シーバス釣りできる旧江戸川とは
極めて特徴的な旧江戸川が、どこにあってどんな流れなのか、そのへんから把握しておくのがベストです。
東京と千葉の境に流れる旧江戸川
ざっくり言えば、東京都の東部に流れる江戸川の、昔の流れが旧江戸川です。東京都江戸川区と千葉県市川市の境界で江戸川と分岐し、旧江戸川は浦安市との境を南西に流れます。葛西臨海公園と東京ディズニーランドのあたりで、東京湾に注ぎ込む、全長9.5キロあまりの河川です。
旧江戸川の淡水・汽水・海水
旧江戸川は東京湾に近く、海水面と水位が同じであるため、淡水と混ざった汽水域が大部分を占めます。そのため淡水魚より、シーバス、チヌなど海の魚釣れる川です。
旧江戸川の訪れ方
下流部へアクセス
旧江戸川の右岸側(西側)なら、首都高速湾岸線葛西インターが、釣り場まではかなり近くです。左岸側(東側)なら、東京ディズニーランド近くの浦安インターが最寄りになります。旧江戸川そばの環七通りや県道を経由して、最寄り駐車場に入ります。
上流部へアクセス
京葉道路の一之江インターや、京葉市川インターが最寄りです。右岸側の篠崎通りや、左岸側の県道6号からお目当ての駐車場に向かいます。
電車でのアクセス
下流部では、JR京葉線の葛西臨海公園駅からは、公園内を歩いて15分、舞浜駅からは徒歩10分程度で釣り場です。中流部では東京メトロ東西線の浦安駅や、都営新宿線の一之江駅から10分以内です。上流部では東西線の妙典駅や行徳駅から徒歩15分圏内です。
旧江戸川で使える主な駐車場
旧江戸川の付近は、適当に路駐をすれば違反ステッカーを貼られやすい場所です。シーバス釣りの時は、周囲で駐車場を探して無用な違反はしないようにしてください。
江戸川河川敷緑地駐車場
江戸川と旧江戸川の分岐の岬側に、市川市の江戸川河川敷緑地が広がっています。ここの駐車場は126台のスペースがあり、市川市公式サイトによれば、料金表示は出ていません。上流部でシーバス釣りをするなら、好都合な場所です。
広尾防災公園駐車場
中流部では、市川市広尾2丁目の、広尾防災公園の駐車場が使いやすく感じられます。こちらは県道50号線今井橋のそばで、都心部に近いながらもキャンプもできてしまう公園です。駐車場の収容台数は41台で、最初の90分が無料、それ以降30分ごとに100円の支払いです。
なぎさポニーランド駐車場
旧江戸川下流部の、江戸川区側で利用できる駐車場です。なぎさポニーランドという乗馬施設の敷地にあり、駐車場は旧江戸川に接する東駐車場と、やや離れた北駐車場で、合計43台です。24時間利用可能で、料金は最初の1時間は200円、それ以後1時間ごとに100円追加されます。
江戸川区なぎさ南駐車場
下流部でシーバス釣りにおすすめしたい駐車場といえばここ。江戸川区のなぎさ南駐車場は、旧江戸川沿いに舞浜大橋から500メートルほどの長さのある駐車場です。北側の第一駐車場、南側の第二駐車場に分かれています。月極駐車場と時間貸し駐車場があります。
24時間利用可能で、自動車は115台、バイクは22台停められます。最初の30分は無料、それ以降30分は200~100円の追加料金です。バイクの場合は12時間ごとに100円とかなり安くなっています。
葛西臨海公園駐車場
大観覧車がシンボルな葛西臨海公園は、旧江戸川の釣り場に向かうときも利用したい公園です。駐車場は第1・第2・第3(臨時)駐車場とあり、収容台数は181台(障害者用18台)です。普通車は最初の1時間が200円、以降30分ごとに100円が徴収されます。
旧江戸川のシーバスタックル
80センチを超えるシーバスの大物がいる旧江戸川では、釣果を上げる釣り人が目立っているようです。果たしてどんなルアーのタックルでシーバスを釣り上げているのか気になります。
シーバスロッド
シーバスメインで釣りをする人が、必ずタックルに使っているのがシーバスロッド。スピニングやベイトなどの種類があります。60~80センチ級のシーバスの大物に対する、耐久性や引きに特化している釣り竿です。ヤマガブランクスのアーリーや、シマノのディアルーナなどが人気です。
ルアー
シーバスのタックルに必須なのはルアーで、エサ釣りよりも主流です。シーバス用ルアーのでは、ミノーと呼ばれる種類がよく使われます。特にミノーの中でも、ブルブルと動くバイブ系がおすすめです。人気な例としてはバスデイのレンジバイブ、シマノのエクスセンスなどがあります。
旧江戸川シーバスポイント①河口
旧江戸川の河口(葛西臨海公園)
旧江戸川のエリアでも、釣り人の姿がいつも多めなのがここ。東京湾に注いでいる河口部の河川敷です。河口は葛西臨海公園の敷地に隣接し、真正面に東京ディズニーランドが見えます。葛西臨海公園駐車場や、江戸川区なぎさ南駐車場からも10分と、アクセスも容易な釣り場です。
旧江戸川の河口の特徴
地面は石が敷き詰められた石畳のようで足場は悪くなく、釣り人にも配慮された構造です。旧江戸川の中でも海水濃度の高い汽水域で、シーバスがもっとも釣れると評価の高いところです。とりあえずタックルしたい場所としておすすめします。
葛西臨海公園の南側は三枚洲と呼ばれて、東なぎさという人工の陸地があります。三枚洲の方面に向かってシーバスを狙うことも可能です。
旧江戸川シーバスポイント②河口
舞浜大橋付近(江戸川区)
葛西臨海公園の河口部からわずかに数十メートル北に位置する、人だかりの出ている釣り場です。舞浜大橋の下から、南葛西五丁目公園前にかけてのエリアです。ここは河口部と場所を移動しやすく、駐車場からも10分以内で来れるので、シーバス釣りで時間をかけたくない人にも向いています。
舞浜大橋付近(江戸川区)の特徴
足元は大きな石が並べられている場所で、転倒には注意したいところ。河口部と同様に海水濃度が濃い汽水域です。舞浜大橋で日陰が広くできているせいか、魚がここで滞留しているようです。シーバス狙いで訪れたところ、クロダイやハゼなども頻繁に釣れやすい釣り場です。
旧江戸川シーバスポイント③河口
舞浜大橋付近(浦安市)
江戸川区側ばかりが注目される舞浜大橋の下ですが、左岸の浦安市がわの舞浜大橋直下とその北側も、シーバスの絶好のポイントです。堤防のサイクリングロードと草地を越えて川べりの岩場に降り立ちます。
舞浜大橋付近(浦安市)
右岸側に比べると、固定されていない石がゴロゴロとしているような足元です。川の手前は浅い水域で、数メートル先が若干深くなっています。橋の北側なら障害物がないため、投げ釣りを好む人にもおすすめできます。
旧江戸川シーバスポイント④下流
なぎさ南駐車場横
駐車場を出て10分でシーバスを釣り上げたいなら、なぎさ南駐車場と接する旧江戸川の下流水域も、見逃せないポイントです。ここは舞浜大橋からは400~600メートル北で、水面にH型の防波構造物が4つ並んでいる姿が記憶に留まります。
なぎさ南駐車場横の特徴
コンクリの地面でフェンスが設置されているので、安全な釣りができる下流ポイントです。H型構造物と岸壁との間にシーバスが泳いでいるので、タックルではそのへんを狙ってみてください。
旧江戸川シーバスポイント⑤下流
見明川の弁慶橋付近
見明川は旧江戸川の支流で、舞浜小学校の北から東京ディズニーランドの東の海域へと伸びる、運河のようなまっすぐな流れです。弁慶橋の付近はシーバス釣り場の一つとしてよく取り上げられています。
見明川の弁慶橋付近の特徴
この付近の旧江戸川は一気に川幅が広くなっています。堤防を超えると、やはり水辺には大きめの石が敷き詰められている場所です。見明川のほうにルアーを投げることもできます。稀に弁慶橋の歩道上から釣る人もいますが、通行人には気をつけてください。
旧江戸川シーバスポイント⑥中流
妙見島の南方
航空写真で見ると、旧江戸川中流あたりには、何やら軍艦島のようにして全域が工業地帯の島が見つかります。ここが妙見島です。葛西橋通り(やなぎ通り)の浦安橋から妙見島に降りることができます。しかしこの中流シーバスポイントは、知る人ぞ知るといった穴場的な場所です。
妙見島の南方の特徴
中流の妙見島は存在感がありつつ、シーバスのポイントはほとんどないですが、ここは確実に釣り場として覚えておきたいところ。浦安橋の中腹の歩行者用階段を裏手に回った先が、コンクリの岸壁になっています。浦安橋の真下でシーバス釣りが可能です。
旧江戸川シーバスポイント⑦中流
新川東水門の近く
妙見島の北側の中流域には、西の中川とつながっている新川が流れています。旧江戸川との接続地点には、青い色の新川東水門が立ちふさがっていますが、この辺はシーバスの釣りポイントに考えられます。水門北側の遊歩道を通って、旧江戸川の河川の岸壁に出られます。
新川東水門の近くの特徴
旧江戸川中流の川沿いに階段で降りると、ここは船着き場にもなっていて、幾つものボートが停泊しています。水門北側の河川敷はフェンスも低く、シーバス釣りにはちょうどよい場所です。ここはウナギもにょろりとよく釣れる情報もあります。
ちなみに水門の南側も道路から行ける場所です。しかし南側はフェンスが高く、釣りには向いていないようですが、竿を伸ばせば無理ということもなさそうです。
旧江戸川シーバスポイント⑧上流
常夜灯公園
常夜灯公園は、旧江戸川の流れに一歩せり出して遊歩道が整備されている形であり、シーバス釣りでは欠かせない釣り場のひとつに数えられます。公園内の常夜灯は江戸後期に作られた、高さ4.31メートルの航路用石灯籠。いま旧江戸川の常夜灯公園の水辺に置かれている、市の文化財です。
常夜灯公園の特徴
河川の遊歩道は広く、どこでもシーバス釣りに向いています。特に西側の角地ならば、通行人を気にせずに釣りができるので、ここに釣り人を多く見かけます。
旧江戸川シーバスポイント⑨上流
篠崎水門前
上流部のシーバス釣り場で知られているのが、篠崎水門前。1943年に竣工した旧江戸川最上流部の水門です。ここは江戸川河川敷緑地からは200メートル西へ向かった、目と鼻の先です。このあたりは都心に近いとは思えないほど、自然が色濃い場所です。
篠崎水門前の特徴
水門橋の上は人気の釣り場なため、休日になるとシーバス釣りの人々が仲良く並んで、釣りに勤しむ姿があります。水門は川の流れが制限され狭くなる場所なので、シーバスが必然的に集まっているポイントです。
旧江戸川シーバスポイント⑩上流
篠崎水門近くの堤防
篠崎水門付近の右岸左岸とも、堤防に沿って、コンクリートの岸壁が南北に長く伸びています。水門の北側ならより淡水の濃い水域となり、水門の南側なら海水混じりの汽水域が強くなります。
篠崎水門近くの堤防の特徴
旧江戸川のどちら方面の堤防も、コンクリート護岸で固められているので歩きやすいのがおすすめポイントです。江戸川に接するために淡水の濃度が濃いめなのも何のそので、シーバスがよく釣れています。
旧江戸川付近のおすすめ釣具店
どこでもシーバス釣りスポットな旧江戸川の周辺は、釣り人が多いだけに釣具店も目立ちます。ルアーなどのタックルを揃えられる、人気があっておすすめな3店舗をご紹介します。
タックルベリー葛西店
環七通り沿いで年中無休の、おすすめ釣具チェーン店です。葛西南高北交差点のそばで、釣り人のイラストが入った黄色い看板のお店です。店内には中古ロッドもあり、シーバス用のルアーも新品・中古を各種揃えられます。店舗から旧江戸川下流部や駐車場が近いこともメリットです。
つり具の上州屋浦安店
市川市荒井3丁目の、県道6号線に面している有名な釣具チェーン店です。店舗内ではおすすめブランドコーナーがあり、特に旧江戸川の釣りスポットが近いことを意識して、ロッドやルアーなどもシーバス用品に力を入れています。
つりエサ・釣具の行徳
旧江戸川の中流や上流部が近い、行徳駅前で営業しています。釣具の行徳は小規模店ながら、シーバス釣りですぐに使えるタックル、ルアーや釣り餌を全て揃えられるとして、評価の高いおすすめ店です。
旧江戸川の釣りの注意点
立入禁止の通路や階段を通らない
旧江戸川の周囲をうろうろすると、各地に水面近くへ行ける通路や階段があります。その中には立入禁止の標識が出ている通路も多くあります。それらは私有地や、係留している漁船やボートの関係者専用通路だったりするのです。トラブルの原因となるため、避けるのが無難です。
周辺のトイレ休憩場所の確認
釣りではトイレ休憩の場所に困るのが難点です。しかし旧江戸川のそばでは、各地に公園があり、トイレが設置されています。旧江戸川は、比較的にシーバス釣りでトイレに困らない場所なのです。釣り場を訪れるときに、近くの公園の場所を頭に入れておいたほうが良いでしょう。
常に通行人に注意
旧江戸川のほとりには、一般道や遊歩道が伸びています。そういった場所でも釣りをする人が珍しくありませんが、ここはサイクリストやランナーや猫が多い道です。歩行者にルアーを引っ掛けると大変なことになるので、竿を振る時には周囲に気を配ったほうが無難です。
休日は旧江戸川にシーバス釣り
旧江戸川の河口・下流・中流・上流の代表的なシーバス釣りポイントは、だいたい把握できましたか?シーバス釣りのマニアなら、旧江戸川の上流から河口部までのポイントを知り尽くしておいて損はしません。今度の休日は、試したことのないポイントで狙ってみても良いですね。
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