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スミレの育て方と管理のコツをご紹介!【植物図鑑】

スミレの花と言えば、可憐な姿で心をほっこり癒してくれるとても愛らしい花ですね。春になると野山に限らず街のあちこちで見かけますが、その育て方や管理の仕方・コツなどはご存じでしょうか?今回はそんな可憐なスミレについてご紹介します。
2020年8月27日
nemoto
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スミレとは?

すみれの花は春になると毎年、北海道から沖縄まで全国で見られる花です。山や高原はもちろんのこと、街中でもよく見かけます。花びらがとても小さく可憐で、色も紫・薄紫・青・ピンク・白・黄色とあり、その種類も多く花びらの形や葉っぱの形もさまざまです。

スミレの特徴

スミレにはたくさんの種類がありますが、大きく分けて、茎を伸ばしてその先に花を咲かせるタイプの「有茎種」と茎を伸ばさず葉っぱの上に直ぐに花を咲かせる「無茎種」の2種類があります。花の時期は春、3月から5月位です。花壇やお庭だけではなく、山や高原はもちろんのこと、道端やコンクリートの間からも可愛く咲いている姿を見つけることが出来ます。スミレは花の咲く時期が終わると結実して種をつくります。そのままにしておくと種が熟すとさやが弾けて中の種が飛んで、春になると、また咲いてくるのです。また、その種をアリがあちこちに運んでいくので色んな所で花がたくましく咲いて、また、その場所で発芽して花を咲かせる、と繰り返し、可憐な花を咲かせてくれます。

スミレの基本情報

学名 Viola mandshurica
科名 スミレ科
属性 スミレ属

花名の由来

出典: https://item.rakuten.co.jp/kairyoen-e-flower/10023378/?s-id=pc_shop_recommend&rtg=4a841f358b7e6bc690372f59477252e9

スミレは蕾の形が大工さんの使う墨入れ(墨壺)に似ているところからつけられた名前で、スミイレと呼ばれていたのが徐々に訛ってスミレになったと言われています。

スミレの花言葉・開花時期

スミレの花言葉:謙虚・誠実・小さな幸せ

スミレには花びらの色によってそれぞれの花言葉があります。全体的には謙虚・誠実・小さな幸せですが、
 

貞節・愛・誠実
用心深さ・愛情
田園の幸福・牧歌的な喜び
無邪気な恋・素直・誠実・謙遜

どれをとってもその花びらの姿のごとく可憐で清楚な花言葉ですね。
 

スミレの花言葉の由来

花言葉の由来は、西洋でスミレの花が道ばたや草かげでひっそりと控えめに咲いているが、けれど、その姿の凛とした美しさから「奥ゆかしさ」や「誠実」と言われています。またドイツでは道行く人の眼に触れないところ、物かげから、その香りで人々に挨拶をして静かに暮らしている、それゆえに「謙遜」「へりくだり」のシンボルにしたという伝説があります。
 

スミレの開花時期

花の開花時期は、春、3月から5月です。

すみれの育て方・栽培方法


スミレにはたくさんの種類があって育て方もさまざまですが、育て方や管理は比較的簡単で、初心者の方も簡単に育て楽しむことが出来ます。植え付け方には、種からまく方法と苗植えとありますが、苗植えは2月か3月、もしくは9月頃に鉢やプランターに植え付けます。鉢やプランターに鉢底石、土を入れて60㎝のプランターであれば5本~10本ほど植え付けていきます。花壇や庭に地植えにする時は20㎝ほど間隔をあけて植えるのが良いでしょう。また、スミレは土質を選びませんから園芸店や花屋さんで売っている草花や野菜用の培養土で十分育ちます。

スミレの育て方・栽培方法:種まき

種をまく時期は、発芽の適温が20度前後ですから1~2月もしくは5~8月頃からまきます。30℃を超えると発芽しにくくなりますから、なるべく20℃前後の時期にまきます。ただし、寒い地域では3~4月か5~6月にまくのが良いでしょう。種をまく時期は、早ければ2ヶ月程度で開花する品種もありますから開花時期を調節すると良いでしょう。種には完熟種子と未熟種子がありますが、完熟種子は1度低温にあてることで発芽する種なので、湿らせた川砂に混ぜて冷蔵庫で1~2ヶ月以上冷やしておいてからまきます。未熟種子はまいてから1週間ほどで発芽する種なので採取後すぐにまけば発芽が早くなりやすいです。

スミレの育て方・栽培方法:場所と水やり

スミレは日当たりの良い場所を好みます。水やりはプランターや鉢植えの場合は、表面の土が乾いてきたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。その時はなるべく花びらや葉に水をかけずに、土に水をかけてあげてください。また、雨が降った時も、花びらや葉っぱに雨がかかって肝心の土に水が届かず土は乾いたままの時もありますから、その時も必ず土の表面を指で乾いてないか確認した方が良いでしょう。水をやり過ぎると根っこが根腐れを起こしてダメになってしまうことがありますから、必ず土の表面が乾いていることを確認してから水やりをしましょう。庭に地植えしてある場合は、敢えて水やりをする必要はありません、ただし、天候の具合で乾燥が続いた時には水をあげて下さい。

スミレの育て方・栽培方法:肥料

出典: https://item.rakuten.co.jp/soraniwa/000188/

花の開花時期が終わったら梅雨に入る前までに、また秋であれば冬支度が始まる10月頃に追肥を行うと良いです。肥料はリンとカリウムが多めの肥料を、地植えの場合もリンとカリウムを多めで、ゆっくり効く緩効性の化成肥料を周囲にまいておきましょう。

スミレの育て方・栽培方法:増やし方

出典: https://item.rakuten.co.jp/auc-shikoku-garden/s15-012/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868

増やし方は、基本的には種で増やします、こぼれ種でも増えてきます。特に手間をかけなくても園芸分類では多年草ですが2~3年で枯れてしまいますから長く楽しみたいようであれば、種をとって増やす方法が良いでしょう。その他の増やし方として、株分け、根伏せなどで数を増やします。株分けは、植え替えの時に株を分離して植え替えます、その時に傷んだ根や枝は切り取ります。根伏せは根を使って増やす方法です。若い根を5~6㎝の長さで切り、切り口を整えて、その切り口が少し見える程度に土をかけて植えます。そのあとは水を切らさないようにして発根を待ちましょう。花を楽しむ時は、花が咲き終わった後、根本から摘み取ります、そうすることで次の花を楽しむことが出来ます。種を採取する場合は、摘み取らずにそのままにしておきます。

スミレの寄せ植え

出典: https://item.rakuten.co.jp/hanaururu/yose-tera-mini-/?s-id=sd_browsehist_search

寄せ植えで身近によく見かけるのは、スミレの仲間のパンジーやビオラですね。黄色と紫や濃い紫系ピンク色の一重や八重のビオラやアイビー達と、その他の季節の葉物と合わせた寄せ植えが素敵ですね。

野スミレは地植えが出来れば地植えにしてしまう方が楽ですが、プランターなどで楽しみたい時は、スミレは根がよく育つので、毎年ひとまわり大きい鉢に植え替えると良いでしょう。8月末~9月下旬にかけて、もしくは、育ち始める前の2月~3月頃でも良いでしょう。鉢は、根がよく伸びるので深めの鉢に植え替えた方が良いですね。

スミレの品種・原種

「タチツボスミレ」園芸分類は山野草・草花です。日本列島各地の山地の草原や道端に咲きます。多年草で数本から10本程度の茎を伸ばして咲きます。

草丈 5~20㎝程
科・属名 スミレ科・スミレ属
特性 多年草
開花時期 3月~5月
管理場所 日向~半日陰

タチツボスミレにはニオイタチツボスミレの香りのある種類や、ケイリュウタチツボスミレなど全部で9種類ほどあります。

出典: https://item.rakuten.co.jp/kairyoen-e-flower/10020098/

ヒメスミレは、草丈5㎝前後で花は1㎝ほどと小さいですが、根が太くて長いので小さな鉢に植えると調子を崩して枯れやすいので、地面に植えると良いでしょう。小輪の花をたくさん咲かせる強い花です。

スミレ科の多年草 5~10㎝位
開花期 3~4月頃
耐寒性
栽培場所 日向~半日陰
分布 東北以南の本州から九州


出典: https://item.rakuten.co.jp/kairyoen-e-flower/10023398/

「ツクシスミレ」スミレ科の多年草です。5㎝から10㎝位に育ちます。早春の野山に咲く「野すみれ」です。素朴で可愛い花をたくさん咲かせて、花期も長いです。九州・沖縄県の一部に育つ原種です。
 

スミレ科の多年草 5~10㎝位
開花期 3~4月頃
耐寒性
栽培場所 日向~半日陰

出典: https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%83%AC+%E5%8E%9F%E7%A8%AE/

「白花ノジスミレ」早春の野山に咲く「野すみれ」です。「白花ノジスミレ」は南方系のノジスミレの白花種で丈夫で育てやすいです。スミレ科の多年草、丈は5㎝~10㎝位まで育ち、耐寒性も強く栽培場所も日向から半日陰が向いています。

出典: https://item.rakuten.co.jp/kairyoen-e-flower/10015615/?s-id=pc_shop_recommend&rtg=4a841f358b7e6bc690372f59477252e9

「スミレ ホコバ明神」細長い矛のような葉が特徴的です。花は中輪です。スミレ科の多年草で、5㎝~10㎝位に育ち、開花期は3月~5月、栽培場所は日向から半日陰向きです。

この他にも、スミレの原種・品種は沢山あります。

スミレの仲間

スミレの仲間にはたくさんの種類があります。ここまで野スミレを中心にご案内していましたが、ベンランダーやハンギングなどでよく見かけるパンジー・ビオラもみんなスミレの仲間です。

ビオラ

ビオラもスミレの仲間ですが、やはり種類や色、形もとても多く出回っています。ビオラは一年草です。花屋さんや園芸店では10月頃にはポット苗が並んでいますが、あまり気温の高い時期に育てるよりも少し気温が涼しくなってくる10月下旬から11月頃に植え付けると良いでしょう。冬の寒さを超えた花は春になるととても丈夫で元気な花を長く咲かせてくれます。色や斑入りの柄がたくさんありますから店先でどれを買えばいいか迷ってしまいそうですね。

パンジー

パンジーはビオラに比べて花びらが大輪ですが、ビオラと同じようにたくさんの色と柄、斑入り、とありますから、これもお店の前で悩んでしまいそうですね。

スミレの花を多く鑑賞できる高原

スミレの花は北海道から沖縄まで、春になると道端でもよく見ることができますが、特に山や高原で見られる野草のスミレの花は格別に可愛いです。そんな高原の1つに、山梨県の北部、秩父山魁の標高1700mの乙女高原があります。乙女高原では変種も含めて18種類ものスミレが咲く事で知られており、18種類の植物が少しづつ時期と場所を変えて咲いている様子が見られます。5月6月がスミレの見どころです。

また霧ケ峰では、タチツボスミレやマルバスミレ、シロスミレその他珍しい野草の可愛いスミレを鑑賞することができます。

高尾山のタカオスミレは高尾山の特産種で、花期は4月から5月で高尾山周辺に多く、林や谷沿いの半日陰に愛らしい白い花を咲かせます。また、菅平高原では、こちらも珍しい野草のすみれ、「ウスバスミレ」などが見られ、このスミレは高地の薄暗い林の中にひっそりと咲く花で可憐な花びらです。このように春の高原にはスミレだけでも多くの珍しい野のスミレをみることができますが、その他の多くの山野草も楽しむことが出来ますね。

スミレの料理・食べ方


スミレは料理して食べる事もできます。料理としては花の二杯酢、葉の和え物、お浸し、煮物や天ぷら、スミレ飯、などがあります。ただし、ニオイスミレの種と根には毒が含まれているため非常に危険なので避けた方が良いでしょう。

スミレの効果効能

スミレは薬用としても用いられます。効果効能としては、血圧を下げる作用があるルチンが含まれているため、お茶にして飲む民間療法でも伝わっています。新鮮な葉っぱは、よくもんで傷口や腫れ物に貼ることで解毒作用にも効果があります。

スミレのその他の情報

スミレの押し花

出典: https://item.rakuten.co.jp/momizinosato/10000408/

「押し花 野路すみれ13本」こちらは手作りのスミレの押し花です。小さく可憐な花びらを1枚づつ丁寧に押された作品です。

スミレを使った商品いろいろ

出典: https://item.rakuten.co.jp/toucher-home/10001006/#10001006

「スミレの押し花扇子」素材は扇面は和紙・絹で、本物のスミレを押した扇子です。

スミレのポストカード

出典: https://item.rakuten.co.jp/bcl-shop/hana-431/

「スミレのポストカード」スミレのお花の写真ポストカードです。

出典: https://item.rakuten.co.jp/roseoftheparty/elen04/

「トゥールーズ地方 la maison de la viosetto」お部屋の飾りにもなる西フランスのスミレの町で有名なトゥールーズ地方 la maison de la viosettoの素敵なポストカードです。

まとめ

スミレの花の情報、いかがだったでしょうか?スミレにはホントに多くの種類がありますよね。野のスミレは日本の風景にとてもよく合ってます、特に春から夏にかけて高原などに出かけて珍しい品種のスミレを発見するのも楽しみですね。また、スミレの仲間のパンジーやビオラも寄せ植えなどで身近によく見られますが、こちらは梅雨前には植え替えなどしたほうがいいですが、どちらにしても春にとても楽しみの可愛いお花達ですね。