アイビー(ヘデラ)ってどんな植物?
アイビーは、ツル性の植物で、可愛らしい姿からガーデンのグランドカバーや寄せ植えの材料として人気があります。アイビーには多くの種類があり、葉っぱの形や大きさに違いがあります。アイビーは耐寒性・耐暑性に優れ、育てやすい観葉植物です。アイビーの花言葉や誕生花とする日、育て方などを見ていきましょう。
アイビーの花の特徴
アイビーは、9~12月ごろに、とても小さな花を咲かせます。花は小さいだけではなく、黄緑色で葉っぱの存在感に隠れてしまうような目立たないもの。アイビーは花の美しさを鑑賞する植物とは違い、葉っぱの美しさで観葉植物として知られています。
アイビーは魅力的な観葉植物
アイビーは、適した環境で育てると、季節を問わず一年中グリーンの葉っぱを茂らせ、とても可愛らしいので観葉植物として人気があります。屋内の日当たりのあまりよくないところでも、蛍光灯の光で成長できるので、トイレやベッドルームに飾るのもおすすめです。またハンギングバスケットに仕立てて上から吊り下げたり、アイビーのツルを壁に伝わせる、といった多彩な飾り方ができます。
アイビー(ヘデラ)は寄せ植えにもぴったり
アイビーは、寄せ植えの花材としても重宝されている観葉植物です。季節ごとに咲くどんな花色の植物とも相性がよく、寂しくなりがちな寄せ植えの足元を美しく彩ってくれます。また、可愛らしい飾り支柱を使ってアイビーのツルを寄せ植えの上の方まで這わせる方法も可愛いです。
アイビー(ヘデラ)は風水の世界でも人気
風水では、生育の早いツル性の植物は、金運アップをもたらしてくれる効果があるとされています。アイビーはまさに生育の早いツル性植物。インテリアプランツとして観葉植物のアイビーを楽しみながら金運アップを目指すのもよいですね。
アイビー(ヘデラ)の葉の特徴
アイビーの葉っぱは、グリーン一色のもののほか、白やクリーム色の斑入りのものがあります。アイビーの葉っぱの形は、星の形やハートの形をイメージするもので愛らしいです。
アイビー(ヘデラ)と似た植物
アイビーと似た植物1「マーガレットアイビー」
マーガレットアイビー(もしくはアイビーマーガレット)という植物があります。ツル性の植物で葉っぱもアイビーに似ています。ですが植物図鑑を開くとアイビーとは違い全く別の植物。マーガレットアイビーは、南アフリカを原産とするキク科サワギク属の植物でアイビーとは違います。花がマーガレット、葉がアイビーに似ていることから名付けられたそう。アイビーとは違い耐寒性はありません。
アイビーと似た植物2「アイビーゼラニウム」
アイビーゼラニウムもアイビーと少し似ています。そもそもアイビーと葉っぱの形が似ていることから名付けられましたが、アイビーゼラニウムは、ぺラルゴ二ウム属に属しアイビーとは全く違います。
アイビー(ヘデラ)の基本データ
科名属名
ウコギ科キヅタ属
学名
Hedera
和名
アイビー、ヘデラ
別名
木蔦(キヅタ)
英名
Ivy
原産国
アジア、北アフリカ、ヨーロッパ
アイビー(ヘデラ)の日本の花言葉
日本の花言葉1「永遠の愛」
アイビーには、「永遠の愛」というロマンティックな花言葉があります。アイビーはツルを伸ばしながら成長し、どんな季節にも美しいグリーンの葉を茂らせます。いつの時期も枯れることのない生き生きとしたアイビーの特徴に由来する花言葉です。
日本の花言葉2「結婚」
アイビーの花言葉には「結婚」というものも。アイビーが、ギリシャ神話のなかで女神の祭壇飾りに使われていることに由来してつけられたものです。アイビーは結婚式のブーケとしてもよく使われる植物です。白い百合や薔薇(ばら)などの主役のお花を引き立てるアイビーのグリーンは清々しく、花婿花嫁の新しいスタートにぴったりです。
日本の花言葉3「友情」
アイビーは、伸ばしたツルを周りに絡ませながら成長します。よく家の壁などにアイビーの野生化したものが見られます。アイビーはどんなところでもツルを上手に絡ませます。そんなアイビーの特徴を意味し、「友情」という花言葉が生まれました。
日本の花言葉4「不滅」
アイビーは、とても強い植物で、春夏秋冬のどの季節にも枯れずにグリーンの葉っぱを茂らせます。アイビーの強健な姿を意味して、「不滅」という花言葉がつけられました。
日本の花言葉5「誠実」
アイビーは、根やツルをしっかりと地面や壁などにはやしながら生き抜きます。自然に忠実に生きる姿を意味する「誠実」という花言葉がつけられました。
日本の花言葉6「死んでも離れない」
周りのどんなところにも、ツルを絡ませながら生き抜くアイビー。こうした特徴に由来するよい印象の意味を持つ花言葉とは別に、少し怖いような意味の「死んでも離れない」というものがあります。アイビーはプレゼントフラワーとしても人気の観葉植物ですが、この花言葉を添えるのは避けた方がよさそうです。
アイビー(ヘデラ)の西洋の花言葉
西洋の花言葉1「友情」
「友情」は、日本と同じ花言葉です。日本のみならず西洋でも同じイメージがなされるアイビー。ツルを伸ばす様子はそれほど印象的なのですね。
西洋の花言葉2「夫婦愛」
アイビーは、ツルを伸ばし周りのものにぴったりと張り付くように成長します。少々強い風が吹いても、その手は放しません。そんなアイビーの姿に由来して、西洋では「夫婦愛」というほっこりする意味の花言葉がつけられています。
西洋の花言葉3「貞節」
「貞節」とは「妻が夫に対して操を正しく守る」ことを意味します。アイビーのツルは一度つかんだものを放さないほどしっかりと絡みつきます。そんなアイビーの姿に由来して、西洋では「貞節」という花言葉がつけられています。
西洋の花言葉4「結婚」
こちらも日本と同様の花言葉「結婚」。アイビーはウェディングブーケにもよく使われています。日本でも西洋でも「結婚」というずばりそのままの花言葉がつけられているので、ブーケに最適というわけですね。
アイビー(ヘデラ)を誕生花とする日
アイビーを誕生花とする日は、全部で5日。1月21日、10月10日、10月27日、12月4日、12月20日を誕生花としています。アイビーは春夏秋冬一年中グリーンの葉を茂らせる植物ですが、誕生花とする日は秋冬に偏っているのが面白いところ。せっかくなので、アイビーを誕生花とする日を誕生日占いで見ていきたいと思います。
誕生花とする日・1月21日
常に先を上を見ながら成長を重ねる行動派。やりがいや目標を持って努力するのが大好きです。スター性があり実業家として成功をおさめるタイプです。
誕生花とする日・10月10日
石橋をたたいて渡る、ということわざがありますが、10月10日生まれの方は石橋をたたいても渡らないくらい真面目で慎重。堅実な人生を歩むタイプで、お金に対してもシビアです。
誕生花とする日・10月27日
繊細なところがあり、バランスを崩すと八つ当たりしてしまうといった側面があります。ですが根は明るいので、ひとたび心が落ち着けば、周りに愛されるタイプです。
誕生花とする日・12月4日
冒険心に富み、いつも新しいことに向かうことに生きがいを感じます。行動力があるのでどんどんトライし、やり抜く強い心を持っています。エネルギッシュな人です。
誕生花とする日・12月20日
自分のなかに確固たる考えを持った個人主義者です。次々とアイデアを出し実現していく実力派。自信を持った立ち居振る舞いが逆に周りを委縮させてしまうことがあるので、視野を広げて柔軟に対応しましょう。
アイビー(ヘデラ)の花名の由来
学名「Hedera」の由来
アイビーの別名の由来ともなっている学名「Hedera」。ギリシャ語に由来しています。ギリシャ語で「Hedera]は、「座る、葉が密生する」を意味します。アイビーの葉が茂る姿に由来する学名です。
アイビー(ヘデラ)の種類
アイビーには、世界中でなんと500種類以上存在し、なかには市場に出回らない貴重な種類も。日本でも多くの品種が販売されています。種類によっては、一瞬アイビーとは分からないものもあります。葉っぱの色や形など品種によりかなり違いがあり、バラエティ豊かです。ガーデンの雰囲気や寄せ植えの相性をイメージしながら、好みの種類をチョイスしましょう。いくつかの品種を購入して違いを楽しむのもよいでしょう。
おすすめの品種1「サーク」
「サーク」は、深いグリーン色が印象的な品種です。葉っぱの形はハート。キュートながらも可愛らしくなりすぎず大人女性にも人気のある品種です。
おすすめの品種2「グレイシャー」
アイビーらしい葉っぱをした「グレイシャー」。明るい葉色と可愛らしい葉姿で定番の品種です。どんな場面にも映えるので飾っておきたい種類のひとつです。
おすすめの品種3「リサ」
やや黄緑がかった葉色が、明るさを醸し出してくれる品種「リサ」。まだら模様の葉姿も素敵です。
おすすめの品種4「モナリザ」
「モナリザ」は、すっきりとした印象の種類です。シクラメンなどと合わせた冬の寄せ植えにも合う種類のアイビーではないでしょうか。
おすすめの品種5「スターンテイラー」
明るいグリーンの葉が印象的なアイビー「スターンテイラー」。脇役になりがちなアイビーですが、この種類はほかとは違い、葉っぱが大きめで主役になりそうな品種です。
おすすめの品種6「ライトフィンガー」
「ライトフィンガー」の細めの葉っぱは、上品さを醸し出してくれるもの。花束やウェディングブーケに用いられる種類のひとつです。
おすすめの品種7「ホワイトワンダー」
「ホワイトワンダー」は、白とグリーンのツートンカラーがとても魅力的な品種です。ほかのアイビーと違い小さめの葉っぱが女性から大人気です。ウェディングブーケなど晴れの舞台でもよく使われています。
おすすめの品種8「クックルシェル」
「クックルシェル」は、少し珍しい葉姿をした違いの分かりやすいアイビーです。「シェル」は「貝」という意味。まるで二枚貝のような個性的な形をした葉っぱに目を奪われてしまいます。
アイビー(ヘデラ)の育て方1「土づくり」
アイビーは、水はけのよい土壌を好む観葉植物です。アイビーはとても強い植物ですが、じめじめした水はけの悪いところでは生育スピードが遅くなったり、根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。小粒の赤玉土に川砂を少し混ぜたものを準備しましょう。市販の観葉植物用の土を利用しても便利です。
アイビー(ヘデラ)の育て方2「肥料」
アイビーには、それほど多くの肥料は必要ありません。アイビーを観察しながら、より生育をアップさせたいときのみ少し肥料を与えましょう。アイビーの生育時期である5~9月ごろに、観葉植物用の液体肥料を施すとよいでしょう。
アイビー(ヘデラ)の育て方3「水やり」
アイビーには、4~10月ごろの生育時期には、たっぷりと水を与えます。だいたいアイビーを植えている鉢の下から水が流れ出るくらいの量を目安とします。そして、11~3月ごろの生育が少し衰える時期には、水やりの頻度を少し落とします。真夏に水やりをする際は、朝夕の涼しいうちにおこないましょう。昼の気温の高い時間に水やりすると、水が鉢のなかで温まりアイビーの根っこを傷めてしまうことがあります。
アイビー(ヘデラ)の育て方4「場所」
アイビーは、日当たりのよい風通しのよいところを好む植物です。ただしアイビーは、耐陰性にも富み、半日陰の場所に置いても枯れてしまうことはありません。トイレやベッドルームなど日の当たらないところにアイビーを飾っている場合には、ときどきお日様の光にあてて日光浴させてあげるとよいでしょう。アイビーを部屋に置くときには、エアコンの風が直接当たらないように気をつけましょう。
アイビー(ヘデラ)の育て方5「植え付け」
アイビーの植え付けに適した時期は、4~10月ごろです。アイビーの苗を育苗ポットなどからぽこんと取り出します。土を入れた鉢にアイビーの苗を植え付けます。植え付けた苗がしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。
アイビー(ヘデラ)の育て方6「植え替え」
アイビーは、生育スピードの早い植物。アイビーを植えている鉢の底をのぞいて、根っこが飛び出てきていたら植え替えをしてほしいという意味です。アイビーの植え替えに適した時期は、4~10月頃です。これまでより一回り大きな鉢を準備して、アイビーを植え替えましょう。植え替えたアイビーがしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。
アイビー(ヘデラ)の育て方7「剪定」
アイビーは、放っておくとどんどんとツルを伸ばしていきます。観葉植物としてアイビーを飾っている場合、伸びすぎたツルが邪魔になることも。そんな時は、ツルを剪定してあげましょう。アイビーの剪定はそれほど神経質にならなくても大丈夫。4~10月ごろならいつでもどこでも剪定できます。アイビーのツルの生え際だけはキープして、邪魔なツルをハサミで切り取りましょう。また、茶色く変色した葉や茎があれば一緒に取り除いてきれいにしましょう。
アイビー(ヘデラ)の育て方8「病気」
立ち枯れ病
立ち枯れ病は、カビを原因とする病気です。少しずつアイビーが元気をなくししおれてきたら立ち枯れ病かも知れません。新しい土と鉢を準備して植え替えると、元気を取り戻すことがあります。
炭そ病
アイビーが炭疽病にかかると、葉っぱや茎、ツルに灰色もしくは黒っぽい病斑部があらわれます。はじめは小さい点状の病斑部ですが、放っておくと大きくなり、やがて枯れてしまいます。炭そ病にかかっているのを見つけたら、すみやかに病斑部を切り取って駆除しましょう。
灰色かび病
アイビーは、灰色かび病にかかることがあります。アイビーに灰色かび病が発生すると、葉っぱや茎が灰色のかびに覆われて見た目が悪くなります。そのまま放置しておくとやがて株が弱って枯れてしまうことも。灰色かび病を見つけたら、病斑部を切り取ってすみやかに駆除しましょう。
アイビー(ヘデラ)の増やし方「挿し木」
アイビーは、挿し木により比較的簡単に増やすことができます。アイビーの挿し木に適した時期は、4~10月ごろです。アイビーの株から、程度のよい茎を10センチくらい切り取ります。挿し木用の土を入れた育苗ポットなどに挿し木します。挿し木したものから発芽して根っこが安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。
アイビー(ヘデラ)で観葉植物デビューしよう
アイビーの学名「ヘデラ」はギリシャ語に由来し「葉が密生する」という意味を持ちます。その名前の通り一年中美しいグリーンの葉を茂らせるので観葉植物にぴったり。風水では金運をもたらすといわれています。アイビーは丈夫で育てやすいので観葉植物初心者にもおすすめです。