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ニオイバンマツリとは
ニオイバンマツリは常緑樹
ニオイバンマツリは分類上では「常緑低木」とされ、毎年花を咲かせる木です。花が終わってもつややかな葉が美しく、とても人気があります。
ニオイバンマツリの名前の由来
ニオイバンマツリは漢字で書くと「匂蕃茉莉」と書きます。「蕃」とは外国という意味があり「茉莉」はジャスミンを意味するため、「ジャスミンのような香りがある外国の花」という意味です。つまりニオイバンマツリという名前は、その香りが由来となってつけられたということになりますね。
ニオイバンマツリの毒性
ニオイバンマツリはナス科に属するため、食用にもなるのでは?と思う人もいるかもしれませんね。しかしニオイバンマツリには神経毒性があります。根、茎、葉、花などすべてに神経毒性が確認されており、果実や種を誤って食べてしまうと、最悪の場合死に至ることもあります。そのためペットや小さい子供がいる家庭では十分注意する必要があります。
ニオイバンマツリの花色が変化する理由
ニオイバンマツリの花色は紫色から白色に変化します。このメカニズムはまだ詳しくわかっていませんが、紫色の花の中に含まれる色素の「アントシアニン」が開花後徐々に酸化酵素に分解されて白くなると言われています。花色を白くするメリットは虫に認識されやすくなることという説もあり、大変興味深いですよね。
ニオイバンマツリの花言葉
ニオイバンマツリの花言葉には「浮気な人」などがあります。「浮気な人」という花言葉は、やはり花の色が紫色から白色に変わることが由来になっているのでしょう。他にも「幸運」「夢の名」などの花言葉かつけられていますが、いずれもよい花言葉が多いです。ただ「浮気な人」という花言葉が有名なので、恋人への贈り物にニオイバンマツリを利用するのは少し注意した方がよいかもしれませんね。
ニオイバンマツリの開花時期
ニオイバンマツリの開花時期は4月上旬~7月下旬ごろです。ニオイバンマツリの花は最初紫色ですが、徐々に白色の花に変化し開花期間も長いです。そのため開花時期の間は株全体を覆いつくすくらいの花が咲き、見応えがありますよ。
ニオイバンマツリの育て方1.栽培環境
鉢植えの場合
ニオイバンマツリは耐寒性があまりないので、秋から春にかけて気温が低い時期は、日当たりのよい場所で育てるのがおすすめです。ただ夏の直射日光は株を弱らせてしまうので、半日陰になるような場所に移動させましょう。
地植えの場合
ニオイバンマツリは耐寒性があまりないものの、地植えでも冬越しできたという声も多く聞かれます。ニオイバンマツリは多湿状態を好むので、湿り気のある場所に植えるとよく育ちますよ。また冬の時期に北風が直接当たらない場所に植えるのもポイントです。
ニオイバンマツリの育て方2.植え付け時期
ニオイバンマツリの植え付けに適した時期は3月中旬~4月下旬ごろです。夏場も苗を見かけることがありますが、暑い時期に植え付けして根付かずに枯れたという声もよく耳にするので、できれば4月中に植え付けを終わらせたいですね。
ニオイバンマツリの育て方3.土づくり
ニオイバンマツリは湿った場所を好みますが、土はある程度水はけがよい方が育ちがいいです。一般的な培養土を使用してもいいですし、自分で配合する場合は「赤玉土(小粒)7:腐葉土3」を目安に配合してみてくださいね。地植えにする場合はしっかり元肥として堆肥などの有機肥料分を入れておくこともポイントですよ。
ニオイバンマツリの育て方4.追肥
ニオイバンマツリの開花時期に合わせて追肥を行うと、花がたくさん咲きますよ。肥料の種類は緩効性化学肥料がおすすめです。追肥する量は使用する肥料のパッケージ通りで構いません。またより多くの花を咲かせたい場合は、緩効性化学肥料に加えて液体肥料を与えてもいいですよ。
ニオイバンマツリの育て方5.水やり
鉢植えの場合
ニオイバンマツリは乾燥に弱いので、4月中旬~9月下旬ごろの間は毎日水やりをしましょう。水が鉢底から流れ出すくらいたっぷりあげるといいですよ。それ以外の時期は土の表面が乾いたら、その都度たっぷりと水をあげてくださいね。
地植えの場合
ニオイバンマツリを地植えにした場合は、基本的に水やりをしなくてもよく育ちます。ただ開花時期に雨が降らない日が続くと株の勢いが衰えてしまうので、5日以上雨が降らない日が続く場合はたっぷりと水をあげましょう。
ニオイバンマツリの増やし方
ニオイバンマツリの増やし方1.挿し木
ニオイバンマツリの増やし方で一番成功率が高いのが挿し木による増やし方です。挿し木による増やし方は4月上旬から9月ごろまでできます。
挿し木のやり方
挿し木用の枝を5㎝くらい用意します。できれば勢いのある枝を選べるといいですね。その後根元側の葉を何枚か取り除き1時間程度水揚げした後、川砂や赤玉土(小粒)、挿し木用の土などに挿します。挿し木にしてきちんと根付くまでは明るい日陰で管理し、土が乾かないようこまめに水やりをしてあげてくださいね。ほとんどの場合1ヶ月程度で根が生え始めます。
ニオイバンマツリの増やし方2.種まき
ニオイバンマツリは種による増やし方は難しいと言われています。ただ、もし種が取れた場合は運がよければ発芽し株をふやせることもあるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
種まきのやり方
セルトレイや育苗ポットなどに種をまき、温室等で管理すると発芽することがあるようです。ただ種には強い神経毒成分が含まれています。取り扱いには十分注意し、作業後は周りに種が落ちていないかしっかりと確認しましょう。
ニオイバンマツリの手入れ方法
ニオイバンマツリの手入れ1.剪定
ニオイバンマツリはあまり手入れをしなくても基本的な育て方で十分大きく育てることができます。ただ剪定を行わないと樹形が乱れたり株の勢いが衰えることもあるので、2~3年に1度は行いたいですね。
剪定のやり方
ニオイバンマツリの剪定は開花時期が終わった8月中に行うのが最適です。ニオイバンマツリは開花後すぐに翌年の開花の準備に入ります。遅くても9月上旬までには剪定を行いましょう。剪定は樹形を整える程度のものから、強剪定までお好みで行ってください。
基本的には強い植物なので剪定して枯れたという声は聞いたことがありません。3分の1程度まで切り詰めても大丈夫なようなので、強剪定を考えている方はお好みの大きさまで思い切って刈り込みましょう。
ニオイバンマツリの手入れ2.植え替え
ニオイバンマツリを鉢植えで育てている場合は、植え替えも大切な手入れの1つです。植え替えは1年に1度、最低でも2年に1度は行いましょう。植え替えに適した時期は3月ごろか8月ごろです。
植え替えのやり方
植え替えの際は一回り大きな鉢に植え替えるとより大きな株に成長させることができますよ。ニオイバンマツリを鉢から抜き、古い土や根を軽く落とした後、新しい鉢に植え替えます。植え替え後は水切れで枯れることもあるので、たっぷりと水をあげてくださいね。8月ごろに植え替えをする場合は、剪定して株を小さくさせておいた方が失敗しにくいです。
ニオイバンマツリが枯れた時の対策
ニオイバンマツリが枯れる原因1.病気
ニオイバンマツリは病気に強い植物ですが、カビやウイルスに感染してしまうとアッと今に枯れた状態になってしまいます。病気の種類によって対策は変わりますが、基本的に病気が発生したと思われる枝を見つけたらすぐに切り取り落ち葉などとともに処分し、薬剤を散布して被害の拡大を防ぎましょう。
ニオイバンマツリが枯れる原因2.害虫
ニオイバンマツリにはカイガラムシがよく発生します。カイガラムシが発生すると、枝や幹や葉が黒いすすのような粉で覆われる「すす病」にかかることが多いです。カイガラムシを見つけたら早めに歯ブラシ等でこすり取り「オルトラン水和剤」などの薬剤を散布しましょう。
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ニオイバンマツリにはハダニも発生することがあります。ハダニは葉の裏側に発生して植物の汁を吸うため株の勢いがどんどん衰えてしまいます。ハダニは葉水をかけることで発生を予防できるので、心配な場合はこまめに葉水をかけてあげてください。またハダニが大量に発生してしまった場合は、「モストップジンR」などの薬剤を散布し駆除しましょう。
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ニオイバンマツリが枯れる原因3.西日
ニオイバンマツリが盛夏のころに枯れたという声もあります。これは強い日差しによって枯れたと考えられますが、意外と盲点になっているのが西日です。午前中半日陰の場所でも、夕方西日がたっぷり当たる場所はニオイバンマツリを衰弱させるので注意しましょう。
ニオイバンマツリが枯れる原因4.根詰まり
ニオイバンマツリを鉢植えで育てている場合は根詰まりによって株が急激に弱ってしまうことがあります。葉がぽろぽろと落ち始めたら根詰まりのサインなので、早めに植え替えを行うようにしましょう。
ニオイバンマツリが枯れた?と勘違いしがちな症状
ニオイバンマツリは手入れを多少怠っても枯れないと言われています。その上常緑低木なので冬も美しい緑の葉をつけているイメージが強いです。しかし、ニオイバンマツリはもともと耐寒性があまりないので、寒い時期になると葉の色が薄くなったり紫色に変色することがあります。またすべての葉が落ちてしまうこともあるようです。
そうすると、ニオイバンマツリが枯れた?と勘違いして慌ててしまう人もいるようですが、極端な変化が起きていない限りほとんどは通常の変化です。すす病のような症状がある、株の一部だけ茶色く変色した、葉の一部に斑が発生した…など明らかにおかしい症状がない場合は、うまく冬越しできるよう見守ってあげてくださいね。
ニオイバンマツリの冬越しの方法
鉢植えの場合
ニオイバンマツリを鉢植えで育てている場合は、11月下旬ごろには屋内の窓際などに移動させてあげましょう。まれに屋内で冬越しさせても、葉がすべて落ちてしまうことがあります。しかし根が生きていれば再び新しい葉をつけるので、誤って捨ててしまわないように気をつけてくださいね。
地植えの場合
ニオイバンマツリを地植えで育てている場合でも冬越しができることが多いです。ただ北風に当たるとどうしても株が弱ってしまうので、念のために根元に敷き藁をして根が凍らないようにしてあげると安心です。敷き藁が用意できない場合は腐葉土などでも大丈夫です。
ニオイバンマツリで初夏の庭を彩りましょう
ニオイバンマツリは育て方が簡単で、ガーデニング初心者でも育てやすい植物です。その上香りのよい花をたくさん咲かせてくれるので、育てる喜びも感じやすいですよ。ニオイバンマツリの香りは甘すぎず爽やかなので、初夏に嗅ぐと心が涼みます。ニオイバンマツリをぜひ素敵な庭づくりに利用してみてくださいね。
ニオイバンマツリが気になる方はこちらをチェック!
ニオイバンマツリのように香りが魅力的な植物はほかにもあります。人工的な香りと違って、花が持つ香りはとても心地よいです。ぜひほかの芳香性植物についてもチェックしてみてくださいね。
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