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フレンチラベンダーの育て方!植え替えや増やし方、収 穫後の活用方法まで解説!

香が良くアロマテラピーなどでも広く使用される精油としても有名なラベンダー、その中でもウサギの耳のような可愛い花を持つフレンチラベンダー、そんなフレンチラベンダー育て方、そしてフレンチラベンダー育て方の後の収穫、収穫後の活用法についてご紹介します。
2020年8月27日
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フレンチラベンダー

フレンチラベンダーの開花時期は5月~7月で、原産地が地中海沿岸や西アジアの多年草です。フレンチラベンダーは細く伸びた茎の先端に稲穂のような花が付き、もっとも顕著な特徴として、この花穂の先に花の色と同じ紫色の葉が付いているところです。細長い花びらにも見えるこの葉は、ほうよう(苞葉)と呼ばれており、花穂を守るために葉が変異した物です。4枚ほどの苞葉は、ウサギの耳のようでもあり可愛らしい花です。花色は白もあります。挿し木や株分け、種まきなど沢山の増やし方でお庭一杯に良い香りを満たしてみませんか。

フレンチラベンダー育て方:初めに

フレンチラベンダーは4月~5月に育て始めるのが最適な時期です。日当たりが良く、風通しが良く、排水性の良い所で育てて下さい。

フレンチラベンダーの管理

フレンチラベンダーは、ラベンダーの中では暑さに強く夏越しがしやすい種類と言われていますが、やはり高温多湿は苦手なので、夏場、特に西日の当らない所に置いて管理するのが望ましいです。また暑さに弱く乾燥を好みますので梅雨の時期などは、雨に当たりっぱなしにならないようにして下さい。長雨で弱る場合があります。そのためにも移動がしやすい鉢植えで育てることをおすすめします。もし地植えで植える場合は、直射日光が当たらないように植物用のネットをかけるのも良いでしょう。

フレンチラベンダーの苗の選び方

フレンチラベンダーの鉢植えは、株ががっしりしていて節間が詰まっている、花の数が多くバランスの良い綺麗な物が良い苗です。苗は春に購入した方が管理が楽です。
地植え用のポットの苗も鉢植え同様、節間が詰まってしっかりしていて、元気で蕾も沢山の苗を選らんで下さい。
まだ葉ばかりで花が付いていない小さな苗を選ぶ時は、葉に変色した所や欠けている所が無い苗を選んで下さい。
 

フレンチラベンダーの用土

用土は水はけの良いアルカリ性の土壌を好むフレンチラベンダーですので、ハーブ用の土、またはラベンダー専用の土を使われるのも使い方が簡単で良いと思いますが、もしご自分で配合される場合は、赤玉土(中粒2・小粒1)、パーライト1、もみ殻0.5、日向土細粒2、ピートモス3.5の割合で混ぜて作ったものを使用して下さい。

フレンチラベンダー育て方:植え付け・植え替え

植え付けには地植えと鉢植えがありますが、酸性分が強い土が苦手なフレンチラベンダーは、地植えのする場合、土をアルカリ性にしてから植え付けましょう。地植えの1週間~2週間位前に、植える用土に苦土灰を混ぜて中和しておくのも良いでしょう。

フレンチラベンダーの地植え

地植えにする場合に一番気を付けなければならないのは、植え付ける場所です。水はけが良くアルカリ成分の多い土の場所を用意して植えて下さい。

フレンチラベンダーの鉢植え替え

鉢植えにする場合は、地植えと同じく水はけが良くアルカリ性の土で、一回り大きな鉢に植え替えて下さい。鉢は水はけが良いことを好むフレンチラベンダーには、素焼の鉢が望ましいです。植木鉢の底に鉢底ネットを敷き鉢底石を詰めます。土を鉢の1/3位入れて根を傷つけないように苗を鉢の中央に置き周りに土を入れ、たっぷりと水を与えて、日当たりが良く風通しの良い場所で管理して下さい。

フレンチラベンダー育て方:水やり

フレンチラベンダーは多湿に弱いので、乾燥気味になるように水を与えるのがコツです。

夏場の水やり

フレンチラベンダーは乾燥気味で育てるのがコツで、多湿を嫌います。地植えの場合土が乾いていたら与えると言う位にして大丈夫です。真夏でもよほど乾燥していない限り水やりはさほど必要ではありません。水を与える場合には朝夕の少し涼しい時に与えて下さい。植木鉢などが熱くなっている昼間に与えると、根が傷む場合があります。
鉢植えの場合にも、やはり土の表面が乾いたら水を与えて下さい。
 


冬場の水やり

冬越し中、フレンチラベンダーは多少の寒さには耐えますが、霜が降りたりしないように気をつけて下さい。冬は気温がさがって土も乾きにくくなり、冬越し中はフレンチラベンダーも水の吸い上げがかなり少なくなりますし、また土が湿っていると凍ったり霜がおりやすくなったりしますので、フレンチラベンダーは乾かし気味に育てるのがコツです。水は控えめにして、土の表面が乾いてから数日して水を与えるのが良いでしょう。

フレンチラベンダー育て方:冬越し

フレンチラベンダーが生育するためには12℃以上の温度が必要になり、冬越し中、冬の寒さに当たると休眠します。霜に当たると根が傷んだりしますので霜よけや防寒などの冬越しの準備が必要になります。鉢植えなどの冬越しは寒冷地では、室内または日当たりの良い軒下などに取り込んで冬越しをさせて下さい。

寒風はフレンチラベンダーの大敵

寒風が当たることによって枯れたり、下部が揺れて根が傷む場合がありますので、出来れば強い風の当たらない所で冬越しさせて下さい。
地植えの場合など移動が難しい場合の冬越しは、北風を遮る工夫をして下さい。冬越し中、雪が積もると茎が折れやすくなり、フレンチラベンダーは霜にあたると全体が枯れてくる場合がありますので、冬越しにはマルチなどをする注意が必要です。

フレンチラベンダーの防寒

冬越しに効果的な防寒や霜よけとして、株元にパークチップや腐葉土、ワラや枯れ葉などでマルチングすることをおすすめします。

フレンチラベンダー育て方:肥料

フレンチラベンダーは少ない肥料分でも十分に育つハーブですが、養分があまり少ないと成長が鈍くなりますので成長の時期の3月~7月の間は肥料を与えて下さい。固形の暖効性化成肥料を根元から離して蒔くようにちりばめておくと1~2ヶ月位効果が持続します。また液体肥料を時折水まきと共に与えても大丈夫です。

フレンチラベンダー育て方:病害虫

風通しの悪い環境で育てた場合、茎や葉に白い粉のようなものに覆われ成長が鈍くなる、うどんこ病があります。このうどんこ病を未然に防ぐためには、風通しの良い場所で管理して、もし発生してしまったら早急に殺虫剤を、使い方をよく読んで散布して下さい。
害虫は、4月~5月頃の時期に発生するハダニやアブラムシです。発生しやすい高温多湿の時期に発生していないかよく確認して、もし見つけたら、見つけ次第に歯ブラシなどを使ってこそげ落として駆除して下さい。害虫が付くことによって花が咲かないなど問題が起ります。
 

フレンチラベンダー育て方:植え替え

ラベンダーは移植を嫌いますが、鉢植えではラベンダーの株が年々大きく成長して根詰まりを起こしますので、定期的に植え替えを行う必要があります。鉢植えの植え替えは、一回り大きな植木鉢を用意して、株が成長を始める3月~4月頃に植え替えをおこなって下さい。地植えの場合は出来るだけ植え替えなくても良いように植え付ける前に植える場所を良く考慮して植えて下さい。もし、地植えでどうしても植え替えないといけない場合は根が成長を止めている時期の12月~2月に株を傷めないように十分気をつけて植え替えて下さい。

フレンチラベンダー育て方:切り戻し・剪定

ラベンダーの花を毎年美しく咲かせるためには、剪定や切り戻しが必須になります。剪定には収穫を兼ねた剪定の切り戻し剪定、枝透かし剪定などがあります。収穫を兼ねた切り戻し剪定では、花の咲いた枝ばかりを切り戻ししないで、花が咲かなかった枝もわき芽の上で切り戻して下さい。切り戻しは枝の1/2~2/3位の高さで株全体を半球状に切りそろえて切り戻して下さい。
枝透かし剪定は込み入った枝や(2本に1本の割合)細い枝を根元から切り戻して枝を少なくして風通しを良くします。

適切な剪定や切り戻しで健康に

ラベンダーの剪定時期は、3月、5月下旬~7月上旬、9月、12月頃になります。春先の切り戻し剪定は、次に花を咲かせるための剪定になります。古い枝幹は思い切って半分以上切り戻し、枝の新陳代謝を良くし、強い枝を生やしましょう。剪定は夏に株元が蒸れるのを防ぎます。適切な剪定や切り戻しをして、ラベンダーを健康に保ちましょう

フレンチラベンダー育て方:増やし方

フレンチラベンダーの増やし方として、株分け、挿し木、種まきなどの増やし方が挙げられます。

挿し木での増やし方


挿し木での増やし方として時期は、4月~6月または9月中が適期となります。まずは、挿し木にしたい挿し穂の部分、先から7,8㎝の所(先の方が元気です)を選びカットします。挿し木にする場合、挿し木の茎のカットはまっすぐではなく斜めにカットして下さい。斜めにカットすることで挿し木がしやすくなります。カットしてその挿し木の先を活性化栄養剤を入れた水に浸します。水に浸した挿し木を用意した土に差し込み、挿し木が土になじむように水を与えます。挿し木をした挿し穂に、根が生えて安定してきたら水は少なめにして下さい。

株分けでの増やし方

鉢植えのラベンダーを、植え替える時期に株分けをして増やす増やし方あります。3月~5月、または9月~10月の時期に、出来るだけ根を傷つけずに、清潔に保ち、なるべくは手で分けて下さい。しかし手では難しい場合には、清潔なハサミやカッターを使って分けて株分けをして下さい。あまり根を傷つけると枯れてしまう場合がありますので、注意が必要です。

種を植えて増やす増やし方

種を収穫しその種を蒔いて苗にする増やし方があります。種を地植えにする場合、日光の良く当たる場所を選び、水はけが良くアルカリ性の土に種を蒔きます。種を蒔いてから花が咲くまでに2,3年かかります。春の時期に種を蒔いた場合、暑さや高温に弱い幼苗は風通しが良く涼しい半日陰で管理する必要があります。1年目に蕾が付いた場合は、摘み取って下さい。花が開花する場合大量のエネルギーを消費するので、幼苗に花をつけて咲かせると、疲れから回復できずに成長が遅くなったり、最悪枯れてしまったりしますので、幼苗に付いた蕾は摘み取って下さい。少し時間がかかる増やし方です。

種のまき方(セルトレー)

・種は収穫した花を下にして、直射日光の当たらない風通しの良い場所で10日程乾燥させ、完全に乾燥したら白い紙の上で花をもみほぐし種を取ります。
・1,2週間冷蔵庫で寝かせた種を3日間位水につけます。
・セルトレーに種まき用の土又はバーミキュライトなど肥料が入っていない土を容器の6割くらい入れてたっぷりの水を含ませます。卵の容器などの底に穴を開けてセルトレー代わりにするのも良いですよ。
・土を入れたトレーに種を2,3粒ずつまきます。土を薄くかけ霧吹きなどで水を与え、発芽まぜ土が乾燥しないように水を与え管理して下さい。
・発芽するまで強い風が当たらない半日陰の明るい場所で管理します。

 

フレンチラベンダー育て方:花が咲かない

フレンチラベンダーの花が咲かないや花穂が付かないのは何故でしょうか?花が咲かない原因は何でしょう。
 

花が咲かない原因

・苗が花芽を付けるほど充分に育っていないため、植えた年に花が咲かないことがあります。フレンチラベンダーが花を咲かせるためには、根がしっかりと育っていなければ花が咲かないと言うことになります。
・フレンチラベンダーは、肥料が多すぎると花が咲かないのです。特にチッソ成分が多いと花が咲かないです。フレンチラベンダーはもともとあまり肥料を必要としません。
・フレンチラベンダーを鉢に植えて育てている場合根詰まりを起こす場合があります。根詰まりを起こすと株自体が弱り花が咲かない場合があります。
・花の苗を6月以降に買った時点で花芽が付いていない場合は、咲き終わった苗の可能性があり、花が咲かない場合があります。その場合は花が咲かないので、翌年の開花を楽しみに丈夫な株になるように育てて下さい。
 

フレンチラベンダー育て方:収穫

開花してすぐの頃のラベンダーは、香りの成分が多く、収穫はこの時期に剪定するのがおすすめです。

収穫方法

フレンチラベンダーを収穫する時期は、花が色付き、花穂が2,3割咲いた時期が良いでしょう。全部刈り取るのではなく色付いた花から収穫して下さい。そして、収穫にはお天気も重要になります。もしラベンダーをドライフラワーやクラフトに使う場合は、収穫前後数日間晴れた日が乾燥していて良いでしょう。収穫の時に蕾はカットしないように注意して、芽をいくつか残して切って下さい。収穫したラベンダーにアブラムシなどが付いていないかを確認して下さい。

フレンチラベンダーの使い方

ラベンダーは色々幅広い使い方があります。ハーブティーや花束、リース、アロマオイルなど色々と楽しむことができます。
 

ドライフラワーの使い方

ドライフラワーにする場合、香りの強いイングリッシュラベンダーがおすすめですが、フレンチラベンダーも少々香りが弱いですが、花を束ねて風通しの良い所に吊り下げておくとドライフラワーが簡単に作ることが出来ます。吊り下げておく場所が湿度が高い場所だったりすると、カビが付きやすくなりますので、乾燥させる場所に注意して下さい。

ドライフラワーの作り方

茎についている葉を取り除き、ラベンダーを手で握れるくらいを、ひと束にして紐で束ねます。直射日光の当たらない風通しの良い場所に数日間(2,3日位)吊るして乾燥させます。密封出来るビニール袋に、シリカゲルなどの乾燥剤とラベンダーを入れて完全に乾かします。


ハーブティーとしての使い方

ハーブティーに使いたい場合には、無農薬の苗を使い無農薬で育てて下さい。乾燥した物やフレッシュどちらでも大丈夫です。ラベンダーの中でもさわやかな甘いかをりがリラックス効果のあるイングリッシュ系のラベンダーがおすすめです。
摘みたてのフレッシュハーブを一掴みほど洗って、ハーブを出来ればガラスのポットに入れ、沸騰したお湯を注ぎ3~5分くらい蒸て出来上がりです。
使い方の注意点として妊婦の方や授乳中、乳幼児の使用は注意が必要になります。
 

ポプリとしての使い方

ドライフラワーにしたフレンチラベンダーの花穂の部分を摘み取りおしゃれな瓶などに入れたポプリや、ガーゼなどの小さな袋に詰めて口をリボンで結べば簡単にサシェ(匂い袋)を作ることが出来ます。

アロマとしての使い方

ラベンダーの乾燥させた花をガラスの瓶にオリーブ油または、ひまわり油などと一緒に入れ、日光の下で3日間置いて置き、、その後ビンの中身をコーフィーフィルターなどを使って別の瓶に詰めると、コストオイルの出来上がりです。これは食用として使わないで下さい。そして使用の場合にはアレルギーテストをしてから使った方が良いでしょう。

リースとしての使い方

お気に入りの花を集めてリースを作ると素敵です。ドライフラワーになる花を集めたり、フレンチラベンダーのみの使い方をすればそのままでリースがドライフラワーになります。

フレンチラベンダー花言葉

《私に答えて下さい》という花言葉は、清楚でふんわりとした良い香りに、心を落ち着かせる効果があることから付けられたものでしょう。
《豊香》と言う花言葉は、乾燥させても振るとまた香りが立ち上ることから付けられたものでしょう。

 

フレンチラベンダー寄せ植え

初夏の香りを思わせる可愛らしいフレンチラベンダーを寄せ植えにして、良い香りに癒されて下さい。

まとめ

フレンチラベンダーは収穫せずにお庭で咲かせても良い香りと華やかさを楽しむことが出来ますが、やはり収穫しないのはラベンダーにとっては負担になりますので、上手な収穫を覚えて、ウサギの様な可愛いフレンチラベンダーを育てて下さい。色々な使い方があり楽しめます。