ルシファーズ・ハンマー(悪魔の鉄槌)とは?
特攻の拓にでてくるバイクの愛称
ルシファーズハンマーと言うバイクは特攻の拓に出てくるバイクのことをいいます。天羽時貞と言うキャラクターが乗っているバイク、SR400のことをルシファーズハンマーと表現されています。
特攻の拓は1991年から1997年まで少年マガジンで掲載されていた漫画で、若者たちから圧倒的な支持を得ていました。キャラクターが個性豊かで、物語も奥が深く小説を読んでいるような気持になります。
天羽時貞の愛車SR400
天羽と言うのは作中でも非常に人気の高いキャラクターで、主人公などを差し置いて人気投票等では1回になったりする異例のキャラクターです。かなりミステリアスな少年で、基本ひとりでいることを好みますが主人公の拓にだけは心許していたようです。
また喧嘩も非常に強く漠羅天と言う暴走族に所属していた過去もあり、そのグループの龍神として周囲から収められていました。音楽の才能もずば抜け取るのがあり、バイクもギターの腕もプロ並みです。
ルシファーズ・ハンマー(悪魔の鉄槌)の持ち主
獏羅天3鬼龍の1人の天羽時貞
天羽はかつて爆羅天と言う暴走族に所属していました。風神、雷神、竜神の中の竜神のポジションをこなしており周囲から恐れられている存在です。キヨシやヒロシと3鬼龍と名乗り周囲の暴走族相手に暴れ回っておりました。
その絆は強くさく中でもよく描かれております。この3鬼龍もいっときばらばらになってしまいますが、後に再結集して古巣だった爆羅天と一戦交えています。まだお互いを兄弟と呼びあえており、特攻の拓の名シーンの一つに数えられます。
喧嘩がめちゃくちゃ強い
天羽は喧嘩がとても強く、この作品の中でも5本の指に入る実力の持ち主です。作中でも元いたチームともめた時も軽々と相手の兵隊たちをあしらっていました。喧嘩のシーンはあまり描かれていませんが、武丸という作中でももっと恐ろしい相手とも互角にやりあっていました。
また不思議な魅力があり、ミステリアスな存在でコアなファンが多いです。ギターの才能あふれる美しい指も喧嘩になると恐ろしい武器となり、相手に襲い掛かります。
ルシファーズ・ハンマー(悪魔の鉄槌)幻の6速
天羽と拓が言っていたスピードの向こう側
この漫画の中ではちょくちょくスピードの向こう側と言うことが出てきます。このスピードの向こう側と言う言葉は、バイクや単車で出せるギリギリのスピード出した後に見える何かだと彼らは言っています。
そしてそのスピードの向こう側に行くためにはSR400の幻の6速と言われるギアに入る必要があります。このスピードの向こう側と言う言葉が主人公の拓と天羽をを結びつけたといっても過言ではないです。
拓は幻の6速を手に入れた?
主人公の拓は、最終的には幻の6速を見たようです。天羽仕様の単車のSR400ですが、このバイクは5速までしかありません。しかし彼らは6速の話をしています。
これが何を意味するかは彼らにしか分かりませんが、彼らのバイクを乗る純粋な気持ちがバイクの限界のスピードを超えた幻の6速を見せてくれるのだと思います。不思議な話ですが、180kmが限界だと言われているバイクで、SR400が200kmのスピードが出たという話も聞きます。
ルシファーズ・ハンマー(悪魔の鉄槌)のすごさ
SR400でありながらめちゃくちゃ速い
天羽仕様のバイク、SR400は中型自動2輪の中ではとんでもない速さに設定されています。この点については単純に天羽のドライビングテクニックが上手なのだと思います。
ルシファーズハンマーは天羽が自分のためにカスタムしたSR400です。なので天羽が乗ることでその能力は飛躍的に向上します。ハーレーのピストンとシリンダーを組み込んでおり、かなり特殊なバイクのSR400です。
天羽時貞仕様である
このルシファーズハンマーの特筆出べき点は天羽仕様になっていると言うことです。ボアアップされておりハーレーのピストンとシリンダーが組み込まれています。実際に1,980年代にはルシファーズハンマーと言うバイクはレースで活躍していました。天羽のルシファーズハンマーはそれをモデルに作られているバイクなのだと思います。
ルシファーズ・ハンマー(悪魔の鉄槌)・天羽のバトル①
VS武丸
特攻の拓を語るにおいて外すことができないのがこの武丸と言う男の存在です。かなり強烈なインパクトのあるキャラで、魍魎というチームのリーダーをしています。
皆殺しの武丸という異名をとり、その喧嘩の強さはにちゃんねるなどでも作中でナンバーワンとの呼び声も高いキャラクターです。ツルハシやバス停で相手に殴りかかるなど凶暴で凶悪、そして最強のキャラクターの中の1人です。
武丸の恐怖
私立聖蘭高校、通称「乱校」の2年生で暴走族「魍魎」の統領の武丸。見た目通りの超イケイケの性格で学校内外から恐れられています。通称恐怖の武丸と呼ばれており、そのケンカの強さは作中でもナンバーワンとの呼び声も高く、負けた描写が全く描かれていません。
ケンカの強さもさることながら、凶悪さと凶暴さも作中ナンバーワン。しかしルシファーズハンマーの持ち主、天羽はこの武丸とも互角の勝負を演じました。
ルシファーズ・ハンマー(悪魔の鉄槌)・天羽のバトル②
VS獏羅天
もともと天羽のいたチームです。天羽との折り合いの悪い幹部たちと衝突し、バトルを繰り広げます。漠羅天としては自分らよりケンカも強くカリスマ性もあり、幹部らのいうことを聞かない天羽の事が疎ましかったんだと思います。
漠羅天VS天羽という構図になり、善戦していた天羽も終盤になって不意打ちをうけたり数の多さで窮地に追いやられていきます。もともと漠羅天はケンカでならしていたチームで、天羽が抜けたとはいえそこそこの組織力と強さを維持していました。
最後は3鬼龍集結
漠羅天から不意打ちを受けて天羽がピンチになった時、助けに来たのが風神・ヒロシと雷神・キヨシです。彼らも昔漠羅天にいたことがあり、龍神・天羽と3人そろって「3鬼龍」と呼ばれ周囲から恐れられていました。
ヒロシとキヨシは漠羅天を破門にされており、二人で暴れまわっていましたが、まだ天羽の事を兄弟だと思っており天羽のピンチにかけつけたのです。この2人の登場で一気に形勢逆転、天羽はピンチを乗り切りました。
ルシファーズ・ハンマー(悪魔の鉄槌)以外の単車達①
武丸のインパルス
魍魎の統領、武丸の単車は日章カラーのインパルスです。かなり攻撃的な見た目のバイクで正直運転しにくそうですが、キレた時の武丸はこのバイクをレーサーの様に転がして風の様に走ります。
特攻の拓ではケンカ以外に単車の勝負の描写が多いことで有名です。武丸はどちらかというと単車よりケンカの方が得意な人間なので、あまり単車で競う描写はありません。しかしながら単車に乗ったままツルハシで殴りかかっていったりとバイクの腕前はあるようです。
駐車位置は校門の前
私立聖蘭高校、通称「乱校」の校門前は武丸のバイク、武丸仕様の日章カラーインパルスの駐車スペースとなっています。校門前に止めることで校内外の生徒に自身の存在をアピールします。
また生徒側としても学校に凶悪な武丸が来てるかどうかがすぐにわかるので、少しありがたい様な気もします。なんにせよそんなスペースに停める武丸の異常性が際立ちます。天羽はこの武丸にナイフを向けて威嚇したので、かなりのイケイケの様ですね。
ルシファーズ・ハンマー(悪魔の鉄槌)以外の単車達②
龍也のニンジャ900
もともと爆音小僧というチームにいたのですが、独立してロードスペクターというチームを立ち上げました。魍魎の武丸とは犬猿の中ですが、武丸と互角に渡り合える実力の持ち主です。天羽とはゼロヨンの大会で単車の勝負をした様子で、そのさいにこの龍也仕様のニンジャがエンストして故障してしまいました。
天羽はルシファーズハンマーで単車の勝負で龍也に勝ったようです。ボアアップしているとはいえSR400で900ccのニンジャに直線勝負で勝てるのは天羽ならではないでしょうか。幻の6速でも発動したのでしょうか。
ド派手な龍也仕様
龍也仕様のニンジャはとにかくド派手です。フレアパターンのカウルにヒョウ柄の三段シートにラメまで入っています。そしてとにかく馬力重視のこの単車、乗りこなすのがとても難しく相当な腕力と握力が必要になってきます。
天羽はどちらかというと喧嘩もバイクもテクニックでこなすタイプで、この龍也はあまり器用なタイプではないのでとにかくパワーを求めた様です。特攻の拓の中でも硬派なファンが多いキャラクターで、かっこいい兄貴的な存在です。
ルシファーズ・ハンマー(悪魔の鉄槌)以外の単車達③
鰐淵のジェイソン
音速四天王とよばれている夜叉神・総会長の鰐淵春樹の単車です。まだ天羽が若い時、このジェイソンに乗ろうとしてまったく乗りこなせなかったという描写があります。しかし鰐淵はいとも簡単にこのジェイソンを乗りこなしていました。
また若い時に二人がケンカをしたシーンではお互いに痛み分けという結果になった様です。ケンカの実力も本物で、1000人を超える暴走族の夜叉神をまとめる統率力、怪物ジェイソンを乗りこなす聖蘭高校3年生です。
夜叉神の総会長
夜叉神は各地域に支部のある暴走族で、とても大きな組織です。そこの総会長を務める鰐淵はかなりの実力者であるといえます。集会では鰐淵は単車では無く、四輪のZに乗ることが多いですが、単車の勝負ではジェイソンにまたがって参戦します。音速四天王と呼ばれているくらいなのでその速さは相当なものではないでしょうか。
ルシファーズ・ハンマー(悪魔の鉄槌)のまとめ
特攻の拓の一番人気キャラの愛車
ルシファーズハンマーは特攻の拓にでてくる天羽時貞というキャラクターのバイクです。ハーレーの部品を組み込んだ天羽専用のバイクになっており、SR400とは思えない速さを叩きだします。
5速のギアでありながら、幻の6速というスピードの向こう側をみるための不思議な性能を秘めた単車で、ミステリアスな天羽にぴったりのバイクではないでしょうか。
天羽の最後※ネタバレ注意
天羽時貞ですが、彼が最後どうなったのか。ファンにとっては少し悲しい結末が待っています。しかしそんなところも、天羽の魅力なんではないでしょうか。ミステリアスな役でミステリアスのまま幕を閉じる。そんな彼だからこそ作品内で一際異彩を放っており、完結して20年以上たった今でもファンがいるのだと思います。
暴走行為は違法
バイクを違法改造したり、集団で暴走行為を行うのは犯罪ですのでけして真似しない様にしてください。あくまで漫画の世界なので、現実世界でこのようなことは将来に向けておおきな傷跡を残しかねません。物語の一つとして楽しみましょう。