よく知られているレタスってなに?
一般的に知られているもの
サラダや炒めものの具として一般的に知られているもの、それが玉レタスと呼ばれている淡色野菜です。玉レタスは水分がおおく結球した丸いかたちをしているのが特徴といえます。地中海沿岸から西アジアが原産地で、江戸時代末期に欧米から日本へ渡来しました。
栽培と産地について
レタスの歴史は古いです。最初に栽培されたのは紀元前ローマの時代までさかのぼり、壁面にもそのようすが描かれています。日本で栽培がはじまったのは、明治時代以降です。現在のように家庭に定着したのは第二次世界大戦後からとなります。
日本全国で一番出荷されている都道府県は長野県です。平成27年のデータによると、日本全国での出荷量が537、700トンであり、そのなかで長野県は186、900トンという最大の出荷量となります。次いで2位が茨城県、3位が群馬県から大量のレタスが出荷されています。
ではなぜ長野県で一番出荷されているのかというと、農地が標高500メートルの高地にあり、冷たい気候が栽培に適しているからです。昼夜の寒暖の差もあわさって、おいしいレタスが育つのです。
栄養と効能について
玉レタスの栄養成分にはビタミンやカリウム、カルシウムなど実におおくの種類が含まれています。その効果についても、たとえばカリウムは高血圧予防に効果が期待でき、カルシウムは筋肉を収縮させたり神経を安定させたりする働きがあるといわれています。
意外に知られていないサニーレタスってなに?
サニーレタスの特徴
サニーレタスとは、リーフレタスの一種で玉レタスのように結球はせずに、葉脈にそって葉が縮れていて葉先が濃い紫色をしたやわらかい葉が特徴の緑黄色野菜です。ひと株の直径が20センチから30センチほどで、苦みもほとんどありません。
玉レタスとくらべて葉の外側から一枚いちまいはがしやすく、つかいやすいというところも特徴の一つといえます。
サニーレタスの栄養
実は、サニーレタスの栄養価はズバ抜けて高いことで知られています。たとえば、βカロチンですと玉レタスの10倍以上が含まれており、ビタミンCが3倍以上でミネラルが2倍以上、カロリーも16キロカロリーと高めです。
野菜には、淡色野菜と緑黄色野菜、またはその他の野菜があるが、一番オススメなのが栄養成分がたっぷり含まれている緑黄色野菜です。肥満や糖尿病といった現代病ともいうべき病気に対して効果があるだけではなく、抗がん作用に対しても力を発揮してくれます。
サニーレタスに隠された驚きの栄養成分と効能!
ここからはサニーレタスのなかでもとくに栄養価が高い成分と、100グラム当たりの含有量やそれを摂取することによってどんな効能が得られるのかを簡単にご紹介していきたいと思います。サニーレタスを買うときの参考になれば幸いです。
サニーレタスの栄養成分と効能①
エネルギーとたんぱく質
エネルギーは16キロカロリーです。エネルギーには、三大栄養素といわれるたんぱく質、脂質、炭水化物を分解、代謝させることによってわたしたちが日々うごいたり考えたりするために必要な力が含まれているといわれています。玉レタスのエネルギーは12キロカロリーです。
たんぱく質は1、2グラムです。たんぱく質は血液や脂肪、細胞など身体の大部分に含まれています。栄養の貯蔵や輸送として働いてくれたり、神経など情報の伝達や身体そのものの構成成分としての役割をになっていると言われています。
サニーレタスの栄養成分と効能②
脂質と炭水化物
脂質は0、2グラムです。三大栄養素の中でも脂質は大切な役割を果たしており、身体を作ってくれる細胞や神経組織を構成するうえでも必要不可欠な成分と言われています。脂質は皮膚をまもってくれる働きもしてくれます。
炭水化物は3、2グラムです。炭水化物の摂りすぎはよくありませんが、からだを動かすためや、脳の働きにとっては重要な役割を果たしていると言われています。わたしたちが一日に必要なエネルギー量の60パーセントは、この炭水化物からとりいれているのです。
サニーレタスの栄養成分と効能③
食物繊維とビタミンC
食餅繊維は2、0グラムです。食物繊維には、水にとけやすい水溶性と水にとけにくい不溶性があり、水溶性では血糖値の上昇を抑えたり、血中のコレステロール値を低下させる効果があり、不溶性では、便通をスムーズにする効果があると言われています。
ビタミンCは17ミリグラムです。ビタミンCは体のなかではつくることができないため、食べ物などから得られる栄養素となり、こちらは美肌効果やガンと老化の原因ともいわれている活性酸素から体をまもったり、鉄分の吸収をたすける働きをすると言われています。
サニーレタスの栄養成分と効能④
カリウムとβカロテン
カリウムは410ミリグラムです。カリウムは、人間の体には欠かせないミネラルのひとつと言われており、高血圧の予防や筋肉の収縮をスムーズにしたり腎臓にたまりやすい老廃物を尿と一緒に排出するはたらきがあると言われています。
βカロテンは2000マイクログラムです。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、目の神経伝達物質になるといわれています。そして、活性酸素をおさえて動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守ったり、がんの予防にも効果があるとも言われています。
もっと詳しく知りたいかたはこちらも参考にしてみてください。
サニーレタスをつかった健康レシピをご紹介!
チャチャっとつくれるものばかり!
サニーレタスをつかった料理には、サラダをふくめ炒め物やスープ、肉巻きやサンドウィッチなどいろいろな料理があります。
栄養満点のあさりスープ
あさりは見た目からは想像できないほどの栄養価が高い貝として人気があります。あさりには鉄分やビタミン2、ミネラルや亜鉛、タウリンなどの栄養素が含まれてます。
その効能も鉄分やビタミン2には貧血予防や疲労回復効果、ミネラルや亜鉛には血液サラサラ、タウリンには免疫力向上効果があると言われています。あさりと一緒に食べることにより、カロリーてきにもよいバランスがとれると思います。
材料 (3人分) あさり50g サニーレタス2枚 水400cc ナンプラー 小さじ1 ごま小さじ1/2ずつ
栄養満点サバのムニエル
サニーレタスは炒めたり、スープにしたりするだけではなく、揚げ物や炒め物に彩りとして添えるような工夫もされています。ぜひご家庭でも試してみてください。
材料 (4人分) さば(切り身)2枚 サニーレタス4枚 ミニトマト4個 紫玉ねぎ1/4個 ■ 調味料 塩少々 こしょう少々 カレー粉 小さじ1 薄力粉大さじ1 オリーブオイル 大さじ1
栄養満点のライ麦パンのサンドイッチ2種
ここで注目したいのが、パンに食パンではなくライ麦パンを使っていることです。ライ麦パンは生地が固いため、そしゃく回数が増えるだけではなくビタミンや食物繊維がとれたり、女性の大敵であるむくみ予防にも効能があると言われてます。
材料 (1人) ライ麦パン2枚 トマト2枚 サニーレタス好きなだけ 人参5cm程 酢:オリーブオイル2:1 砂糖大さじ1/2 塩小さじ1 こしょう少し ブラックペッパーお好みで 卵1個 三度豆4本 からしマヨ適量 ケチャップ適量
栄養満点の韓国風サニーサラダ
βカロテンを多く含むニンジンは、緑黄色野菜の王様です。サニーレタスもカロテンを含む緑黄色野菜のため、栄養面からいってもとても優れた食材が同時にとれることになります。
韓国風サラダ 材料 サニーレタスお好み 人参お好み 焼肉のたれ適量 ごま油 ひと回し分 レモン汁 お好み 塩胡椒少々
サニーレタスの栄養価と効能を保つ保存方法
適切な保存方法とは?
野菜をかったのはいいけれど、使い切れなくて結局腐らせてしまうことって結構ありがちです。サニーサラダも例外ではありません。保存状態がわるいとたった数日でダメになってしまうだけではなく、それではせっかくの栄養価も効能もむだになってしまいます。
包丁ではなく手でちぎること
常温はすぐに腐ってしまうので、買ってすぐに使いきれないようでしたら冷蔵庫の野菜室でカットして保存することをおすすめします。カットするときは包丁はつかわずに手でちぎりましょう。包丁は金属なため、切口が酸化してすぐに傷んでしまうためです。
キッチンペーパーと爪楊枝
丸ごと保存したい場合は、根元をつけたまま保存することが大切です。根元はキッチンペーパーで巻いて冷蔵庫のなかで立てた状態で保存してください。キッチンペーパーが赤くなってきたころに新しいものに取り替えます。
キッチンペーパーを巻いて保存するやりかたとの違いとして、爪楊枝3本で茎の成長点を刺激するという方法があります。つまり、茎の水分と栄養を葉に送るのをやめて、成長がとまります。
サニーレタスの見分け方は簡単!
レタスは形も食感もみずみずしさも種類によってさまざまな違いがあります。ここでは、サニーレタスを簡単に見分けやすくするためにその違いを図をまじえながらわかりやすくお伝えしていきます。
茎の部分に変色部分がみられたらそこをカットして、新鮮な茎の部分がみえたらそこに水をかけます。水をかけたら茎の中心に爪楊枝をさして、そのあとにビニール袋にいれて保存となります。
フリルレタスの場合
フリルレタスの葉先は細かく切れ込みがあるのが特徴です。玉レタスのようにシャキシャキとした食感と葉の色がすこし濃いめになっています。サニーレタスと同じで結球しないリーフレタスの一種ですが、違いは葉先が赤褐色じゃないところに注目です。
サンチュの場合
サンチュは結球しないレタスで、葉の色が明るく大きく楕円形であることが特徴です。肉厚でとてもやわらかい食感になっています。こちらの違いも葉先が濃い紫色ではないことと、サニーレタスのように葉が縮れていないことです。
グリーンレタスの場合
グリーンレタスは、黄色い小花を咲かせる1、2年草です。結球しないレタスであるためサニーレタスに似ているところがありますが、違いは葉があざやかな緑色をしています。
グリーンリーフの場合
グリーンリーフは、カールレタスやグリーンカールとも呼ばれます。葉が一枚いちまい丸みをおびず、葉先にちかいほど厚さがうすいのが特徴です。似ているところといえばカロリーでしょうか、サニーレタスは16カロリーですがこちらグリーンリーフも同じ16キロカロリーです。
違いをいうとグリーンレタスと同じように葉先が濃い紫色ではなくあざやかな緑色をしているところです。
サラダ菜の場合
サラダ菜は、玉レタスと同じで結球するタイプのヘッドレタスという部類にはいります。サラダ菜の葉は緑色でやわらかく少し厚みがありますが、巻きがゆるいのが特徴です。大きさからも色からもサニーレタスとの違いがはっきりしてわかりやすいです。
プリーツレタスの場合
プリーツレタスは、サニーレタスとおなじように結球しないタイプのレタスで、葉の色はあわい緑色で葉先がギザギザと波打ったような特徴をしています。葉の色や葉の形から、これもサニーレタスと見分けがつきやすいでしょう。
まとめ
ここまでお読みいただいてサニーレタスには驚くべき栄養素や効能があることがおわかりいただけたことでしょう。それだけではなく、サニーレタスはサラダや炒め物やスープ、揚げ物に添えられたりとさまざまな工夫がされて食べられていることにもお気づきになったと思います。参考になれば幸いです。