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イチゴの育て方は?
甘くて美味しいイチゴを自分で育ててみたいと思ったことがある方は多いですよね。しかし、いざ育ててみると色々な問題が起きてしまい、収穫まで至らなかった、または収穫出来たものの、あまり良い実にならなかったという経験がある方も多いのです。今回はそんなイチゴの育て方・栽培方法を、品種の選び方や植え付け段階から詳しく解説しましたので、是非参考にして育ててみて下さい。
イチゴの育て方①品種を選ぶ
ちゃんと育てるには苗の品種選びが大切です。今回は初心者でも育てやすい品種を3種紹介致しました。
品種①カレンベリー
いちご 苗 カレンベリー 3号ポット苗 イチゴ 苺【予約販売】【2018年9月〜10月以降お届け予定】
育てやすい品種1つ目はカレンベリーです。カレンベリーは果実の大きさと形状の揃いが良い品種。また、イチゴはよく「うどんこ病」にかかることがありますが、その「うどんこ病」に強い抵抗性を持った品種でもあります。一つの果実が25~30グラムくらいに成長し、形は少し縦長。甘味と酸味のバランスが良く、育てやすい品種です。
品種②あかねっ娘
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育てやすい品種2つ目はあかねっ娘です。あかねっ娘は桃のような香りが特徴的な品種で、大きめの果実に丸みのある形が特徴。果肉も柔らかくとてもジューシーな品種です。糖度が高めで酸味が少なく、子供でも食べやすい味。重さは一つ25グラムほどまで成長します。こちらも初心者でも育てやすい品種となっていますのでおすすめです。
品種③宝交早生
いちご 苗 宝交早生 (ほうこうわせ) 3号ポット苗 イチゴ 苺【予約販売】【2018年9月〜10月以降お届け予定】
育てやすい品種3つ目は宝交早生です。宝交早生は先の二つよりも小さめの果実で、一つの重さは13グラム程度。早生ですので早く育つのが特徴です。柔らかい果肉で、酸味もありバランスの良い果実となっています。形はイチゴらしい円錐形果。こちらもとても作りやすい品種で、多くの栽培初心者に育てられておりおすすめです。
イチゴの育て方②プランターか地植えか
プランター・植木鉢の場合
プランターで育てるか地植えで育てるかを選びましょう。初心者の方には気軽に育てられるプランターがおすすめです。植木鉢であれば7号鉢に1つ、プランターは深さが20㎝ほど、幅が65㎝ほどのものであれば3つ植え付けることが出来ます。ストロベリーポットという専用プランターも販売されています。プランターであれば室内に入れることも出来、冬の凍結も安心ですね。
地植えの場合
地植えの場合は植え付ける三週間前に苦土石灰を撒いてアルカリ性にし、二週間前になったら堆肥と緩効性肥料をまいて畝を作ります。また、冬の寒さに直接あたりますので、マルチング、もしくは藁敷きをし、マイナス5度以下になる地域では不織布や寒冷紗を使って防寒をする必要があります。慣れていない方はプランター栽培がおすすめですね。
イチゴの育て方③用土
イチゴの用土は水はけの良い弱アルカリ性に
地植えであれば堆肥などを混ぜて土作りをしますが、プランター栽培であればご自分で土作りをしましょう。大事なのは通気性と水はけ、かつ弱アルカリ性の土にすることです。赤玉土の小粒のものを6割、腐葉土を3割、ピートモスを1割の分量で混ぜたものを使いましょう。
イチゴ専用の用土が販売されている
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ご自分で土作りをするのを避けたい方は、市販の培養土でも大丈夫です。画像のようなイチゴ専用の培養土が多くのホームセンターなどで販売されています。もしお近くになければ、下記のようにネットショップでも販売されていますのでチェックしてみましょう。この培養土であれば、一つの袋で5株までイチゴを育てることが出来ます。
イチゴの育て方④苗の植え付け
春植えか秋植えか
春植えと秋植えがあり、初心者には秋植えがおすすめです。春植えは収穫時期まで1年以上かかってしまいますので、その長い間に病害虫の被害に合うことも少なくありません。秋植えであれば育てる期間も短く、被害に合う可能性が下がります。
イチゴ苗の植え付け
苗の植え付けは浅く植え付けるのがポイントです。成長点がほんの少し隠れる程度に土をかけましょう。また、ランナーの跡がありますが、そのランナー側の反対に実がなりますので、どちらに実をつけさせたいかで方向を変えましょう。地植えであれば株間は30㎝ほどあけますが、65㎝プランターであれば均等に三分割して植え付けましょう。
イチゴの育て方⑤水やりと肥料
イチゴへの水やり
植え付けをしたら一度しっかりと水やりをしましょう。基本的に乾燥に弱い植物ですので、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。水やりをする際に、水の勢いが強すぎると土が跳ねてしまいます。その土が原因で病気になることもよくあるケースですので、優しく水やりをするか、もしくは株本にもみ殻などを敷いて防止するのもおすすめです。
イチゴへの肥料
美味しい実を付けさせるには肥料が欠かせません。しかし、肥料成分が直接あたってしまうと生育に影響が出てしまいますので、少し離れた場所に撒いて与えます。植え付けの際に一度化成肥料を与え、2月頃に一回、花が咲き始めたら一回の計3回与えます。使う化成肥料はチッソ分が少ないものがおすすめで、チッソが多いと病害虫の原因となることがあります。
イチゴの育て方⑥摘葉と摘花
イチゴの摘葉
適切に水やりをして育てていくと、3月頃に新葉が育ち始めます。この際、冬に枯れた葉を一度取り除いて環境を整えてあげ、一株あたりの葉が5枚くらいになるよう調整してあげます。見た感じで大丈夫ですので、元気そうな葉を残しましょう。また、ランナーがどんどん伸びていきますが、実の栄養を奪ってしまいますので、収穫時期前のランナーは摘み取りましょう。
イチゴの摘花
春時期を迎える頃になると花や蕾がどんどんついてきます。これがイチゴとなる訳ですが、美味しい実を育てる為には、少ない実に栄養を集中させる必要がありますので摘花をしましょう。実際に収穫する実は4月に咲く花とつぼみですので、3月までについた花やつぼみは摘み取ってしまいます。
イチゴの育て方⑦人工授粉と収穫
イチゴの人工授粉
4月になると一気に開花してきますが、花が勝手に実になってくれる訳ではなく、ご自分で受粉をさせなければいけません。運よく昆虫が受粉を助けてくれることもありますが、ご自分でされた方が確実です。綿棒や柔らかいブラシの先で、花の中心部を軽くこすって受粉させましょう。また、受粉が上手くいかずに奇形となってしまった場合は取り除いてしまいます。
イチゴの収穫
収穫の時期は大体5月中頃から6月中頃となります。開花してから大体1カ月くらいのイメージですね。果実をよく観察し、熟しすぎない内にとって食べましょう。外で育てていると鳥が狙ってくることもありますので、色付く時期には防鳥ネットなどで対策するのがおすすめです。収穫した実はすぐに痛み始めますので、その日に食べるようにしましょう。
イチゴの育て方⑧注意点
うどんこ病と灰色かび病に注意
特に気をつける病気が「うどんこ病」です。上記画像は完全にうどんこ病にかかってしまった実。実だけではなく葉も白くなります。これは茎や葉がしげりすぎた際になることが多いですね。また、雨にあたりすぎると「灰色かび病」になることもあります。よく観察をして、もし病気にかかってしまった場合は薬剤を使って対応しましょう。
アブラムシ対策が必要
アブラムシの被害によく合う植物です。もし発生してしまった場合は薬剤で対応しましょう。しかし、薬剤を使いたくない方も多いかと思いますので、そもそもアブラムシが付かないように、銀色のシルバーマルチを敷いておいたりして害虫が来ないようにしておくのがおすすめです。また、見つける度にガムテープにくっつけて駆除するのも有効です。
冬になると葉が枯れる
秋植えをしたイチゴは、冬に休眠期に入ります。休眠期では土から出ている部分がどんどん枯れていきますが、異常ではありませんので安心して下さい。枯れてしまった葉は病気の原因となりますので取り除きましょう。春になるとまた葉が生え花がついてきます。休眠期に入ることが実をつける準備となりますので、寒さに当てて一度枯らすようなイメージです。
イチゴの増やし方
増やし方①ランナーで株分け
ここまで育て方を説明致しましたが、増やし方・栽培方法も気になりますよね。イチゴの増やし方はランナーで増やしていくのがおすすめです。収穫前までのランナーは実の栄養を奪ってしまうので切り取りますが、収穫が終わる6月頃のランナーは来年のイチゴの為に使いましょう。出来るだけ太くて勢いのあるランナーを使います。
増やし方②ランナーを切り取る
ランナーは収穫後の株を親株にして使いましょう。ランナーは切り取らずに、つけたままポットに植え付けて育てていき、秋に植え付ける際に切り離します。注意点としては、小株は親株の病気を受け継ぐ場合がありますので、もし親株が病気の場合はそのランナーを使わないことです。二番目のランナーであれば問題無い場合もあります。
イチゴの育て方に関するTwitter
増やし方を覚えて毎年イチゴ狩りを
自前イチゴ狩りええな〜(*^^*)
— ここ (@coco19800223) May 24, 2012
あたしも一昨年、イチゴ一株もらったから育てたけど、実がなったのはその年だけで増えるなんて夢のまた夢って感じやった(笑)今度会うたときに増やし方教えてー
こちらでは、増やし方に失敗してしまった様子が書かれています。ランナーが出ますので挿し木などよりも増やし方のイメージがしやすい植物ですが、意外とちゃんと育てられない方も多いですよね。乾燥を嫌いますので、水の管理をしっかりし、よく観察して育ててみましょう。肥料の与えすぎも弱らせる原因となりますので注意して下さい。
イチゴの苗作り
イチゴ(フォーティエイト)苗作り。生産株から出たランナーを使う。小さいポット半分ほどに畑の土を入れ、もみ殻燻炭を一つまみ添加。親株から2から3番離れ、根が付いた子苗を取る。ポットに入れて、付近の土を根が隠れるように入れれば出来上がり。1回水をやる。定植の直前に親から切り離す。 pic.twitter.com/IdUwoAD0i4
— 山川理 (@oybreeder1) June 19, 2018
こちらでは、イチゴの苗を沢山作っている様子が書かれています。最初は苗を購入することになりますが、翌年の分はこのようにしてどんどん栽培していくことが出来ます。肥料代などはもちろんかかりますが、沢山の可愛らしいイチゴを安価に食べることが出来ますので、沢山作ってみたい方は是非挑戦してみましょう!
野生化することがあるイチゴ
庭にほぼ野生化しているイチゴの収穫をしてみた。
— 雪月流家元@助手すみのっち (@yukidukis) May 22, 2018
肥料も水やりもしていない自立しているイチゴですが、甘酸っぱさがありちゃんとイチゴしてましたw
実家から一株持ってきたのですが、雑草並みの勢力で増殖中(苦笑) pic.twitter.com/n8TDsmg1Wt
こちらでは、イチゴが野生化した様子が書かれています。あまり多い事例では無いかもしれませんが、このように野生化することもありますので、翌年に育てるつもりが無い場合も株を捨てずに放っておくといいかもしれませんね。周辺環境がしっかりと適合していれば、野生化して勝手に実をつけてくれる可能性があります。
まとめ~イチゴの育て方~
今回の「イチゴの育て方と栽培方法!植え付けから収穫までの時期を詳しく解説!」はいかがでしたでしょうか?
苗の品種から育て方、収穫の時期、水やりの注意点、増やし方などを解説致しましたが、すぐに育ててみたくなった方も多いのではないでしょうか。失敗した経験のある方も多いイチゴですが、ちゃんとポイントを抑えれば難しくありません。初心者の方は地植えよりも管理しやすいプランターがおすすめです。病害虫や鳥害の対策をしっかりして、美味しいイチゴを作りましょう!