検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

屋外でも安心な「防水ボックス」とは?素材や使い方まで高性能ケースの魅力を解説!

屋内でも雨が降る屋外でも電気・電気機器を設置するなら必ず必要になるケースの1つである防水ボックスを紹介します。防水ボックスの素材や使い方、そして選び方やその高性能の秘密は何なのでしょうか。実際に販売されている防水ボックス製品も紹介します。
2020年8月27日
tryyua
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

この記事で紹介しているアイテム

日東工業|プラボックスPL形プラボックス

日東工業 |プラボックスPL形プラボックス・透明扉タイプ

はじめに

電気器具や電子器具を扱う方なら必ず知っている防水ボックスですが、普段から触れる機会がないためご存じない方もいらっしゃるでしょう。しかしこの防水ボックス、実は身近なところにある、必ず一度は目にしたことがあるに違いない部品です。そこで今回はこの防水ボックスを紹介します。使い方やその素材・材質、そして選び方など、基本的情報をまとめました。

防水ボックスとは

電気材料の1つ

防水ボックスとは電気材料の1つです。電気材料は電子機器を使うにあたって必ず必要な部品となります。他の電気材料には、端子やスリーブ、コンセントやスイッチにプレート、分電盤やコントロールボックスに仮設ボックス、盤用アクセサリーやケーブル収納アイテムに配線関係部品などがあり、電子機器を使うにあたって非常に多くのものが必要なのです。防水ボックスもこれらと同様に必要不可欠な部品の1つで、プラスチックボックスに防水機能を持たせたものを示します。

防水機能を備えたプラボックス

プラボックスとは樹脂を素材にして製造されているプラスチックボックスのことです。プラボックスの役割は電気機器や電子機器を内部に収めてそれを管理・保護することになります。電気機器や電子機器は屋内・屋外のどちらでも使われることがありますから、プラボックス自体は屋内・屋外どちらにも設置される部品です。しかし、屋内はともかく屋外ですと雨が降ったり風が強いなど気候変化が不安定になります。そのため、今回紹介する防水ボックスや防滴・防塵対策ができるプラボックスが必要となるのです。

種類豊富

上記から察しがつくようにプラボックスにも様々な種類があります。汎用タイプから屋内用や屋外用、そして防水タイプなどです。プラボックスの種類が豊富であることから、その分場面に応じた使い分けが可能となるのです。また、タイプだけでなく、必要となるプラボックスや防水ボックスのサイズは場面によって異なります、そのためこれらのアイテムは各メーカーがいくつかのサイズパターンを用意しています。

防水ボックスの構造

普通のボックス

防水ボックスは立方体や直方体の形状をした、どこにでもありそうなボックス形状をしています。プラボックスに防水対策や防塵・防滴対策を施したものですから、ほぼ同じような形状です。防水ボックスの素材には樹脂が採用されています。ボックス内部には基板が設けられていて、基板の種類も木製タイプや金属タイプなど、いろいろあるのが特徴的です。

扉が付いている


さらに、防水ボックスには扉が付いています。この扉は横に動かすスライド式タイプとかではなく、開ける時は手前に引っ張って閉める時は奥に押すというタイプです。ドアに横隅に蝶番が付いています。この防水ボックスに取り付けられた扉の真下にある面(底部分)を壁に取り付けて設置するのが屋外・屋内どちらでも一般的です。

透明な扉も

防水ボックスに付いている扉にも種類があります。扉自体が透明になっていて開閉することなく中の様子を確認できるタイプとそうでないタイプの扉が取り付けられたものがわかりやすい例です。扉を開けずして中身を確認できれば、修理やメンテナンスが必要かどうかを即座に判断して作業の効率化につなげられます。雨が降っている日ならその恩恵をより受けられます。

防水ボックスの用途

電線やケーブルなどの収納

防水ボックスの用途は電線やケーブルといった電気・電子機器に関わるこれらの部品を保管することです。その他にも中に関連するスイッチなどを入れておいて必要に応じてスイッチを操作したり電線やケーブルのメンテナンスを行います。これらの部品は機器を正常に作動させるうえで必要不可欠な部品になりますので、ある程度の高い耐久性を備えており、ものによっては屋外への設置を考えて製造されているものがあるのです。

使用場所によって使い分ける

プラボックスは使用場面によって使い分けるように種類も豊富です。屋内・屋外というだけでなく、設置してそれから常に使うのか、それとも使用期間が限定されているような仮設タイプとして取り付けるのかという使い分けも行われています。工事などで一時的に電気機器などが必要となる場合なら仮設タイプを使えば、取り付けや作業性・生産性の向上を実現できるのです。小型の防水ボックスで賄えることもあれば、小型ではなく大型が必要な時もあります、そのためにサイズもいろいろです。

防水ボックスのサイズ

防水ボックスといえど小型から大型までサイズは様々です。小型サイズなら横300mm x 縦400mm x 深さ200mmというタイプがあります。小型ではなく大型タイプですと、特に大きいもので1,200mm x 1,200mm x 300mmというものも。小型のケースが必要な時、大型のケースが必要な時、幅広い用途に使えるようにメーカーは防水ケースのラインナップを揃えています。

防水ボックスの種類

まずはプラボックスの種類を知る

防水ボックスはプラボックスの数ある種類の1つですから、まずはプラボックスの種類をするところから始まります。プラボックスの種類の一部には、汎用タイプ、高性能タイプ、コントロール(小型FA用)タイプ、情報通信用タイプ、計器収納用タイプ、仮設用タイプ、そしてプルボックス用タイプなどです。それぞれのタイプの中でもボックスに使う樹脂の素材に違いが合ったり、基板の材質が木材かどうかなどで違ってきますが、大方、各タイプの中で選ばれるものは決まっています。


防水ボックスなら高性能タイプ

上記プラボックスタイプの中で防水ボックスに値するものは高性能タイプになります。高性能タイプは屋内だけでなく屋外に設置してもトラブルなく機能する高スペックなプラボックスです。屋外に設置できるということは、防滴や防塵、雨などに対する対策が施されているということになります。防水などの基準を示すIP規格にはIP65を満たしている物も中にはあるのです。難燃性に優れた樹脂素材が使われてる点も外せません(ボディにはPC+ABS樹脂、扉にはポリカーボネート樹脂など)。

扉を閉める仕組みにも違いが

そしてもう1つ覚えておきたいのが、防水ボックスによっては扉(またはカバーのこと)の開け方に違いがあるということです。具体的には閉め方に違いがあります。ネジで扉を完全に閉めているタイプのものがあり、この場合には開けるたびにネジを緩めなければいけません。一方で、ネジで閉められておらずすぐに扉を開閉できるタイプの扉もあります。

防水ボックスの選び方その1

設置場所で選ぶ

防水ボックスの選び方その1が設置場所で選ぶ方法です。防水ボックスや防滴・防塵対策が施されているプラボックスでえらば屋内・屋外のどちらにも設置できるように設計されていますので設置場所で選ぶ必要はないとの印象を受けますが、そもそも屋内で防水・防塵・防滴対策が必要ないところでは防水ボックスを選ぶ必要がありません。そして屋外や防水・防滴・防塵機能が求められる場所への設置時には防水性能を示すIP規格を参考にするのも大切です。

必要基準を満たすIP規格の物を選ぶ

例えば、日東工業が製造・販売するプラボックスの高性能型つまりは防水ボックスではIP規格65のものやIP規格55の物があります。IP65とIP55の場合、10の位にあたる第1記号が異なる一方で第2記号は同じです。第1記号はどちらも防塵に関する機能を示しますが6番のほうが防塵に関してより優れた性能を備えています。第2記号は水による有害な被害を受けないという機能を示すものです。このように、防塵・防滴・防水に関してどの水準で性能を発揮するのかを教えてくれるIP規格を基準にケースを選ぶことも重要となります。

防水ボックスの選び方その2

メンテナンス方法で選ぶ

防水ボックスの選び方その2はメンテナンス方法による選び方です。ただの保管・雨よけ・防滴・防水などを目的としているのであれば、ケースの中身をメンテナンス(チェック)のたびに開けて観ていては手間がかかります。ましてやそれがネジ固定の他ぷであれば、なおさらです。透明な扉が付けられた防水ボックスなら、扉を開けずとも透明で中身が透けているので確認を手っ取り早くできます。

透明なほうが便利ならそっちにする


すでに紹介した透明な扉を付けた防水ボックスは、使い方によっては非常に良い役割を果たすものです。透明な扉を付けていればケース内部の配線やスイッチなどがどのような状況になっているのかを見るだけで確認できます。そして透明で中身が見えることで日常的に中身を気にするようにもなるのです。もし中身を見ていて問題があればその流れで扉を開いて修理もできますし、防滴・防塵・防水機能は正常に機能しているのかも判断できます。

防水ボックス製品の紹介その1

PL形プラボックス ルーバー・換気扇付

日東工業|プラボックスPL形プラボックス

【スペック】 設置場所:屋内・屋外兼用 IP規格:IP55(カテゴリー2) 素材:PC+ABS樹脂 メーカー:日東工業(株)

防水ボックス製品の紹介その1はPL形プラボックス ルーバー・換気扇付です。日東工業(株)が製造・販売する高性能プラボックスになります。素材にはPC+ABS樹脂を採用、屋内・屋外のどちらに設置しても問題なく使えるようになっています。取付基板は木製基板(15mm)です。IP規格はIP55となっています。熱対策もされているので、防水ボックス内の内部機器の安全性も高まっています。

防水ボックス製品の紹介その2

PL形プラボックス 透明扉

日東工業 |プラボックスPL形プラボックス・透明扉タイプ

出典:Amazon

【スペック】 設置場所:屋内・屋外兼用 IP規格:IP65 材質:ボデー=PC+ABS樹脂、扉=ポリカーボネート樹脂 メーカー:日東工業(株)

防水ボックス製品の紹介その2はPL形プラボックス 透明扉です。この防水ボックスはIP65の規格を満たしている高性能プラボックスになります。1つ目に紹介したものと同じで製造メーカーは日東工業です。透明な扉が印象的な防水ボックスで、材質はPCやABS樹脂となっています。取付基板は木製基板(15mm)/鉄製基板(1.6mm)です。

まとめ

小型の防水ボックスや大型の防水ボックスもあり、防水ボックスやそもそものプラボックスの種類も使用方法や使用場面に分けてラインナップしているなど、奥の深いケースたちです。電子機器などに必要な配線などを管理するケースですから、当然とも言えます。雨が激しい時でも、雨がケース内に侵入しないように対策されているなど、雨などの中でも高いパフォーマンスをほこるケース、それが防水ボックスなのです。

新宿駅周辺の電機屋が気になる方はこちらをチェック