参考にしました。2人〜5人の40歳〜60歳のパーティーを想定したタイムです。時間が少し早いですが、このルートで一番展望が良いポイントをお昼休憩としました。距離8.8km、休憩時間含めて約5時間のコースです。このぐらいの難易度なら、初心者の方でも大丈夫です。都心からの日帰り登山も十分可能ですね。

日帰りハイキングの醍醐味は山頂でのお弁当

アクセスのしやすさを生かして早朝に出発すれば、午前中に下山することも可能なコースです。今回はあえてお昼休憩をはさむ行程をご提案します。日帰り登山の1番の醍醐味といえば、自然の中で食べるお弁当です。いい汗をかいた後のお弁当はまた格別。ぜひお弁当持参で高水三山に出かけてみて下さい。このルートで一番の展望ポイントは岩茸石山です。山頂からの景色を観ながら楽しみましょう。中級者の方は写真のように、クッカーを持参してもいいですね。ハイキングや登山の楽しみが一段と広がります。

高水三山縦走ハイキングコース 1/6

軍畑駅〜高源寺 30分/1.7km

JR青梅線、軍畑駅が今回のスタート地点です。駅を出ると平溝川に沿って北上していきます。高水山の登山口は高源寺の北にあります。それまでは緩やかな道路を登っていきます。登り始めはまだ体が温まっていませんので、登山口までは焦らずゆっくり歩きましょう。なお今回のコースでは、高源寺と常福院にお手洗いがありますが、駅で済ませておくと安心です。登山口に到着したら、地図でルートをもう一度確認しておきましょう。その後の行程をスムーズに歩けます。

高水三山縦走ハイキングコース 2/6

高源寺〜高水山 60分/1.9km


出典: http://www.omekanko.gr.jp/hiking/hiking.php?m=dt&r=t30&n=3

高源寺付近の看板を目印に進むと、高水山登山口に到着します。ここから本格的な登山道で、ハイキングスタート。まずは杉林を抜けていきます。途中斜度40%を超える部分もあり、縦走コースで最も難易度の高い区間です。高水山山頂に到着すれば、平坦でなだらかなルートがメインです。激しい登り降りはありませんので、高水山山頂までは頑張りましょう。なるべく楽に登るコツは、歩幅を小さくすることと、息があがってしまったら落ち着くまで休むことです。水分や簡単なお菓子などもこまめに補給しましょう。

高水三山縦走ハイキングコース 3/6

高水山〜岩茸石山 35分/1.1km

長い登りを超えて常福院に到着したら、高水山山頂はもうすぐです。初心者の方にはちょっときつかったかもしれませんね。ここでしっかり休憩しましょう。ここ常福院は9世紀ごろに開創された、真言宗豊山派の寺院です。毎年4月の第二日曜日に春季大祭が開かれ、「獅子舞」が披露されます。

高水山山頂には適度なスペースとベンチがあり、休憩できます。高水山からは平坦な尾根道を進みながら、岩茸石山を目指します。岩茸石山は高水三山で最も高い山で一番の展望ポイントです。少し早い時間ですが、ここでお昼休憩をとりましょう。どうせお弁当を食べるなら、展望のよい場所で食べたいですよね。お昼休憩が終わったら、気になる部分をストレッチしておきましょう。岩茸石山から先は、徐々に下りメインになります。案外下りの方が足を酷使しますので、ストレッチをしておけば登山口に着いてから後悔せずにすみます。

高水三山縦走ハイキングコース 4/6

岩茸石山〜惣岳山 40分 / 1.5km

岩茸石山で展望とお弁当を楽しんだあとは、惣岳山に向かいます。岩茸石山山頂には、惣岳山方面と棒ノ折山方面に向かう分岐があります。ルートを間違えないように、事前に地図をチェックしておきましょう。最近では紙地図以外にも、スマホで使える登山地図アプリが充実しているので、あらかじめダウンロードしておきます。岩茸石山〜惣岳山の区間は、ほぼなだらかな下り道ですが、途中岩場も登りもあります。特に惣岳山手前は短いですが急な登りで、変化に富んだ楽しい区間です。
 

高水三山縦走ハイキングコース 5/6

惣岳山〜沢井駅方面分岐 45分 / 1.4km

惣岳山を出発したら、後は無事に登山口まで下山しましょう。この先は急な下りもあるので、惣岳山山頂でシューズの紐をしっかり締め直しておくことををおすすめします。つま先を痛めるのを予防できるからです。紐を締め直したら、まずは御嶽駅方面と沢井駅方面への分岐点を目指します。道は尾根伝いの一本道なので、間違える心配はなさそうです。惣岳山からの下り始めが、特に急坂なのでスリップしないように注意が必要です。足の裏全体に体重をかけるイメージで下ります。コースは沢井駅方面の分岐に近づくに連れて、徐々に緩やかになります。

高水三山縦走ハイキングコース 6/6

沢井駅方面分岐〜御嶽駅 30分 /1.3km

ここまで来ればゴールの御嶽駅まで後少しです。分岐点を御嶽駅方面に進みます。ちなみに沢井駅方面に進んでも、30分ほど歩けば到着しますが、普通の道路を歩くルートです。御嶽駅方面は最後までハイキングを楽しめます。途中送電線の下を通過するので、どこまで進んだか目安にされるといいですね。送電線の下を2回通れば、登山口はすぐそこです。


御嶽駅に到着、お疲れ様でした。登山口が駅のすぐ側でアクセスがよいのは、やはり大きなメリットですね。電車の時間に合わせて下山できれば、すぐ帰路につけます。もしお時間があるようなら、御嶽駅から東に徒歩2分行ったところに「玉川屋」があります。こちらでは手打ち蕎麦や、山菜・川魚料理をいただけます。登山後のお楽しみにいかがでしょうか。

◾️玉川屋 
住所:〒198-0173  東京都青梅市御岳本町360 
電話:0428-78-8345 
営業時間:11:00~18:00
定休日:月曜日(月曜が祝日の場合火曜) 

高水三山縦走ハイキングに必要な装備

ここまでご紹介しました高水三山は、初心者の方でも楽しめる難易度の低いルートです。ですが安全のために、下の表にあげた最低限の用意が必要です。これ以外に必要なものは個人によって異なりますので、適宜装備を追加して下さい。

ザック

レインウェア
登山靴 防寒着
食料・飲料水 地図
非常食 健康保険証
ヘッドランプ 熊鈴

ザック

日帰り登山で使うには、15〜20リットルの容量が使いやすいです。ザックは小さすぎても大きすぎてもいけません。装備がちょうど収まる容量で、体にフィットするものを選びましょう。

登山靴

履き慣れたスニーカーでも行けないことはないですが、登山靴の方がグリップも良く安全です。防水モデルを選べば、突然の雨でも大丈夫です。

防寒着

標高が100m上がれば気温が0.6度下がると言われております。さらに強風が吹けば体感温度は下ります。山に真夏はないと考えて、夏場でもウィンドブレーカーやフリースなど防寒着を用意しておきましょう。

レインウェア

ザック、登山靴と合わせて登山の必須アイテムです。突然の雨で体を濡らしてしまうと、夏場でも低体温症で動けなくなる可能性があります。また防寒着の代わりにもなります。登山用品ブランドのものがおすすめですが、なければ代替えに安価なものでもかまいません。必ず用意しておきましょう。

食料・飲料水

高水三山には売店や食堂がありません。お弁当と歩きながら食べる行動食、飲料水は、あらかじめ用意しておきましょう。5時間の行動予定だと、夏場で最低1.5〜2リットルの水分が必要です。500mlのペットボトル数本に分けて持参すると、パッキングもやりやすいです。


非常食

お弁当とは別に、万が一に備えて非常食を用意しましょう。調理の必要のないものを選ぶのが鉄則です。具体的にはチョコレートやエナジーバーなど、かさ張らず高カロリーなものが適しています。これらの食料は安全に下山できるまで、手をつけてはいけません。

地図

登山道によっては、道標が整備されていて地図無しでも登れてしまう山もあります。それでもルートが不明瞭な場所や、道標の向きが傾いてわからないような場面もあります。道迷い防止のために、スマホに地図アプリをダウンロードしておきましょう。こちらの記事で詳しくご紹介しています。

【登山地図アプリ】おすすめ11選をご紹介!
登山道以外にも、最寄り駅からJR軍畑駅までのアクセス、JR軍畑駅から登山道までのアクセスなども、あらかじめ調べておきましょう。

ヘッドランプ

途中で怪我をしたりルートを間違えたりと、予定より行動時間が遅れることがあります。山中は街中より日が沈んで暗くなるのが早く、夜の山中はほぼ真っ暗闇です。ヘッドランプまたは懐中電灯があれば、正しいルートを見失なわずに進めます。

熊鈴

高水三山は熊の生息域です。熊も人間もお互い存在に気づかずに、鉢合わせした時が危険です。それを避けるために熊鈴をザックにつけておきましょう。こちらの存在を熊に知らせることで、熊がこちらを避けてくれます。

健康保険証

あってはならない事ですが、怪我をする可能性は否定できません。もしもの時に、健康保険証は持参しておきましょう。

高水三山まとめ

都心から日帰り可能で、登山口までのアクセス良好。難易度も低く初心者の方でも無理なく楽しめるのが高水三山です。高源寺から高水山までの登りは少しきついですが、そこを乗り切れば山頂からの展望を楽しめます。高水三山は四季を通して楽しめる山であり、どの季節にも良さがあります。もしこれからハイキングや登山を始めらる初心者の方なら、荷物の少なくてすむ夏場がおすすめです。この記事を読んでいただいて、行きたい!と思われたあなた。さっそく今週末に出かけてみてはいかがでしょうか。